名探偵コナン | 第1174話『ガラスの水面(前編)』ネタバレ | Detective Conan

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原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama) TVアニメ『名探偵コナン』 第1174話ネタバレ
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名探偵コナン 第1174話
サブタイトル	ガラスの水面(前編)
放送日	2025年9月6日
原作	アニメオリジナル
脚本	大和屋暁
OPテーマ	Poker Face (歌: あみゅり)
EDテーマ	Fun! Fun! Fun! (歌: 新浜レオン)
キャスト	役：声優
	江戸川コナン：高山みなみ 毛利小五郎：小山力也 毛利蘭：山崎和佳奈 大井宏樹：乃村健次 上川明秀：浦山迅 西野美駒：瀧本富士子 富樫瞳：恒松あゆみ 松山裕信：岩崎諒太 辻貫太：岡井カツノリ
あらすじ	京都の港町で浦島太郎になぞらえた怪事件が発生。コナン、蘭、小五郎は、依頼人・辻貫太の船宿を訪れる。辻によると、事件の始まりは二週間前に友人の山岡武史が行方不明となったこと。捜索中、突如鳴り響く浦島太郎のメロディ。音の鳴る方から流れてきたのは、山岡の遺体が乗せられた船。船内には亀の甲羅と玉手箱。しかも山岡は髪が真っ白になってしまっていた。その姿はまるで竜宮城から戻った浦島太郎のようで……。
ネクストコナンズヒント
舟屋
第1174話 ガラスの水面(前編) 松山裕信「武史！武史おるか！？」 辻貫太「(武史どこや！？」 ♫～ 辻貫太「この音…」 松山裕信「浦島太郎？」 上川明秀「おい、なんや？あれ」 辻貫太「武史！？武史ィ！」 松山裕信「なんで髪が真っ白に…」 上川明秀「足元見ろ。玉手箱や」 上川明秀「武史の奴…玉手箱を開けてもうたんや」 大井宏樹「お久しぶりです毛利探偵。それに小さな名探偵とお嬢さんも」 毛利小五郎「んで？また何かやっかいなコトを持って来たんじゃないだろうな？」 コナン・蘭「うらしまたろう？」 大井宏樹「ええ、実は浦島太郎の呪いではないかと噂の事件です。依頼人は京都北部の港町に住む辻貫太さん。2週間前に起きた殺害事件の解決を望まれています」 辻貫太「ようこそいらっしゃいました。名探偵の毛利小五郎さん」 毛利蘭「うわぁすごい！海がすぐ目の前にある！」 辻貫太「ここは元々船を引き込んで収納しておく船蔵やった場所を改装してつくってますから」 毛利小五郎「それにしてもこの周辺の建物はみんな似たようなつくりですが、波を被ったりはしないんですかね？」 辻貫太「ええ。ここの海は三方を山に囲まれて風がほとんど入ってきいひんうえに、あの無人島が自然の防波堤となっているお陰て波がほとんど立たへんのです」 コナン「だからこんなふうに海面ギリギリに家を建てられるんだね」 辻貫太「うん。ここは平地が少ない土地やさかい、工夫して家を建てた結果、舟屋と呼ばれる特徴的な建物になったんやな」 辻貫太「そやさかい海沿いだけやのうて町全体が趣のある町並みになっているでしょう？」 辻貫太「では毛利さん、事件解決までこの部屋を御自由に使うておくれやす」 毛利小五郎「ありがとうございます」 コナン「おじさんは事件の時、現場にいたの？」 辻貫太「ああ…そうや」 毛利小五郎「では聞かせてもらえますかな？事件の時の様子を」 辻貫太「ええ…私の友人である山岡武史が行方不明になったことが発端でした…」 毛利小五郎「髪が真っ白に…？山岡さんが殺害された理由に心当たりはありませんか？」 辻貫太「心当たりというか…怪しいと思う人は4人います。まずは漁師の松山裕信さん」 松山裕信「はあ？俺が武史を殺ったやと？冗談やない」 毛利小五郎「ですが事ある度にケンカをしていたと聞きましたが」 松山裕信「俺達は漁師や。この町の漁業をどうしていくかいつだって真剣に考えてるんや」 毛利小五郎「だからぶつかるのも当然だと？」 松山裕信「方向性が違たかて町のことを考えてることにかわりはあらへん。昔からここの人間は工夫して工夫してここまでやってきたんやさかいな」 毛利蘭「平地が少ない土地だから工夫してできた家がこの舟屋なんですもんね」 毛利小五郎「だったらあの無人島を開発すればいいんじゃないのか？」 松山裕信「あの島は昔から立ち入り禁止や！江戸時代からあそこは聖なる島として近づくことを禁じられてる」 毛利小五郎「なるほど。文字通りあの島がこの村の守り神ってことですか」 松山裕信「ああ。波を防いでくれているのはあの島やさかいな」 コナン「あそこには何かあるの？」 松山裕信「俺も行ったことあらへんけど、海で亡くなった漁師を祀る慰霊碑があるはずや」 毛利小五郎「あなたじゃないとすると、他に山岡さんともめていた人物、ご存知ありませんか？」 松山裕信「舟屋は漁業をやるために作られたもんや。それを忘れたらいかん」 辻貫太「次は西野美駒。旅館“暁”の女将です」 西野美駒「人口わずか2000人の電車の駅もあらへんこの町の繫栄は観光業にかかっているんどす」 毛利蘭「すごい豪華な旅館ですね」 コナン「旅館っていうより外国のホテルみたいだね」 西野美駒「おおきに。どうぞ中も見ていってください」 西野美駒「当館自慢の露天風呂どす。現代建築のマエストロ、カミーユ・ルメートルが手掛けた作品なんですよ」 西野美駒「幸い世界的にもこの町は注目されていて、観光客は増え続けてます。これはビジネスチャンスなんです。それをみすみす逃す手はないでょう」 毛利小五郎「それで山岡さんと対立していたってわけですか？」 西野美駒「あの人とは別に…対立しとったんやなしに彼は昔、義理の弟だっただけです」 辻貫太「3人目は富樫瞳。武史の元カノです」 富樫瞳「へぇー探偵さんなんですか？カッコイイ。なんだか憧れちゃう。こう見えて子供の頃は名探偵に憧れてたんですよ」 毛利小五郎「以後お見知りおきを」 富樫瞳「確かに武史とは昔付き合ってましたけど結構前の話ですよ。そりゃああの人がいなくなってすごい悲しいですけど…」 毛利小五郎「それは？」 富樫瞳「現在開発中のブリカキパフェです。カキフライと鰤の切り身とマッシュポテトを入れた特製のパフェなんです」 富樫瞳「鰤とチョコレートって結構合うんですよ」 毛利小五郎「ちなみに何故彼と別れたんですかね？」 富樫瞳「なんとなく…というかこの町の空気のせいかも」 毛利小五郎「というと？」 富樫瞳「漁業か観光か的なことで町全体が割れてるっていうか…ロミオとジュリエットじゃないけど、その空気に引き裂かれたっていうか」 辻貫太「最後は上川明秀。浦沢神社の神主です」 上川明秀「確かにあら浦島太郎の呪いに違いあらへん。そら武史の変わり果てた姿を見ればわかるやろ」 上川明秀「武史が着けていた亀の甲羅と玉手箱はこの神社から盗まれたもんです。それだけでもええ迷惑やのに」 コナン「この神社って浦島太郎と何か関係があるの？」 上川明秀「ああ。この浦沢神社は浦島太郎を祀った由緒正しい神社なんや。浦島太郎のあの伝承はこの土地から始まったと言われています」 毛利小五郎「それで窃盗事件が起きたのはいつのことですか？」 上川明秀「武史の事件が起きる3日前に無うなってることに気づき、すぐに警察に届けました。誰かのいたずらやろ思とったら、まさかこんなことに使われるなんて…」 毛利小五郎「犯人に心当たりはありませんか？」 上川明秀「もしかして誰からも聞いてへんのですか？」 毛利小五郎「何のことです？」 上川明秀「生前、武史はずっと自分は西野美駒に殺されると言うとったんですよ。武史の兄である和生は昔、西野美駒と夫婦でした。ところが4年前のある冬の日、漁に出た和生は帰らぬ人となったんです」 上川明秀「警察は大物を狙うて荒れた湾の外へ出て行き、事故にあったのではとの見解やったが、武史は信じまへんでした。ここいら海を知り尽くした和生がそんなミス犯すはずあらへんと」 上川明秀「それだけやない。西野美駒が犯人やと言い始めたんや」 毛利小五郎「つまりお兄さんを殺害したと？」 上川明秀「多分、彼女が早々に諦めたようなこと言うたんが気にくわんかったんやな。それ以来あの2人は犬猿の仲になってもうたんや」 コナン「諦めたようなことって？」 上川明秀「夫は竜宮城へ行ってしもうたと。まぁ神主である私としては浦島太郎の呪いがこの不幸な事件を招いたんやと考えとりますが」 毛利小五郎「なるほど…わかりました」 上川明秀「ああ待ってください」 毛利小五郎「まだ何か？」 上川明秀「実は盗まれた玉手箱は大小二つで対になっとりまして、小さい方がまだ見つかっとらんのです」 コナン「おじさん、蘭姉ちゃん、振り向かないで聞いて」 毛利蘭「うん、誰かにつけられてる」 毛利小五郎「え！？」 コナン「どうする？」 毛利小五郎「そこの角を曲がってとっ捕まえるぞ。今だ」 毛利蘭「富樫さん！？」 富樫瞳「ああびっくりしたぁ」 毛利小五郎「何故私達をつけていたんですか？」 富樫瞳「私にも何か手伝えることがあるんやないかと思て…こう見えて忍び足は得意なんです」 毛利蘭「それで私達の会話に聞き耳を立ててたんですか？」 富樫瞳「だからそれはお手伝いがしたかったから」 毛利小五郎「素人が探偵の仕事に首を突っこむのはやめておきなさい。ヤケドしますよ」 富樫瞳「はーい」 富樫瞳「なーんてね…元カノの無念、晴らさでおくべきかってね」 富樫瞳「ん？」 富樫瞳「容疑者発見」 コナン「もしもし？大井弁護士？教えてほしいことがあるんだけど」 大井宏樹「何でも聞いてくれ」 コナン「まず山岡さんの死因は何だったの？」 大井宏樹「神経毒による中毒死。体内からカエルの毒が検出されたようです」 コナン「DNAや指紋は？」 大井宏樹「残念ですが被害者のもの以外は検出されていません」 コナン「だろうね。ちなみに白くなった髪の毛は染めてあったんだよね？」 大井宏樹「ええ、ヘアワックスを使って白くしてあったそうです」 コナン「で、警察はやっぱり西野さんをマークしてるの？」 大井宏樹「そうですね。ですが証拠がありませんし、彼女にはアリバイがあります」 コナン「そのアリバイは間違いないの？」 大井宏樹「死亡推定時刻も山岡さんが乗せられた船が発見された時も宿にいたという証言が得られているようですね」 コナン「ところで辻さん、西野さんの噂は知ってたの？」 辻貫太「ああ、武史との確執のことは前から知っとったよ。この町では有名やったからね」 コナン「辻さんも西野さんが犯人だと思う？」 辻貫太「それはわからないな。武史が言ってたように和生さんを殺害したのが美駒さんだとしたら、武史を黙らせたいと思うかもしれへんけど…これだけ噂が広まってたら、武史が死んで真っ先に疑われるのは美駒さんやから」 毛利小五郎「松山さんと山岡さんがもめていたというのは何が原因だったんですか？」 辻貫太「皆さんが食べていたカキと鰤です。漁師も安定した収入が必要やって松山はカキと鰤の養殖を計画してブランド化を図っとったんですが…武史は頑なに天然のものに拘っとって養殖計画には参加せえへんかったんです。結果的に養殖事業は大成功。武史は一人、成功から取り残されてしもうたんです」 毛利小五郎「なるほど…しかし成功した方が犯罪に手を染めるとは考えにくい」 辻貫太「そうですね。あと神主さんだって怪しいです。武史がつけてた亀の甲羅や玉手箱は神社の物だったんですから…疑いだしたらキリがありませんね」 毛利小五郎「もしもし？」 富樫瞳「あの私富樫です。富樫瞳」 毛利小五郎「ああ、さっきのお嬢さん。何か御用ですか？」 富樫瞳「さっき小五郎さん達の話を立ち聞きして、それで何となくただの勘なんですけど、もしかしてって思って色々調べてたら超偶然で見つけちゃったみたいなんです」 毛利小五郎「何を見つけたんですか？」 富樫瞳「決定的な証拠ですよ。あの人、壁に向かって話しかけて…」 富樫瞳「あっ！」 毛利小五郎「もしもし？富樫さん？どうかしましたか？富樫さん！？あぁクソッ、切れた！富樫さんに何かあったみたいだ」 毛利小五郎「富樫さん！どこですか！？」 コナン「あそこだ！」 コナン「富樫さーん！いたら返事して！」 毛利小五郎「と…富樫さん！」 毛利蘭「そんな」 毛利小五郎「綾小路警部！」
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