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FRIEREN | |||
原作(Original Story): 山田鐘人×アベツカサ![]() 葬送のフリーレン 第89話ネタバレ | |||
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葬送のフリーレン 第89話 | |||
サブタイトル | 罪悪感 | ||
配信日 | 2022年4月6日 | ||
サンデー | 2022年19号 | ||
扉絵 | マハト | ||
単行本 | 10巻 | ||
登場人物 | マハト シュラハト グラオザーム フリーレン 南の勇者 魔王 | ||
第89話 罪悪感シュラハト「南の勇者を討つのに協力してほしい」 マハト「なあ、シュラハト。俺が魔王様のために命を懸けるような奴に見えるか?これ以上くだらない戦争ごっこに俺を巻き込むな。魔王軍がどうなろうと知ったことではない」 シュラハト「お前は昔から争いの類が嫌いだったな。だがこれは魔王様の勅命だ。逆らうのであれば殺さねばならん。個人主義の魔族を束ねるには恐怖を使うしかない。それはお前もわかっているだろう」 マハト「見せしめというわけか。できると思っているのか?」 シュラハト「できないと思うか?だがやりたくはない」 マハト「だろうな。未来視ができるお前がわざわざ俺の所に来たということは、作戦に不可欠ということだ。そしてそれに逆らうこともできない。七崩賢、奇跡のグラオザーム。俺との相性は最悪だ」 シュラハト「よくわかっているじゃないか」 マハト「全く薄気味悪い野郎だ。昔から俺はお前の掌の上で踊らされている。それでシュラハト。俺はどう踊ればいい?」 シュラハト「お前は何も考えずにただ戦えばいい。作戦など不要だ。お前という圧倒的な脅威がその場にいるだけで南の勇者の手数を減らせる」 マハト「それだけでいいのか?」 シュラハト「マハト。私はもう数えきれないほど予知した未来の世界で南の勇者と戦ってきた。その私が出した結論だ。何も問題無い」 マハト「その結論が相討ちか。その面は死にに行く奴の面だ」 シュラハト「そんなことはやってみないとわからない。それと作戦後はグラオザームがお前の記憶を消す手はずになっている」 マハト「何故だ?」 シュラハト「お前、記憶を読まれているぞ。まったく、らしくないミスだ。マハト。悪いなフリーレン。お前に南の勇者との戦いを見せる訳にはいかん。これは魔族の存亡を懸けた戦いであり、敗戦処理であり、千年後の魔族のための戦いだ」 マハト「フリーレン?」 シュラハト「未来の話さ。じゃあ戦場で」 マハト「生きて帰れるといいな。シュラハト」 シュラハト「お前のその最初で最後の気遣いも、予知した未来で数え切れないほど聞いた」 マハト「殺し合え。生き残った方を見逃がしてやる」 『あれからたった数年で大勢殺した。食うためでもなく、本能に従うわけでもなく、ただ無意味に大勢殺した。だがなんの感情も湧いてこない。俺は未だに“悪意”や“罪悪感”という感情を見つけられていない』 マハト「何故泣いている?生き残ったんだ。良かったじゃないか」 少年「…こいつ…全然抵抗しなかった」 マハト「そうだな。だから何故泣いている?」 少年「…幼馴染だったんだ。…ずっと一緒にいたのに、…俺は殺しちまった…なんで切りかかる振りなんかしたんだよ…俺が…俺が死ねばよかったのに…」 マハト「素晴らしい。お前は今魔族には理解できない感情を抱いている。それは“悪意”か?それとも“罪悪感”か?」 マハト「…そうか、罪悪感か。言葉で表せ。俺にその感情を教えてくれ」 少年「化け物め…」 マハト「ようやく答えに近づいた。ありがとう。名前も知らない少年よ。そう。俺はお前達のことを何も知らない。何も知らないんだ。そんな奴が何百人死のうが何も感じないのは当然だ。もっと親しい者を殺せば俺にもその感情がわかるかもしれない。それには人類の知り合いが必要だ。親しいと呼べるほどの年月を共に過ごした人類の知り合いが。幸い時間はいくらでもある。あれが城塞都市ヴァイゼ。北部高原最大の人類圏か」 | |||
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