名探偵コナン | 第1179話『鷲雄山の紅蓮髑髏』ネタバレ(後編) | Detective Conan

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原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama) TVアニメ『名探偵コナン』 第1179話ネタバレ
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名探偵コナン 第1179話
サブタイトル	鷲雄山の紅蓮髑髏 (前編)
放送日	2025年10月18日
原作	第1116話 山中の雨宿り 第1117話 折檻部屋の謎 第1118話 舞い上がって…
OPテーマ	Poker Face (歌: あみゅり)
EDテーマ	Fun! Fun! Fun! (歌: 新浜レオン)
キャスト	役：声優
	江戸川コナン：高山みなみ 毛利小五郎：小山力也 毛利蘭：山崎和佳奈 服部平次：堀川りょう 遠山和葉：宮村優子 大岡紅葉：ゆきのさつき 哲進和尚：龍田直樹 賢哲：武内健 頓哲：幸野善之
あらすじ	平次と和葉の恋を応援する蘭の計画で、絶景スポットである鷲雄山にやってきたコナン、蘭、小五郎、平次、和葉。雨宿りに訪れた昇楽寺で「人魂と共に現れ、悪さをした輩を攫って魂を食い尽くす」という魔物・紅蓮髑髏の言い伝えを聞く。すると本当に人魂が現れ、その先で行方をくらましていた僧侶・勘哲の遺体を発見。さらに小五郎も行方不明になり……。果たして、平次は事件を解決し、和葉に告白することができるのか！？
ネクストコナンズヒント
夕焼け
第1179話 鷲雄山の紅蓮髑髏 (後編) 毛利蘭「ダメだ…お父さんどこにもいない。どこにもいないよ」 遠山和葉「蘭ちゃん…」 毛利蘭「きっと紅蓮髑髏に食べられちゃったのよー！」 遠山和葉「そんなんおらんってコナン君言うてたやん」 服部平次「和葉、お前タブレット端末持ってきてたやろ？」 遠山和葉「うん。アタシのバッグの中に入ってると思うけど」 服部平次「ほな、ちょっと借りるで」 遠山和葉「蘭ちゃん大丈夫や。蘭ちゃんトコのオッチャンきっと見つかるで」 遠山和葉「平次キラキラしてたもん。あらアタシがいっちゃん好きな…謎がみーんな解けた時の顔や」 哲進和尚「事件の真相がわかったじゃと！？」 服部平次「ああ。みんな解けたで。人魂が階段登ったあの現象も、その階段を登った先の折檻部屋に突然勘哲さんの遺体が現れた訳も」 服部平次「ほんで、姿消した探偵事務所のオッサンがどこに閉じ込められとったのかもな。それを再現するやったらアイツに手伝ってもらわんとアカンけど…」 遠山和葉「それってもしかして蘭ちゃんトコのおっちゃん？」 服部平次「ちゃうちゃう。さっきから何遍も話に出で来てる紅蓮髑髏さんや」 「出た！」 服部平次「こらただのトリックや。せやなボウズ？」 コナン「うん」 コナン「この筒にした半紙とキャンプとかで火をつける時に使う点火棒で簡単にできる仕掛けだよ」 コナン「まず半紙の端にノリを付けて筒にしたら、こうやって床に置いて」 コナン「これに点火棒で火をつけると、周りの空気が温められて上昇気流っていうのが出来るんだ」 コナン「そして燃え残った灰は、とっても軽くなるからその上昇気流に乗って火がついたまま高く舞い上がるってワケさ」 服部平次「せやから犯人はその半紙の筒をこの階段に並べてたんやろなァ。その筒に犯人が階段を上がりながら点火棒で火をつければ、下の段から半紙の燃えカスが舞い上がって消えて、まるで人魂が階段を上がってるみたいに見えるっちゅうこっちゃ」 賢哲「でもそれだと燃えカスが階段に残ってるんじゃ…」 頓哲「現に今の燃えカスもそこに…」 コナン「そうそう。ボクも階段でそれを踏んだから、ホラ、真っ黒だけど。その後、賢哲さんがバケツをひっくり返しちゃったから燃えカスは水に流されて残ってないんじゃない？」 頓哲「まさか賢哲！？証拠を消す為にバケツを！？」 賢哲「いやあれはホントにつまずいて」 服部平次「もしくは誰かがあのバケツにつまずいてひっくり返すように犯人がわざとあんな階段の際に置いたかもしれへんのォ」 哲進和尚「面白い推理じゃが一つ大きな穴があるわい。筒状の半紙に火をつけながら階段を上がったその者はその後どこに消え失せたんじゃ？上がった先の折檻部屋には勘哲の遺体しかなかったではないか。確かに今のトリックで人魂を作れるかもしれぬが詰めが甘い」 服部平次「ちゃうで和尚さん。人魂のトリックが解けたから逆に確信が持てたんや。あん時あの部屋に遺体しかなかったっちゅうことは、あの部屋には十中八九隠し部屋があるはずやってな。犯人は火をつけながら階段を上がった後、その隠し部屋に隠れたんや」 服部平次「無くしたオレのお守りも落ちてたしのォ」 遠山和葉「その隠し部屋に？」 服部平次「ちゃうちゃう」 服部平次「隠し部屋の前にこんな風にヒモが一直線に伸びた状態でや」 服部平次「普通、ヒモ付いた何かが落ちたらグチャッとした輪ァになるやろ？そのヒモが一直線やったっちゅうことは」 服部平次「こんな風に何か大きい直線状のモンに押されたと考えんのが自然やろ」 遠山和葉「扉に押されて一直線になったんや」 哲進和尚「じゃがあの部屋に扉なんて…」 服部平次「ほんなら実際に見て確かめてみようか」 コナン「どこにあるかわからなかったのは、扉の開け方がわからなかったからだよ。ねぇ和葉姉ちゃん、平次兄ちゃんのお守りが何でここに落ちてたと思う？」 遠山和葉「え？何でやろ」 コナン「犯人が持ってたある物にくっついてここに運ばれちゃったからだよ。ホラ、お守りの中に何か入ってたでしょ？」 遠山和葉「鉄の鎖！子供の頃、平次と繋がってしもてえらい目に遭うた手錠の鎖のカケラが入ってんで」 毛利蘭「それがくっつくってことは…もしかして磁石？」 服部平次「そうや。犯人が隠し扉の開け閉め用に袂に磁石を入れて持ち歩いとったっちゅうこっちゃ。ほんで、その磁石にオレのお守りがくっついてしもたんや。犯人はそれに気づかんとここに来て、隠し扉開けよォと思って袂から磁石出した時にお守りがこの床に落ちたんやろ」 哲進和尚「じゃが、そのような磁石をいつも持っていたのなら、誰かが不審に思うんじゃ…」 服部平次「そう思われへんようにある物に見せかけてたんや。坊さんが持っててもおかしくない数珠になァ。袂に入れてたそれにお守りがくっつくのは乾燥機から出して持ってくるまでの間」 服部平次「勘哲さんを隠し部屋監禁し続けて殺したんはアンタしかおらんよな」 服部平次「頓哲さん」 服部平次「アンタ、オレらの服を乾燥機から出して持って来てくれた時、こう言うてたよな？」 頓哲《ちゃんと籠に入れたと思ったけど》 頓哲「私はそんな磁石なんて…」 服部平次「とぼけても無駄や。仏像を拝む時に出したアンタの数珠、一個はみ出して磁石みたいにくっついてたしな」 哲進和尚「しかし何故頓哲が勘哲を！？」 服部平次「勘哲さんがこの部屋に入れられてた時に多分隠し部屋の扉がちゃんと閉まってへんくて気づかれてしもたからやろ」 服部平次「隠し部屋の中でこんな仏像をぎょーさん彫ってるっちゅう事をなァ」 哲進和尚「これはこの寺に伝わる観音像！」 賢哲「何でこんなにたくさん！？」 服部平次「さっき調べたらネットで売りまくってたみたいやで。レプリカっちゅうて な」 服部平次「隠し部屋に持ち込んだ本物の像を手本に夜な夜な彫ってたんやろォけど、買うてくれた客の評判がごっつええから、多分こう思ってしもたんやろな」 服部平次「本物として飾ってもバレへんのやないかってな。けど仏像研究家の村田っちゅう人にバレてしもて」 服部平次「隠し部屋に監禁し、呪いに見立てて餓死させた後」 服部平次「登山客が来るのを見計らって遺体に火ィつけて森ん中の石段の上に放置したんや」 服部平次「その時に使た人魂トリックがうまくいったから、隠し部屋に気ィついた勘哲さんを監禁した時にも使たっちゅうわけや。紅蓮髑髏の呪いに見せかける為になァ」 服部平次「ほんで今回オレらも証人にしよォと思って気色悪い大声あげて、人魂トリックでこの部屋までおびき寄せ、オレらが遺体に気ィ取られてる隙に隠し部屋から出て、こっそりオレらの後ろに合流したんやろ」 毛利蘭「じゃあ何でお父さんは？」 服部平次「隠し扉を開けた時に磁石の数珠が外れて、それがオッサンに見つかったんとちゃうか？」 頓哲「どこにそんな隠し部屋があるっていうんだよ！？」 服部平次「その顔はオレが今磁石を持ってへんて思ってるやろ？」 服部平次「タブレット端末はのォ、着脱式のキーボードをくっつける為に端っこが磁石になってんのや」 服部平次「ちなみに磁石をスライドさせたら、鍵もスライドする。簡単な仕掛けやで」 頓哲「うわああああっ」 遠山和葉「逃げた！平次早く追わな」 服部平次「平気や」 コナン「何でボク達がトリックに使った半紙や点火棒を用意できたと思う？この隠し部屋に置いてあったのを使ったからだよ」 服部平次「スタンガンまであったわ」 毛利蘭「じゃあ監禁されたお父さんはもう…」 服部平次「ああ、多分今頃は」 服部平次「犯人捕まえてブン投げてるトコやで」 毛利蘭「お父さん！」 毛利小五郎「ったく、スタンガンなんかで気絶させやがって」 遠山和葉「さすがやなオッチャン」 毛利蘭「あれ？もう雨があがって…」 遠山和葉「雨がとないしたん？」 毛利蘭「和葉ちゃんはこのまま後ろ向いて」 遠山和葉「ホンマきれいな夕焼けやわァ♡」 服部平次「せやな」 毛利蘭「(もう完璧！グッジョブ私！)」 コナン「(さあ服部、舞台は整ったぜ？)」 服部平次「和葉…」 遠山和葉「何？」 服部平次「ほな帰ろうか？」 遠山和葉「せやね」 コナン・蘭「(えーーっ！？)」 『30分後、警察が到着し、頓哲さんは警察署に連行された』 『あの隠し部屋からはかなり古びた酒瓶や盃も発見され、どうやらその昔、寺の誰かがこっそり酒を飲む為に作られたようで、それを偶然頓哲さんが見つけ、利用していたようだ』 『ちなみに和尚が紅蓮髑髏の話を頑なに拒んだのは、来週から来る予定のお手伝いの女性たちが怖がって来なくなるのを危惧していたという、実にしょーもない理由だった』 大岡紅葉「夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを雲のいづこに月宿るやむ～」 伊織無我「今日、優勝をお決めになった一首ですね」 大岡紅葉「何かさっきからこの歌が頭ん中で聞こえますんや。“夏の夜はあっという間に明けてしまうからお月さんはどこで休んではるんやろ？”ってゆう歌」 大岡紅葉「まあボヤボヤしてたらあっという間に時間は経ってしまうってゆうことやなァ？」 服部平次「(あーっ！忘れとった！推理に夢中になり過ぎて和葉に告るの…) 忘れとったわ」 遠山和葉「忘れた？」 遠山和葉「お土産やったらめっちゃ買うたから分けたっても構へんで」 ≫関連記事：第1116話 山中の雨宿り 第1117話 折檻部屋の謎 第1118話 舞い上がって…
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