薬屋のひとりごと | 第12巻62話『狩り(中編)』ネタバレ | ビッグガンガン

KUSURIYA
原作(Original Story): 日向夏×ねこクラゲ
薬屋のひとりごと 12巻62話 じんし 壬氏 猫猫 狩り ネタバレ 原作 漫画 ねこクラゲ The Apothecary Diaries chapter 62
薬屋のひとりごと 第62話ネタバレ
第62話 狩り(中編)
薬屋のひとりごと 12巻62話 扉絵 馬閃 狩り ネタバレ 原作 漫画 ねこクラゲ The Apothecary Diaries chapter 62
単行本第12巻
ビッグガンガン2023年 Vol.06
配信日2023年5月25日
登場人物猫猫(マオマオ)
壬氏(ジンシ)
高順(ガオシュン)
馬閃(バセン)
李白(リハク)
子昌(シショウ)
魯袁(ロエン)
STORY
「どこへ行かれたのだろう」
「侍女と二人で消えたらしい」
「逢引きではないか?」
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馬閃「(そんなことあるわけがない。しかし主が離席してからもう一時…何かがあったのは明らかだ。部下を捜索に向かわせているが…こんなことなら主の指示を無視してでもついて行くべきだった。子昌は何を考えているのかわからない男だが今回の宴の主催だ。積極的に厄介事を起こしたくはないはず。とすると子昌には関係ない案件か?父上に相談しようにも今回、第三者として来ているため近づけない。父上はさっきあの下女に何か指示をしていた。何か策があってのことだと思っていたがいまだ進展はない。部下の報告を待つことしかできない…こんな形だけの役割なんて…せめて自分の足で探しに行けたら)」
「失礼します」
馬閃「頭を上げろ。なんだ?」
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馬閃「その布」
「おいっそれは」
馬閃「主の衣です」
李白「川の岩場に引っかかっているのを発見しました。近くには誰もおらず、その先は急流で前日の雨で増水していました」
「そんなっ」
「早く早く捜索しろ!」
馬閃「(先ほどまで下世話な詮索をしていたくせに何を今更…主の安否を気遣っていた者はすでに部下に指示を出している)」
李白「では私はもう一度発見した場所を探してまいります」
馬閃「(あれは先ほどの武官…何を探しているのか…)」
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「ワンッワンッ」
「なっなんだ!」
李白「申し訳ありません」
「早くどうにかしろ。ったくなんて癖の悪い猟犬だ」
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馬閃「どうした」
「馬閃さま…それが」
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馬閃「(血の跡がついた布…破れた部分に先ほどの布が重なる。つまり主の衣だ) あたりに人は?」
「河原が濡れてなかったのでこのあたりにはおられないかと…ですが布と一緒にこれが」
馬閃「(折れた矢か…高価な鷹の羽根を使ってある。鷹狩りの験担ぎに持ってきた者は少なくない。しかし上流貴族の人間は消耗品であっても同じ装飾を嫌う。職人に作らせた道具は矢じりや素材、形までこだわり、一人一人違うものを持っていると考えていい)」
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馬閃「申し訳ないが、皆の荷を確かめさせてもらえないか」
「見つけました。川辺で発見したものと同じ矢です」
魯袁「そんなもの私は知らない!何かの間違いだ」
『財務省高官 魯袁(ロエン)』
馬閃「では何故あなたの矢が主の衣と川辺にあったのですか?」
薬屋のひとりごと 12巻62話 馬閃 魯袁 ロエン 狩り ネタバレ 原作 漫画 ねこクラゲ The Apothecary Diaries chapter 62
魯袁「それは狩りに使った矢がたまたま流れついたとか…大体、矢が一本見つかったくらいで犯人扱いになんて」
馬閃「(魯袁の動揺は本物に見える。部下たちも明らかに動揺している。それにいずれ発覚する凶器と同じ形の矢をそのまま持っておくなんてあまりに不用意だ) では落ちている矢が他にもないかもっと調べてみましょう。川辺以外の森の中もしっかりと」
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馬閃「(かかったか?) 半分は我が主の捜索に残して残りの皆で森の中に落ちた矢を探しませんか?(提案に反対する者はいなかった。これでいいのだろうな…うまく食いついてくれるといいが)」
《この男から話の詳細を聞け》
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『時は少しさかのぼり』
薬屋のひとりごと 12巻62話 じんし 壬氏 猫猫 狩り ネタバレ 原作 漫画 ねこクラゲ The Apothecary Diaries chapter 62
壬氏「泳げなかったのならすまなかった」
猫猫「…あれで泳げるわけ…ありません (半丁近くある崖を飛び降りるとはなんて無茶なことをしてくれるんだ) 錯乱したのかと思いました」
壬氏「ここの滝壺は深いからうまく飛び降りたら溺れない限りそうそう死ぬことはない」
猫猫「ええ溺れない限り」
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猫猫「(服が水を吸って重い)」
壬氏「な…なんだ!」
猫猫「見苦しい姿ですみませんが、このままだと風邪をひきますので」
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猫猫「(前掛けと腰布はやめとくか…流石に隠せるものは隠したい) 壬氏さまのも絞りますので脱いでいただけますか (持ってきた薬草たちは濡れてもう使えない)」
壬氏「俺のはあとでいい。自分のを先にしろ」
猫猫「(立場上、壬氏をひんむいたままにするわけにもいかないだろう)」
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猫猫「(まあ力がある分、私がやるよりはいいか) ここは洞窟ですか?」
壬氏「滝の裏だ。ここを知る者はそうはいない。度胸試しに使われるんだと昔ここで遊んでくれた官が教えてくれた」
猫猫「(詳しいんだな。さっきよりだいぶ調子が良さそうだけど)」
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猫猫「(あ、あった。良かった。中は濡れてないようだ) 壬氏さま、粗末なので申し訳ありませんが食していただけますか?」
壬氏「何かの薬か?」
猫猫「いえ、朝餉に出された蕗です。点心にしようと持って来たものですが、今の壬氏さまには塩が足りないようなので」
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壬氏「塩?」
猫猫「追いかけてくる時に塩や砂糖などを混ぜた水を持って来ていたのですが落としてしまったようです (晴天の中、覆面で狩りに出て、食事も水もまともに取らなければ体はおかしくなる。水をとらないだけでも最悪死んでしまう場合もあるのだ) 暑さと水不足で頭が痛かったのではありませんか?のぼせは引いてるみたいですが念の為に塩を摂っておいてください」
壬氏「そういうことなら…思ったより悪くないな」
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猫猫「それは良かっ…た」
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壬氏「ぷっ…」
猫猫「(仕方ないだろう。小食な分すぐ腹が減る性分なのだ。食事だって使用人は高官たちの後になるし)」
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