呪術廻戦モジュロ | 第23話『調和の儀』ネタバレ

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原作漫画『呪術廻戦モジュロ』第23話ネタバレ
本話では、物語の核心である「呪力消失計画」の限界と、呪霊という存在の新たな定義が語られる。虎杖悠仁とマルが「魂の通り道」で対峙し、地球における呪力代謝の不可避性と、他星の生物であるカリヤン・ルメル族と呪霊の魂における共通点が明かされる重要なエピソードである。
第22話第24話

呪術廻戦モジュロ 第23話

原作芥見下々
作画岩崎優次
サブタイトル調和の儀
配信日2026年2月23日
ジャンプ2026年13号
単行本3巻
登場人物マルル・ヴァル・ヴル・イェルヴリ
虎杖悠仁
ダブラ・カラバ
スページョ
クロス
乙骨真剣
宇佐美鴻

第23話 調和の儀


あらすじ

虎杖はマルに対し、日本人から呪力を無くしても呪霊は生まれ続けるという残酷な現実を突きつける。海外の事例を引き合いに出し、人間に呪力という代謝がある以上、完全な消滅は不可能であると断言。一方で、マルは呪霊とカリヤンが同質に見える理由が「魂の色」にあることを明かす。二人は大罪を背負いながらも、新たな世界の調和に向けた装置の構築へと動き出す。

概要

第23話「調和の儀」は、「魂の通り道」での議論が深化。虎杖による呪力の「極微弱な残留」の解説、海外での呪霊発生メカニズムの再定義。そしてマルの術式による「魂の分岐成形装置」への作り替えが提案される。呪力消失ではなく、魂の色を散らすことで呪霊とカリヤンの混同を防ぐという「調和」の具体策が示される。

本文:第23話ネタバレ

1. 呪力消失の限界|海外における呪霊発生のメカニズム

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魂の通り道において、世界の調和という壮大な目的を掲げるマルと虎杖悠仁の対話は、既存の呪術概念を覆す深い議論へと発展する。
虎杖はマルの術式範囲について「ノートの内容は入ってるってより参照できるって感じか」と推測した上で、九十九由基のノートの内容から導き出される残酷な結論を述べる。
結論から言えば、
  • 人間という生物から呪力を「完全に」消し去ることは、理論上ほぼ不可能である。
虎杖による、呪力が“無い”とされる海外の現状と呪霊発生の機序は以下の通りである。
  • 海外における呪力の発現:地球において呪力は日本人や日本にルーツのある人間特有のものだが、極一部の例外を除き、海外の人々も日本と比較して「かなり微弱」ではあるが呪力を発している。
  • 海外産呪霊の特性:呪力が微弱であるからこそ、霧散せずに形を成せる「呪力の露出先」が限定される。そのため、日本にいるような弱い呪霊は形を成すまで育たないが、稀に非常に強力な呪霊が突発的に誕生する。
  • 呪力流入の歴史:呪霊の存在が公表されてから約70年(2069年時点)、海外の人の呪力も日本の「東京」へと注がれる構造になっている。
  • 日本人から呪力を無くした際の結果:仮に日本人から呪力を無くしたとしても、海外由来の呪霊は、これまで通り海外にも東京にも生まれ続けることになる。
虎杖は、ここが「地球のあらゆる魂の通り道」であるならば海外の生物の魂も例外ではないはずだと指摘し、海外を含めた全人類から呪力を“完全に”無くすことの不可能性を説く。

2. 人間の業と術式の限界

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マルからの「続けてくれ。私の術式に問う」という促しを受け、虎杖はさらに「呪力消失」の定義について深掘りする。
  • 呪力を“無くす”の定義:虎杖が主張する「無くす」とは、あくまで「可能な限り」の状態を指す。
  • マルルの術式の限界:呪力を無くすために魂の形を整えたとしても、日本人やシムリア人からは、結局のところ海外の人々と同様に「ごく微弱な呪力」が発せられ続ける。
  • 呪霊発生の永続性:日本人からも、海外由来と同様の機序で呪霊は生まれ続ける。発生数は劇的に減少するものの、完全な根絶には至らない。

3. 人間の業と肉体への影響

マルは虎杖の指摘に対し、
  • 「……多分そうだ。今回、私の術式はシムリア人と日本人との調和のために運用している。誰かの肉体を傷つけるようなことはできないから」
と、自らの術式の性質と制約を認める。
これに対し、虎杖は呪力と肉体の不可分な関係を説く。
  • 肉体へのリスク:虎杖は「だろうな。呪力という代謝がないと肉体に害がでる可能性が高い」と指摘。呪力を無理に消し去ることの危険性を語る。
  • 例外と業:虎杖は、真希先輩のように「天与呪縛で先天的に何かを差し出して肉体を強化できている人」は例外としつつも、普通の人間にとって呪力を完全に消し去ることはできないとし、「これはもう人間の業だ」と結論づける。

4. 未来への対策と次世代への責任

マルは、術師がいなくなった後の世界について
  • 「今後、術師のいない世界で潜在能力の高い呪霊が少数でも生まれるのはリスクが高すぎないか?」
と、その危険性を危惧する。
  • 虎杖の請負:虎杖は「そこは任せてくれ。俺に与えられた時間があれば次世代までに対策できる」と応じる。
  • 改善されるパワーバランス:虎杖によれば、計画後の世界は「今現在の呪霊と呪術師のパワーバランスよりかはかなりマシになる」という。具体的には、年に生まれる呪霊の数は「片手に収まる」程度になり、それによって東京復興も進むだろうという展望を語る。

5. 呪霊と神聖生物の混同を解く「調和」

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マルは、やはり自分たちと地球人が「また呪霊を巡って……」争うことになるのではないかと懸念する。
しかし虎杖は「呪霊も調和すればいい」と返し、「ルメル族が呪霊とカリヤンを混同してしまう原因を取り除こう」と提案する。
  • カリヤンの正体への問い:虎杖は人形化したカリヤンを手に取り、この場には調和に必要な者しか呼ばれていないはずだと指摘。「呪霊とカリヤン、何が違うのか。何故ルメル族は同じに感じるのか」と問い、それを教えてくれるのがこのカリヤン自身ではないかと説く。
  • 呪霊の性質と天元の例:虎杖は「呪霊は邪悪なモノだ。呪力から生まれる以上、これはもうどうしようもない」としながらも、「呪霊っぽいモノが邪悪だとは限らん」と語る。かつて五百年以上老いて呪霊に近いモノになっていた「天元」が決して悪い人ではなかったことや、自身の兄が呪霊と人間の混血でありながら分かり合えた事実を挙げ、カリヤンが人間を襲う理由が、呪霊のような邪悪さから来るものなのかを問うた。

6. 魂の色|呪霊という「器」の矛盾

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マルは、ルメル族が呪霊を同質と認識する根本的な理由を「魂の色が同じなんだ……」と明かす。
  • 魂の色彩の共通点:マルによれば、色とりどりな魂のなか、「カリヤン、呪霊、ルメル族だけ色が揃っている」という。
  • 矛盾(エラー)の機序:呪霊は漏出した呪力でできた器だが、問題はその器に「魂を宿せてしまうこと……カリヤンとルメル族と同じ色の魂を……」にある。
  • 認識の仕組み:魂の色が同じであるため、ルメル族は呪霊を「同質のもの」として認識し、逆にカリヤンはルメル族を襲わないという関係性が生じていた。虎杖はこれを、実体がないのに魂の器として機能してしまう「呪霊の矛盾(エラー)」が星を跨いで共通点を生んだのだと理解する。

7. 魂の分岐成形装置への作り替え

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虎杖の「どうにかなりそうか?」という問いに対し、
マルは「魂の色を塗り変えることはできないが、やり様はある」と答える。
虎杖が、これから生まれる魂にも作用できる理由を問うと、マルはこの場所を「装置」に変える計画を語る。
  • 装置の機能:マルは「ここ、地球の全ての魂がこの場を魂の分岐成形装置として作り替える」と宣言。
  • 具体的な作用:通過する魂の「色を散らし、形を整え、呪力もここでできうる限り消し去る」ことで、新たな魂の在り方を規定する。
  • 虎杖の懸念:虎杖は「それ以外の手段はないんだな?」と確認し、そのやり方を選んだ際、今母船にいるカリヤンがどうなるのかという点に目を向ける。

8. 黒縄による呪縛の解消とダブラの妹スページョの帰還

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場面が変わり、ある老婆はダブラに、
  • 「いいよ。持っていきなさい」
と言葉をかける。
ダブラの手には「黒縄」があり、マルは決闘を邪魔し、誇りを汚したことを謝罪する。
ダブラは現状を冷静に把握し、「俺だけシムリアに帰ればいいのだろう。あの娘(憂花)が助かるにはそれしかないんじゃないか?俺達二人だけなら今のマルルなら運べるんだな?」と問いかける。
ダブラは、ドゥーラとの約束を守るために地球に来たことを明かし、「マルル、もう大丈夫なんだな?」と確認。
マルが「……ああ」と答えると、「ならいい。俺の役目は終わりだ」と告げる。
  • 戦士としての変化: マルが「何か……少し変わったか?ダブラ」と問うと、ダブラは「別に……戦士達にようやく追いついた。それだけだ」と返し、戦士としての境地をのぞかせる。
  • 呪縛からの解放: 妹のスページョが「お兄ちゃん」と呼びかけると、ダブラは「スページョ帰るぞ」と帰還を促す。マルは「黒縄の能力でデスクンテ族長の呪いは解けた。ダブラ達を縛るものはもう何もない」と、彼らを縛り続けていた宿命の終わりを告げる。
  • 別れと再会への予感: スページョの「マル、ありがとう」という感謝に対し、マルは「ダブラ、きっとまた会える。分かったんだ。私の術式は」と、術式の本質を理解した上での再会を約束する。
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9. 昏睡した仲間たちへの「調和」の光

マルは昏睡状態のクロス、憂花、真剣、宇佐美に光る玉を届ける。
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虎杖との別れ:
虎杖の「もういいのか?まだデカい仕事が一つ残ってるだろ」という言葉に対し、
マルは「それは私一人でやるべきだと思う」と返し、
二人は「あとは頼む」と最後の言葉を交わす。

10. 罪を背負う覚悟と「安鎮の祈り」

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マルは虎杖の「大罪だ」という言葉を思い返し、「罪を背負う覚悟が足りていなかった」と自省する。
呪霊たちに「せめて安らかに」と告げた際、
  • クロス「やろう、私達で」
  • 憂花「大丈夫。みんないるよ」
という言葉に支えられ、泣きながら「ありがとう」と礼を述べる。

11. 儀式の執り納め|新たな世界の胎動

 「全ての御霊、安鎮の祈りをもって調和の儀を執り納める!」
マルの宣言とともに、地球の魂の在り方を根本から変える儀式が行われる。
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まとめ

今回のエピソードで判明した重要な事実を整理する。
海外の呪霊発生機序:
  • 海外の人間も微弱な呪力を発しており、それが限定的な箇所に露出することで「稀に強い呪霊」が生まれる。
  • 日本のような「弱い呪霊」は形を成すまで育たないのが海外の特徴である。
呪力消失の現実的限界:
  • 呪力を完全に消し去ることは「人間の業」であり、無理に消せば肉体に害が出る。
  • 虎杖の言う「無くす」とは「可能な限り」の抑制であり、真希のような天与呪縛は例外中の例外である。
魂の色彩と呪霊の矛盾(エラー):
  • カリヤン、呪霊、ルメル族の魂は同じ色をしている。
  • 呪霊という「呪力の器」に、本来宿るはずのない「神聖生物と同じ色の魂」が宿ってしまうことが、種族間の誤認を生む最大のエラーであった。
魂の分岐成形装置:
  • 地球の魂の「通り道」を装置化し、通過する魂の色を散らすことで、将来的に呪霊とカリヤンの同質性を解消する。
  • 同時に、排出される呪力もこの装置で可能な限り濾過・消去する。
2069年のパワーバランス:
  • 儀式後は呪霊の発生が「年間に数体」まで激減し、虎杖が次世代までに対策を講じることで、人類側の優位が確定する。
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第22話第24話
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