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FRIEREN | |||
原作(Original Story): 山田鐘人×アベツカサ![]() 葬送のフリーレン 第78話ネタバレ | |||
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葬送のフリーレン 第78話 | |||
サブタイトル | コリドーア湖 | ||
配信日 | 2022年1月5日 | ||
サンデー | 2022年6号 | ||
扉絵 | ヒンメル、フリーレン、ハイター | ||
単行本 | 9巻 | ||
登場人物 | フリーレン フェルン シュタルク ヒンメル アイゼン ハイター | ||
第78話 コリドーア湖『勇者ヒンメルの死から30年後。北部高原コリドーア湖』 シュタルク「この町に来て一週間…相変わらずの大荒れだな」 フリーレン「今日は渡し舟は出せそう?」 「出せると思うか?儂の船は棺桶じゃないぞ」 フリーレン「そうだよね」 シュタルク「しかし驚いたな。湖でも嵐って起こるんだな」 フリーレン「コリドーア湖は北側諸国最大の湖だからね。下手な内海よりも大きい」 シュタルク「確かに対岸がほとんど見えないもんな」 フリーレン「さらに東西に大きな山脈があるせいで気流が乱れて、この時期は地獄のように荒れる。嵐で大きな船が沈む事故も珍しくないんだよ」 フェルン「この強風では飛行魔法で渡るのも無理ですね」 フリーレン「そもそも晴天でも渡るのは難しいよ。対岸は想像以上に遠い。私はともかく、フェルンは魔力が保たないでしょ」 フェルン「湖を迂回することはできないのでしょうか?」 フリーレン「それも難しいだろうね。そもそも悪天候の原因が東西の山脈だ。峠道もないような天候の荒れた山脈を越えようだなんて自殺行為だ。下手に遠回りをするくらいなら、ここで数か月待った方が結果的には安全で早く進めるよ。幸いここは交易拠点の大きめの港町だ。時間を潰すには最適だよ」 シュタルク「結局、冬が明けちまったな」 フリーレン「船は出せそう?」 「それで船代はあるのか?荒れる時期でないとはいえ、決して安全な航路じゃない。それなりの値段はするぞ」 「まったく足りんな」 フェルン「フリーレン様が魔導書を買い過ぎたせいですよ」 フリーレン「暇だったんだよ…」 「なら依頼と交換条件といこうか。この先の島に打ち捨てられた修道院があるのだが、結界が張られていてな。そこには勇者ヒンメルが残したとされる自伝があるらしい。勇者ヒンメルは儂の祖父の代にこの町を救ってくれてな。子供の頃からの憧れだったんだ。町の皆もその自伝を欲しがっている。それを見つけてほしいんだ」 フリーレン「ヒンメルの自伝…そういえば旅の途中で書きかけの自伝を失くしたって言っていたな。ヒンメルがっかりしていたっけ。まさかあんな場所にあったなんてね。いいよ。その依頼、引き受けた」 シュタルク「あれって船団か?マジで海みたいだな」 「ああ。この時期は人や物資の行き来が盛んになるからな。それに最近は北の方で何もかも黄金で出来た黄金郷が見つかったっていう噂もあってな。湖を渡る連中は特に多い」 シュタルク「それって本当かよ」 「さあな。だが実際に辿り着いたって奴に会ったことはない。ただの夢物語だろうさ。あの島だ」 フェルン「あまり強力な結界ではありませんね」 フリーレン「何十年も前の物みたいだからね。解けたよ。探索しようか」 シュタルク「大きな書庫だな」 フェルン「ヒンメル様の像がありますね」 フリーレン「あった。これだね。うん。間違いない。ヒンメルの字だ」 フェルン「何が書いてあるんですか?」 フリーレン「他愛のない旅の日常。ただの日常だよ」 フリーレン「はい。依頼の報酬だ。これで船代はチャラだね」 「勇者一行にはエルフの魔法使いがいたと聞いたことがある。まさかお前だったとはな」 フリーレン「どうしてそう思うの?」 「そんなに寂しそうな顔をしていたら嫌でもわかる。それは大切なものなんだろう。お前が持っていろ」 フリーレン「私そんな顔してた?」 フェルン「少しだけ」 「どうせここには、他にも価値のある本はいくらでもある。報酬はそれで十分すぎるさ。ほら、日が暮れるまでに対岸に行くぞ」 「クラーケンだ!」 フリーレン「シュタルク。早く倒さないと船ごと水底に引きずり込まれるよ」 シュタルク「海の魔物までいるのかよ!?怖い!」 | |||
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