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原作(Original Story): 日向夏×倉田三ノ路![]() 薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜第90話ネタバレ | |||
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薬屋のひとりごと 第90話 | |||
サブタイトル | 最後の一冊 | ||
サンデーGX | 2025年7月号 | ||
配信日 | 2025年6月19日 | ||
登場人物 | 猫猫(マオマオ) 馬閃(バセン) 阿多(アードゥオ) 翠苓(スイレイ) 白鈴(パイリン) やり手婆 響迂(キョウウ) 右叫(ウキョウ) 左膳(サゼン) | ||
第90話 最後の一冊『花街にある薬屋を訪ねてきたのは…』 猫猫「いらっゃーあ、馬閃さま」 馬閃「言っていたものを持ってきた」 猫猫「馬閃さまが持ってこられるとは」 馬閃「壬氏さまは忙しい。お前にかまってる暇はないんだ」 猫猫「(外では宦官時代の名を使うんだな。…まあ、市井で貴人の名を口にはできないか。戸も開けっ放しにして変な関係ではないと周りに示しているのも壬氏さまの配下としての配慮だな。そのせいで、少々やじ馬がうるさいが…)」 馬閃「砦に残っていた図録を集めてきた」 猫猫「失礼します (鳥、魚、植物…砦にいた時ちゃんと読んだのは植物だけだけど…あった。虫の図録)」 左膳《じいさんは蝗の研究をしていた》 猫猫「(あるはずだ、蝗の頁が…)」 馬閃「ないのか?」 猫猫「ないですね…あるはずなんですが」 馬閃「あると言っただろ」 猫猫「(左膳が嘘をついた?いやそんなことに何の利点が) 保管中、誰かが持って行ったなんてことは…」 馬閃「誰がそんなものに興味を……!?ななな…」 猫猫「白鈴(パイリン)小姐」 白鈴「ごめんなさい、肩に埃が。まだ取れていませんわ、ほら」 馬閃「ちょ、ちょちょ何を…!」 猫猫「(小姐は快い女なんだけどね。高級妓女だからこそ毎日客は取らない。…溜まりやすいんだよな。ありゃ初物だな。ここに李白さまがきたら面白いのに)」 馬閃「ああっもう帰る!渡すものは渡したからな!」 白鈴「ああん。せっかくの初物なのに」 やり手婆「ハマれば極楽なのにねぇ」 猫猫「いや地獄だろ」 猫猫「右叫。左膳は?」 右叫「門前の掃除だ。まだ男衆としては使えないからな。しばらくは禿と同じ仕事をさせる。それに満足せず他の仕事も覚えようとするなら引き立てるが…それができなきゃ解雇だ」 猫猫「…まあ、もうちょっと見てやってよ」 猫猫「おい。本が届いた。確認したけど蝗のことが書かれたものはないぞ」 左膳「そんなはずねぇ」 猫猫「ここにあるのはお前が持ってたのと合わせて十四冊。私が砦の中で見た本の冊数と合ってる」 左膳「いや、足りねぇぞ。虫の図録が“弐”までしかねえ。三冊あるはずなんだ」 猫猫「じゃあ私が砦にいた時には誰かがすでに持ち出した後ってことか?」 左膳「そうなるな…うわー誰だよ、あんなん持っていったの。じいさんがいた頃は確かにあったんだ」 猫猫「じいさん…(大宝との姦通を疑われ、後宮を追い出された医官のことか。神美のために不老不死の研究をしていたらしい)」 左膳「じいさんの棺にでも入れたのかな」 猫猫「なんでそんなことを」 左膳「俺の故郷にはそういう風習があるんだ」 猫猫「…そういえばどうして死んだ?」 左膳「実験の失敗らしい。不老不死の薬なんてものを作るには実験が必要だろ?」 猫猫「(実験と言えばネズミ…砦のある部屋にもいた。しかし最終的には人体で試すしかない。何度も試して成功率を上げて…)」 左膳「なんだ、それがどうかした」 猫猫「そのじいさんの遺体、どこで処理した?」 左膳「知らねえよ。大体そういうのはあの人がしてたし」 猫猫「あの人?」 左膳「じいさんの助手をしていたんだ。ほら…」 猫猫「ああ!」 左膳「いって!なんだよ!」 猫猫「掃除サボんなよ!」 猫猫「(そうだ、どうして気づかなかった。いたじゃないか。事情をもっと近くで見ていた人が。文を出さなきゃ。今あの人は確か…)」 「お迎えに上がりました。離宮にご案内いたします。荷はこちらですか?」 猫猫「はい」 趙迂「出掛けるのかよーいいなー。連れてけよー」 猫猫「だめだ。仕事なんだよ (離宮には子一族の子どもがいる。記憶がない趙迂を離して育ててるのだから会わせるわけには行かない) 留守の間、趙迂を頼むよ」 右叫「おう。よし、おいちゃんと遊ぼう!」 猫猫「(子ども好きだし、あいつらにも懐かれてるんだな。早いとこ、うちへの借りも返してほしいもんだが。趙迂はどうするかね。左半身の麻痺があるから荒事も請け負う男衆に育てるのは無理か。薬屋にする手もあるけど、まだ生薬の一つも覚えてない。…面白いのにな)」 『離宮』 「着替えはお済ですか」 猫猫「はい」 「こちらへ」 猫猫「(さすが皇帝の離宮…いや今は…元四婦人、阿多(アードゥオ)さまのお住まいだ)」 「失礼いたします」 阿多「いらっしゃい。今日は彼女に用なんだって?」 『元四婦人・阿多のもとに身を寄せいた翠苓。子一族の生き残りである彼女は、一体何を語る…!?8月号につづく』 ≫関連記事:薬屋のひとりごと ビッグガンガン版 最新話 | |||
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