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FRIEREN | |||
原作(Original Story): 山田鐘人×アベツカサ![]() 葬送のフリーレン 第87話ネタバレ | |||
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葬送のフリーレン 第87話 | |||
サブタイトル | 好意 | ||
配信日 | 2022年3月23日 | ||
サンデー | 2022年17号 | ||
巻頭カラー | フリーレン、フェルン、シュタルク、デンケン、マハト | ||
単行本 | 9巻 | ||
登場人物 | フリーレン フェルン シュタルク デンケン マハト グリュック | ||
第87話 好意デンケン「マハトは儂の師でもあった。儂が幼少の頃から様々な魔法を教わった。マハトは魔族では珍しく人類の魔法も多く使えたからな」 フリーレン「幼少の頃から?待って。デンケンって今、何歳なの?」 デンケン「今年で78になる」 フリーレン「年数が合わない。マハトに支配の石環が着けられたのは60年前でしょ」 デンケン「マハトがヴァイゼの領主であるグリュック様に仕えたのは、今から80年以上前だ」 デンケン「だがマハトに非があった訳ではない。当時、大きな政治的な問題があってな。その結果だ。現にマハトは支配の石環を着けられる前から友好的だった。少なくともグリュック様の命に逆らったことは一度もない。儂は支配の石環なんて安全装置すら必要ないと考えていた。今考えれば異常な状況だな。あの頃の城壁都市ヴァイゼは魔族(マハト)との共存を実現した都市だった。それでフリーレン。マハトとの話し合いで勝算は見つかったか?」 フリーレン「残念ながらデンケンと同じ結論かな。現状ではマハトには勝てない。私達はいつ黄金に変えられてもおかしくなかった」 デンケン「そうか。なのに盛大に喧嘩を売った」 フリーレン「……」 デンケン「フリーレン。何か隠しているな」 フリーレン「隠している訳ではないよ。確信がないだけだ。勝算というには不確定要素が多すぎる。デンケンだってその程度の勝算は掴んでいるでしょ?マハトの記憶を読んでいるんだから」 デンケン「そのことについてだが、まだすべての解析が終わっていない」 フリーレン「どういうこと?」 デンケン「記憶の量が膨大なんだ。エーデルが読み取ったマハトの記憶は今から100年前まで」 フリーレン「100年分の記憶か。触れただけでそれほどの記憶を読み取ったのか。本当に優秀な精神魔法の使い手だね」 デンケン「儂一人では詳細を解析するのに時間が掛かる」 フリーレン「わかった。その作業手伝うよ」 シュタルク「そんなことが出来るのか?」 フリーレン「精神魔法はあまり得意ではないけれども。相手が協力してくれるのであれば、記憶の共有や解析くらいなら出来る」 デンケン「ありがとうフリーレン。恩に着る。マハトを討つための勝算を、共に記憶の世界から導き出そう」 マハト「実に有意義な話し合いだった。“共存を望んでいるのに何故殺し続けるのか?” 素晴らしい質問だったよ。フリーレン。その感性の違いを理解することが、人類との共存の道しるべになる。そしてそれは俺の目指す所だ。今頃はデンケン様を通じて、フリーレンに記憶が渡っている頃だろう。好きなだけ俺の記憶を見るといい。そして共存のために殺し合おう。フリーレン。俺の探し求めていた答えを見せてくれ」 『切っ掛けは本当に些細なことだった。それはいつもの日常風景。魔王様に命じられ人類の村を一つ滅ぼした。今までに滅ぼしてきた多くの村落の、その内のたった一つ。その村の神父は“悪意”だの“罪悪感”だのそんな言葉をまくし立てた。これもまた数えきれないほど聞いた人類の死に際の言葉。だがその神父は今までに殺してきた人類とは何かが違った』 マハト「…どうして突然黙って。命乞いを続けないのか?」 神父「…そうか…わからないのか…なんということだ…可哀想に…」 『そのとき、ふとした疑問が湧いた。言葉としては知っていても俺はその感情を知らないと。恐怖はわかる。怒りもわかる。あれは悲しみだ。わかる。この感情は殺意。怒りや憎しみからくるものだ。それもわかる。だが“悪意”とはなんだ?“罪悪感”とはなんだ?魔族には、人類にあって当たり前のなんらかの感情が欠落している。それはなんだ?俺は生まれて初めて人類に興味を持った。もっと知りたいと願った』 マハト「殺し合え。生き残ったほうを見逃してやる」 『相手を理解したい。その感情も知っている。これは好意だ。俺は人類のことが好きになった』 | |||
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