黒執事 | 第25巻126話『その執事、帰投』ネタバレ | Black Butler

Kuroshitsuji
原作(Original Story): 枢やな(Yana Toboso)
黒執事 漫画 126話 扉絵 セバスチャン アグニ Black Butler Chapter 126
黒執事 第126話ネタバレ
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黒執事 第126話

配信日2017年3月18日
サブタイトルその執事、帰投
Gファンタジー2017年4月号
扉絵セバスチャン、アグニ
単行本25巻
登場人物シエル・ファントムハイヴ
セバスチャン・ミカエリス
ソーマ・アスマン・カダール
アグニ
ビクトリア女王
チャールズ・グレイ
チャールズ・フィップス
エリザベス・ミッドフォード
ブラバット・スカイ
アバーライン

第126話 その執事、帰投

シエル「バースの施設とバイオレットの所在についてアバーラインに連絡を」
セバスチャン「かしこまりました。あれだけの官僚が亡くなったとあらば議会は大混乱でしょうね」
黒執事 漫画 126話 ネタバレ 感想 シエル セバスチャン Black Butler Chapter 126 Ciel Sebastian
シエル「ああ。それからWチャールズにも連絡を」
セバスチャン「しかしブラバットは何故ロンドンへ戻ってきたのでしょうか?一度は渦中から逃げおおせたというのに…」
シエル「僕も気になっていた。奴には危険を冒してでもここに戻らねばならない理由があるということだ。ここまでくれば後は奴を捕らえて全て吐かせればいい。それにしてもリジーの奴…この騒ぎになっても戻ってこないなんて何を考えてるんだ。S4は解散、ブラバットの占いだって血液反応とコールド・リーディングによる誘導尋問にすぎない」
セバスチャン「エリザベス様は“あたしだけはそっちに帰れない”と」
シエル「なに?」
セバスチャン「ミュージックホールで私に剣を向けた時、レディがそう仰ったのです。その時は宗教に心酔する人間によくある心理状態だと思っていたのですが」
シエル「それが?」
セバスチャン「…いえ、ここで議論しても結論が出る事ではありませんね。余計な事を申しました。全てはエリザベス様がお戻りになれば分かる事。一度タウンハウスに戻りましょう。坊ちゃんがご休憩なさっている間に私は報告と調査に行って参ります」
シエル「…あたしだけは?」
『タウンハウス ソーマ&アグニ』
アグニ「ソーマ様、お茶をお持ち致しました」
ソーマ「おっ、今日のおやつはグラブ・ジャムンか!これはアツアツが美味いんだ。シエルの奴、損したな」
アグニ「……」
シエル《僕はあいつを友人と思ったことなどない》
アグニ「ソーマ様、ソーマ様は英国でたくさんのことを学ばれました。ご友人を思いやる優しさや強さ。それだけでなく下々の者への心配りまで」
ソーマ「アグニ…俺もそう思ってた。やはりお前もそう思うか!俺は英国に来て一回り…いや十回りくらい大きな男になっただろう!」
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アグニ「ですから…その…もう十分ではありませんか?」
ソーマ「え?」
アグニ「そろそろベンガル藩王国へ戻り、父王様と王妃様にご成長されたお姿をお見せしては?ミーナを追いかけて国を飛び出されて以来、お戻りにならない王子をきっと心配しておいでです。それにもっとたくさんのことを学ばれたいなら英国に拘らず、様々な国を訪れてみるのも良いかもしれません。ですから…」
ソーマ「アグニ!急にどうしたんだ」
アグニ「も…申し訳ありません。執事の分際で出過ぎたことを…」
ソーマ「もしかしてシエルのことで悩んでいるのか?」
アグニ「気付いて…!?」
ソーマ「お前は嘘を吐くのが本当にへたくそだな。すぐ顔に出る。シエルは昔の俺に似てる。親やミーナから与えられない愛情ばかり追いかけていた俺はお前が与え続けてくれた愛情にずっと気付けなかった。それがどんなに愚かなことか。俺はシエルのおかげで気付くことができたんだ。だがそれを俺に教えてくれた張本人が昔の俺と同じだと気付いた。いや、同じではないな。たくさんの愛情に気付いているのに、あいつはそれを受け取らない。まるで幸せになるのを怖がっているように…シエルは復讐のために生きていると言った。だから孤独であろうとする。たぶん、あいつはおれがいなくても何不自由なく生きていけるだろう。あのおっかない執事に臆さない強い男だ。でも俺があいつのアグニになれたらと思う」
アグニ「!」
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ソーマ「俺が打ちのめされた時、お前がいてくれたから救われた。俺も誰かを支えられる強い男になりたい。傷つくことも覚悟の上だ。たとえシエルがそう思っていなくとも俺はあいつの友達だからな!」
アグニ「ソーマ様…」
ソーマ「それにもしもの時、傍にいるのがあの執事では救われるものも救われんぞ!あいつこそアグニの爪の垢を煎じて飲むべきだ!」
アグニ「過分なお言葉、身に余る光栄です」
ソーマ「俺はもうしばらく英国に留まりたいと思う。許してくれるか?アグニ」
アグニ「御意のままに(ジョー・アーギャー)」
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ソーマ「あっ、誰か来たぞ」
アグニ「私が出て参ります」
ソーマ「いい。俺が出る。お前は温かい茶の用意を」
アグニ「(何を迷うことがあったのだろう。たとえ何が起ころうと私がお守りすればいい。いつかお二人が本当の友として笑い合える日まで…) さて、もう少し部屋も暖めておきましょうか。…これは…たしかシエル様がご幼少のみぎりのお写真。あんなに恥ずかしがらなくてもよろしいのに」
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アグニ「こっちにも写真が…(今は恥ずかしくとも過去はいつか愛しい思い出に変わるもの。燃え残りを繋ぎ合わせてこっそり保存しておこう。いつかシエル様が大人になられた時、きっと…)」
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ソーマ「おお、お前か!寒かっただろう。早くは入れ!ちょうどアグニのグラブ・ジャムンができたてだぞ!どうした?早く来ないと全部俺が食べてしまうぞ。お前、少し様子が変だな。何かあったのか?もしかして熱でも…」
「気安く触るな」
アグニ「ソーマ様!」
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