黒執事 | 第27巻138話『その執事、推敲』ネタバレ | Black Butler

Kuroshitsuji
原作(Original Story): 枢やな(Yana Toboso)
黒執事 漫画 138話 ネタバレ 感想 シエル セバスチャン 契約 Black Butler Chapter 138 Ciel Sebastian
黒執事 第138話ネタバレ
第137話第139話

黒執事 第138話

黒執事 漫画 138話 扉絵 シエル セバスチャン 契約 Black Butler Chapter 138 Ciel Sebastian
配信日2018年3月16日
サブタイトルその執事、推敲
Gファンタジー2018年4月号
扉絵シエルセバスチャン
単行本27巻
登場人物シエル・ファントムハイヴ
セバスチャン・ミカエリス
シエル・ファントムハイヴ(兄)

第138話 その執事、推敲

シエル「欲しい…力が欲しい…僕らをこんな目にあわせた奴らに復讐する力が!悪魔!お前と契約する!」
セバスチャン「光を棄て奈落への道を選ぶと…良いでしょう。では互いの身体に契約書を。目立つ場所に刻む程大きな力を執行できる。さあどこに」
シエル「どこでもいい。誰にも負けない力が欲しい!」
セバスチャン「絶望的な世界を映すその大きな瞳に!」
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セバスチャン「これで貴方は悪魔の力を手に入れた。最早貴方は誰にも屈する事もない王の様に傲慢に獣の様に高らかに!己の欲望を解き放つがいい!さあ叫べ!」
シエル「こいつらを…殺せ!」
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セバスチャン「終わりましたよ。どうぞこちらへご主人様。貴方のお名前は?」
シエル「僕の名前は……シエル…シエル・ファントムハイヴ。ファントムハイヴ伯爵家を継ぐ者」
セバスチャン「…ほう…ふふ…成程。良いでしょう。では私も伯爵にお仕えするに相応しい姿にならなくてはね。さあ何なりとご命令を、小さなご主人様(マイロード)」
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シエル「……っ……!?」
セバスチャン「おや、この姿ではお気に召しませんか?お望みとあらば別の姿にもなれますよ。これは?こんなのはどうです?」
シエル「いやいい。最初のでいい!」
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セバスチャン「ではご主人様、契約内容をつめていきましょう。貴方は誰にも負けない力を望まれた。それは結構。ですが、もう少し具体的にして頂きませんと」
シエル「ぐ…具体的って?」
セバスチャン「報酬のない無限の労働に従事したがる者はいない。取引とは双方に利益があってこそ成立するもの。損をすると分かっている契約などありえない。ね?」
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セバスチャン「嗚呼、先に言っておきますが、不確定な条件もお受け出来ません。“気が済むまで”や“永遠に”などという不当なものも。人間の欲望には際限がありませんからねぇ」
シエル「そ…そんなこと急に言われても…」
セバスチャン「ではこうしましょう。三つ。三つまでであれば、どんな願いでも叶えて差し上げます」
シエル「どんな願いも?」
セバスチャン「ええもちろん。一国の王になる事も、叶わぬ恋の相手を手に入れる事も、世界中の金銀財宝に囲まれて暮らす事も思いのまま」
シエル「じゃあ、死んだ人間を生き返らせることは?」
セバスチャン「……やはりお兄様を望まれるのですね。良いでしょう。穏やかで幸せな時間をお約束しますよ」
シエル「嘘だ。“渡り賃は二度と戻らない”とお前は言った。つまり死んだ人間を生き返らせることや時間を戻すことはお前にはできない。“死んだ人間が生きている”そう僕に思い込ませることができるだけじゃないのか?」
セバスチャン「ほぉ…よくお気付きになりましたね。冷静ですし勘が良くていらっしゃる。先程まで赤子の様に泣き喚いていたとは思えません」
シエル「なっ…馬鹿にするな!」
セバスチャン「しかし“お兄様が生きている”と貴方が思えるのら、実際の生き死になどどうでも良い事じゃありませんか?」
シエル「いいわけないだろ!ふざけるな!(ダメだ。こいつ初めから対等な契約をする気がない。考えろ考えろ!僕はどうしたい?僕らをこんな目にあわせた奴らに復讐したい!そうだ。これは二度とないチャンス。シエルの魂を犠牲に手に入れた力。どう使えばいい?シエルならどうする?僕とチェスでいい勝負ができるのはお父様とお前だ。大丈夫。チェスと同じ…よく考えるんだ。相手が次にどんな手を打ってくるか、どうすれば有利にゲームを運べるか、どうすれば…僕が悪魔をコントロールできるか!)…決めた悪魔。一つ目の願いだ」
セバスチャン「どうぞ、なんなりと」
シエル「僕に絶対に嘘を吐くな」
セバスチャン「ふっ…ははは!これはこれは面白い事を考える」
シエル「今後、僕の質問にはすべて真実だけで答えろ」
セバスチャン「良いでしょう。一つ目の願い、確かに賜りました」
【契約その1。契約者に嘘を吐かないこと】
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セバスチャン「貴方は瞳に刻まれた契約印で私を縛る事が出来る。さ、残りの二つの願いをどうぞ」
シエル「二つ目…二つ目は…僕らをこんな目にあわせた奴らに復讐するためには…」
セバスチャン「了解しました。では早速皆殺しに」
シエル「ちょ、ちょっと待て!僕に見えないところでお前が勝手に殺してきたんじゃ意味がない!」
セバスチャン「ご安心ください。嘘は吐かない契約です。貴方に危害を加えた人間を残らず抹殺して参ります」
シエル「僕の復讐相手は僕らをここへ売り飛ばした奴隷商人達じゃない。ファントムハイヴ家を襲った奴らだ」
セバスチャン「ではそれを全員ここへ連れてきて貴方の目の前で殺せばいいですね?」
シエル「違う!いや違わない。襲撃した奴らも許さない。でも黒幕が絶対いるはずだ。そいつがなんでファントムハイヴ家を滅ぼそうとしたのか理由が知りたい」
セバスチャン「黒幕…それは定義が難しい。貴方が受けた屈辱、その原因を作り出した人物をどこまで遡って裁くのか?」
シエル「関係していそうな人間を適当に皆殺しにするっていうのはナシだ」
セバスチャン「やれやれ…ではどうすれば貴方の復讐は完了するんです?」
シエル「僕が殺す」
セバスチャン「何ですって?随分と面倒くさい事をなさいますね。私に任せておけば労せず一瞬で済むというのに」
シエル「僕は何も知らない。僕達がこんな目にあわされた理由もその相手も…何もわからないまま死にたくない。だから僕が自分の目で復讐すべき相手を見極めて僕の手で殺す。お前は僕が復讐を遂げるための駒になるんだ (最初に嘘を封じた。次は…行動の掌握) 悪魔、二つ目の願いだ。僕に絶対服従すると誓え」
セバスチャン「その期限は?」
シエル「僕が復讐を果たすまで」
セバスチャン「せっかく人知を超えた悪魔の力を手に入れたというのに、あまり良い選択とは思えませんがねぇ」
シエル「いいか悪いかは僕が決める。返事は?」
セバスチャン「かしこまりました。先に言っておきますが、“願いの数を増やせ”や“契約自体を破棄しろ”といった契約自体を変更する命令には従えませんよ?」
シエル「わかった (チッ…ダメか)」
セバスチャン「では二つ目の願いは…」
【契約その2。契約者の命令に絶対服従であること】
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セバスチャン「さ、次は三つ目の願いですね」
シエル「そんなに急かすな。少し休ませてくれ」
セバスチャン「かしこまりました」
シエル「うわっ!?急に何するんだ!」
セバスチャン「“休ませてくれ”というご命令に絶対服従したまでですが…何か?」
シエル「それは命令じゃない!」
セバスチャン「おや、そうなんですか?困りましたね。私には命令とそうでないものの判別が付きかねます」
シエル「この…わかった!なら僕が“命令だ”と言った時だけ絶対に従え!」
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セバスチャン「成程。その付帯条件分かりやすくて良い」
シエル「(こいつ!絶対にわざとやってるな)」
セバスチャン「しかしいかに悪魔を従えているとはいえ、こんなに小さく脆そうな人間が自分で復讐相手を見つける事が出来るんでしょうかねぇ。握り拳程の大きさしかない割りに頭の回転は悪くないようですが」
シエル「わかってる。僕はただの子供だ。自分の力だけじゃなんにもできなかった。…悪魔、最後の願いだ (発言と行動に制限はかけられた。残る最後の一手は) 三つ目の願いは、復讐を遂げるまで僕を裏切らず守り抜くこと!」
セバスチャン「裏切り…ですか?」
シエル「お前が僕意外と二重契約する可能性があるからだ」
セバスチャン「その場合、もう一人の契約者が“貴方の死”を願えば、貴方の生存の保証に矛盾が生じると?」
シエル「そうだ。僕よりも前の契約者には僕の命令が執行されないとしたら?僕より後により好条件を提示する契約者が現れたら?もっと言えば、その契約者が僕の復讐相手だったら?僕はもう誰も信じられない」
セバスチャン「ご安心ください。私は複数契約しない主義です。中には欲をかいて意地汚い真似をする輩もいますが、それは美しくない。私の美学に反します」
シエル「悪魔に美学?」
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セバスチャン「悪魔だってポリシーの一つや二つ持っていますよ。しかし“守り抜く”…外部攻撃から防御は容易い事ですが、病死からの保護も含まれますか?そうなると、貴方自身の身体にかなり大掛かりな処置を施す事になりますよ」
シエル「病…(そういえば最近全然咳が出てないな) 例えば、僕を病に罹らない丈夫な身体にすることはできるのか?」
セバスチャン「それは三つのうち一つを消費して頂かなくてはならない願いですね」
シエル「なら守るのは外部攻撃からだけでいい。病に罹ってしまったらどうするかはその時に考える。これで決定だ」
セバスチャン「そもそも“裏切らず守り抜く”という文言だって一つに見えて二つの願いを内包した不当な条件とも言えますが、二重契約をしない私の美学を理解していただく為にもこの内容に譲歩致しましょう」
シエル「いちいち面倒くさい悪魔だな…言い方がムカッとくる💢」
セバスチャン「ふふ、では三つ目の願いは」
【契約その3。契約者が復讐を遂げるまで裏切らずに守り抜くこと】
セバスチャン「さあこれで私は貴方だけを主とし、貴方だけを護り、貴方だけには嘘を吐かない忠実な下僕。期限は貴方が復讐を遂げるその日まで」
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セバスチャン「そして貴方が復讐を遂げ、契約が完了した暁には、報酬として貴方の魂をいただきます」
シエル「えっ!?」
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第137話第139話
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