名探偵コナン | 第1047話『赤いヒツジの不気味なゲーム(前編)』ネタバレ | Detective Conan

DETECTIVE CONAN

🖊原作者(Original Story):青山剛昌(Gosho Aoyama)

TVアニメ『名探偵コナン』 第1047話ネタバレ

♦放送日(Airdate): 2022年6月18日

第1047話 赤いヒツジの不気味なゲーム(前編)

キャスト

🔷江戸川コナン Edogawa Conan CV.高山みなみ

🔷毛利小五郎 Mori Kogoro CV. 小山力也

🔷毛利蘭 Mori Ran CV. 山崎和佳奈

🔷目暮十三 Megure Juzo CV.茶風林

🔷高木渉 Takagi Wataru CV.高木渉

🔷別府亮太 CV.阿部敦

🔷滝川亜美 CV.後藤邑子

🔷向井幸吉 CV.岩崎ひろし

🔷神尾大輝 CV.下和田ヒロキ

🔷平沢基次郎 CV.加門良

🔷岩見秀人CV.長克巳

毛利小五郎「赤いヒツジ？」

別府亮太「僕の彼女が赤いヒツジに誘拐されたんです！助けてください探偵さん！」

毛利小五郎「おいおい落ち着け。何なんだ…その赤いヒツジってのは」

別府亮太「コイツですよ」

毛利小五郎「何者なんだ？コイツは」

別府亮太「正体はわかりません。ただ前に彼女から元彼が怖い奴だったって聞いた事があるから…もしかしたらそいつかもしれません」

毛利小五郎「脅迫文か…“滝川亜美を誘拐した”」

別府亮太「この亜美ってのが僕の彼女です。ラ・ムーチョって店で一緒にバイトしてるんです」

毛利小五郎「“亜美を無事に返して欲しければ、今夜12時お前一人で米花公園に来い。警察には絶対に知らせるな。赤いヒツジ” これだけか？」

別府亮太「ええ…」

毛利小五郎「で、身代金の要求は？」

別府亮太「ありませんけど…」

毛利小五郎「ん？ない！？」

毛利蘭「赤いヒツジか…うーん…昔どこかで見たような気がするんだけどな…」

コナン「(ふーん、確かに俺の記憶の片隅にも…赤いヒツジが…)」

毛利小五郎「身代金の要求がないって事は…犯人の目的は一体…」

別府亮太「うわっ！」

滝川亜美「亮太～！」
別府亮太「亜美！」

滝川亜美「亮太君が私を助けに来てくれました～へへへ」

毛利小五郎「おい！赤いヒツジはどこだ！？」

滝川亜美「あ？おじさん誰？」

毛利小五郎「俺は毛利小五郎！探偵だ」

別府亮太「僕が頼んだのさ。一人じゃ怖くて…」

滝川亜美「な～んだ～亮太一人で来てほしかったのに～」

毛利小五郎「君は誘拐されたんじゃなかったのか？」

滝川亜美「ひひ…これはゲームなのよ探偵さん」

滝川亜美「彼氏の勇気と愛情を試す“赤いヒツジゲーム” 今SNSで流行ってるの」

別府亮太「そうだったのか…脅かすなよ亜美」

滝川亜美「ごめんね亮太～♡怒った？」

別府亮太「ううん、怒ってないよ～♡」

毛利小五郎「ふざけるんじゃない！」

毛利小五郎「なーにがゲームだ！こちとら真剣に彼の思いを汲んで仕事してんだ！そんな大人を巻き込んで！彼氏か彼女か知らんが人の心を試して！どこが面白いんだァ～！」

コナン「(ヤベェ！もうすぐ12時だ！)」

毛利蘭「コナン君！こんな夜中にどこ行くつもりなの！？」

コナン「ちょっと…赤いヒツジが気になって…蘭姉ちゃんこそどうしたの？」

毛利蘭「じ…実は私も赤いヒツジの事が気になっちゃって…」

コナン「(くそっ！)」

毛利小五郎「警部殿、殺人事件ですか？」

目暮警部「ああ、蘭さんとコナン君が第一発見者というわけだ」

毛利小五郎「おい犯人を見たのか？」

毛利蘭「犯人かどうかわかんないけど…赤いヒツジが…」

毛利小五郎「ん？赤いヒツジ？」

コナン「着ぐるみだよ。ヒツジの着ぐるみを着た人が逃げてってんた。ほら」

コナン「ヒツジの角でこすっていった跡があるでしょ？」

毛利小五郎「被害者の身元は？」
高木刑事「若林哲三郎さん、45歳、ラ・ムーチョというレストランのオーナー兼料理長です」

毛利小五郎「ラ・ムーチョ！？……あいつら…」

目暮警部「どうした？毛利君」

毛利小五郎「警部殿！この事件、毛利小五郎にお任せください！」

コナン「(別府さんのバイト先と何か関係がありそうだな)」

高木刑事「これが凶器となった包丁ですが…」

向井幸吉「これは…料理長の包丁ですね」

高木刑事「若林さんの！？」

目暮警部「という事は、若林さんは自分の包丁で刺されたという事になりますな」

高木刑事「あなたは？」

平沢基次郎「共同経営者の平沢です。若林が殺害されたというのは本当ですか？」

高木刑事「ええ」

目暮警部「失礼ですが、ゆうべ12時頃はどちらに？」

平沢基次郎「事務所で仕事をしていました。私の本業は空間デザイナーなので」

目暮警部「お一人で？」

平沢基次郎「ええ」

目暮警部「つまりアリバイを証明してくれる方は誰もいないと…」

平沢基次郎「わ…私が疑われてるんですか！？」

高木刑事「いえ、皆さんに聞いてるんです」

向井幸吉「私達も一緒ですよ。昨日は定休日なんでずっと家に居ましたけど…」

向井幸吉「私も神尾も一人もんなんでアリバイなんて言われてもな～」

神尾大輝「ええ」

平沢基次郎「お前また一晩中バイクで走り回ってたのか？」

神尾大輝「一日中家に居ましたよ。事故ってからはバイクには乗ってません」

コナン「ねぇ目暮警部、赤いヒツジの事も聞いてみた方がいいんじゃない？」

神尾大輝「あ！」
平沢基次郎「赤いヒツジ！？」

毛利蘭「私達、事件現場から着ぐるみの赤いヒツジが逃げて行くのを見たんです」

目暮警部「神尾さん、何か？」

神尾大輝「い…いえ…今SNSの動画サイトで赤いヒツジが話題になってるから…」

神尾大輝「これですよ」

神尾大輝「赤いヒツジがデート中のカップルを脅かして逃げるっていう動画が」

神尾大輝「2～3週間前から投稿されてるんです」

目暮警部「このヒツジの正体は？」
神尾大輝「わかりません。匿名の投稿なので」

毛利蘭「私達が見たのもこれと同ヒツジです。ねぇ？」

コナン「うん (確かに色もデザインも同じだが…どこか違う気がする)」

コナン「ん？」

毛利小五郎「ホラ、いいから早く入ってこい！もう観念しろ」

平沢基次郎「君達…」

目暮警部「彼らは？」

平沢基次郎「ウチのホールでバイトしている別府亮太と」

平沢基次郎「滝川亜美です」

毛利小五郎「こいつら丁度事件があった時刻に私を赤いヒツジとかいうゲームに巻き込みましてね」

目暮警部「ゲーム？」

毛利小五郎「ウソの脅迫メールを送り付けて彼氏が助けに来るかどうか試すっていうゲスなゲームですよ」

滝川亜美「そうよ！ただのゲームよ！何でこんなに大騒ぎしなきゃならないの？」

目暮警部「事件の事は聞いてないのかね？」
平沢基次郎「料理長の若林が包丁で殺害された」

亜美・亮太「ええ～～！？」
毛利小五郎「犯人は赤いヒツジだ」

滝川亜美「まさか私を疑ってるんですか！？」

高木刑事「ゆうべの12時頃、どこにいましたか？」

滝川亜美「米花公園にいました。探偵さんと一緒に」

毛利小五郎「えっ！？お前ら！俺をアリバイ作りに利用したのか！？」

別府亮太「違います！何で僕達が料理長を殺害しなきゃならないんですか！」

滝川亜美「そうよ！私達シェフと話した事もないし！向こうも私達の顔なんか知らないと思うわ！」

毛利小五郎「嘘をつくな！同じ店で働いてて知らないわけないだろ！」

平沢基次郎「いえ、知らないと思います。ホールのバイトは10人以上いるし、若林は料理にしか興味がなくて…厨房から出る事もほとんどなかったんですから」

滝川亜美「ホ～ラ」

目暮警部「だとすると…若林さんは赤いヒツジとどういう関係なんだ…」

コナン「もしかすると若林さんの所にも赤いヒツジから彼女を誘拐したって脅迫メールが…」

平沢基次郎「それはありません。若林は仕事一筋で恋人などいなかったはずです」

高木刑事「警部！若林さんの自宅のパソコンに脅迫メールが届いていたそうです。受信は午後10時。送り主は赤いヒツジです」

赤いヒツジ「アンリを誘拐した。午前0時米花トンネルに身代金5000万円を持ってこい」

平沢基次郎「5000万！？」


赤いヒツジ「アンリを無事に返して欲しかったら、絶対に警察には知らせるんじゃない。わかったな！？」

目暮警部「このアンリという女性が若林さんの恋人って事ですか？」
平沢基次郎「わかりません。恋人がいたなんて初耳で…」

向井幸吉「おそらく、マッチングアプリで知り合ったんだと思いますよ」

神尾大輝「一か月前俺が勧めたんですよ。シェフは女性との出会いがなかったので」

高木刑事「アンリさんの事は？」

神尾大輝「いえ、何にも聞いてません」

向井幸吉「まだ秘密にしておきたかったんじゃないでかね～」

コナン「蘭姉ちゃん、赤いヒツジは黒いバッグを抱えてたよね？」

毛利蘭「ええ、そうね」

コナン「あの中身が身代金の5000万円だったんじゃないかなぁ」

毛利小五郎「神尾さん、あなたと料理長の関係はどうだったんですか？」

神尾大輝「え？」

毛利小五郎「マッチングアプリの事を教えてやったりとか、ずいぶん親しかったみたいじゃないですか」

神尾大輝「親しい所か毎日怒鳴られてましたよ」

向井幸吉「こいつが悪いんです。こっそり厨房にスマホを持ち込んだりしてたので」

神尾大輝「レシピを覚えきれなかったから、スマホに録音しようとしたんです。だから彼女でもできれば少しは優しくなるかと思って勧めたんです」

向井幸吉「料理長も真剣でね、アプリにのせるプロフィール写真を見せてもらったら、見た事もない笑顔で登録ネームもたしか“シェフ”でしたね」

毛利小五郎「シェフ？」

向井幸吉「料理長は、本当はフランス料理の店をやりたかったんです。だからシェフと呼ばれたかったみたいで…」

平沢基次郎「ここはエスニック料理だから繁盛したんだ！料理長と呼ぶように決めたのも私だ。そんな事は若林も了承していたはずだ」

コナン「ねぇ、さっきの動画もう一度見せてもらっていい？」

神尾大輝「いいよ」
毛利蘭「何か気になるの？コナン君」

コナン「あ…うん…そうだ蘭姉ちゃん、昔どこかで赤いヒツジを見た事があるって言ってたじゃない？」

毛利蘭「そうなんだけど、どこで見たのか思い出せなくて…」

コナン「もっとちゃんと見てごらんよ。神尾さん、いい？」

神尾大輝「ああ、どうぞ」

毛利小五郎「俺にもよく見せてみろ」

毛利蘭「はい」

毛利小五郎「どうした！？」

コナン「(蘭！？)」




コナン「(そうか！思い出したぞ！赤いヒツジはあの時の…)」

毛利小五郎「大丈夫か？」

毛利蘭「思い出した！赤いヒツジの正体がわかったわ」

毛利小五郎「何！？」

コナン「ここだ」

コナン「うわっ！」

コナン「いてっ！」

コナン「(赤いヒツジ！)」

コナン「(こいつだ。この角で天井をこすったんだ)」


岩見秀人「捕まえたぞ泥棒！」

コナン「ええっ！？」

岩見秀人「警察に突き出してやる！」

毛利小五郎「ここか？」

毛利蘭「うん…多分…」

コナン「ボク泥棒じゃないよ！」

毛利蘭「コナン君？」

毛利小五郎「すみません！そいつは私らの連れでして」

岩見秀人「誰だあんたら」

毛利小五郎「あっ失礼しました！私は毛利小五郎、探偵です」

岩見秀人「成程…あの赤いヒツジを…俺はてっきりまた持ち出しにきた奴かと思って…ここ2、3週間夜中に何度か持ち出された形跡があったんです」

岩見秀人「朝になると元に戻されてたんで警察に届けようかと悩んでたんですが…」

毛利小五郎「持ち出されたのは赤いヒツジだけですか？」

岩見秀人「ええ、今まで全く人気がなかったんですけど、3週間前にも一度だけ貸し出されていて…」

毛利小五郎「3週間前にも！？」

コナン「赤いヒツジがSNSに登場した頃だね」

毛利小五郎「誰が借りたかわかりますか？」

岩見秀人「ええ、記録が残ってますから」

毛利小五郎「おい！何でここがわかった？」

コナン「おじさん達は？」
毛利蘭「私思い出したのよ。幼稚園の時、近くのお祭りであの赤いヒツジを見たのを。それでここに」

コナン「やっぱりそうか」

毛利蘭「やっぱり？」

コナン「え？」

毛利蘭「私が幼稚園の頃だからコナン君まだ生まれてなかったんじゃない？」

コナン「あ…え…そうだけど、学校で先生達がお祭りの話をしてたような気がしてさ～」

岩見秀人「あ、ありましたよ」

コナン「ふぅ～」

コナン「(そのお祭り)」

コナン「(俺も一緒に連れてってもらったんだよな)」

岩見秀人「この人です」

毛利小五郎「えっ！」



コナン「(平沢基次郎ってレストランの共同経営者！？)」

 

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