名探偵コナン | 第107巻1143話『煙のように』ネタバレ(サンデー最新話) | Detective Conan

Detective Conan
原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama)
名探偵コナン 漫画 1143話 ネタバレ 感想 サンデー表紙 毛利家 Detective Conan Chapter 1143
名探偵コナン 第1143話ネタバレ
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名探偵コナン 第1143話

名探偵コナン 漫画 1143話 扉絵 Detective Conan Chapter 1143
サブタイトル煙のように
配信日2025年4月16日
サンデー2025年20号
次回2025年26号
単行本107巻
登場人物江戸川コナン
毛利小五郎
毛利蘭
妃英理
栗山緑
Aさん (弁護士)
Bさん (フリーター)
Cさん (映画助監督)
場所レストラン Danny's
西杯戸駅
カフェ キャラハン

第1143話 煙のように

『焦り諍う3人のウソつき。Aさん (弁護士)、Bさん (フリーター)、Cさん (映画助監督)』
『レストランDanny's』
毛利小五郎「全て解けたよ。アンタらが駅でぶつかって落とした大量の拳銃が押し込まれた紙袋と、血まみれのシャツや包丁、スケッチブックなんかが入った紙袋。そして一億円ぐらいの万札が詰められた紙袋…それぞれ誰の持ち物だったのかがな」
名探偵コナン 漫画 1143話 ネタバレ 感想 毛利家 万札 紙袋 Detective Conan Chapter 1143
妃英理「じゃあまずはあの一万円札は映画のラストで天井からバラまく小道具だと言っていたCさん」
毛利小五郎「アンタ、映画監督だと言ってたが、ホントは漫画かだろ?タブレットとかじゃなくペンやインクで描いてる昔ながらの」
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コナン「コレってペンだこだよね?ペン軸がいつもここに当たるからできちゃうヤツ。それにギターの弦でそんな所にタコできないと思うけど」
「だったらシナリオのせいかな?今度、脚本に挑戦しようと思って書きまくってたから」
妃英理「あら、じゃあこのモデルガンを目の前に置いて脚本を書いていたって事?所々に消しゴムのカスが付いてるから何かを鉛筆で描いてるそばにコレが置いてあったのは確かだし…それにこのモデルガン、グリップの所に妙な指紋が付いてるのよね。インクで汚れた手で触ったような黒い指紋が。その指紋通りに握るとこんな感じになるけど…拳銃マニアならこんな持ち方をしないだろうし…そもそも汚れた手で触るワケない。こんな握り方をするのは、銃口を読者に向けたキャラクターを書く時の漫画家ぐらいじゃないかしら?」
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毛利小五郎「どーせ金に困って資料用に集めていたモデルガンを店に売ろうと紙袋に入れて運んでたんだろ?」
「違う!俺は漫画かじゃない!」
毛利小五郎「だが映画助監督じゃねーよな?“バミる”って言葉を知らなかったし。俺も沖野ヨーコちゃんに聞くまで知らなかったけど…“バミる”ってーのは演者が立つ位置や道具とかを置く場所に前もってテープとかで目印を付けとく事だよ。だからアンタが“映画で天井が崩れるシーンがある”って言った時、“演者の立ち位置にバミッて印を付けとかねーと危ねぇぞ”って言ったってワケだよ」
妃英理「まあ、そんな業界用語わざわざ名探偵に説明してもらわなくても貴方なら知ってるわよね?キャップ被ったお兄さん。貴方、TV局のADさんじゃなくて?」
「そんなワケないじゃないっスか」
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コナン「でもさー…前にボク、TV番組の収録にギャラリーで参加したことあるけど、お兄さんのズボンに付いてるようなテープを番組が始まる前にADさんが床に貼ってたよ。あれを“バミる”っていうんでしょ?だよね?蘭姉ちゃん」
毛利蘭「うん。腰にぶらさげてるテープを貼ってる人もいたけど。あ、そういえばそのADさんたち、収録中にスケッチブックに何か書いて出演者に見せてたよ」
妃英理「ADは収録中、演者が喋る台詞や演者への指示をスケッチブックに書いて示す役目もあるからね」
毛利蘭「じゃあキャップ被った人の紙袋って血まみれの包丁とシャツや紙パックの牛乳と一緒にスケッチブックが入ってたコレじゃないの?」
コナン「そだね。スケッチブックに字を書く用に太いマーカーが尻のポケットに刺さってるし。それに多分この牛乳パックはフタを開けると…こんな感じで赤い水が吹き出る仕掛けになってるしね」
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毛利小五郎「作り方は見た目から想像すると、空の紙パックの底を抜いて内側からゴム風船を入れ、風船の口を紙パックのそそぎ口から出して、そそぎ口に被せるようにひっかければOK。後は、でけぇ注射器に入れた赤い液体を紙パックのそそぎ口から風船の中に注入し、風船がパンパンになったら紙パックの内側から風船の口をつまんでフタを閉めたら完成。んで、牛乳パックのフタを開けたら血のような赤い液体が吹き出るイタズラグッズの出来上がりってワケだ」
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妃英理「ちなみにスケブに挟まってた厚手の赤い色紙はシールになっていて白い面を表にして床に貼り、上から水を垂らすと…」
毛利蘭「わっ!ただの水なのに血が垂れてるみたい」
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妃英理「これは水没検知シールっていって、水をかけると裏の赤が表に浮き出るからイタズラにも使えるのよ。これを洗面所に仕掛けておけば、蛇口から血が出たように錯覚させて驚かせることができるから。つまり貴方はイタズラグッズがたくさん入った紙袋をドッキリ番組とかに運んでいたADさんで合ってるかしら?」
「違う。俺はマジで競馬で大穴を!そうじゃないって証拠あるんスか?」
毛利小五郎「ねばるねぇ。鉄砲が何だか知らなかったクセに。“鉄砲”ってのは長期休養明けの馬のこと。競馬好きなら知らねー奴はいねぇよ」
妃英理「ちなみに今紙袋を手に入れてそれが嘘だったなら、刑法246条、第1項の詐欺罪が適用されちゃうけどよろしくて?お2人さん」
B・C「すみませんでした!」
毛利小五郎「ではこのお金はアンタ(A)のということで」
「一時はどうなるかと思いましたけど、さすが名探偵。感服しました。色々ありがとうございました」
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『西杯戸駅』
「ずいぶん遅かったな」
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「メールしたでしょ?探偵と弁護士に目ェ付けられて足止め食っているって。その探偵っていうのがあの有名な毛利小五郎でね」
「何!?おいおいヤベェじゃねぇか」
「大丈夫。俺の話術でコロっとダマしてやりましたよ。あんなのチョロすぎて眠りの小五郎どころかケムリの小チョローだぜ。金はこの通りちゃんと手に入ったし」
「何だよその袋!ズタボロじゃねぇか」
「ちょっとトラブルがあってね…まぁ袋ぐらい大目に見てくださいよ。予定の4倍の一億円近くが手に入ったんですから」
「毛利小五郎に顔を覚えられたんなら二度とこの町に来るんじゃねぇぞ」
「へーい」
『タクシーの中』
「ラッキー♪今日はついてるぜ」
毛利小五郎「ああ…確かについてるな。このケムリの小チョローにまた会えたんだから」
「毛利探偵!?」
毛利小五郎「紙袋に仕込んだ俺の予備スマホからバッチリ聞こえたぜ」
妃英理「あ、運転手さん、適当にその辺り流してくれます?金の受け渡しが無事に済んだか確認する見張り役がそばにいると思うので」
運転手「了解です」
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妃英理「今はタイタック式の弁護士バッジが日弁連から貸与されるはずなのに新人がネジ式のバッジを付けてるなんておかしいし、ネジ式を貸与された人なら日弁連に改造を申し出ればタイタック式に変えられると案内されているはずだから、もらう場所でバッジの種類が違うなんてトンチンカンな答えするわけないしね。それに貴方、弁護士の登録番号を記憶してないって言ってたけど、ちゃんと書いてあるわよ、バッジの裏にね」
毛利小五郎「あの万札、防虫剤の臭いがしたから誰かのタンス預金だったんだろ?どーせその誰かの親族が勤める会社の弁護士を名乗り、“タンス預金は脱税になり、その親族にも会社にも多大な迷惑がかかるからチェックさせてくれ”とかデタラメ言って、家に上がり込んで、あの大金をゴッソリ奪ったってところか。弁護士バッジを付けてるとはいえ知らねー奴にあんな大金渡すワケねぇから気絶させたか殺したか」
「殺してねぇよ!あ…」
コナン「じゃあそれってどこの家か教えてくれる?教えてくれないとさっきからブチ切れてる蘭姉ちゃんが空手の関東大会優勝の力を見せちゃうかもよ?」
「ひぃいいいい」
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『その後、タンスの前で縛られていた被害者は、オレたちの通報で駆け付けた警察官に無事に保護され、偽弁護士の受け子から金を受け取ったつなぎ役の男も特殊詐欺のアジトに戻った所を尾行していた刑事たちに踏み込まれ、一億のお祝いだと言ってシャンパン持参でそこに来ていたグループのボスもろ共一人残らず逮捕された』
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妃英理「それで?そろそろ教えてくれるかしら?アナタが蘭のプレゼントを何にするかの相談していた女のこと」
毛利小五郎「さあ?何のことやら」
妃英理「さっきからSNSの会話アプリの通知音が鳴りまくってるけど出なくていいワケ?」
毛利小五郎「ああ…どーせポアロのマスターから麻雀の誘いだろうから」
毛利蘭「あー!“マロン”って人からいっぱいメッセージ来てる!」
毛利小五郎「あ、ちょ…」
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毛利蘭「カフェ“キャラハン”で待ち合わせしたのになかなか来ないから怒ってるみたい」
妃英理「キャラハンならすぐそこよ!行きましょ!」
コナン「(マロンってまさか…)」
『Cafe Callahan』
毛利蘭「ウソ…パラリーガルの栗山緑さん!」
妃英理「貴方…風邪で仕事休んでいたんじゃなくて?」
栗山緑「だから来たくないと言ったのに小五郎さんが一生のお願いだからって」
妃英理「じゃあ蘭のプレゼントの相談にのってたのって」
栗山緑「私です。それに蘭ちゃんのプレゼント選びだけじゃないですよ?妃先生へのクリスマスやホワイトデーのプレゼント選びも協力したし、受け取った時の先生のリアクションも聞かれるんでもう勘弁して欲しいです!」
名探偵コナン 漫画 1143話 ネタバレ 感想 毛利家 万札 紙袋 Detective Conan Chapter 1143
妃英理「バカね…それが見たいなら直接…あ!消えた」
毛利蘭「煙のように…」
コナン「(さすがケムリの小チョローだな)」
『推理も逃げ足も鮮やかなお手並みで…第26号につづく』
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