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原作(Original Story): 山田鐘人×アベツカサ![]() 葬送のフリーレン 第88話ネタバレ | |||
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葬送のフリーレン 第88話 | |||
サブタイトル | ソリテール | ||
配信日 | 2022年3月30日 | ||
サンデー | 2022年18号 | ||
扉絵 | ソリテール | ||
単行本 | 10巻 | ||
登場人物 | マハト ソリテール シュラハト ヴァールハイト | ||
第88話 ソリテールマハト「なんの感情も湧いてこない。やはり俺には理解できない感情なのか?何者だ?機を窺っているのなら無駄な行為だ」 ヴァールハイト「北側諸国、三大騎士が一人、ヴァールハイト」 マハト「そうか。この地方に長く留まり過ぎたな。人類はすぐにお前のような命知らずの厄介者をよこしてくる。俺には構わないでくれ。どちらにせよもうこの地から去るつもりでいた」 ヴァールハイト「そういう訳にもいかん。皇帝陛下の勅命でな。この地の魔王軍をすべて始末するのが私の使命だ。この村は黄金に変えていないようだな」 マハト「それがどうした」 ヴァールハイト「お前が今までに襲撃した村落には黄金に変えたものとそうでないものがある。何か複雑な発動条件があると見た。私はその条件を満たせるような隙を与えんぞ」 ヴァールハイト「…どうした?」 マハト「発動条件?おいおい。人類はそんな小難しいことを考えながら魔法を使っているのか?」 ヴァールハイト「なんだと?」 マハト「お前達は手足を動かす度に一々どう動かすか考えているのか?答えを教えてやる。ただの気まぐれだ。俺の魔法にお前の言う発動条件のようなものは無い。俺が本気を出せば戦いなんて一瞬で終わる」 ヴァールハイト「ならば何故…」 マハト「ならば何故初めから黄金に変えなかったのか?理由は単純だ。つまらないからだよ。お前が今まで鍛えてきた技も武勇も俺の魔法の前では意味を成さない。なあこれが戦いと呼べるか?楽しいか?答えてくれよ。少なくとも俺はこんな戦いは嫌いだ」 マハト「人類について研究している変わり者の魔族がいると聞いた。お前がそうか?」 ソリテール「ええ。ソリテールよ」 マハト「マハトだ」 ソリテール「見るのは初めて?」 マハト「ああ。海にはこんなに大きな魚がいるんだな」 ソリテール「そう。やっぱり魚に見えるんだ」 ソリテール「素敵でしょ。人類が昔使っていた造船所を再利用したの」 マハト「これは…」 ソリテール「骨格標本」 マハト「さっきの魚の物か?」 ソリテール「片方はね。骨格が全然違うでしょ?収斂進化という言葉を知っている?」 マハト「…いいや」 ソリテール「そう。この言葉はね、魔王様が教えてくれたの。あっちが魚類で、こっちが哺乳類。こっちの子の祖先はね。元々陸の生き物だったの。それが海で暮らし始めて長い長い年月が経って、やがて大きな魚とそっくりな見た目になってしまった。この子達はね。同じような姿をしているのに全く別の生き物なの。面白いでしょ?」 ソリテール「何故私達に“悪意”や“罪悪感”がないのか。随分くだらないことを聞きに来たのね。その質問の答えなら生まれたときからわかっているでしょ。人を欺く度に心を痛めていたら魔族はとうの昔に絶滅している」 マハト「…心を痛めるとはどういうことだ?」 ソリテール「私達には一生わからない感情だよ。人によく似た姿も、人と同じこの言葉も、まるで人のような振る舞いも、すべては人を欺き捕食するために獲得した、進化の証。姿形は似ていても私達は人類とは程遠い。だって私達は人類の言う所の“人食いの化け物”なんだから。全く別の生き物なんだよ。わからない感情があるのだって当たり前のことだ。だってさマハト、空飛ぶ羽虫がどんな感情を抱いているのかだなんて想像もできないでしょ?それと同じだよ。時間の無駄だ」 マハト「人類の感情が理解できれば共存ができるかもしれない。どうせ魔族には無駄にして有り余る程の時間がある」 ソリテール「共存か。面白いね、君」 マハト「…シュラハト」 シュラハト「七崩賢、黄金郷のマハト。南の勇者を討つのに協力してほしい」 マハト「……」 | |||
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