黒執事 | 第26巻131話『その執事、宿老』ネタバレ | Black Butler

Kuroshitsuji
原作(Original Story): 枢やな(Yana Toboso)
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黒執事 第131話ネタバレ
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黒執事 第131話

配信日2017年8月18日
サブタイトルその執事、宿老
Gファンタジー2017年9月号
扉絵シエル・ファントムハイヴ(弟)
単行本26巻
登場人物シエル・ファントムハイヴ(弟)
シエル・ファントムハイヴ(兄)
ヴィンセント・ファントムハイヴ
レイチェル・ファントムハイヴ
タナカ
葬儀屋 (アンダーテイカー)
ディーデリヒ
ピット
アンジェリーナ・ダレス
セバスチャン(犬)

第131話 その執事、宿老

『僕はこの黒くて大きな犬、セバスチャンが苦手だった。みんなにはしないのに僕にだけ吠えてくる。鼻でつついてくる。意地悪されるのは僕だけ』
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『シエルと僕は双子で、少し早く生まれたからシエルがお兄ちゃん。お父様もお母様もよく間違えるくらい僕達はそっくり。でも僕達が5歳になった頃、僕はたくさん咳が出るようになった。アン叔母様は病弱だったお母様に似たんだろうって。僕達はそっくりなのに身体が弱いのは僕だけ。お父様は時々お友達を家に連れてくる。みんなこわい男の人ばっかり』
ディーデリヒ「オイ、ファントムハイヴのせがれ、そうビクビクするな」
シエル(兄)「だって!行こう!」
シエル(弟)「あっ、シエル…」
ヴィンセント「君はいつも怒ってるみたいだから怖いんだよ」
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ディーデリヒ「別に怒ってないぞ!?」
ヴィンセント「知ってるよ。本当はすごく優しくて頼りになるイイ男だってこともね」
ディーデリヒ「…なんだよ急に」
ヴィンセント「だからきっともし私に何かあってもきっとお前達の力になってくれる。そうだろ?」
ディーデリヒ「それは命令か?」
ヴィンセント「どちらかといえばお願いかな」
ディーデリヒ「お前が俺より先にくたばるタマか?」
ヴィンセント「そんなのわからないよ。誰がいつどうなるかなんて、それこそ神様だってわからないさ。だからもしもの時はよろしく頼むよ」
シエル(兄)「よろしくたのむ!」
ディーデリヒ「父親に似てふてぶてしい奴だな!おいそっちの!」
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ディーデリヒ「次男であるお前こそ兄貴くらいふてぶてしくならんといかんのだぞ!次男は爵位も領地ももらえない。いずれ家を出て一人でやっていかないといけないんだ」
ヴィンセント「ディーデリヒは気が早いなぁ。この子達まだ7歳になったばかりだよ」
ディーデリヒ「なっ!お前が振ってきた話だろ」
『シエルは誰とでもすぐお話できる。この間、特別にパーティーに連れて行ってもらった時も僕と違ってちゃんとご挨拶できた。僕だけ…』
シエル(弟)「わっ!ごめんなさ…」
アンダーテイカー「おやおや…リトル・ファントムハイヴじゃないか~君はどっちかなァ~?まぁどっちでもいいか。小生にとってはどっちもファントムハイヴだ」
シエル(兄)「あっ、こんな所にいた。僕のことおいてかないでよ」
シエル(弟)「だって…」
ピット「あっ、ヴィンさんちの双子くんじゃないスか!二人揃ってるの初めて見たっス」
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アンダーテイカー「おや、新聞記者クンも来てたのかい。なんだか今日はずいぶんゴキゲンだねェ」
ピット「ヴィンさんが解決した事件のネタ、予想より高値で売れちゃってカメラ新調したんスよね~。あっ、そだ!せっかくだしツーショット撮ってあげましょっか。まだ試し撮りしたりなくて、記念に一枚!」
「わーっ!ほんと!?」
「僕は…」
「一緒に撮ってもらおうよ。ねっ」
「…うん」
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『僕達は同じ顔をしているけど何もかもが違う。元気で優しいのはシエルだけ。強くて頼れるのはシエルだけ。伯爵になれないのは僕だけ』
「おまたせ!ごはんの時間だよ」
「あれ?なんでシエルが?」
「今日は僕とお父様とディーデリヒで作ったんだ」
「すごい!」
「いっぱい食べて早く元気になってね!」
「うん!」
『シエルは優しい。本当はお外に行きたいはずなのに僕と一緒にいてくれる』
「食べ終わったら何して遊ぶ?チェス?クリベッジ?」
(※クリベッジ:トランプを使ったゲーム)
「あのねシエル…僕のこと気にしないで遊びに行ってもいいんだよ」
「ばかだなぁお前は。僕とチェスでいい勝負ができるのはお父様とお前だけ!リジーもアン叔母様もタナカもみんな弱いんだもん!僕はお前と一緒にいたいからいるんだよ。ここでお前と遊ぶのが一番楽しい。だから明日のボート遊びも一緒に行こう!」
「うん」
『その日の夜』
「コンコンッ、ゲホッ」
「ホットミルク温めてきた。はちみつたっぷりだから美味しいし喉にいいよ。あついからゆっくりね」
「おいしい」
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「じいやには内緒だよ。“寝る前に甘いものはいけません!虫歯になりますぞ!”」
「あはは!似てる」
『翌日』
「ゴボゴホッ!ケホッ!」
レイチェル「微熱だけど咳がひどいわ。ボート遊びは無理ね。また今度にしましょう」
「僕はいいからみんなで遊びに行って」
「えっ」
「お母様がせっかく元気になったのに僕のせいでみんなが遊びに行けないなんていやだ!」
レイチェル「でも…っ」
「僕はタナカがいるから大丈夫。いい子で待ってるよ。だからおねがい…」
「…わかったよ。じゃあたくさんおみやげ持って帰ってくるから!綺麗なお花とかどんぐりとか石とかたくさん!」
「うん」
ヴィンセント「タナカ、頼んだよ」
タナカ「かしこまりました」
タナカ「坊ちゃん、先ほどのお気遣い、ご立派でございました。坊ちゃんが優しい紳士であることをじいやは嬉しく思います」
「じいや…」
タナカ「坊ちゃんの紳士的行いを称え、本日は特別になんでも好きなおやつをご用意致しましょう」
「チョコケーキがいいかな…あとチェスがしたい」
タナカ「ほっほっほっ、不肖タナカ、お相手つかまつりましょう」
「ただいまー!見て!こんなにお花摘んできたよ!」
『僕は幸せだった。あの日までは』
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