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FRIEREN | |||
原作(Original Story): 山田鐘人×アベツカサ![]() 葬送のフリーレン 第145話ネタバレ | |||
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葬送のフリーレン 第145話 | |||
サブタイトル | 未来視 | ||
配信日 | 2025年9月17日 | ||
サンデー | 2025年42号 | ||
単行本 | 15巻 | ||
扉絵 | ゼーリエ、皇帝 | ||
次回 | 44号(10月1日) | ||
帝国編 登場人物 | |||
フリーレン一行 | 大陸魔法協会 | 魔導特務隊 | 影なる戦士 |
フリーレン フェルン シュタルク ザイン | ゼーリエ ゼンゼ ファルシュ ユーベル ラント リネアール | フラーゼ カノーネ ノイ ヴェーク ラーガー グラウ | レーヴェ 爺 クレマティス ヴァルロス シュリット ヴォルフ ロレ ガゼレ イーリス ルティーネ クライス |
第145話 未来視『千年続く帝国。大魔法使いが統べる大陸魔法協会。互いの利のための結託』 ゼーリエ「では情報交換といこう。私の置かれている状況を話す。だがその前に念のため聞いておこう。皇帝の権限で暗殺計画を止めることは?」 皇帝「それはパン屋に麦を刈れと言っているようなものだな。帝国の歴史が何故千年も続いたかわかるか?余のような暗君が君臨しても、滅びない仕組みが出来上がっているからだ。権力は分散され、誰が皇帝であろうと問題なく機能するようになっている。帝国は他の有象無象の国家とは違う、王がすべての権力を握っているわけではないのだ。余の権限は暗部までは届かん」 ゼーリエ「なら人質としての価値もないな」 皇帝「恐ろしいことを言うな。その通り、代わりの誰かが玉座に座るだけだ。だが出来得る限りの協力はしよう。余はこう見えて義理堅いのだ。デンケンが受けた恩も返したい」 ゼーリエ「私は何もしていない。では話の続きをしよう。私が持つ予知夢を見る魔法は、夢の中で稀に未来を体験できるようになる魔法だ。その体験の時期や期間はランダムな上に、発動条件も極僅かな確率に委ねられる。当然だが死後の未来も見えない。恐らく術者の死ぬまでの人生というのがこの魔法の適用範囲なのだろう。私はある時期から、建国祭の最終日、舞踏会の晩よりも先の未来を見れていない。そこで殺されて終わりだ」 皇帝「随分と不便な魔法だな」 ゼーリエ「未来を見る魔法は制限があったり、不正確な魔法が大半だ。そもそも人類の中で完璧な未来予測を実現した者は、私の知る限りでは一人しかいない。一般的に未来視と呼ばれているものは、それとはほど遠い。複数の魔法を併用して、可能な限り正確な未来を予想したものに過ぎない」 皇帝「其方も他の魔法を合わせて未来を予想しているということか?」 ゼーリエ「いいや、私にはもうこの予知夢の魔法しか残っていない。そもそも私は、未来視という手段があまり好きじゃない。だがそれを目指す魔法使いは多くてな。利便性の高いものから順に特権として渡した。皮肉なものだな。一番使い道の無かったこの予知夢が、私の“寿命”が定まったことにより、ランダム性という短所が無くなった。全ては十分実用に足る魔法だ」 皇帝「その者達との協力は?」 ゼーリエ「もう全員死んでいる。未来視を扱う魔法使いは死にやすい。未来が見えるという驕りからか、それとも別の未来視に狩られたか。だが今の状況を考えれば、後者の可能性が高いだろうな。敵もなんらかの未来を見通す魔法を使っている。救いがあるとすれば、こちらの未来視が不完全であるように、あちらの未来視も完全ではなさそうだということだ。明日の舞踏会、丁度宵の鐘が鳴る頃だ。それが最期。死角から首を一閃。敵の姿は一度も視界に捉えられなかった。魔力探知に一切反応が無かったことから相手は戦士、この時代にあってはならない程の手練れだ。どこにいても同じ結果になる。会場はもちろん、帝都に来ないという選択をしてもだ」 皇帝「だから敵も未来視が使えると考えているのか」 ゼーリエ「それだけが根拠じゃない。逃げるような真似は嫌いだが、一度だけ試したことがある。分身、幻影、結界、あらゆる手段を講じた死を避ける選択だ。そのときは襲撃自体が起きなかった。私は死を免れたが、これが一番凄惨な結果になったな。大陸魔法協会に所属する多くの魔法使いが殺された。どの選択でも死傷者は出たが、桁が違う数の犠牲だ。正直、大陸魔法協会は大きくなり過ぎた。地方や都市で無くてはならない役割を担っている者達も大勢いる。そのすべてを守ることは私にはできない」 皇帝「人質か」 ゼーリエ「余程私と舞踏会で踊りたいらしい。大人しく命を差し出せということだろう。未来視がなければ、こんな手の込んだ脅しはできない。陛下、未来視を扱う者に心当たりは?」 皇帝「可能性としてはフラーゼくらいだ。だが彼女の魔法ではないな。彼女が未来を見通せるのであれば、帝国がここまで衰退することはなかっただろう」 ゼーリエ「だろうな。それに未来視に関わる魔法はそう多くない。その大半が南側諸国の戦乱で滅びた一族に継承されていた魔法だ。フラーゼの顔立ちは北側諸国のもの。その末裔だとは思えん。どちらにせよ、これはもう結末を考える段階だ。互いの犠牲を最小限にしよう」 皇帝「なるほどな。事情はわかった。それで、どのような情報が欲しい?」 『現在 舞踏会会場』 ゼーリエ「来たか。見栄っ張りめ」 『戦禍を避けたい指導者達。戦端開きかけの現場舞台。次号休載。第44号につづく』 | |||
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