呪術廻戦43話 | 第2期19話『次会う時は三人で』ネタバレ | Jujutsu Kaisen

Jujutsu Kaisen
原作(Original Story): 芥見下々(Gege Akutami) TVアニメ『呪術廻戦』 第43話ネタバレ
第43話 理非-弐-
放送日	2023年11月30日
OPテーマ	SPECIALZ (歌 : King Gnu)
EDテーマ	more than words (歌 : 羊文学)
原作	第123話 - 第125話
CAST
虎杖悠仁 Itadori Yuji CV.榎木淳弥 釘崎野薔薇 Kugisaki Nobara CV.瀬戸麻沙美 真人 MAHITO CV.島﨑信長 ふみ FUMI CV.葵あずさ 沙織 SAORI CV.末柄里恵
TITLE CARD
ENDCARD
第44話 理非ー参ー
ILLUSTRATION

STORY
真人と一進一退の闘いを繰り広げる虎杖だったが、一般人を利用した真人の策に苦戦する。その頃、新田の制止を振り切って戦場に舞い戻った釘崎は、真人の分身体と遭遇する。釘崎を殺し虎杖の魂を折ろうと企む真人に対し、真人の術式に警戒しながらも応戦する釘崎。攻撃の効かない真人に対し、釘崎は―。
『23：14 松濤文化村ストリート (帳外)』 新田新「ダメっすよ釘崎さん。七海さんも言ってたでしょ。それに家入さんのことを黙ってたのは」 釘崎野薔薇「私がこういう無茶に出るのを防ぐためでしょ。救急隊員(このひとたち)の到着が遅かったのも多分そのため」 釘崎野薔薇「それでもアイツらが戦ってるのに一人だけ帰るなんて私にはできない」 新田新「ちょっと釘崎さん」 真人「(もうちょい陀艮に人間残してもらえば良かったかな) ま、十分か」 虎杖悠仁「(クッソ…！)」 虎杖悠仁「大丈夫か！？」 「うん！」 虎杖悠仁「(しまった)」 真人「はは！いいね」 真人の分身「(俺の両手を警戒してる…七三術師から報告を受けているんだろうな)」 真人の分身「つれないね」 真人の分身「(だが俺は分身だ。自分の形は変えられても改造人間をイジったり他者の魂に干渉はできない)」 真人の分身「(勝手に神経擦り減らしてくれて助かるよ…！)」 真人の分身「だからさぁ、効かないんだって。知ってんでしょ？」 釘崎野薔薇「分かっててもやんなきゃいけない時があんだよ」 釘崎野薔薇「やるよ」 釘崎野薔薇「簪」 真人の分身「(降りてきた。何がしたいんだコイツ)」 釘崎野薔薇「もういっちょ！」 釘崎野薔薇「簪」 真人の分身「(落ちていた釘を)」 釘崎野薔薇「…ずっと考えてたんだ」 釘崎野薔薇「アンタの術式聞いた時から」 釘崎野薔薇「コレは効くんじゃないかって」 釘崎野薔薇「共鳴り」 虎杖悠仁「…釘崎！？」 真人の分身「(まさか…まさかだ！俺の天敵は)」 真人の分身「(虎杖悠仁だけではなかった！)」 釘崎野薔薇「妙だな。少し離れた所で私の呪力が爆ぜる感じがした。なんつーか…呪力の圧も半端だし、あの時もガッツリ私に触れりゃいいのによぉ」 釘崎野薔薇「オマエ分身かなんかで術式使えねぇんだろ！」 真人の分身「…正解」 真人「(術式の余韻が長い！)」 真人「(まだ体が思うように動かない！)」 虎杖悠仁「(釘崎…ありがとう！)」 虎杖悠仁「(俺には誰も救えなかった。皆の苦労も台無しにしてしまった)」 虎杖悠仁「(それでも、俺は独りじゃないと、そう思わせてくれて)」 虎杖悠仁「(だから！オマエは！ここで！)」 虎杖悠仁「(殺す！)」 釘崎野薔薇「(共鳴りが効く以上、もうさっきまでの様にドカドカ攻撃は入んないな) こっからが本番ね」 真人「…いや、逃げまぁす」 釘崎野薔薇「…はぁ！？待てや！」 釘崎野薔薇「(無視して地下5階に向かってもいいけど、コイツを野放しにするほうが後々面倒事が増えそうね)」 釘崎野薔薇「(地下！丁度いい。アイツ祓ってそのまま地下5階に向かう)」 虎杖悠仁「(分裂した)」 虎杖悠仁「(どれだ)」 虎杖悠仁「(どれか1つには、潰せば致命傷となる魂の部位が含まれているハズだ！)」 真人「ひっかかった」 虎杖悠仁「(クソ！呪力で釣られた！)」 虎杖悠仁「(真人が2人…！？)」 虎杖悠仁「(分身を作って別行動をしていた！？1つに戻って修復するつもりか！)」 釘崎野薔薇「虎杖」 虎杖悠仁「逃げろ！釘崎！」 真人「ハハッ！モロじゃん」 虎杖悠仁「邪魔だ」 虎杖悠仁「釘崎！」 真人「(さて…七三術師は一度触れただけでは仕留めきれなかったけど…どうなる？)」 釘崎野薔薇「死ねオラァァァ！ウラッ！クラァ！」 「甘いよ野薔薇ちゃ～ん。復帰は確実に潰さないと」 ふみ「がんばれ」 『当時の私は、村の人間は全員頭がおかしくて、自分だけが正気だとそう思い込んでいた』 「六年生まで使うんだよ？本当にいいの？」 ふみ「うん (お母さんにはそう言われたけど、私は水色のランドセルを選んだ)」 ふみ「(小学校に上がると同時にこの村に引越してきた。両親は田舎の不便を心配していたが、私は友達と離れ離れになるのが嫌だった)」 ふみ「(全校生徒19人。一クラスじゃないよ。皆赤か黒のランドセル。私は赤も黒も好きだけど)」 ふみ「(皆は水色が嫌いだったみたい)」 「くくくく」 ふみ「ありがとう」 釘崎野薔薇「ねぇ、ふみのランドセルさぁ交換しよっ」 ふみ「え？」 釘崎野薔薇「交換しよっ」 釘崎野薔薇「ハハハハ！日本一！」 「コラ釘崎！」 釘崎野薔薇「やべっ」 「釘崎！またオマエか！」 釘崎野薔薇「うるせぇジジイ！こっちくんな！」 ふみ「(その日の内にランドセルは返ってきた)」 釘崎野薔薇「そもそもランドセルきら〜い」 ふみ「(その日から野薔薇ちゃんは家に入り浸ってよくお父さんとゲームをしていた。野薔薇ちゃんは村の人達が嫌いだった)」 「滑空上手になったねー」 釘崎野薔薇「狭ぇ村だからさ、友達になるより他人になる方が難しいんだよ」 ふみ「(良いことじゃないかと私は思った)」 ふみ「(数年経って近所のお婆ちゃんが赤飯を炊いて持ってきた時、野薔薇ちゃんの言っていたこと、その気色悪さを理解できた気がする)」 釘崎野薔薇「ふみ！秘密基地を見つけたの」 ふみ「(野薔薇ちゃんは子供らしからぬことを言ったと思えば、急にこんなことも口にする)」 釘崎野薔薇「今日からそこに住むんだー」 ふみ「(今思えばあれは誰かの受け売りだったんだと思う。例えばお母さんとか)」 釘崎野薔薇「ここ！」 ふみ「(野薔薇ちゃんの言う秘密基地は他人ん家だった)」 釘崎野薔薇「ヒャッホー」 沙織「あ、本当に来てくれた。いらっしゃい。寒かったでしょ」 ふみ「(その子は沙織ちゃんと言って、私より後にこの村に越してきた)」 ふみ「(いつも突然訪ねてくる私達を嫌な顔一つせず迎え入れてくれた。そうだ…沙織ちゃん、いつも家にいたな)」 ふみ「(沙織ちゃんに会って野薔薇ちゃんは変わった)」 釘崎野薔薇「そうよねーそうだわねー」 ふみ「マツコさんっぽいね」 釘崎野薔薇「ふみ、三つ編み練習させてー」 ふみ「またぁ？」 ふみ「(口調も柔くなってなんというか、品のようなものが身に付いていったんだと思う)」 ふみ「(同じ余所者だけど、私と沙織ちゃんは何もかも違い過ぎた)」 ふみ「(それから少しして、沙織ちゃんの家の様子がおかしくなった。ゴミとか落書きとか、明らかに人為的に積まれた雪とか、立派なお家が不気味に見える位)」 ふみ「(それから更に少し経って、沙織ちゃんが引っ越した。野薔薇ちゃんと二人で見送ったけど、その時、誰がなんて言ったとか、どんな天気だったとか思い出すことはできない)」 ふみ「(でも、とにかく野薔薇ちゃんが顔をベチャベチャにして泣いていた。この子も泣くんだと)」 ふみ「(その衝撃で他のことが頭に入って来なかったんだと思う)」 ふみ「(今年の6月。野薔薇ちゃんが東京の高校に通うことが決まった。お祖母ちゃんと揉めて時期が中途半端になってしまったらしい)」 釘崎野薔薇「じゃ！二度とここには戻って来ねぇから！ふみ！アンタもその内この村出なさいよ！」 ふみ「…うん」 ふみ「(“私の時は泣かないんだ” なんて最低なセリフがよぎったせいで何も言えなくなってしまった)」 ふみ「(あれから私達は沙織ちゃんの話をしていない)」 釘崎野薔薇「ふみ、次会う時は三人で！」 ふみ「…うん」 「沙織、ちょっと休んだら？」 沙織「駄目ですよ、校了日今日…っていうかもう昨日ですよ？」 「朝までは今日よ」 沙織「(ニキビできてるぅ～)」 「渋谷やばいよ。テロかな」 沙織「先輩って結婚願望ありましたっけ」 「何急に」 沙織「いや、こんなハズじゃなかったなって…中二の時ド田舎に引っ越したんですよ」 「転勤？」 沙織「あ、いや、うちの母オーガニックでスピリチュアルでヤバい女なんで」 「なんとなく察したわ」 沙織「そこで二人の女の子…えーっと7個下か…特に野薔薇ちゃんって子が懐いてくれて…私一人っ子だからもう野薔薇ちゃんがカワイくってカワイくって、慕ってほしくて無理にお姉さんぶって」 沙織「紅茶なんて出しちゃったりして、小1相手にですよ？」 「ハハ、カワイイじゃん」 沙織「連絡先は交換しなかったんです。徐々に疎遠になるのが怖くって」 沙織「村を離れる時ワンワン泣かれたなぁ。でも今の普通〜の私見たらガッカリするだろうなぁ」 沙織「元気かな野薔薇ちゃん…今どこで何してるんだろ」 『あの村の連中は全員頭がおかしい。そんなことはない』 『でも、おかしい奴の声は大きくて自分以外の全てに思えて』 『土足で他人の人生を踏みにじるもんなんだ』 釘崎野薔薇「…っていうわけでもなかったかなぁ」 釘崎野薔薇「ゴメンねふみ。約束守れなくて」 釘崎野薔薇「虎杖、皆に伝えて」 釘崎野薔薇「悪くなかった！」 虎杖悠仁「……釘崎」
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