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原作(Original Story): 日向夏×倉田三ノ路![]() 薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜第96話ネタバレ | |||
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薬屋のひとりごと 第96話 | |||
| サブタイトル | 向き不向き | ||
| サンデーGX | 2026年 1月号 | ||
| 配信日 | 2025年12月19日 | ||
| 登場人物 | 猫猫(マオマオ) 壬氏(ジンシ) 馬閃(バセン) 虞淵(グエン) やり手婆 趙迂(チョウウ) 右叫(ウキョウ) 左膳(サゼン) | ||
第96話 向き不向き『猫猫のもとに届いた文。面倒ごとの依頼主は、やはり…』 「それでは、失礼いたします」 猫猫「(全く…いつもながら面倒ごとを持ってくるなぁ。今回は何かと準備が必要だ。断ろうにも断れないしな。婆をどう説得するか…そういや草餅食べたいと言ってたな)」 猫猫「こら待て!」 趙迂「おわっ、なんだよ」 猫猫「ちょっと見せてみろ。……何をどう間違えたんだ」 趙迂「?何をだよ」 猫猫「これ附子(とりかぶと)だぞ」 趙迂「えーよもぎじゃないのかよ」 猫猫「コレで草餅作ったら死ぬぞ。ここいらにはなかったはずなのによく見つけたな」 趙迂「じゃあ草餅出来ないのかー」 猫猫「あきらめろ」 趙迂「あっ、昨日そばかすも摘んでただろ。あれ分けてくれよ」 猫猫「だめ。灸の材料だぞ。子どもだけで勝手に外を歩き回るなって言ってるだろ」 趙迂「俺らだけじゃないよ。左膳がいたよ」 猫猫「…左膳」 左膳「もー置いてかないでくださいよー」 趙迂「左膳、お前が遅いから俺が怒られーいてっ」 猫猫「おい、ちゃんと見守ってるのか。あとは趙迂を坊ちゃん扱いするなって」 左膳「つ、つい…でもちゃんと見守ってたぜ」 猫猫「じゃあなんで間違えてこんなの摘んでくるんだ」 左膳「あ?」 左膳「そりゃ附子だろ。後でこっそり蓬(よもぎ)と取り替えるつもりだったんだよ。あ、あとこれ。附子の根っこ、誰かが植えたんだろうけど、危ないから引っこ抜いてきた。花は綺麗だから植えたくなるのも分かるけどなー。まあそれも何かに使えるだろ?」 猫猫「…ちょっと来い」 左膳「んえ?」 猫猫「これが何か分かるか?」 左膳「えっ、枇杷(びわ)の葉だろ」 猫猫「効用は?」 左膳「咳止めとか下痢止め…他にもいろいろ。それがどうした」 猫猫「これは?」 左膳「車前子だよな」 猫猫「分かるのはこの棚にある半分くらいか」 左膳「何だよいきなり」 猫猫「(そういえば、売った図録もいずれ買い戻すつもりだったと言っていた) お前、字は読めるのか」 左膳「ああ、薬師のじいさんに習ったから少しは…」 猫猫「(砦にいた医官か。だから薬草にも詳しかった。これは…) よし、これを覚えろ!」 左膳「は?」 猫猫「昼間は薬屋に通って勉強だ。婆や右叫に言っておいてやる」 左膳「いや、待て待て」 猫猫「お前、男衆の仕事は得意じゃないだろ」 左膳「うっ…それは…」 猫猫「ならいっそ薬屋の方が合っているんじゃないか。私も薬屋をやめるつもりはないけど、もう一人二人くらい薬師がいてもいい。本当は趙迂に仕込もうと思ってたけど…」 猫猫「まあ…あいつは遊んだり絵を描く方が好きみたいだから。それならお前の方が素質がありそうだ。これから留守も増えそうだし」 左膳「え?」 猫猫「いや何でも」 左膳「…俺は、ただの農民なんだぜ。食いつめて仕方なしに砦にいただけで、字もじいさんに習っただけ…薬草だって言われたのを取って来ただけだし…」 猫猫「それでも字も薬も覚えてるじゃないか。怪しげな呪いよりずっと役立つ知識を持ってるんだぞ」 左膳「で、でももし重病人が来たら?」 猫猫「出来ないもんは出来ないと言えばいい。お前より薬を知らない医者だっているんだぞ (やぶ医者とか) よし、決定!」 左膳「そ、そんな急な」 猫猫「早くしないと間に合わないんだよ」 左膳「何に!?」 右叫「どうだ、左膳の様子は」 猫猫「右叫。いいよ、思った通り飲み込みが早い」 右叫「向き不向きというやつか。あいつがあんな真面目に学ぶとは」 猫猫「まあこれでどうにか間に合いそうかな」 右叫「間に合う?何にだ」 猫猫「何でもない。ちょっとよその妓楼に薬届けてくる」 虞淵「毛毛(マオマオ)~どこ行ったんだい」 猫猫「太医(せんせい)」 虞淵「嬢ちゃん!久しぶりだねぇ」 猫猫「…少し休まれます?」 『緑青館』 猫猫「なぜここに太医が…あっ、いや言わなくていいです」 虞淵「ん?嬢ちゃん何か勘違いしてない?」 猫猫「いえ、まあ、ほら人生に一度は解雇される経験だって」 虞淵「違うよお!相変わらず医官も毛毛の世話もしてるよお。鈴麗公主は自分でやりたがっていたけど、玉葉様と共に後宮を出られて規則がうるさくなったからねぇ」 猫猫「(ああ…玉葉后だものな。玉葉様が男児を産み、皇后となられた。住まいは後宮から内廷の皇太后の宮の隣にうつり、後宮より規則も厳しくなったのかもしれない。そう思うと花街に戻って正解だった。毛毛より騒動を起こしていたかも…そして紅娘さまに怒られる)」 虞淵「今回はねぇ、久しぶりに里帰りの許可が出たんだよ」 猫猫「ほう、お里返しですか」 虞淵「わざと言ってるでしょ…それが変な条件を出されてね。途中まで同行したい人がいるっていうんだよ。なぜかここで待ち合わせって言われたんだよね。嬢ちゃんの店だったとは」 猫猫「…はあ、それで毛毛は?」 虞淵「毛毛は実家で飼ってもらおうと思ってね。ネズミ退治でもしてくれればと実家も喜んでいてさ」 猫猫「(確かやぶの実家は紙作りをしていた。宮中に紙を納めてるくらいだから確かにそれは喜ばれるか) 大人しくついてきてくれるといいのですが」 妓女「あっ猫だ!」 虞淵「あっ、毛毛~!」 猫猫「待て!」 趙迂「お?なんだこいつ?」 虞淵「ああ、毛毛だめだよ」 趙迂「誰このおっさん。てか毛毛って何その名前」 猫猫「…とりあえず逃げないよう見といて。ところで同行人がいるのはどういうことですか」 虞淵「実家が紙を作っているのは知っているだろう?気になることがあるらしくて」 猫猫「気になること…前に質が落ちた問題は解決したんですよね」 虞淵「うん、それは別でお偉いさんが村を見たいんだって」 猫猫「文ではなんと?」 虞淵「えっ…そこまで嬢ちゃんにいうわけには」 猫猫「大丈夫ですよ。私も同行しますので」 虞淵「えっ、そうなのかい?」 猫猫「ええ (紙やら本やら、あれこれとやっていたから実物を見ようと付いていくことにしたんだろうか。なぜ私が付き合わされることになるのかは分からないが…もうちょっと時間があると思ってたけど…まあ左膳も覚えがいいし、薬の作り置きも済んでいるから)」 虞淵「じゃあ説明は着いてからで、ね」 猫猫「分かりました」 馬閃「薬屋。準備は出来ているか?」 猫猫「馬閃さま」 『面倒ごとは太医の実家への視察旅。馬閃の後ろに控えるのは?』 | |||
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