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KUSURIYA | |||
原作(Original Story): 日向夏×ねこクラゲ![]() 薬屋のひとりごと 第80話③ネタバレ | |||
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薬屋のひとりごと 第80話③ | |||
サブタイトル | 飛発(後編) | ||
ビッグガンガン | 2025年 Vol.08 | ||
配信日 | 2025年7月25日 | ||
登場人物 | 猫猫(マオマオ) 楼蘭(ロウラン) 翠苓(スイレイ) 響迂(キョウウ) | ||
第80話 飛発(後編)『子供たちの息がないことに猫猫は…』 楼蘭「一族郎党、皆殺しは目に見えているでしょ」 猫猫「(そうだ。ここまでのことをすれば、幼い子供もわけもわからないまま絞首台へと上げられる)」 楼蘭「甘い果実水に混ぜたの。暖かい部屋でみんな絵巻物を見て、母親と眠りたいってぐずった子もいたかしら…でもこの子たちの母親は私の母さまと仲良しだったから…猫猫も見たでしょう?あの人が親類の女たちに酒と男娼遊びを教えていたの。響迂だけは遅れてきたけど…そっか、猫猫を助け出そうとしてたのね。あの子、全部わかっていたかもしれない。唇をかみしめて果実水を全て飲み干した。本当に連れてきたくなかった」 猫猫「私をここに連れてきたのは?」 楼蘭「もっと違う方法で連れてきたかったんだけど、うまくいかないよね。猫猫って生い立ちが姉さまに似てるんだね。元宦官に育てられて、父親は高官で」 猫猫「私には父も母もいない。いるのは養父ひとりだけだ」 楼蘭「っふふ、姉さまも似たようなこと言ってた。そうだよね。姉さまはいつも私の姉さまじゃないって言ってたの。きっとそうなんだわ。あの人は私の姉さまじゃない。お父さまが帝の血筋を手元に置いて何かやらかそうと企んでたんじゃないかしら」 猫猫「(翠苓は子の一族とは関係ないと言いたいのか。だが姉ではない?嘘をつけ。二人の顔はよく似ている。何故姉と慕っているその口で翠苓を否定する?)」 楼蘭「この子たちが虫であれば冬を越せたのにね」 猫猫「(虫であれば…やっとわかった。なんのためにここに連れてこられたのか。どうして饒舌に全てを語ったのか)」 猫猫「(逃げてしまえばいい。逃げて…でもそのあとどうすればいいのかわからない。政治なんて興味もない。ただ薬を勉強して研究して作って…それだけあれば他人のことなんてどうだってよかったはずだ。ここまで酷い目にあった自分が一番大切だ。でも)」 楼蘭「止めないで。役目を果たさなきゃ」 猫猫「…何か意味がある?」 楼蘭「意地だよ、私の」 猫猫「そんなもの捨ててしまえばいい」 楼蘭「猫猫はさぁ、目の前に未知の毒があって、飲む機会が一度しかないと言われたらどうする?」 猫猫「飲み干す」 楼蘭「でしょ。それと一緒」 猫猫「(行ってしまう。どうすればいい?わからない。何ができる)」 楼蘭「何?」 猫猫「…願掛け」 楼蘭「らしくないなあ」 猫猫「いいでしょ、たまには」 楼蘭「髪じゃないんだ」 猫猫「それ以上つけたら華美すぎるよ」 楼蘭「確かにそうだね」 猫猫「いつか返して。貰い物だから」 楼蘭「無理。売り払っちゃうかも」 猫猫「ならそれでもいい (元の主に似て、怨みがましく戻ってくるかもしれない) 煤がついてるよ」 楼蘭「え?本当だ。狸みたい。猫猫、あとは頼んだから」 『様々な感情を堪えて…。次号。2025 Vol.09 8月25日発売へつづく』 | |||
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