文スト | 第6話『理想の相方』ネタバレ | Bungo Stray Dogs

Bungo Stray Dogs

原作(Original Story): 朝霧カフカ(Kafka Asagiri) TVアニメ『文豪ストレイドッグス』 第6話ネタバレ

第6話 蒼の使徒
放送日	2016年5月12日
OPテーマ	TRASH CANDY (歌 : GRANRODEO)
EDテーマ	名前を呼ぶよ (歌 : ラックライフ)
CAST
🔸中島敦 Nakajima Atsushi CV.上村祐翔 🔸太宰治 Dazai Osamu CV.宮野真守 🔸国木田独歩 Kunikida Doppo CV.細谷佳正 🔸芥川龍之介 Akutagawa Ryunosuke CV.小野賢章 🔸田口六蔵 Taguchi Rokuzo CV.石川界人 🔸佐々城信子 Sasaki Nobuko CV.小林沙苗 🔸運転手 CV.堂坂晃三

EPISODE GUIDE
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TITLE CARD

EYECATCHER

ENDCARD

『理想とは何か？その問いへの答えは無数にある』

『俺に言わせれば、その答えは明確だ』

『俺の手帳の表紙、そこに書かれた単語である。理想、この手帳には俺の全てが書き込まれている。予定、計画、目的』

『この手帳が俺の未来の全てだ』

国木田独歩「(10秒も早く着いてしまった)」

国木田独歩「(俺の名前は国木田独歩。現実を生く理想主義者にして、理想を追う現実主義者) 時間だ」

国木田独歩「おはようございます」

中島敦「国木田さん助けてください！」

中島敦「だ…太宰さんがアレです」

太宰治「アアアアア！国木田君！大変なんだ！」

太宰治「これを見たまえよ」

国木田独歩「何がだ」

太宰治「だからこれだよ」

国木田独歩「俺にはお前のアホ面しか見えんが」

太宰治「遂に辿り着いたのだ！これが死後世界！黄泉比良坂！」

中島敦「国木田さん、多分これです」

太宰治「やはり完全自殺読本は名著だなアハハ！」

太宰治「暗闇に生えたキノコを食するだけでこーんなにも愉快な自殺の道に行けるなんて！ハーッハハハ！」

国木田独歩「毒キノコでも食ったか」

中島敦「それがですね、致死性の猛毒キノコと間違え」

太宰治「遂に捕らえた！虹色のゾウリムシだ！よし家で飼おう！」

国木田独歩「出勤後の書類整理だ。終わるまで待て」

中島敦「ええー！？」

太宰治「くにき～だ君～君もおいでよ～黄泉の国～すごいぞ〜」

太宰治「虹色のゾウリムシはいるしぃ〜」

太宰治「酒は飲み放題だしぃ〜」

太宰治「ごちそうは食べ放題だしぃ〜」

太宰治「美女の寝顔は」

国木田独歩「やかましいわ！」

中島敦「(こんなに相性悪い二人がどうしてコンビを組んでるんだろう…)」

国木田独歩「もう少し急げ。約束の時間まであと2分15秒しかないのだぞ」

太宰治「そりゃあ大変だ」

中島敦「僕も同行していいんですか？」

国木田独歩「これも新人教育の一環だ。今回俺達はヨコハマ連続失踪事件を追う」

中島敦「たしか…ヨコハマを訪れた旅行客が次々と行方不明になるっていう事件ですよね？」

国木田独歩「タレコミが来た。匿名のな。被害者は誘拐されある場所に監禁されているというのだ」
太宰治「匿名のタレコミ…実に胡散臭くて素敵な響きだ」

中島敦「監禁場所を調べるんですか？」

国木田独歩「いいや、まずはタレコミの主を調べる」

田口六蔵「よう眼鏡。今日も手帳の言いなりかい？」

田口六蔵「それより遅刻だぜ？珍しいじゃん。何だ？これとデート？」

国木田独歩「違う。テートとは決められた女性とするものだ。そして結婚は6年後とこの手帳に書いてある」

中島敦「ええー！？国木田さん…結婚を決めてる女性がいるんですか？」

国木田独歩「それができるのは4年後だ」

田口六蔵「そいつは新人か？」

中島敦「中島敦です」

田口六蔵「おいらの名前き田口六蔵。情報屋だ」

国木田独歩「それで、タレコミの主が誰かわかったか？」

田口六蔵「蒼の使徒。サーバーにデータが残ってた」

田口六蔵「あとは誘拐事件被害者の写真くらいだなぁ。けどそいつは悪者じゃねぇんだろ？犯人のアジトを教えてくれたわけだし」

太宰治「さあてねぇ、蓋を開けたら誘拐犯の一味でした…なんて事ないといいけど」

国木田独歩「蒼の使徒か…引き続き調査を頼みたい」

田口六蔵「気が向いたらな。おいらは熱帯魚の世話で忙しいんだ」

国木田独歩「タクシーを呼んだ。これから依頼のあった廃病院に向かう」

太宰治「国木田君はなぜ六蔵少年の面倒を見てるの？」

国木田独歩「どういう意味だ？」

太宰治「非合法のハッカーに仕事を回すなんて国木田君らしくないし、今日も電話で済む話にこうして足を運んでる。確か彼の父親は亡くなってたよね？父親代わりのつもり？」

国木田独歩「ここに来たのは、小僧に情報屋との顔合わせをさせる為だ。それ以上の意味はない」

太宰治「まぁそういう事にしておこうか」

国木田独歩「この運転手も情報屋の一人で、元は舞台役者だ」

運転手「全然売れなくて…それで転職したんです」

国木田独歩「転職して正解だ。俺の知る限り、彼は誰よりもこのヨコハマの地理に詳しいし、今回の連続失踪事件でも、11人の被害者の内2人を失踪直前に目撃している」

運転手「目撃したと言っても港からホテルまで乗せただけですから」
中島敦「本当に誘拐なんですかね…身代金の要求もないし」

国木田独歩「乗せた二人はこの人物で間違いないか？」
運転手「ええ、間違いありません。服装も同じです」

太宰治「なるほど！閃いた！見てこの写真。二人共眼鏡かけてるじゃない？つまりこれは眼鏡連続失踪事件！国木田君の出番だよ！」

国木田独歩「被害者の中には眼鏡でない者もいた。共通点とはいえん」

太宰治「な～んだ～や～っと国木田君の出番だと思ったのにぃ～」

国木田独歩「聞き捨てならんなそのセリフ💢」

国木田独歩「俺は眼鏡以外で出番なしという事か！？」

運転手「着きました。ご指定の廃病院です」

太宰治「ひょっとして国木田君、ビビってる？」
中島敦「もしかして幽霊とか怖いんですか？」
国木田独歩「ゆ…幽霊なんか怖くない！」

「助けて！」

国木田独歩「何だこれは！」


佐々城信子「ありがとうございます。助かりました」

佐々城信子「佐々城信子と申します。東京の大学で教鞭をとっております」

太宰治「あなたを誘拐した犯人の顔は見た？」

佐々城信子「すみません。駅で急に気を失って、気が付いた時にはこうして水槽の中で溺れかけていました」

国木田独歩「太宰、この状況をどう見る？」

太宰治「佐々城さんの格好がえろい」
国木田独歩「真面目に！」

佐々城信子「そうだ！ここには私の他にも誘拐された方がいるハズです。水槽で溺れかける前に確かに声を聞きました」

国木田独歩「何！？」




太宰治「下がれ敦君！ガスだ！国木田君も！」

太宰治「国木田君！」

国木田独歩「放せ太宰！人はこのような事で死んではならんのだ！」

中島敦「横浜連続失踪事件の被害者、民間の探偵が独断で踏み込んだ為死亡…か…」

国木田独歩「これが敵の狙いだったのか…太宰の言う様に俺の出番ではなかったのかもな…」

佐々城信子「先日は本当にありがとうございました」

佐々城信子「そればかりか昨晩はご邸宅にお泊めいただきまして」

中島敦「どこに泊まったんですか？」

太宰治「うち」

「えええーー！？」

佐々城信子「太宰様…その…大変お世話になりまして…」
太宰治「だってさ」

太宰治「やっぱり佐々城さんは犯人の顔は全く見てない様だ」

太宰治「日頃から貧血でよく倒れるらしいんだけど、事件の日に気を失ったのもそれが原因だね」
国木田独歩「お前はああいう女性が好みか？」

太宰治「私は女性は皆好きだよ？でも佐々城さんは、頼んだら一緒に心中してくれそうでいいな～国木田君こそどうなの？ああいうタイプ」

国木田独歩「チッ！事件の被害者にして証人。それだけだ」

太宰治「まあ国木田君ならそうか」

太宰治「そうだ敦君、読む？理想の女性像」

国木田独歩「貴様、いつの間にすった！？」

太宰治「ほらこことか」
中島敦「これはいくらなんでも…」

国木田独歩「何か問題あるか？」
中島敦「いえ…非常に共感できる理想の女性像だとは思いますが…」

太宰治「女性には見せない方がいいだろうねぇ」
国木田独歩「俺の話はいい！誘拐の話だ！何か気づいた事は？」

太宰治「あるよ。この新聞の写真、国木田君が中々男前に写ってる」

国木田独歩「それは俺に殴られたいという意思表示か」
太宰治「惜しむらくはこれたな。せっかく紙面を飾ったんだから、もうちょっと色気のある眼鏡にしておけばねぇ」

太宰治「こんな地味な眼鏡」

太宰治「生来、華のある私のような者しか似合わないよ？」

太宰治「どうかね敦君」

中島敦「結構いいかも」
国木田独歩「俺には詐欺師にしか見えんがな……ん？待てよ…」

太宰治「どうしたの？」

国木田独歩「行くぞ二人共。犯人がわかった」

運転手「電話で連続誘拐事件の犯人がわかったと仰っていましたが、これから犯人逮捕に向かわれるんですね？」

国木田独歩「そうだ」

運転手「ならば急ぎましょう。目的地はどちらです？」

国木田独歩「ここだ」

運転手「は？」

国木田独歩「誘拐現場はここで、犯人はお前だ。お前はタクシーに乗った被害者に催眠ガスを嗅がせ気絶したところ誘拐したんだ。自分は防毒マスクを被ってな」

中島敦「一体何の目的で？」

太宰治「目的なら想像はつく。出荷だよ。だから売り飛ばすのさ。裏社会には臓器密売の闇市場がある。海外市場で売るから日本円ですごい値がつくわけじゃないけど、単独犯ならひと財産だよね」

運転手「いやいやお待ちください。このタクシーで誘拐されたのなら、被害者の足取りを追う市警が気づかないハズないでしょう」

国木田独歩「いいや、誰もこのタクシーには注目してなかった。何故なら被害者が姿を消し、足取りが確認できなくなるのは次の日以降だからだ」

国木田独歩「お前はこれぞという客が乗ったらガスで気絶させ、アジトに監禁し荷物と衣服を奪う。廃病院の被害者がみんな下着姿だったのはその為だ」

国木田独歩「そしてお前は奪った衣服を着て被害者に変装し、宿泊予定だったホテルにチェックインしてわざと監視映像に映る」

国木田独歩「被害者の身長と体格がほぼ全員同じなのは、お前が変装可能な客を選んでいたからだ」

国木田独歩「帽子や眼鏡の被害者が多いのも変装しやすいからだろう」

太宰治「佐々城女史の誘拐はもっと簡単だったでしょ？駅で倒れていた彼女は居合わせた善意の有志によってタクシーに乗せられた。駅前なら救急車を呼ぶより早いからね」

運転手「全て状況証拠です」

太宰治「まあね」

運転手「取引を致しましょう。条件をのんで頂ければ僕は自首します。武装探偵社で僕を保護してください！期限は警察取り調べを終え、取引による証人保護が成立するまでの72時間！」

国木田独歩「どういう事だ」

運転手「僕は唆されただけなんです！」

国木田独歩「黒幕がいるのか？そいつらの居場所は？」

運転手「わかりません。ただ取引はいつも港湾中央ビルで…」

太宰治「それで保護してほしい理由は？」

運転手「実は誘拐した者の中に、ポートマフィアの関係者がいたらしいんです」

太宰治「それはまずい」

運転手「助けて！死にたくない！」

国木田独歩「待て！」

中島敦「国木田さん、携帯が繋がりません」
太宰治「妨害電波だね」
国木田独歩「運転手を失えば真相は闇の中だ。太宰は運転手を追え。小僧は警察に救援を要請」

太宰・敦「了解！」

国木田独歩「異能力！独歩吟客！」

国木田独歩「フラッシュバン」


国木田独歩「今だ！」





芥川龍之介「金属はもろい。人身ももろい。貴様らはどうだ武装探偵社」

国木田独歩「貴様！ポートマフィアの芥川！」

芥川龍之介「いかにも」

芥川龍之介「当たらぬのなら、空間を喰らうまでもない」

国木田独歩「人を殺める趣味はないのでな」

芥川龍之介「弱者の戯言か」



国木田独歩「独歩吟客！スタンガン！」

国木田独歩「縄につけ禍狗」

芥川龍之介「ギャアアアアア！」

芥川龍之介「ふふ…武装探偵社は幇間の集いにあらずか…さすがは太宰さんの隠れみの…邪魔が入ったか」

芥川龍之介「続きはいずれ…」

国木田独歩「二度とくるな」

太宰治「運転手は軍警に引き渡したよ」
中島敦「ここが臓器密売人が取引に使っていたっていうビルですか？」

国木田独歩「逃げた後か…」

中島敦「壁が黒焦げですね」
太宰治「ここはかつて蒼き王が自爆した場所だね」

太宰治「国や企業の施設をいくつも破壊したテロリスト。蒼の使徒って名前を聞いた時から、何となく蒼き王に関連がありそうだと思ってたけどね」

中島敦「蒼き王は最後に自爆したとは聞いてましたが、ここがそうなんだ…たしか警察に追い詰められて自殺したんですよね？」

国木田独歩「そうだ。あの時俺は奴のアジトがここだと突き止め警察に報告した。だが事件当日、軍・公安・警察が合同で動いていた為、指揮系統は混乱していた」

国木田独歩「報告を受けて素早くこのアジトに駆けつけたのは、現場の刑事がわずか5人」

国木田独歩「更に悪い事に犯人のテロリスト蒼き王は警察の動きに勘づき、爆弾を抱えてここに立て籠もった」

国木田独歩「追い込まれた蒼き王はここで自爆して果てた。5人の刑事を巻き添えにしてな…」

太宰治「思い出したよ国木田君。その時殉職した刑事さんの一人が、あの六臓少年の父親だよね？」
国木田独歩「正義感の強いいい刑事だった。アジトの報告を警察にあげたのは俺だ。俺が殺したようなものだ」

中島敦「違うでしょ！悪いのは自爆した犯人じゃないですか！」

太宰治「その通りだよ敦君。それでもなお国木田君は六臓少年の面倒を見ずにはいられない。死んだ父親の代わりにね」

中島敦「何です？」

国木田独歩「探偵社への依頼文だ。依頼人は…蒼の使徒…」

太宰治「なるほどね。蒼の使徒の正体が見えてきた。で、内容は？」

国木田独歩「依頼は爆弾解除。明日の日没までに爆弾を解除せねば数百人が死ぬ」

国木田独歩「ここにある機材は爆弾を作る為のものだ。これだけの設備があれば、かなりの高性能の爆弾が作れる」

中島敦「そんな…」

国木田独歩「心配するな。爆発などさせん。今度こそ必ず俺達が止める」

 

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