SPY×FAMILY | 第92話『全力でテスト勉強』ネタバレ

SPY×FAMILY
原作(Original Story): 遠藤達哉(Tatsuya Endo)
スパイファミリー 漫画 92話 アーニャ かわいい 遠藤達哉 イラスト SPY×FAMILY Chapter 92 Anya
SPY×FAMILY 第92話ネタバレ
MISSION: 92
スパイファミリー 漫画 92話 アーニャ ヒゲ 期末テスト SPY×FAMILY Chapter 92 Anya
配信日2023年12月25日
第93話配信2024年1月8日
登場人物アーニャ
ロイド
ヨル
ダミアン
エミール
ユーイン
ベッキー
ヘンリー
オーセン
バーバラ
STORY
『期末テスト 来週木・金』
スパイファミリー 漫画 92話 アーニャ ダミアン 期末テスト SPY×FAMILY Chapter 92
ダミアン「ついに来たか」
アーニャ「(赤点とらないようにべんきょーしなくては…)」
ベッキー「がんばろうねアーニャちゃん。前期の成績で後期のレベル別クラス分けが決まっちゃうし」
ダミアン「はん!全科目おまえとの学力差は歴然だから、これでようやくおまえの顔を見ずに授業が受けられるぜ」
ユーイン「ですね」
アーニャ「(はっ、そうたった!いいてんとらないと、ぼっちになったり、ぷらんBがだめになったりしちゃう。どうにかしないと…だがしかし“こころよんでかんにんぐさくせん”もあんまうまくいかないことがわかった。しょうてすとのとき、おへやのなかにかんがえてることがいっぱいすぎてできるやつのこころよむのむずかしい。そいつにしぅちぅできたとしても、もんだいとくすぴーどがはやいと、アーニャがおいてかれちゃう。なるべくじりきでがんばるしかない。アーニャてんさいだからなんとかなるはず)」
ロイド「(ついに迫ってきた期末テスト)」
スパイファミリー 漫画 92話 ロイド 期末テスト SPY×FAMILY Chapter 92
ロイド「(この死屍累々を前に不安しかない。しかも最悪なことに“答案用紙の改竄”という手は今後使えん。前回あの謎の男のせいで侵入の痕跡が発覚し保管棟の警備がより一層強固なものとなってしまった)」
スパイファミリー 漫画 92話 中村悠一 SPY×FAMILY Chapter 92
ロイド「(くそっ…誰なんだあいつは…実は遠回りに〈梟〉を妨害する凄腕なのか!?いやそれはない。改竄は諦めるほかない…いや、やってやれんことはないだろう。だがリスクは否めん。ここぞという時まで強引な手は控えておいた方が賢明だ。そう…まだトニトは2つだ。猶予はある。落ちつけ黄昏。落ちつくんだ。付け焼き刃でもいい。トニトだけは何としてでも回避する。それに希望もある。なぜかアーニャのやつ古語だけは得意なようだ。これを伸ばせばひょっとしたらステラの可能性も夢ではないかもしれない)」
アーニャ「ちち、おはやいます。きょうはいちだんとさむい」
ロイド「テスト前に風邪引くなよ?」
アーニャ「へぶしっ!みろちち!じじょうさいだいのはなみずのながさ!アーニャはなみずますたーとしてステラもらえるかもしれない!びろーんびろーん、はなからあなこんだー!はなこんだー!ははおきろーあなこんだがでたぞー!」
スパイファミリー 漫画 92話 アーニャ はなこんだ SPY×FAMILY Chapter 92
ロイド「(…ダメだ黄昏。夢を見るな。あんなのがステラを取れるわけがない。現実を見るんだ)」
スパイファミリー 漫画 92話 黄昏 ロイド SPY×FAMILY Chapter 92
ロイド「だから違うと言っただろ。この場合この公式を当てはめるんだ (ぐ…やっぱりオレではダメか。どうする…またユーリ・ブライアに教師役を頼むか?一度でも疑念を持たれた相手と無駄に接触するのは気が引けるか…あとうるさいし)」
バーバラ「こんにちは。お菓子焼いたから食べに来ない?お隣同士親睦も兼ねて」
スパイファミリー 漫画 92話 オーセン バーバラ 期末テスト SPY×FAMILY Chapter 92
ヨル「こんにちは」
ロイド「お誘い嬉しいですが今は…」
アーニャ「おかし!」 
ロイド「こら勉強から逃げるな」
バーバラ「あら、お勉強中だったの」
オーセン「息抜きも必要だぞ」
ロイド「(隣に越してきたオーセン夫妻…素性にも素振りにも怪しい点はなかったが、念を押して探りを入れておいても損はないか) ではお言葉に甘えて…すみません」
アーニャ「(ちちすぐしごとする)」
バーバラ「フォージャーさんはバーリントが地元なのかい?」
ヨル「え…いや私は南の方出身で」
ロイド「ボクも仕事でこの街へ」
スパイファミリー 漫画 92話 オーセン バーバラ SPY×FAMILY Chapter 92
バーバラ「結婚は長いのかい?」
ロイド「いえまだ1年ほどで」
バーバラ「あらまあ新婚さんだねぇ、ウフフ、奥さんは旦那さんのどこが好きだったんだい?」
ヨル「えっ…えっと契や…じゃなくて…け…計画的なところ…ですかね何事も」
ロイド「(いかん、話題を切り替えねば)」
オーセン「私はバーさんのすべてが好き」
ロイド「それにしても本がたくさんですね」
バーバラ「ジーさん大学で教えたりしてましたからね。ご自由に見て構いませんよ」
ヨル「そういえば以前はバーリントに住んでるとおっしゃってましたね」
バーバラ「戦後はコヴェニアの方で仕事をしてましてね、それが歳でお役御免になったんで息子夫婦のいるこの街に戻ってきたのよ」
ロイド「(なるほど) 大学では何を専門に?」
バーバラ「何でしたっけ?神経学?他にも色々やってましたよね」
オーセン「うん、コヴェニアでは傷兵のリハビリなんかものんびりやっとった。君も精神科医だそうだね。お仕事もご近所さんだ」
ロイド「ははは確かに (ジークムント・オーセン…調査した限りでは高名な学者でもあったようだ。偽装経歴である可能性は低そうだし、さすがにオレを狙って越してきたというセンは薄そうだな。いやしかし油断は…) お医者さんだったなら戦時中もご苦労されたでしょう」
オーセン「うんそうだね…戦時中は…んーと…もごもご(何をしたっけ?風呂に入ってたっけ?)」
バーバラ「そんなずっと入ってるわけないでしょう」
ロイド「語学の本が多いですね」
オーセン「あーえーっと…あれだ…何だっけ…文化人類学にも手を出しとってな、フィールドワークで各国の民間療法なんかも調べ歩いたり…してたっけ?」
バーバラ「詳しくは知りませんよ。ジーさんたら全然家に帰ってきやしなかったもの」
ロイド「古語関係の本もこんなに…」
アーニャ「!アーニャこごのてすとでいっとうしょうめざしてる」
オーセン「ほぉ、何ならウチで勉強していくか?授業は得意だぞ」
アーニャ「べんきょーしたらおかしたべほうだい?」
オーセン「そんなこといっとらん」
ロイド「(渡りに船…か?害はなさそうだし試してみるか) ご迷惑でなければお願いしても?」
オーセン「お嬢ちゃんは…」
アーニャ「アーニャ」
オーセン「アーニャは好きな本はあるかい?」
アーニャ「ほん?んーと…まんがばんすぱいうぉーず」
オーセン「ほぉ、私も昔生徒と話を合わせるために1巻だけ買ったな。見ろ、初版本だ」
アーニャ「やるなジじじ!れあもの」
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オーセン「こいつを教材にしよう」
ロイド「(オレがアニメ版で使った手か?徒労に終わるだけだぞ)」
アーニャ「(あれはくそあにめ)」
オーセン「アーニャや、ここのせりふイケてるとは思わんか?」
アーニャ「なかなかわかってるじゃないかジじじや」
オーセン「このセリフをかっこよく古語で言ってみたくはないかね?」
アーニャ「いいたい」
オーセン「そうだろそうだろ。では私に続いて唱えてみよう。“こっちを向きなハニー。その恋心隠してもムダだぜ。オレは秘密を暴くプロだからな!”」
アーニャ「“こっちにきな、はにー。そのごろごろしてもむだだぜ。おれはひみつのふろをのぞくぜ!”」
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オーセン「風呂を覗いたらイカン」
アーニャ「まちがえた」
オーセン「良い良い。落とし穴を見つけるたび進むべき道も歩きやすくなるものだ。古語ではな、こういう場合、単語がいろいろ変化するんだ。ボンドマンの変身みたいなもんだ。潜入する場所によって服装を変えるのだ」
アーニャ「ほう?」
ロイド「あの…1年のテストではそこまで難しい文法は扱わないかと…」
オーセン「ノンノン、そんなことはどうでもいい。困難な壁にぶち当たった時、それを打ち破る術を発見・発明することこそ学びの真髄、至高の喜び」
アーニャ「ゆーかりがよろこび?こあらさん?」
オーセン「ほぉ、よく知っとるな。生物のテストは安泰だな。ユーカリの葉には毒があってな、コアラの睡眠時間が長いのは…あとコアラといえば南の国ではな…」
アーニャ「ジじじ、ものしり (ちちもいっぱいものしりだけど)」
オーセン「世界には知らないことがたくさんあるだろう?とっても楽しいぞ。“知ること”は人間の根源的な喜びのひとつだ。森羅万象の構造を・成り立ちを・過去を・未来を・自己を・他者を私はただ知りたいのだ」
バーバラ「ジーさんや、テスト勉強に戻っておやり」
オーセン「おおこいつはすまん。テストも大事だうん。インペリアル・スカラーは人生を左右する。選ばれた者だけが見られる景色・知り得る知もある。つまりは…」
バーバラ「ジーさん!」
オーセン「おおすまん」
バーバラ「うふふ、あんなに楽しそうなジーさんは久しぶりねぇ」
オーセン「このスパイグッズを全部古語に置き換えてみよう」
アーニャ「おす」
ロイド「(勉強に喜び…か…考えたこともない。モチベーション維持の方法として理解はできるが実感を伴って実践はできんな…オレにとって知恵や知識は作戦上必要なもの、生き残るために不可欠なものでしかない)」
オーセン「ーで、そうするとこの単語同士がくっつくのだ」
アーニャ「たんごがいちゃいちゃ?」
オーセン「そう、いい例えだ。ボンドマンのようにいろんな女とくっつくのだ」
アーニャ「んーと…これとこれとこれ」
オーセン「そう、その3つが仲良し同盟の単語だ。よくぞその法則を見抜いた。ボンドマンも舌を巻くぞ。ナイスユリーカ!」
アーニャ「わぁ~ゆーかり!」
スパイファミリー 漫画 92話 オーセン アーニャ 期末テスト SPY×FAMILY Chapter 92
オーセン「よかったら好きな時にまたウチへ来なさい。私でよければ教えるよ。ヒマだし」
ロイド「いやでもご迷惑…」
バーバラ「何言ってるんです。老人の道楽に付き合ってくださいな」
アーニャ「アーニャ、すてらとらないといけないからまいにちくる。おかしあるなら」
ロイド「オイ」
オーセン「ほぉ、努力家さんだ。君はテストで1等賞になってインペリアル・スカラーになってその先何がしたい?何を目指す?」
アーニャ「んと…せかいへいわ!」
オーセン「ほぉ、そりゃ壮大だ。ならば私も世界を背負って授業をせねば」
ロイド「アニメの見すぎだ」
オーセン「…君はいい子だな。いい子だ。君のような子は国の宝だ。健やかに育て」
アーニャ「ちくちくする」
スパイファミリー 漫画 92話 オーセン アーニャ 期末テスト SPY×FAMILY Chapter 92
バーバラ「うふふ明日は何のお菓子を用意しようかしら」
ヨル「お隣さん善い人みたいでよかったですね」
ロイド「そうですね (ひとまずは…だな)」
『イーデン校』
ベッキー「おっはよーアーニャちゃん!テスト勉強はかどってる?」
アーニャ「ふっ…ベッキー、アーニャこあらぢからてにいれてしまった」
ベッキー「え!?前回のチワワからコアラになったの!?どっちもイミわかんないけど」
アーニャ「アーニャさいきんちょびっとだけべんきょーたのしい」
ベッキー「えっウソ!?何か変なものでも食べたのアーニャちゃん!?保健室行く!?“好きこそ物の上手なれ”って言うものね。期待してるわ」
アーニャ「すこすこもにょもにょ?」
ダミアン「(あんなバカには絶対負けねー)」
スパイファミリー 漫画 92話 アーニャ 期末テスト 勉強 SPY×FAMILY Chapter 92
アーニャ「アーニャ、こごのべんきょーきわめた。あしたのてすとばっちり」
ロイド「…そうか、何だその格好」
スパイファミリー 漫画 92話 アーニャ ヒゲ 期末テスト 勉強 SPY×FAMILY Chapter 92 Anya
アーニャ「つらいしゅぎょうをのりこえたかんじをだしてみた」
ロイド「(…だが実際模擬テストでは悪くない点数だ。ひょっとするとひょっとするのか…!?)」
バーバラ「1等賞取ったらお祝いしましょうね」
アーニャ「まってろ。すてらいっぱいもちかえってくる…」
オーセン「世界の平和は任せたぞ」
「いざ!」
『イーデン校』
ヘンリー「ミス・フォージャー、何だねその髭は?ふざけてるのかね」
アーニャ「ゆせいぺんでかいたらきえなくなってしまった」
ダミアン「(こんなバカには絶対負けん!)」
ヘンリー「まあよい」
スパイファミリー 漫画 92話 アーニャ ヒゲ 期末テスト SPY×FAMILY Chapter 92
ヘンリー「でも皆の者…これより前期期末考査を開始する」
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