黒執事 | 第29巻153話『その執事、会同』ネタバレ | Black Butler

Kuroshitsuji
原作(Original Story): 枢やな(Yana Toboso) 黒執事 第153話ネタバレ
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黒執事 第153話
配信日	2019年6月18日
サブタイトル	その執事、会同
Gファンタジー	2019年7月号
扉絵	メイリン、藍猫 (ランマオ)
単行本	29巻
登場人物	シエル・ファントムハイヴ セバスチャン・ミカエリス フィニアン スネーク メイリン バルドロイ 劉 (ラウ) 藍猫 (ランマオ) ジェーン
第153話 その執事、会同 『回想』 ラウ「伯爵、ご要望の情報を集めてきたよ。我は裏社会の人身売買や行方不明者など“多数の人間を扱う”事件を」 セバスチャン「私は表社会の新しい流行や施設など“多数の人間が動く”ニュースを」 シエル「ご苦労だった」 ラウ「なんでもっていうから与太話レベルも手当たり次第集めてきたけど」 シエル「それでいい。兄達の目的が血を集めることなら、警察沙汰になるのは得策じゃない。スフィア・ミュージックホールもなるだけ死者を出さず血液を集めるための組織だった」 ラウ「確かに…搾取は生かさず殺さずが鉄則だよね。」 セバスチャン「では早速報告を始めます。コッツウォルズのチーズ転がし祭り。その名の通り、丘の上からチーズを転がし追いかける祭りです。終了後はチーズが振る舞われ多数の人間が集まります」 シエル「なんだその常軌を逸した祭りは…」 セバスチャン「類似した奇祭としてレスターシャーのビア樽蹴りという催しもございます。こちらでは野ウサギのパイが配られるそうです」 シエル「さすがに奴らと関係ないだろう」 ラウ「織物工場で海外から奴隷の買い付けを…」 シエル「う～ん」 セバスチャン「ドーバー海峡で寒中水泳大会が…」 シエル「どれもこれも決定打に欠けるな…」 ラウ「以前調べた違法人身売買のカルンスタイン病院、あれくらい派手な動きがあれば目星つけるのも楽なんだけどねぇ」 シエル「それだ！カルンスタイン病院の医者が中心となった秘密結社があっただろう！確か…暁(アウローラ)学会！」 セバスチャン「カンパニア号沈没事件後、カルンスタイン病院は解体され、その後アウローラ学会も表立った活動は確認されていませんが、全員が乗船していたわけではありませんし、他にも会員は数多く存在していた筈です」 シエル「アウローラ学会はアンダーテイカーが裏で操っていたカンパニア号の事件の後もアンダーテイカーと繋がりを持つ会員が組織の名前や形を変え活動している可能性がある。セバスチャン！集めた情報の中でアウローラ学会関係者が関与しているものを洗い出せ」 セバスチャン「は」 セバスチャン「坊ちゃん、情報の洗い出しが完了いたしました。ノースヨークシャーのヒースフィールド男爵邸。新聞に厚待遇な雇用条件でメイド求人広告が掲載され、使用人紹介所を介して雇用されたメイドの数は100人を超える…にも関わらず未だに募集記事を掲載し続けている。カルンスタイン病院の元ナース数名、メイドとして勤務。ノーフォークの新設児童養護院。英国各地から未成年の孤児を集め、独自メソッドによる高度な教育を受けさせている。アウローラ学会に所属していた貴族から多大な寄付を確認。ウィルトシャー退役軍人療養所。“奇跡の癒し手”と呼ばれる看護婦がおり、植民地紛争で身も心も傷つき、再起不能とされた兵士達を数多く社会復帰に導いている。アウローラ学会に所属していた医師が多数勤務。ブライトンの新リゾートホテル。リーズナブルな宿泊費に対し、ホスピタリティが素晴らしく、バカンス期間終了後も滞在を延長する客が多数。自宅を引き払う者までいる。アウローラ学会に所属していた貴族が支配人を務める」 シエル「特に怪しいのはこの4つだな」 ラウ「見事に英国の東西南北へ散らばってるねぇ」 シエル「(僕の動きを兄に知られれば他にも血液採取施設を増設し続けイタチごっこになる可能性がある。叩くなら同時が理想か…) セバスチャン、使用人を集めてくれ」 セバスチャン「かしこまりました」 セバスチャン「ーというわけで皆さんには二人一組になり、任務に当たっていただきます。メイリン、ランマオさん。お二人はノースヨークシャー、ヒースフィールド男爵家の調査を。フィニ、スネーク。二人はノーフォーク、新設児童養護院の調査を。バルド、ラウ様。お二人はウィルトシャー、退役軍人療養院の調査を。そして坊ちゃんと私はブライトン、リゾートホテルの調査へ向かいます」 シエル「血液採取の事実がなければ速やかに離脱し、ここへ戻れ。だが、もしその事実があれば徹底的に組織を殲滅しろ！」 「イエス・マスロード！」
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