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Kuroshitsuji | |||
原作(Original Story): 枢やな(Yana Toboso)![]() 黒執事 第172話ネタバレ | |||
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黒執事 第172話 | |||
配信日 | 2021年1月18日 | ||
サブタイトル | その執事、心療 | ||
Gファンタジー | 2021年2月号 | ||
扉絵 | ロナルド・ノックス | ||
単行本 | 31巻 | ||
登場人物 | バルドロイ ロナルド・ノックス 劉 (ラウ) エイダ レイラ | ||
第172話 その執事、心療ロナルド「どーも!ハーグさんのケアを担当する医師のノックスです☆エイダちゃんのお出迎え、メチャハードで驚いたでしょ。俺も最初はびっくりしましたよ。社会復帰目指して一緒に頑張りましょーね」 バルドロイ「はい…(なんかチャラいな)」 ロナルド「ところでこっちの患者さんは?」 ラウ「我は張。バーグ家のホームドクターです。彼は度重なる従軍で心身ともに大きな傷を負った。我は鍼灸や気功など東洋医学を用い治療を行っています」 エイダ「この療養所に余所の医者は必要ない。お引き取り願おう」 ラウ「しかし…彼は非常にナイーブでして、ご家族の強い希望で同行してきました。が…我も医師として皆様の言い分も理解できます。医療方針がぶつかっては彼のためにならないですし」 バルドロイ「えっ」 ラウ「では我はこれで失礼します」 バルドロイ「あっ…待ってくれ先生…!オレをひとりにしないでくれ!わああっ!ひっ…ひとりはイヤだ!ひとりはイヤだあ!ひとりじゃ何もできないよぉ!アリゾナの時だってオレは銃を握ってガタガタ震えてるだけだった…仲間が助けを求める声が聞こえてたのに!塹壕でテリーが毒蛇に噛まれた時も苦しむアイツに何もしてやれなかった!チクショウ!あいつらどこに潜んでやがるんだ!」 ロナルド「バーグさん落ち着いて」 バルドロイ「おい何しんでだ!頭下げろ!アパッチの矢が飛んで来るぞ!援軍はまだか!?弾も飯も尽きた。もうおしまいだ!」 ラウ「バーグさん、落ち着いて。ここは英国ですよ」 バルドロイ「あ…あ…先生ッ!先生…っ!」 ラウ「大丈夫です。あなたはもう一人じゃない」 ロナルド「いやー…あれは重傷だわ。付き添い入院は基本禁止だけど…どうするエイダちゃん」 エイダ「張医師には当院に滞在してもらいましょう。バーグさんの社会復帰のためにはそれが一番です。患者の回復に最も重要なのは清潔であること。それは身体だけじゃない。心もだ」 ロナルド「OK!エイダちゃんってやっぱヤサシ~♪俺も優しくされたいなー…」 エイダ「状況を鑑み張医師の付き添いを特別に許可する」 ラウ「謝謝」 エイダ「では病室に案内する」 ラウ・バルド「はい」 ラウ「ふぅ…なんとか危機は乗り越えたようだね。料理人くんが意外と演技派で助かったよ。部屋から出た時、我は完全にノープランだったからさぁ」 バルドロイ「ちょっと一発殴っていいか?」 ロナルド「バーグさんの病室はこちらです」 バルドロイ「中も奇麗だな。ネズミどころかハエ一匹いねぇ」 エイダ「あたりまえだ。この療養所はナイチンゲール女史が考案した最新式の看護病棟を導入している」 バルドロイ「ナイチンゲールって…“クリミアの天使”か?」 『フローレンス・ナイチンゲール。1865年、クリミア戦争の野戦病院に看護団を率いて参加。地獄と呼ばれるほどに劣悪だった病院の衛生環境を改善し、それまで地位の低かった看護師を高度な専門職として世界に認めさせた。“全ては人の命のため”数々の偉業をなしとげた彼女を人々は口々に讃えた。“金槌を持った貴婦人”、“ランプを持った淑女”、“現代看護医療の母”。そして“白衣の天使”だと』 エイダ「ナイチンゲールは確かに神に選ばれたお方なのかもしれない。しかし彼女の成し遂げた偉業に奇跡によるものはひとつもない。清浄な空気と光を取り込める大きな窓。患者の身体を冷やさない暖房設備。そして患者の不調を見逃さない伝達システム。これら全ては感染症や熱病から患者を救うため彼女が考案したものだ。彼女は優れた看護師であると同時に統計学者であり、衛生学者であり、設計士であった」 ロナルド「そーそー。だから安心してくださいって。この療養所ならどんな人でも社会復帰できる。たとえば、“もうすぐ死ぬ”って言われた人でもね」 レイラ「婦長~!患者様の湯たんぽ交換が終わりましたの」 エイダ「レイラ、ごくろうだったな」 レイラ「今日から入院される患者様ですの?わたくし、レイラと申します。よろしくお願いしますの。誠心誠意看護させていただきますの」 バルドロイ「よろしくな (子供…?坊ちゃんと同じぐらいか?)」 ラウ「…………」 レイラ「どうなさったの?わたくしの顔に何かついておりますの?」 ラウ「いえ、なんでもありません。今日からよろしくお願いします」 | |||
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