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Kuroshitsuji | |||
原作(Original Story): 枢やな(Yana Toboso)![]() 黒執事 第151話ネタバレ | |||
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黒執事 第151話 | |||
配信日 | 2019年4月18日 | ||
サブタイトル | その執事、無精 | ||
Gファンタジー | 2019年5月号 | ||
扉絵 | シエル、アンダーテイカー、タナカ | ||
単行本 | 29巻 | ||
登場人物 | シエル・ファントムハイヴ(兄) タナカ 葬儀屋 (アンダーテイカー) フランシス・ミッドフォード アレクシス・レオン・ミッドフォード | ||
第151話 その執事、無精シエル(兄)「僕らは10歳の誕生日に謎の秘密結社に売り飛ばされ、おぞましい儀式の生け贄となり、僕は重傷を負いました。でも、アンダーテイカーが僕を救い出してくれたんです。かなりの深手で治療に時間がかかりましたが…おかげでようやく戻ってくることができた…というわけです。フランシス叔母様は彼のことをご存知ですよね?父の代からファントムハイヴ家の仕事に助力してくれている一人です」 アンダーテイカー「ヒッヒ…どぉ~も。久しぶりだねぇ、レディ・フランシス・ファントムハイヴ」 フランシス「アンダーテイカー…お前はお兄様がご存命の頃から変わらないな」 アンダーテイカー「そうかい?小生にとってみれば君もおんなじさぁ~生まれた頃がさっきのようだよ」 アレクシス「にわかには信じがたい話だが…こうしてお前が目の前にいる事実は疑いようもない…信じるしかないな」 シエル「リジーの失踪の件で侯爵家の皆さんにご心配をかけたことは本当に申し訳なく思っています。僕がもう少し動ける状態だったらすぐに家に戻るようにと説得もできたんですが」 フランシス「しかし何故弟は兄になりすまそうと考えたのか…」 「兄の爵位をすぐさまものにしたかったから?」 「他人ならまだしも継承権を持つ次男が偽称までする必要が?」 「そんな愚かな子ではないはずだ」 シエル「弟が僕に成り代わっていたことを責めるつもりはまったくありません。あの子は身体が弱く、スペアとして不安視されていたのも事実。きっと…あの子なりに考えがあったんでしょう。誰かを害そうとしていたとは思えません。弟は僕に代わり、伯爵としての務めを立派に果たしてきた。今度は僕がファントムハイヴ家の真の当主として役目を果たさねばなりません。我が一族が請け負ってきた“女王の番犬”の使命も…いずれ女王陛下に御目通り願わねばならないのですが、まだ体調がすぐれなくて」 フランシス「そうですか…くれぐれも身体を大事になさい」 シエル「はい、叔母様」 タナカ「シエル様、頼まれておりました資料のご用意ができました。こちらがファントムハイヴ領の地代に関する全ての帳簿です。次にこちらが弟君が推進していた領地開発の計画書。水路の拡大が進行中でして、早急にご確認いただき、可否のご判断が必要な案件となっています。さらにこちらは領地から産出される資源の価格変動と、借地収入の関連性をまとめた資料です」 シエル「凄い量だな。全てに目を通すだけで骨が折れそうだ」 シエル「…弟が家督を継ぐ少し前から随分と領地から収入が落ち込んできているな」 タナカ「アメリカから安価な農作物が輸入され、英国内の価格が下落しておりますゆえ」 シエル「ふぅん、それで農地開発なんてして足掻いているわけか…」 タナカ「領民の健やかな生活を保障するのも領主の務め。小作人をただ締め上げるだけでは貴族とはいえませんぞ」 シエル「なるほど」 タナカ「ですがより急務なのはファントムハイヴお屋敷を維持するための新しい使用人の雇用です」 シエル「そういえば、弟はほとんど使用人を雇っていなかったようだが…」 タナカ「セバスチャンという働き者で有能な執事がいたからこそ、辛うじて少人数で賄えておりました」 シエル「なら先代はどの程度雇ってた?」 タナカ「男性は家令・執事・従者・副執事にフットマン数名。女性は家政婦・侍女を筆頭にハウスメイド10名ほど。キッチンにはシェフ・菓子職人・ロースト担当コック。その他にもランドリーメイドが5名ほどと、キッチンメイドとスティルルームメイド、それぞれ2名。ガードナーと厩舎担当も若干名おりました。以上のことから…最低でも30人以上といったところでしょうか。まず執事や家政婦などの上級使用人として信用に足る人材をミッドフォード侯爵家にご紹介いただけないか打診されては?その他の使用人は領民から募り、足りない分は新聞広告を出すのがよろしいかと」 シエル「だったら叔母様がいた時に相談すればよかった。二度手間じゃないか…アンダーテイカー、お前執事の仕事くらいできないのか?」 アンダーテイカー「面白い冗談だね伯爵。小生が執事役なんかできると思ってるの?」 シエル「ならポラリスやベガ達は?」 アンダーテイカー「彼らは君のご飯を調達しに出張中さ」 シエル「…そうか。とりあえず全てに目を通してみないと始まらないな。お前達下がっていいぞ」 タナカ「はい」 アンダーテイカー「伯爵、もう2時間も座りっぱなしじゃないか。少し休憩したらどうだい」 シエル「そう言うなら少しは手伝え」 アンダーテイカー「小生は土地の運営なんか知識も興味もないからねぇ」 シエル「役立たずめ」 タナカ「シエル様」 シエル「まだ何かあるのか?」 タナカ「いえ、領主の仕事とは少々違う案件なのですが、玄関ホールへおいてくださいますかな?」 『玄関ホール』 シエル「なんだ、このおもちゃの山は!?」 タナカ「弟君が経営なさっていた菓子・玩具メーカー“ファントム社”、そのクリスマス新商品サンプルだそうです」 シエル「…ふ…ははっ!なんだ!そうか!復讐のために生きていると言いながら弟はちゃっかり自分の夢も叶えてたわけか!」 アンダーテイカー「悔しいかい?」 シエル「まさか!あの子の成長が知れて嬉しいよ!ウサギかぁ…10歳の誕生日の朝、アドベントカレンダーから出てきたのもウサギの人形だったけ」 タナカ「これからは女性や子供に向けた製品の需要が増える時代だとおっしゃっておりました。現にファントム社の業績は右肩上がり」 シエル「聞いたか?アンダーテイカー。僕の弟は本当に賢い!貴族でありながら中流階級のように商売をしたいなんて馬鹿げてる…と思っていたが、地代の低下を補うため先を見越して事業をスタートしていたんだ。僕だったら鉄道か通信に投資してただろうな」 タナカ「こちらの商品はどうなさいますか?」 シエル「適当に処分しておいてくれ」 タナカ「…かしこまりました」 | |||
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