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原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama)![]() 名探偵コナン 第883話ネタバレ | |||
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名探偵コナン 第883話![]() | |||
| サブタイトル | 緋色の探偵 | ||
| 配信日 | 2014年1月8日 | ||
| サンデー | 2014年6号 | ||
| 単行本 | 84巻 | ||
| アニメ | 2015年:第772話、第773話 2026年:エピソード“ZERO” 工藤新一水族館事件 | ||
| 登場人物 | 江戸川コナン/工藤新一 毛利蘭 阿笠博士 目暮十三 小嶋元太 円谷光彦 吉田歩美 灰原哀 朱本国博 中桐鹿子 尾城那穂 仁部浩大 | ||
| 場所 | 米花水族館 | ||
第883話 緋色の探偵工藤新一「赤血球には酸素を運ぶヘモグロビンっていうタンパク質が含まれていて、そいつの主成分は鉄なんだ。ホラ、傷口をなめると錆びた鉄の味がするだろ?当然、鉄の匂いもする」 毛利蘭「そんな匂いしなかったけど」 工藤新一「サメと一緒だよ。サメの嗅覚は100万分の1に薄めた1滴の血をも感知する事ができるんだ。聴覚はもっと優れていて、40ヘルツ以下の不規則な低周波を2キロ先から聞き取り、今言った嗅覚で接近し、獲物の出す弱い電気で正確な位置を察知して食らいつく。血の匂いを嗅ぎ付けて現場に赴き、持てる感覚の全てを使って犯人を割り出し、食らいついた相手が観念するまで証拠という鋭い歯を食い込ませる。それが探偵さ」 目暮警部「なるほど…殺人現場を仕切ってる偉そうな少年というのはやはり君だったか工藤くん」 工藤新一「たまたま蘭と現場に居合わせたのでつい…」 目暮警部「どうやら凶器は遺体の傍らに落ちてるナイフ。コンビニの袋越しに刺したようだが」 工藤新一「そうしたのは刺した時の返り血を自分に付着させない為。ナイフがあばら骨につっかえず心臓に届くように刃先を横にしてね。そして血が大量に飛び散らないようにナイフをジャケットで覆うようにして、慎重に抜き、傷口をジャケットで隠して立ち去ったんですよ」 目暮警部「じゃあ被害者は大声を出しただろうから目撃者がいるんじゃないのか?」 工藤新一「いや、遺体の首の後ろを見てください。スタンガンを押しつけた跡があります。刺される前に気絶させられていたのなら、声は出せませんよ。僕が駆けつけた時はまだ若干血が流れていたので、刺されたのはその数分前かと。ちなみにスタンガンはジャケットの内ポケットに。恐らく犯人は水槽の底に妙な魚がいるとでも言って被害者を覗き込ませ、被害者が水槽の縁にもたれかかった状態で後頭部にスタンガンを押し当て気絶させたんでしょう。そうすれば派手に倒れず、その場にへたり込む形になり、その後じっくり刺殺できますから」 目暮警部「となると犯人は被害者と顔見知りかもしれんが…財布には免許証や名刺は入っておらんし、まずは被害者の身元を調べんと」 工藤新一「被害者の名前は朱本国博さん26歳。杯戸町のガソリンスタンドでバイトをしてて、今日は用があるってシフトを外してもらったそうです。だから被害者は彼女を連れてここへ来たんじゃないでしょうか。160㎝前後で、ミニスカを穿いたイルカ好きの女性をね」 目暮警部「どうしてそんな事が」 工藤新一「被害者の懐に携帯が入っていたんで、アドレス帳から適当な電番を選んでかけたんですよ。“携帯電話を拾った者ですが、これ誰のかわかります?”ってね。そうしたら名前を教えてくれたので、“届けたいんですが今どこにいらっしゃるか知ってます?”って尋ねたら、バイト先を教えてくれて、ついでにそこにも電話を」 目暮警部「じゃあ、連れの女性の事もそのバイト先で?」 工藤新一「いえ、被害者の財布の中のレシートを見たんですよ。店はこの水族館内のカフェで、時間は僕が遺体を見つける約15分前。レシートの詳細はコーヒーと紅茶が1つずつになっているので、連れがいたのは間違いない。時間はイルカショーが始まる5分前だから、ショーの時間までカフェで時間を潰したんでしょう。レシートにはそのカフェで売ってるイルカのキーホルダーも表記されているのに被害者はそれを持っていない。イルカ好きの彼女に贈ったとしか思えませんよ」 毛利蘭「じゃあ160㎝前後でミニスカートっていうのは?」 工藤新一「被害者の傷口とヒジとふとももの辺りから女性用の香水の匂いがするじゃないですか。女性が香水をつける場所は、耳たぶの後ろ、髪の毛の裏側、スカートのスソ、足のくるぶしなど色々ありますが、連れの女性が被害者と腕を組んだ時に匂いが付いたとすると、肩口から匂うのは耳たぶの後ろか、髪の毛の裏に付けた香水。被害者の身長は180㎝ぐらいだから、匂いが付いてる場所からすると、165㎝ぐらいの女性。デートでハイヒールを履いていた可能性を踏まえると、マイナス5㎝から8㎝。大体160㎝前後になる。ヒジから匂うのは手首の香水。そしてふとももから匂うのは、スカートのスソの香水だろーから、その位置を女性の身長からしてミニスカートだと思ったわけですよ。まぁ普通、香水は一か所しか付けないみたいですけどね」 毛利蘭「じゃあその人、香水を付け慣れてないって事?」 工藤新一「一概にそうとは言えないさ。いつも同じ香水を付けてて、鼻がその匂いに慣れてしまい、匂ってないと錯覚して多めに付けてしまう場合もあるって母さんが言ってたし」 目暮警部「だが何でその女性は名乗り出て来ないんだ?彼氏が刺されたというのに」 工藤新一「さぁ…付き合ってまだ日が浅く、かかわりたくないと思っているか、もしくは彼を刺殺した犯人だからか…とにかく、この水族館内にいる客全員の携帯電話やカメラやビデオカメラを回収してください。もしかしたら偶然、犯人に刺される場面が写っているかもしれませんから」 目暮警部「そうだな」 『STAFF ROOM』 目暮警部「おいおい工藤君、100台以上あるぞ。これに入ってる画像を全部チェックするのかね?しかも写っているのはほとんど魚だし」 工藤新一「でしょうね」 📱「ピリリ」 📱「♫♪♩」 📱「ブーブー」 目暮警部「電話が次々と」 工藤新一「警部達が来る前に被害者の携帯のアドレス帳から送信しても無反応だった電話やメールを立て続けに送ったんです。警察が画像を調べると言えば電源を入れてくれますから。じゃあ、その3人を呼んで話を聞きましょうか。なぜ被害者からの電話やメールを無視したかを」 『事情聴取① 中桐鹿子』 中桐鹿子「ビビったのよ。彼とは先週ナンパされたばっかの関係だったし、ちょっとヤバイ感じの臭いがしたし、かかわらない方がいいかなーって思ってさ」 目暮警部「では被害者とこの水族館に来たのはあなただったんですな?」 中桐鹿子「ええ、私がイルカ好きっつったら水族館に行こうって誘ってくれてさ」 工藤新一「じゃあイルカショーも見たんですね?」 中桐鹿子「そうよ。彼と一緒にね。でも途中でトイレって席を立ったきり帰って来なくてさー、イルカショー終わっちゃうし、文句言ってやろうと思って水族館の中を捜し回ったらマジビビったわよ。血ィ流して死んでんだから。もっとビビったのはその後、その彼の携帯からかかってきた電話よ。何か誰かに刺されたらしいって周りの客が騒いでたから無視したってわけ。もしかしたら彼を殺した奴が私の命も狙ってかけてきたんじゃないかと思ってね」 目暮警部「何で狙われるなんて思ったのかね?」 中桐鹿子「彼、携帯でヒソヒソ危ない話してたから。“金は絶対用意する”とかなんとか。ひょっとして私を疑ってんならお門違いだよ。ちゃんと証拠のムービーもあるんだから」 工藤新一「ムービー?」 中桐鹿子「さっきのイルカショーで撮ったのよ。彼が戻って来たら観せてやろうと思って撮ってたのよ。ショーが終わったのは丁度昼の12時。彼の死体が見つかったのって12時前だったんでしょ?」 工藤新一「ええ」 中桐鹿子「イルカショー最後まで撮ってるし、入ってるのも私の声。これってアリバイになるんじゃないの?」 目暮警部「ですな」 『事情聴取② 尾城那穂』 尾城那穂「ええっ!?殺されたのって朱本君だったんですか!?男の人が刺されたらしいって聞きましたけど、まさか彼とは」 目暮警部「被害者とはどういう関係だったんですか?」 尾城那穂「元カレでした。別れてからもう1年以上たちますけど」 目暮警部「では彼からの電話を無視したのは」 尾城那穂「何度も縒りを戻そうとしつこくされていたので…今日は私、デート中でしたし…だから思わず電源を切っちゃって」 工藤新一「じゃあ、その彼とずっと一緒だったんですか?」 尾城那穂「はい。これがその彼氏です。彼に聞いていただければ」 目暮警部「しかし恋人の証言は…」 尾城那穂「あ、そういえば事件があった頃、ムービーを撮ってました」 目暮警部「10分近くたちますが何も起きませんね」 尾城那穂「この後です」 《蘭!入り口に戻って係員を呼んで来てくれ!早く!》 毛利蘭「わたし達写ってる」 《何だ今の?》 《何かあったみたい。行ってみる?》 《よせよせ。かかわりたくないよ》 目暮警部「確かにあなたが撮ったムービーのようですな」 尾城那穂「それで、朱本君は何でここに来たんですか?」 毛利蘭「彼女を連れてデートだったみたいですけど」 尾城那穂「じゃあ彼は私にその彼女を紹介したくて電話しただけかもしれませんね」 『事情聴取③ 仁部浩大』 目暮警部「あれ?あなた、もしかして尾城那穂さんと付き合っている…」 仁部浩大「ええ、何で知ってるんですか?」 目暮警部「さっき彼女から聞いたんですよ。今日ここで殺されたのは彼女の元カレだったという事もね」 仁部浩大「ええっ!?那穂の元カレが殺された?本当に!?」 工藤新一「知り合いなんですよね?その元カレと」 仁部浩大「初耳だよ」 工藤新一「でも彼の携帯にはあなたのメルアドも入っていて、さっき送ったメールも無視されてましたよね?」 仁部浩大「ああ、さっき来た“すぐ連絡をくれ”ってメール?前に来たイタズラメールと同じアドレスだったから削除したよ。最近よく来るんだ…“私の秘密が見たいならクリックして♡”っていかがわしいメール。でもその送り主が那穂の元カレだったんですか?」 目暮警部「ええ。ところで犯行があった頃、あなたも彼女と同じくムービーを撮っていたそうですが」 仁部浩大「ああ、もしかしてこれのことですか?もちろんこれの前も10分くらいノーカットで入ってますよ。俺も彼女の後でブログにムービーを載せるつもりだったんで。確認したければじっくりどうぞ」 目暮警部「ええ」 刑事「目暮警部、イルカショーを撮ったお客さんが他にもいましたので照合したら、中桐さんのムービーは犯行当時の物に間違いありませんでした」 目暮警部「そうか。後の2人のムービーも固定されてなく人が撮った映像だったし」 工藤新一「(にしても何で犯人はあのトンネルを犯行現場に選んだんだ?普通の水槽が並んでる通路なら、暗くて客はほとんどシルエットでしかとらえられないのに何故わざわざあんなに明るいトンネルを…) 蘭、ちょっと携帯貸してくれ。オレの忘れちゃって」 毛利蘭「いいけど…壊さないでよ。やっとお父さんに買ってもらったんだから」 工藤新一「悪いけど後ろ向いてくれないか?」 毛利蘭「ちょっと何?」 工藤新一「何って…あのトンネルの意味があるのかとか」 毛利蘭「そんなの、見渡すかぎり魚だらけで、まるで海の底にいるみたいな感じがするからに決まってるじゃない」 毛利蘭「だからさ…ロマンチックでデートスポットになってるわけで…って新一!?」 工藤新一「(そうか…だから犯人は選んだんだ。四方を海中に模したこの場所を!)」 | |||
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