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Kagurabachi | |||
原作(Original Story): 外薗健(Hokazono Takeru)![]() カグラバチ 第89話ネタバレ | |||
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カグラバチ 第89話 | |||
サブタイトル | 乱戦 | ||
配信日 | 2025年8月4日 | ||
ジャンプ | 36・37合併特大号 | ||
登場人物 | 薊奏士郎 漆羽洋児 毘灼(松) 北兜 巳坂伊武基 巳坂奈ツ基 | ||
第89話 乱戦『雲のない雨が降れば、これから悪党が死ぬ。夏にあられが振れば、これから悪党が死ぬ。黒雲のない雷鳴は悪党が死んでいく音だ。これら気象に関する数々の伝承はこの一人の悪童の大暴れの賜物であり、戦争当時、二十歳の彼は座村に並ぶ20代の若き剣豪としてその名を轟かせた』 『妖刀“刳雲”の旧契約者 巳坂伊武基(みさか いぶき)』 『三年前、六平国重殺害と同時刻、刺客は彼の自宅にも現れた。刺客は一人。一騎打ちの末に英雄・巳坂を殺害した』 『神奈備本部第一層中央部 曲者処刑場』 薊奏士郎「(六平宅強襲に現れたのと同じ鎧の刺客。だけどこれは妖術で操ったモノだ。本体は別でいるな)」 『煙草屋』 北兜「やっぱ強いな処刑人。人形じゃ太刀打ちできない」 「婆さん、たばこくれ。あと仕事も」 店主「西吽会(せいうんかい)が身辺警護探してるよ」 「あ…火もくれるか?」 北兜「俺がやるよ」 「おー助か…」 「今…刀抜いたよな?」 北兜「いいや?」 「どうやって火をつけた」 北兜「さあ?」 「…なんなんだ」 店主「意地悪だね。刀抜いてたろ」 北兜「お、見えてた?」 店主「摩擦で火をつけたのかい?可能なのか知らんが」 北兜「ああ、玄力の流れをうまく操ってやれば、ただの摩擦も超高温までもってけたりすんのよ」 店主「ふーん…長けてんだね」 📱北兜「もし」 📱毘灼(松)「何してる北兜(ほくと)」 📱北兜「ヨロイ君が薊に負けたとこだ。時間稼ぎはできたんじゃねぇか?」 📱毘灼(松)「そうだな。さっさと君も突入しろ」 📱北兜「んぁーはいはい、行きますよ」 📱毘灼(松)「怠そうだな。頼むよ。妖術も素晴らしいが君の真価はその生身…剣の腕にある。三年前は妖術でこちらの援護をしながら君本体は単騎で巳坂を殺した」 📱北兜「おいよせ。何度も言ってんだろ。“俺が戦った巳坂”は剣豪じゃなかった。戦争から15年経って、とっくに牙は抜け落ちてたんだ。あれで“巳坂を殺した”なんて評価されてもムカつくんだよ」 📱毘灼(松)「悪かった」 📱北兜「俺は長年かけて調整したってのに…全てを出しきれなかったこの虚しさがわかるか。俺はあの日から剣豪に飢えている」 📱毘灼(松)「だからやる気出ないと?」 📱北兜「ああ、本部にはいない」 📱毘灼(松)「白廻の孫がいるだろ」 📱北兜「ああ?どうだか…小娘だろ」 📱毘灼(松)「あとは巳坂の…」 📱北兜「どうした?」 📱毘灼(松)「朗報だよ…君にとっては。漆羽が生きてる。本部内で幽達と対峙している。急いだ方がいいぞ」 『神奈備本部 第三層 訓練室』 『俺には二つ上の兄貴がいる。地元じゃ負けず知らず。兄貴が右の野郎をぶちのめすなら、俺が左の野郎をぶちのめす。俺たちはいつだって二人揃って最強だった』 『剣の才能もあった俺たちは斉廷戦争が始まると東京へ向かい、間も無く兄貴は妖刀“刳雲”の契約者に選ばれた。“二人揃って最強”だ。俺も同じ戦場へ。俺も妖刀の契約者に』 《漆羽、お前に相応しい》 『真打を除けば最後の妖刀、“酌揺”の契約者に選ばれたのは俺の一つ下、当時17歳の新参だった。兄貴は言った。“仕方ない。この世界は少しでも弱けりゃ淘汰される”。兄弟の道は分かれ、戦後、兄貴は戦うことさえやめてしまった。そして三年前、兄貴は毘灼に殺された。弱くなったから淘汰されたんだ。仕方ない。俺は兄貴とは違う。戦後十八年間、一日も剣術から目を逸らさなかった今の俺は』 「ナツキさん!」 巳坂奈ツ基「あん?」 「放送聞いてないのか…非常事態だぞ。音デカ」 巳坂奈ツ基「どうした」 「第五層の西側に侵入者…毘灼だ。準備は?」 巳坂奈ツ基「これ以上ない長ぇ準備運動だった」 『神奈備 十河隊 隊長 巳坂奈ツ基(みさか なつき)』 | |||
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