薬屋のひとりごと | 第86話『蝗(後編)』ネタバレ | ビッグガンガン最新話

KUSURIYA
薬屋のひとりごと ビッグガンガン 漫画 第86話 猫猫 趙迂 蝗害 The Apothecary Diaries Chapter 86
『薬屋のひとりごと』第86話「蝗(後編)」ネタバレ。猫猫は趙迂の描いた虫の絵から蝗害の予兆を察知する。書店で砦の図録を発見した猫猫は、武官の李白の協力で本を売った男を捕らえる。男は砦の元見張りであり、持ち込まれた虫が不味い飛蝗であることや翌年の大飢饉の可能性、砦での蝗害研究の事実を明かす。
第86話 前編第87話

薬屋のひとりごと 第86話 後編

原作日向夏
作画ねこクラゲ
サブタイトル蝗(後編)
ビッグガンガン2026年 Vol.08
配信日2026年7月24日
単行本18巻
登場人物猫猫(マオマオ)
趙迂(チョウウ)
李白(リハク)
右叫(ウキョウ)
見張り

第86話 蝗(後編)


あらすじ

朝を迎えて目覚めた猫猫は、趙迂が許可なく描いた精巧な虫の絵を見て子翠の姿を思い出す。趙迂からそれが普通の蝗と不作を引き起こす蝗の図であると説明され、国家を揺るがす蝗害への危機感を募らせた猫猫は、街の書店へと向かってかつて砦の研究室で目撃したものと全く同じ書き込みがある図録を発見する。本を売った男を捕らえるため武官の李白に協力を仰ぐと、連行されてきた下手人は砦から自分を逃がしてくれた恩人の元見張りであった。緑青館へ男を連行して尋問を開始するものの、同席した右叫は男の貪り食う様子から、食いっぱぐれて仕方なく本を手放したのだと察する。さらに男は出された料理が蝗ではなく不味い飛蝗であることを見抜き、この異常発生は翌年の大飢饉の前触れであることや、砦の老人が蝗害阻止の研究をしていた事実を明かす。そこへ趙迂が突然乱入し、男がその正体に気づきそうになったため、猫猫は咄嗟に虫を男の口に詰め込んで物理的に声を封じる。猫猫は次に壬氏が来た際に、この蝗害の危険性を必ず伝えようと決意する。

概要

本話は、花街に戻った猫猫が日常の出来事から国家の危機である蝗害の予兆を察知するエピソードである。趙迂が描いた二種類の虫の絵から、猫猫は過去の書物を基に蝗害がもたらす政治的リスクと天災の恐怖を考察する。また、書店で見つかった図録から砦の物品の流出が判明する。後半では、武官の李白が捕らえた男が砦の元見張りであることが分かり、猫猫は身柄を緑青館へ移す。男衆の右叫が仲介する中で、男から不味い飛蝗の流通と翌年の虫害のデータ、そして砦での蝗害対策の研究が語られる。子の一族の生き残りである趙迂の正体が露見しそうになる緊迫した場面を経て、猫猫が壬氏への報告を決意するまでが描かれる。

本文:ネタバレ

1. 朝の目覚めと趙迂の無断での作業

夜が明けて猫猫があばらやの部屋の中で目を覚ます。
趙迂の行動:
  • 布団から起きた猫猫が周囲を見渡すと、趙迂が部屋の片隅に置かれた机に向かって一人で座り、筆を動かしている姿が目に入る。
道具の確認:
  • 趙迂の手元を確認すると、猫猫に対して事前の許可を得ずに部屋の棚から筆と墨壺を持ち出していることが判明する。
作業の目的:
  • 趙迂は持ち出した筆と墨壺を使用して、机の上に広げた紙に対して虫の姿を描く作業を行っている。
趙迂への注意:
  • 勝手に道具を部屋から出して使うなと猫猫はその場で声を大にして趙迂の行動を注意する。

2. 趙迂の虫の絵と子翠の面影の想起

注意された趙迂が紙に描き上げていた虫の絵を見た猫猫は驚いて視線を止める。
薬屋のひとりごと ビッグガンガン 漫画 第86話 後編 猫猫 蝗害 The Apothecary Diaries Chapter 86
絵の完成度:
  • 趙迂が紙に描いた虫の絵は細部まで精巧に描写されており、猫猫はその出来栄えに視線を止める。
過去の記憶:
  • 精巧に描かれた虫の姿を見た猫猫の脳裏に、かつて後宮での日々の中で出会った子翠の姿が重なる。
完成の報告:
  • 作業を終えた趙迂はついに虫の絵が完成したことを猫猫に向けて大声で報告し、自身の成果を示す。
記憶の結びつき:
  • 以前に聞いた作物が不作になる話と一緒にこの虫の姿を確かに見たのだと趙迂は言葉を続ける。

3. 二種類の虫の分類と趙迂の断片的な記憶

趙迂は自分が描いた二つの絵のうち一方が普通の蝗であり、もう一方が不作を引き起こす蝗だと指し示す。
薬屋のひとりごと ビッグガンガン 漫画 第86話 後編 蝗害 The Apothecary Diaries Chapter 86
虫の解説:
  • 趙迂は描いた絵を指しながら、通常の虫と作物を全滅させて不作を引き起こす原因となる虫を分類して説明する。
事実の追及:
  • 趙迂の口から出た話が本当に確かなことなのかと猫猫は口調を強めて内容を問い詰める。
曖昧な返答:
  • 趙迂は自分の記憶がところどころでしか残っておらず断片的なものであるため、おそらくそうだろうと答える。
記憶の状態:
  • 詳細な経緯については思い出せないものの、虫の姿と不作の関係性だけは覚えていると趙迂は主張する。

4. 滅国の天災である蝗害への深い考察

猫猫は趙迂が語った二種類の蝗と不作の話が事実である場合の恐ろしさを考える。
被害の規模:
  • 毎年発生する一般的な害虫被害とは異なり、数年から数十年単位で発生する蝗害は規模が違うと判断する。
滅国の危機:
  • 虫の大群が農作物から民の履く草鞋まで全てを食い尽くす天災は国を完全に滅ぼす力を持つと再認識する。
発生の周期:
  • 過去の文献に記載されている天災の周期と、趙迂の語る不作の兆候を頭の中で照らし合わせる。

5. 帝の統治への政治的影響と噂への懸念

猫猫は蝗害の仕組みが未解明であることや現在の政治状況への影響を思考する。
統治の試練:
  • 現在の帝になってからは一度も起きておらず、次の発生で帝の本物の力が試される局面になると予測する。
天罰の警戒:
  • 子の一族を処分した直後の発生は、一族を処分したことに対する天罰だと民に噂されかねないと危惧する。
民の動揺:
  • 天災が発生した場合に引き起こされる食糧危機と、それに伴う社会的な動乱の可能性について考察する。

6. 街の書店での探索と砦の図録の発見

猫猫は趙迂の絵に酷似した専門的な図録を以前に見かけた記憶を頼りに、少し前から後宮にも商品を下ろしている街の書店を思い出す。
書店への移動:
  • そこに置いていない可能性を考えながらも、真実を確認するために店へと足を運ぶ。
書物の確認:
  • 店内の棚を探索し目的の本を発見した猫猫は、店主の本を見るという断りを入れて棚から取り出す。
筆跡の一致:
  • 本を開くと、中に残された書き込みの跡がかつて砦の研究室において目撃した図録と一致する。
遺物の流出:
  • すでに封鎖されているはずの砦の物品がなぜこの場所に流通しているのかと疑問を抱く。
薬屋のひとりごと ビッグガンガン 漫画 第86話 後編 鳥 図鑑 The Apothecary Diaries Chapter 86

7. 店主の証言と武官である李白への協力要請

封鎖された砦の物品がなぜ市井の書店にあるのか疑問に思った猫猫は、同じ本がないか店主に尋ねる。
男の動向:
  • 昨日男が一冊だけ売り、また別の本を売るために来ると言い残していったと店主から話を聞く。
李白への連絡:
  • 本を持ち込んだ男を確実に確保するため、猫猫は武官の李白に連絡して協力を仰ぐ。
捕縛の依頼:
  • 書店に再び現れる可能性が高い男を逃さずに捕らえるよう、李白に対して具体的な段取りを伝える。

8. 表通りの下手人と砦の元見張りとの再会

現場に向かった李白はコソ泥ごときで自分を呼び出すなと不満を言うが、朝から見張って下手人を捕らえる。
見張りの成果:
  • 朝から現場に張り付いて見張りを続け、下手人の男を捕まえたと李白は主張する。
見返りの要求:
  • 李白は手土産の品物を差し出し、猫猫は白鈴を呼んでほしいという見返りの要求であると見抜く。
下手人の確認:
  • 捕まえた男の身柄について表の通りで緑青館の男衆に見張らせて待機させていると聞く。
男の特定:
  • 下手人の顔を覗き込んだ猫猫は、砦の拷問部屋から自分を逃がしてくれた元見張りだと確信する。
薬屋のひとりごと ビッグガンガン 漫画 第86話 後編 砦 見張り The Apothecary Diaries Chapter 86

9. 緑青館への連行と右叫が同席する尋問の開始

男は猫猫を見て砦の蛇娘だと叫び、猫猫は知り合いだと李白に説明して男を緑青館へ連行する。
右叫の居座り:
  • 部屋から出るよう促す猫猫に対し、右叫は羅漢や壬氏に怒られると言って部屋の隅に居座る。
  • 【緑青館男衆 右叫(ウキョウ)】
薬屋のひとりごと ビッグガンガン 漫画 第86話 後編 ウキョウ The Apothecary Diaries Chapter 86
尋問の開始:
  • 猫猫は男の前に立ち、書店に売った図録以外の本がどこにあるのかを教えるように迫る。
武官の脅し:
  • さっきお前を捕まえた男は砦の制圧に関わった武官であるため全部話せと脅す。
男の動向:
  • 武官による処罰の可能性を示唆された男は、表情を変えて周囲を見回す。

10. 男の白状と右叫による温かい食事の提供

武官に引き渡すと脅された男は、所持している本について正直に話し始める。
本の残数:
  • 手元に三冊の本が残り、二冊は別の街で売り、虫の図録が一冊だけ残っていると白状する。
回収の打診:
  • その残った図録を今すぐこの場所に持って来ることができるのかと猫猫は詰め寄る。
条件の提示:
  • 本を渡す代わりに自分を役所に突き出して引き渡さないでほしいと男は条件を求める。
猫猫の拒絶:
  • 突き出すかどうかはお前がこれから取る態度次第であると突き放す。

11. 右叫が語る男の背景と飴と鞭の教え

やり取りを見ていた右叫は猫猫のやり方が脅迫のようだと苦言を呈し、男に温かいご飯と蝗の煮付けを出す。
薬屋のひとりごと ビッグガンガン 漫画 第86話 後編 砦 見張り 蝗害 The Apothecary Diaries Chapter 86
右叫の推測:
  • 貪り食う男の姿を見て、右叫は食いっぱぐれて仕方なく本を売ったのだと指摘する。
人間性の評価:
  • 本を売るにしても雑に扱っていないことから、男について元々は悪い人間ではないと思うと右叫は語る。
世渡りの指南:
  • 飴と鞭というのはこういう風に使いこなすものであると右叫は教え、猫猫は受け入れる。
猫猫の納得:
  • 右叫の指摘する観察眼に対して、猫猫は口を尖らせながらもその教えを受け入れる。

12. 蝗と飛蝗の違いに関する解説と大飢饉の予言

料理を食べ進めていた男は、出された煮付けの味がまずいと口にして表情を歪める。
虫の指摘:
  • 男はこれが普通の蝗ではなく飛蝗と呼ばれる別の虫であると右叫たちに指摘する。
薬屋のひとりごと ビッグガンガン 漫画 第86話 後編 飛蝗 蝗害 The Apothecary Diaries Chapter 86
農民の区別:
  • 農民の間では明確に分けて呼んでおり、食べるのは蝗で飛蝗は不味いため食べないと説明する。
不正の暴露:
  • 足をちぎって煮付けにすれば見分けがつかないため、商人を騙して売る者がいると明かす。
お館の騙され:
  • 商人の不正によって緑青館のお館が別の虫を掴まされて出し抜かれたのだと猫猫は察する。
飢饉の警告:
  • これほどの量の飛蝗が流通している現状から、今年は飢饉になるかもしれないと警告する。
過去のデータ:
  • 確証はないとしつつも、飛蝗が増えた年の翌年は虫の被害が特に酷くなると語る。

13. 砦の老人の蝗害研究と趙迂の正体秘匿への決意

男は図録を選んだ理由を知識が好きだったからだと明かし、監禁されていた老人の話を始める。
研究の事実:
  • 老人が国家規模の蝗害を発生させずに済むかを研究していたと語り、猫猫は衝撃を受ける。
趙迂の乱入と正体の危機:
  • その時、部屋に趙迂が入ってきて団子を食べて良いかと要求し、趙迂の顔を見た男は声を詰まらせて坊ちゃんと呼びかけ過去の主従関係を露見させそうになる。
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咄嗟の口封じの行動:
  • 子の一族の生き残りである趙迂の存在が周囲に知られるのを防ぐため、猫猫は皿の虫を男の口の中へ大量に注ぎ込んで声を封じる。
男の悶絶と趙迂の大笑い:
  • 口に虫を詰め込まれて苦いと叫んで悶絶する男の様子を見た趙迂は何をしているのかとおっちゃんに向かって笑う。
右叫の機転による連れ出し:
  • 猫猫は団子はやるからすぐに部屋から出て向こうへ行くようにと命じ、趙迂を右叫が肩車で部屋の外へと連れ出す。
壬氏への報告の決意:
  • 室内で猫猫は現段階で確証はないものの、次に壬氏が自分の前に現れた際にはこの虫の異変について注意を促そうと心に決め、物語は幕を閉じる。
次号の巻頭告知:
  • 次回は表紙と巻頭カラーで発売されることが告知される。

まとめ

第86話は、花街に戻った猫猫が趙迂の描いた絵や砦の元見張りとの再会を通じて、国家の命運を左右する蝗害の危機と趙迂の正体隠匿の状況が描かれるエピソードである。
予兆と発見:
  • 朝明けた後に趙迂が描いた精巧な虫のスケッチから猫猫は蝗害の発生を予感し、街の書店で砦の研究室と同じ書き込みがある図録を見つける。
再会と連行:
  • 武官の李白が捕らえた下手人は砦で猫猫を助けた元見張りであり、猫猫は彼を緑青館へ連行して残りの本のありかを詳しく追及する。
分類と警告:
  • 男は出された食事が不味い飛蝗であることを見抜き、飛蝗の異常発生は翌年の大飢饉の前触れであることや砦の老人が蝗害阻止の研究をしていた事実を明かす。
秘匿と決意:
  • 突然乱入した趙迂の正体に男が気づきそうになったため猫猫は虫を男の口に詰め込んで口を封じ、次に壬氏が来た際にはこの危険性を伝えることを決意する。
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