葬送のフリーレン | 第8巻72話『将軍』ネタバレ

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原作漫画『葬送のフリーレン』第72話 ネタバレ
本記事では、原作漫画『葬送のフリーレン』第72話の物語展開を、出来事ベースで整理します。
第71話第73話 →

葬送のフリーレン 第72話

原作山田鐘人
作画アベツカサ
配信日2021年11月10日
サンデー2021年50号
サブタイトル将軍
単行本8巻
登場人物フリーレン
フェルン
シュタルク
ゲナウ
メトーデ
ゼーリエ
ユーベル

第72話 将軍

目次

あらすじ

北部高原の村を襲撃した魔族の正体が徐々に明らかになる中、討伐に向かうフリーレン一行と一級魔法使いゲナウとメトーデは、敵が「四刀流の魔族将軍」であることを把握する。
一方その頃、魔族側も人間の行動原理を理解した上で、次の行動を選択し始めていた。

1. 概要

第72話は、戦闘前の情報整理と思想の提示を中心に描かれる回である。
71話で示された「村の壊滅」と「騎士団の全滅」を受け、本話では以下の点が明確になる。
  • 敵魔族の構成と役割
  • 北部高原という土地特有の死生観
  • ゲナウという人物の過去と現在の姿勢
  • 魔族側の冷静かつ残酷な戦略
直接的な戦闘は起こらないが、双方が“次の一手”に向けて動き出す重要な転換点となっている。

2. 村の状況と魔族の潜伏判断

騎士団の遺体の傷を確認したシュタルクは、敵が二刀流の剣士である可能性を指摘する。
しかしフリーレンは、
  • 魔族は魔力を長時間隠すことができない
  • 現在は魔力探知の範囲外にいると判断できる
と冷静に分析し、少なくとも村の近辺は一時的に安全だと結論づける。
その上で、ゲナウから聞いた
「魔族の拠点になりそうな場所」を中心に調査を進める方針を決め、
ひとまず夕食を取ることになる。

3. 敵は二刀流ではなく「四刀流」

メトーデの分析により、騎士団を壊滅させた魔族は
  • 二刀流ではなく四刀流
  • 四本の剣を用いて戦った
ことが判明する。
この情報により、騎士団が短時間で全滅した理由が明確になる。

4. 教会でのゲナウと北部高原の死生観

教会では、ゲナウが壊された結界を張り替えていた。
内部には村人の遺体がそのまま残されている。
シュタルクが埋葬を提案すると、ゲナウは北部高原の現実を語る。
  • 北部高原の村には基本的に墓地が存在しない
  • 死体は魔物を引き寄せるため、村に墓を作れない
  • 遺体は護衛付きで南端の共同墓地まで運ばれる
  • 下手をすれば骨すら残らない
さらに、
  • 死体を焼くという合理的な案
  • それを拒む聖職者の心情
双方を理解した上で、
「どうせこのままじゃ誰も故郷の地で眠れない」
という、北部高原の過酷な現実を語る。

5. メトーデとゲナウの関係

フリーレンは、なぜメトーデとゲナウがこの地にいるのかを尋ねる。
  • 二人はゼーリエの命令でペアを組んでいる
  • 一級魔法使いは基本的にゼーリエの弟子扱い
  • 北部高原の魔族討伐任務を担当している
メトーデはこの任務を前向きに受け止めており、ゼーリエへの敬意も隠さない。

6. 回想:ゲナウの過去と相棒の死

回想では、ゲナウの内面が掘り下げられる。
  • 以前の相棒は「いい奴」だった
  • 見ず知らずの人間のために本気になれる人物
  • 子供を庇って死亡
  • その結果、魔族を仕留め損ねた
ゲナウは、
  • 自分ならそんな行動は取らない
  • 今までも見捨ててきた
と語り、
メトーデに「自分のようになるな」と告げる。
北部高原の任務を任される一級魔法使いは、
  • 戦いが好きな人間
  • 碌な人間ではない
という、ゲナウ自身の自己評価も示される。

7. 魔族将軍という存在

情報共有の場で、メトーデは敵戦力を整理する。
  • 魔族は計四体
  • 主力はすでに村から離脱
  • その内の一体は「魔族の将軍」
フリーレンは魔族将軍について説明する。
  • 強大な魔力で身体能力を強化
  • 武器を自在に操る熟練戦士
  • 何百年も武を極める者もいる
  • 魔王軍にはアイゼン以上の将軍も存在した
今回の敵は、
  • 人の姿から大きく逸脱している可能性
  • 四本の剣を操る未知の存在
であり、それこそが騎士団敗北の決定的要因だったと示される。

8. 魔族側:レヴォルテの戦略

場面は魔族側へ移る。
  • 四本腕に四本の剣を持つ魔族「レヴォルテ」
  • 目隠しをした異形の将軍
部下は、
  • 魔法使い4人
  • 戦士1人
  • 内3人が一級
という戦力を把握し、襲撃を提案する。
しかしレヴォルテは、
  • 嫌な予感がするとして即時攻撃を拒否
  • 分散するまで待つ判断を下す
さらに彼は、
  • 村を滅ぼしてきた経験から
  • 人間には「死体を守るため村に残る習性」がある
ことに気づいていた。
理由は不要で、ただそうなるという理解こそが、魔族の冷酷な知性を際立たせる。

9. 村に残る者

フリーレン側に戻り、ゲナウは判断を下す。
  • ノルム騎士団が遺体を引き取るまで
  • 誰かが村に残る必要がある
その役目を、ゲナウ自身が引き受けることで物語は幕を閉じる。

10. まとめ

第72話は、
  • 魔族将軍レヴォルテの存在と知性
  • 北部高原の死と隣り合わせの文化
  • ゲナウという人物の過去と覚悟
を丁寧に積み重ねた回である。
戦闘前でありながら、すでに勝負は思想と理解の段階で始まっていることを強く印象づける内容となっている。
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