薬屋のひとりごと | 第97話『紙の村』ネタバレ | サンデーGX最新話

KUSURIYA
薬屋のひとりごと 漫画 サンデー 97話 ネタバレ 感想 壬氏 馬閃 The Apothecary Diaries Chapter 97
原作漫画『薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜』第97話ネタバレ
本記事では、原作漫画『薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜』第97話の物語展開を、出来事ベースで整理します。
第96話第98話 →

薬屋のひとりごと 第97話

原作日向夏
作画倉田三ノ路
サブタイトル紙の村
サンデーGX2026年2月号
配信日2026年1月19日
登場人物猫猫(マオマオ)
壬氏(ジンシ)
馬閃(バセン)
虞淵(グエン)

第97話 紙の村

目次

あらすじ

猫猫は馬閃と共に、変装してお忍び中の壬氏を連れ、やぶ医者(虞淵)の実家がある「紙の村」を訪れる。表向きは里帰りだが、その裏では土地と税、紙の利権を巡る問題が静かに進行しており、国の政策と地方の生活の衝突が浮き彫りになっていく。

1. 概要

第97話「紙の村」は、やぶ医者・虞淵の出身地を舞台に、紙作りを生業とする村と、地主・税制・中央の政策との軋轢を描く回である。
壬氏の進める「紙の普及」と「穀物確保」という国家的施策が、地方ではどのような歪みを生むのかが、猫猫の視点を通して具体的に示される。

2. 壬氏さまの変装

薬屋のひとりごと 漫画 サンデー 97話 ネタバレ 感想 壬氏 馬閃 The Apothecary Diaries Chapter 97
馬閃の号令で、猫猫は急遽旅支度を整える。
  • 壬氏は従者に扮し、右頬の火傷を隠す化粧と前髪で変装
  • 馬閃が上等な服を着て主役を演じる構図
  • 猫猫は今回のお忍びが長期になることを察し、後宮と政の裏側に思考を巡らせる
猫猫は東宮の状況や主上の年齢から、不穏な想像を自制しつつ、都を離れる。

3. 紙の村の成り立ち

旅の途中、虞淵はこの土地の特徴を語る。
  • 稲と麦の二毛作が可能な灌漑の整った土地
  • 水稲による地力維持
  • ただし農地は既に他者の所有で、移住者は森を利用
  • 森の木と豊富な水源を活かした紙作り
  • 大量生産ではなく高級紙路線で成功
村は地主や元住民とも良好な関係を築いていた。

4. 実家での再会と確執

薬屋のひとりごと 漫画 サンデー 97話 ネタバレ 感想 やぶ医者 実家 家族 The Apothecary Diaries Chapter 97
虞淵の実家に到着し、家族との再会が描かれる。
  • 妹や義弟は好意的
  • 虞淵が宦官であることを理由に、甥(長男)は露骨に軽視
  • 挨拶もせず食卓につく長男
  • 猫猫はあえて先に食事を始め、空気を制する
虞淵は慣れていると受け流すが、家族内の温度差が際立つ。

5. 「天子様への願い」という無茶

義弟は虞淵の過去の実績を理由に、天子への願いを切り出す。
  • 天子の御子を取り上げた名医だという認識
  • 猫猫は即座に危険性を察知
  • 後宮医官が処罰された前例を挙げ、深入りの危険を示唆
虞淵は天子への直訴は否定しつつ、「相談できる人」がいる可能性を示す。

6. 土地問題と地主の圧力

妹から、村が直面している現実が語られる。
  • 村の土地は借地
  • 先代地主とは買い取りの話が進んでいた
  • 新しい地主の息子はよそ者を嫌い、紙職人を軽視
  • 紙が宮廷御用達になったことへの嫉妬
  • 水を理由にした難癖と借金の一括返済要求
  • 応じなければ立ち退き
目的は、村を丸ごと手に入れて紙作りを掌握すること。

7. 税制と政策の歪み

さらに背景が明らかになる。
  • 穀物税の引き上げ
  • 紙作りに関する税の引き下げ
  • 二毛作地帯なら耐えられるという中央の判断
猫猫は壬氏の狙いを理解する。
  • 識字率向上
  • 紙の普及
  • 穀物確保(蝗害対策)
だが、その負担が地方に集中している現実も見抜く。
薬屋のひとりごと 漫画 サンデー 97話 ネタバレ 感想 壬氏さま 猫猫 The Apothecary Diaries Chapter 97

8. 村内部の分断

問題を複雑にしているのが、家族内の対立。
  • 長男は地主側・農民側に与する立場
  • 「官」を一括りにする無理解
  • 村を守ろうとする者と、権力に盲従する者の断絶
中央と地方だけでなく、村の中でも溝が生まれている。

9. 話し合いへの同行

義弟は最後の頼みとして提案する。
  • 税の引き下げの口利きは無理
  • せめて地主との話し合いに同席してほしい
虞淵は了承し、壬氏は馬閃を通じて第三者としての同行を申し出る。

10. 壬氏さまの訪問

夜、猫猫は一人で考える。
  • 政とは難しいもの
  • 上に近い者には見える理屈
  • 目の前の生活に追われる人には理解しきれない現実
その時、疲れた様子の壬氏が猫猫の部屋を訪れる。
彼が猫猫を訪ねた理由は明かされぬまま、物語は次話へ続く。
薬屋のひとりごと 漫画 サンデー 97話 ネタバレ 感想 壬氏さま 猫猫 The Apothecary Diaries Chapter 97

11. まとめ

第97話は、
「正しい政策」と「救われない現場」
「国の理」と「人の生活」
その間に生じる溝を、紙の村という小さな世界で克明に描いた回である。
壬氏が理想として進める改革の影で、誰が傷つき、誰が歪むのか。
猫猫の冷静な視点と、壬氏の疲労が、それを静かに読者へ突きつけている。
第96話第98話 →
KUSURIYA
漫画・小説作品一覧キャラクター主題歌