葬送のフリーレン | 第9巻85話『悪意』ネタバレ | FRIEREN

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原作(Original Story): 山田鐘人×アベツカサ
葬送のフリーレン 85話 扉絵 エーデル FRIEREN Chapter 85
葬送のフリーレン 第85話ネタバレ
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葬送のフリーレン 第85話

サブタイトル悪意
配信日2022年3月9日
サンデー2022年15号
扉絵エーデル
単行本9巻
登場人物フリーレン
フェルン
シュタルク
デンケン
レルネン
エーデル
マハト

第85話 悪意

『その目には冷徹を。その手には黄金の剣を携える七崩賢・黄金郷のマハトの間合い』
レルネン「エーデル」
エーデル「わかっておる。この距離からでも支配の石環の解析と修復はできる」
レルネン「どのくらい時間を稼げばいい?」
エーデル「修復箇所次第じゃな」
レルネン「場合によっては長期戦になるというわけか。腕が鳴るね」
葬送のフリーレン 85話 ネタバレ 感想 マハト レルネン エーデル FRIEREN Chapter 85
レルネン「(直接黄金に変えようとしてこない。あくまで殺して見せしめにするのが優先か。完全に舐められているな。実に都合がいい。確かに私は魔法の極みとはほど遠い人の身だが、時間稼ぎという姑息な戦場で負けたことは一度もない)」
マハト「(やりにくいな。だがやりにくいだけだ。これは敵を殺すための戦い方ではない)」
葬送のフリーレン 85話 ネタバレ 感想 マハト レルネン エーデル FRIEREN Chapter 85
マハト「何か別に狙いがあるな。そうか。支配の石環の修復か。ならその努力は無駄に終わる」
エーデル「…レルネン。悪い知らせじゃ」
レルネン「そうか。あまり聞きたくはないな」
エーデル「支配の石環は正常に作動している。マハトに掛けられた精神操作魔法は効力を失っていない」
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レルネン「それはどういうことだろうね。ならばマハトはヴァイゼの民に悪意を抱けない状態のはずだ。だが彼は城壁都市ヴァイゼを黄金に変えている。住民諸共だ。この行為を少しの悪意も抱かずに出来たとは考え難い。エーデル。君の考えを教えてくれ」
エーデル「恐らくは」
マハト「魔族は悪意という“言葉”は知っているが、悪意という“概念”は持ち合わせていない。悪意という感情が無いんだよ。存在しない感情は抱けない」
エーデル「魔族の起源は言葉で人を欺き捕食する魔物じゃ。魔族にとっては人類を欺き殺すことが生活の一部。これは生まれ持ってのただの習性で、人類を害することに特別な理由は無い。恐らくは人類にとっての食って寝るといった、意思をほとんど必要としない最低限の行為と同列なのじゃ。そこに悪意を抱く余地は無いし、そもそも悪意なんて感情は必要ない」
レルネン「なるほど。これは参ったね。支配の石環に追加の命令はできるか?」
エーデル「使用者にしか権限が無い」
マハト「次の作戦は決まったか?」
レルネン「ああ。一旦撤退することにしたよ。私の本来の目的はあくまで情報収集だ。あわよくば討ち取れればと思っていたが、やはり高望みは良くないな。元来、私は臆病者でいつも裏方だ。だから勝利の名誉は勇敢な旧友に譲り、私は素直に情報収集に徹するとしよう。幸いお互いの手の内はまだ見せ切っていない。仕切り直しといこうじゃないか。近い内にまた来るよ。君が手の内の全てをさらすまで何度でも」
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マハト「呆れて物も言えない。俺がそれをさせるとでも思っているのか?」
レルネン「…君はずっと勘違いをしているようだが、君が戦っている相手は私一人ではないぞ。確かにエーデルは決して強くはないが、私よりもずっと勇敢な魔法使いだ」
葬送のフリーレン 85話 ネタバレ 感想 マハト レルネン エーデル FRIEREN Chapter 85
マハト「…驚いた。お前、俺の記憶を読んだのか」
レルネン「どうやらまた来る必要は無くなったようだね。よくやったエーデル。上出来だ。十分な情報が手に入った」
葬送のフリーレン 85話 ネタバレ 感想 マハト レルネン エーデル FRIEREN Chapter 85
『現在』
フリーレン「そう。エーデルはマハトの記憶を読んだんだね。とんでもない程の精神魔法の使い手だ」
シュタルク「そんなすごいことなのか?」
フリーレン「魔族の精神構造は人類とは大きく異なる。そこに潜って記憶を拾い上げるのは至難の業だ。耐えがたいほどの苦痛があったはずだ」
デンケン「日没だ。そろそろ時間だな。マハトの記憶については用を終えてからにしよう」
フリーレン「どういうこと?」
デンケン「実は毎日黄金郷に通っていてな。話し合いを続けている」
フリーレン「話し合いって誰と?」
デンケン「黄金郷のマハト。魔族との話し合い。つまりは時間の無駄だ。儂はずっとそれを続けている。藁にも縋る思いでな」
『黄金郷を元に戻すため。今は亡き妻が愛した場所のため』
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