名探偵コナン | 第107巻1143話『煙のように』ネタバレ | 大金と3人のウソつき(解決編)

Detective Conan
名探偵コナン 漫画 1143話 ネタバレ 感想 サンデー表紙 毛利家 Detective Conan Chapter 1143
『名探偵コナン』第1143話「煙のように」ネタバレ。本話は、米花駅前で発生した「3人の嘘つき」による現金の所有権争いが決着し、一億円という巨額の現金の裏に隠された卑劣な特殊詐欺の実態が暴かれる解決編である。小五郎、英理、コナンの三人がそれぞれの知見を駆使して男たちの虚飾を剥ぎ取り、事件の真相と小五郎の「密会」に隠された意外な目的を原作をもとに整理する。
第1142話第1144話

名探偵コナン 第1143話

名探偵コナン 漫画 1143話 扉絵 Detective Conan Chapter 1143
サブタイトル煙のように
配信日2025年4月16日
サンデー2025年20号
次回2025年26号
単行本107巻
登場人物江戸川コナン
毛利小五郎
毛利蘭
妃英理
栗山緑
Aさん (弁護士)
Bさん (フリーター)
Cさん (映画助監督)
場所レストラン Danny's
西杯戸駅
カフェ キャラハン

第1143話 煙のように


あらすじ

ファミレス「Danny's」にて、小五郎は3人の男たちが抱えていた紙袋の中身と正体を次々と暴いていく。映画助監督を名乗っていたCは、モデルガンを資料として扱う漫画家であり、競馬好きを自称したBはドッキリ番組の仕掛け道具を運ぶテレビ局のADであった。二人が所有権を放棄する中、一億円を手にした自称弁護士のAは、小五郎たちを出し抜いたと過信して仲間の元へ戻るが、小五郎が袋に仕込んだ予備スマホによってすべての会話を傍受される。小五郎、英理、コナンはAが乗り込んだタクシーを捕捉し、高齢者のタンス預金を狙った特殊詐欺グループを一網打尽にする。事件解決後、小五郎が「マロン」という名で密会を重ねていた相手が英理のパラリーガル・栗山緑であったことが判明し、その目的が蘭や英理へのプレゼント選びの相談であったという微笑ましい真実が明かされる。

概要

本話は、小五郎の不可解な行動という日常の謎をフックに、一億円を巡る心理戦と組織的な特殊詐欺の摘発を描いた重層的な構成となっている。推理の鍵となるのは「バミる」という業界用語の知識や、ペンだこ、モデルガンの持ち方といった職業特有の身体的特徴であり、小五郎と英理のプロフェッショナルな視点が冴え渡る。また、安室透が英理から「刑事臭」を指摘されるなど、後の展開を示唆する緊張感のあるシーンも盛り込まれている。後半のタクシー内での逆転劇では、小五郎が「眠りの小五郎」ならぬ「ケムリの小チョロー」と侮辱されながらも、実力で犯人を追い詰めるカタルシスが用意されている。家族への愛情を照れ隠しで誤魔化し、煙のように逃げ去る小五郎のキャラクター性が存分に発揮された、人情味溢れる解決編である。

本文:ネタバレ

1. 小五郎による三人の嘘つきに対する解決の宣言

小五郎は、駅での混乱から始まった三つの紙袋の中身が、それぞれ本来誰のものであったかを完全に解明したと告げる。
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解決の言及:
  • 小五郎は、駅で男たちがぶつかって落とした大量の拳銃、血まみれの衣類、そして一億円の万札が入った袋の持ち主をすべて特定したと述べる。
全容の把握:
  • 小五郎は、紙袋の中に押し込まれていた拳銃、血まみれのシャツや包丁、スケッチブックなどの物品の組み合わせが誰の正体を示すのかを語り始める。

2. 映画助監督を自称したCの真の正体の暴露

映画の小道具として万札を持っていたと主張するCに対し、小五郎と英理が身体的な特徴を糸口に彼の素性を突き止める。
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職業の指摘:
  • 英理は現金を撮影用小道具だと言っていたCに話を振り、小五郎は彼が映画関係者ではなく、実際には漫画家であると指摘する。
作画方法の特定:
  • 小五郎は、Cがデジタル機器ではなく、ペンやインクを使用して原稿を描いている昔ながらの漫画家であることを言い当てる。
ペンだこの証拠:
  • コナンはCの手指にあるペンだこを見つけ、それがペン軸の接触によってできる特有の形であり、ギターの弦では形成されないと指摘する。
苦しい弁明:
  • Cは自分が脚本に挑戦するために文字を書きまくっていたせいだと主張するが、専門家の追及に動揺を隠せない様子を見せる。

3. モデルガンに残された指紋と作画資料としての価値

英理はCが持っていたモデルガンの汚れと指紋の付き方から、それが作画の資料として使用されていたことを立証する。
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消しゴムのカスの発見:
  • 英理はモデルガンに消しゴムのカスが付着していることから、鉛筆で描写を行う作業の傍らに置かれていた確実な証拠だと述べる。
不自然な指紋:
  • モデルガンのグリップにはインク汚れが付いた指で触れたような黒い指紋があり、その不自然な握り方に英理が着目する。
漫画家特有の保持:
  • 英理は、拳銃のグリップをそのような形で握るのは、銃口を読者に向けた構図を描こうとする漫画家くらいであると指摘する。
売却の推測:
  • 小五郎は、金に困ったCが資料用のモデルガンを売るために袋に入れて運んでいたのだと推測し、Cはなおも漫画家であることを否定し続ける。

4. 業界用語「バミる」の無知によるCの虚飾の崩壊

小五郎はCが映画の現場人間ではない決定的な証拠として、ある基本的な業界用語の理解度を試す。
言葉の無知の露呈:
  • 小五郎はCが「バミる」という言葉の意味を理解していなかったことを指摘し、映画助監督という肩書きが嘘であることを暴く。
用語の正確な解説:
  • 小五郎は「バミる」とは演者の立ち位置や小道具の配置場所にテープで目印を付けることだと説明し、以前沖野ヨーコから教わった知識だと明かす。
推理の決め手:
  • 小五郎は、天井崩落のシーンを語るCに対して自分が投げかけた「バミっておかないと危ない」という警告に、Cが正しく反応できなかった点を突く。

5. キャップの男Bの正体とテレビ局ADとしての物的証拠

小五郎と英理は、次にフリーターを名乗っていたBに対し、彼がテレビ業界のADであることを具体的に指摘する。
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ADの疑い:
  • 英理は業界用語を知っているはずの別の人物として、キャップを被ったBが実際にはテレビ局のADではないかと問いかける。
コナンの目撃証言:
  • コナンは過去にテレビ番組の収録を見学した際、ADがBのズボンに付着しているようなテープを床に貼っていたのを見たと証言する。
蘭による補足:
  • 蘭も、収録現場でADが腰にテープをぶら下げていたことや、出演者にスケッチブックで指示を出していた様子を思い出す。

6. 紙袋の中のイタズラグッズと牛乳パックのトリック解説

Bが持っていた紙袋の中身が、ドッキリ番組で使用される特殊な仕掛け道具のセットであることが明らかにされる。
ADの持ち物の特定:
  • 蘭は、Bの紙袋にスケッチブック、血まみれのシャツ、包丁、そして牛乳パックが入っていたことから、これらがADの道具だと断定する。
マーカーの所持:
  • コナンはBのポケットにある太いマーカーが、スケッチブックにカンペを記述するためのものであると指摘する。
噴水パックの仕掛け:
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  • コナンは牛乳パックを開封すると赤い水が吹き出る仕掛けであることを看破し、小五郎がその内部構造を詳しく説明する。
製作工程の解説:
  • 空のパックにゴム風船を仕込み、赤い液体を注入して気圧を利用する仕組みを、小五郎が専門的な視点で解説する。
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7. 水没検知シールによる流血演出の種明かし

英理と蘭は、スケッチブックに挟まれていた赤い特殊な紙を用いたイタズラの仕組みを実演して見せる。
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水没検知シールの特性:
  • 英理は、赤い色紙に見えたものが実は水没検知シールであり、裏側の白地を隠して貼り付けるものであると説明する。
視覚的なドッキリ:
  • 蘭が水をかけると裏の赤が浮き出て血のように見えることを確認し、洗面所の蛇口などで血が出たように見せる小道具だと理解する。
虚偽の終焉と確認:
  • 英理は、これらの道具を番組制作のために運んでいたADであることを突きつけ、Bが語っていた競馬の的中話が嘘であることを断ずる。
競馬知識の欠如:
  • 小五郎は、Bが競馬用語の「鉄砲(長期休養明けの馬)」を知らなかったことを挙げ、競馬好きという設定の矛盾を指摘する。

8. 詐欺罪の警告と一億円を手にした偽弁護士Aの退場

英理が法的な罰則を盾にBとCを屈服させ、残された一億円を一旦Aの所有物として認める手続きを行う。
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刑法の警告:
  • 英理は、嘘をついて金品を詐取しようとすれば刑法246条の詐欺罪が適用されることを警告し、BとCに謝罪をさせる。
金の受け渡し:
  • 小五郎は現金の入った袋を弁護士を名乗るAに渡し、Aは小五郎の推理に感服したふりをして丁寧に礼を述べて去っていく。
蘭の戸惑い:
  • 蘭はAが本物の弁護士だったことに驚くが、コナンたちはAが去った後に次の行動を開始する。

9. 西杯戸駅でのAの勝利宣言と仲間の合流

現場を離れたAは西杯戸駅で仲間と合流し、小五郎たちを騙し通した自分の才覚を誇らしげに語る。
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仲間の不審:
  • 駅で待っていた仲間に対し、Aはメールで伝えた通り小五郎や英理に目を付けられて足止めを食らっていたことを釈明する。
小五郎への侮辱的呼称:
  • Aは自分の演技で小五郎を完全に欺いたと豪語し、彼のことを「ケムリの小チョロー」と呼んで仲間に自慢する。
巨額の成果:
  • Aはトラブルはあったものの、予定の4倍にあたる一億円近い現金を手に入れたと述べ、袋の損傷などは些細なことだと一蹴する。

10. タクシー内での急転直下と小五郎たちの奇襲

タクシーに乗って祝杯を挙げようとするAの前に、車内に潜伏していた小五郎たちが姿を現す。
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恐怖の再会:
  • タクシー内で幸運を喜ぶAに対し、小五郎が座席の影から声をかけ、自分もまた「ケムリの小チョロー」に会えて嬉しいと皮肉を言う。
盗聴の仕組み:
  • 小五郎は紙袋の中に自分の予備のスマートフォンを仕込んでいたことを明かし、Aのこれまでの会話をすべて録音していたと告げる。
周囲の警戒:
  • 英理は金の受け渡しを見張る仲間が近くにいるはずだと推測し、タクシー運転手に周囲を流すよう指示を出して見張りを特定しようとする。

11. 弁護士バッジの矛盾と偽装工作の完全看破

英理は同業者の視点から、Aが身につけていた弁護士バッジがいかに稚拙な偽物であったかを理論的に突きつける。
バッジの貸与形式:
  • 英理は、現在の新人にタイタック式ではなくネジ式のバッジが貸与されることはあり得ないという制度上の矛盾を指摘する。
知識の欠如:
  • 英理は、バッジの改造案内などの実情を知らないAが、配布場所によって種類が違うという的外れな回答をしたことを突く。
決定的な証拠:
  • 英理はAが「記憶していない」と言った弁護士登録番号が、実はバッジの裏側に刻印されているものであることを突きつける。

12. タンス預金を狙った卑劣な特殊詐欺の手口

小五郎は一億円の札束に付着していた臭いを根拠に、Aがどのようにして大金を奪ったのか、その犯罪の全容を推測する。
防虫剤の臭気:
  • 小五郎は、札束から防虫剤の臭いが漂っていたことから、それが長年タンスに保管されていた預金であることを見抜く。
虚偽の法廷話:
  • 小五郎は、Aが会社の弁護士を騙り、タンス預金が脱税になると嘘をついて被害者の自宅に上がり込んだのだと断定する。
加害行為の確認:
  • 知人でもないAに大金を渡すはずがないため、被害者を気絶させたか殺害したのではないかと問い詰めると、Aは殺してはいないと口を滑らせる。

13. 蘭の威圧と特殊詐欺グループの一網打尽

蘭の圧倒的な武力の脅威を受け、Aは観念し、警察による大規模な特殊詐欺組織の摘発へと繋がる。
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蘭による恫喝:
  • コナンは、被害者の自宅を教えなければ空手の大会優勝者である蘭が実力を行使することになると告げ、Aを震え上がらせる。
被害者の救出:
  • 通報を受けて出動した警察により、自宅のタンスの前で縛られていた高齢の被害者は無事に救出される。
組織の完全壊滅:
  • 警察はAを泳がせてアジトを突き止め、受け子や繋ぎ役、さらにはシャンパンを持参して現れたグループのボスまでも一斉に逮捕する。
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14. 小五郎の密会相手の正体と蘭へのプレゼント

すべての事件が解決した後、蘭と英理は小五郎が隠していた「密会」の真相を突き止めるために彼を追及する。
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通信アプリの通知:
  • 英理は小五郎のスマホが鳴り続けていることを指摘し、蘭は「マロン」という人物から届いた未読メッセージを確認する。
待ち合わせの場所:
  • 蘭はカフェ「キャラハン」で相手が激怒して待っていることを読み上げ、英理たちは即座にその店へと向かう。
栗山緑の暴露:
  • カフェにいたのは英理のパラリーガルである栗山緑であり、小五郎に泣きつかれて蘭へのプレゼントや英理への贈り物の相談に乗らされていたことを明かす。
小五郎の逃走:
  • 英理からの感謝とも取れる言葉を聞く前に、小五郎は照れ隠しで煙のようにその場から消え去り、コナンはその見事な逃げ足に感心する。

まとめ

第1143話は、三つの紙袋が象徴する「3人の嘘つき」のドラマを通じて、日常に潜む特殊詐欺の恐怖と、毛利家の奇妙な絆を描き出した。
推理の完成度:
  • 漫画家、AD、詐欺師という異なる属性を持つ男たちの嘘を、道具の汚れや業界用語の知識といった細かな証拠から論理的に切り分けた。
特殊詐欺の摘発:
  • 一見コミカルな「現金の取り合い」が、実は高齢者を狙った卑劣な強盗詐取事件であったことが判明し、警察官による組織壊滅という爽快な解決を見せた。
小五郎の真価:
  • 他人からは「ケムリの小チョロー」と侮られながらも、予備スマホを用いた追跡やタンス預金の看破など、名探偵としての執念と実力を示した。
密会の微笑ましい結末:
  • 栗山緑を巻き込んだ「マロン」との密会が、実は家族へのプレゼント選びという父親らしい動機であったことが明かされ、物語は温かい雰囲気で幕を閉じた。
夫婦の距離感:
  • 英理と小五郎が事件を通じて息の合った連携を見せつつも、最後には素直になれず追いかけっこをする様子が、この家族らしい関係性を象徴していた。
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