名探偵コナン | 第1112話『ルーブ・ゴールドバーグマシン(後編)』ネタバレ | Detective Conan

Detective Conan
原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama) TVアニメ『名探偵コナン』 第1112話
第1112話 ルーブ・ゴールドバーグマシン(後編)
放送日	2024年1月27日
OPテーマ	Unraveling Love ～少しの勇気～ (歌 :  倉木麻衣)
EDテーマ	You & I ( 歌 : 倉木麻衣)
CAST
江戸川コナン Edogawa Conan CV.高山みなみ 毛利小五郎 Mori Kogoro CV. 小山力也 毛利蘭 Mori Ran CV. 山崎和佳奈 山村ミサオ Yamamura Misao CV.古川登志夫 島田典弘 CV.川原慶久 井上浩平 CV.城岡祐介 河本 新 CV.斉藤次郎 田中風馬 CV.羽多野渉 手島まなみ CV.ゆかな 井上奈々子 CV.小林沙苗

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STORY
コナン、蘭、小五郎が訪れた別荘地で発生した煙突の落下事故は、被害者を殺害するための細工が見つかり事件として捜査が始まる。近くに被害者の知人が数名滞在しており、コナンたちは話を聞いていくことにする。被害者の妻、会社の代表取締役社長、旧友で会社の株主である資産家、険悪な関係の投資家、そして愛人が容疑者となった。捜査の結果、別荘で発見された細工の作り方を良く知る人物が判明し犯人の最有力候補となるが……。
山村ミサオ「遺体はやはり島田典弘さんのものでした」 山村ミサオ「大方、井上さん殺害事件の捜査の手が伸びてきたので逃走し、その後逃げられないと悟った挙句、自ら命を絶ったんでしょう」 コナン「見てよ、このマフラ。他の服は全部高そうなブランド物なのにマフラーだけちょっと違うみたいだよ？」 毛利蘭「あっ本当だ。このマフラー私がお父さんの誕生日にプレゼントしたやつと同じだ」 毛利小五郎「なんだって！山村、あのマフラーを外してみてくれ」 毛利小五郎「なるほど…首を絞めた痕か…」 山村ミサオ「ということは、つまり島田さんは自ら首を絞めた後に橋から飛び降りた」 毛利小五郎「んなわけあるか」 コナン「つまりこれも自殺に見せかけた殺人ってことだよね」 山村ミサオ「でも不思議ですね。どうして犯人はバーバババリアントマシンを使わなかったんでょう…」 『ルーブ・ゴールドバーグマシン連続殺人事件捜査本部』 山村ミサオ「新たな情報が舞い込みましたよ。河本さんの言っていた婚前契約の書類です。見てください」 毛利小五郎「“甲(井上浩平)が先に死亡した場合、資産及び株式、不動産の全ては乙(井上奈々子)へ移譲される。さらには、ヤンニョムチキンのタレの秘伝のレシピは乙のみに移譲する”」 毛利小五郎「“ただし結婚期間中の不貞が明るみになった場合、全ての資産は動物愛護協会へと寄付されることとなる”」 コナン「(どうして河本さんはこの契約書の情報をリークしたのか…)」 コナン「(それにこの前、手島さんとのやりとり…島田さんと手島さんが長い付き合いだって言ってたけど…もしかしたら)」 山村ミサオ「いやこんなこと書かれたら浮気なんかできませんよね」 コナン「ねぇ、これを見て」 毛利蘭「これって島田さんの学生時代、ルーブ・ゴールドバーグマシン研究会の時の写真でしょ？」 コナン「このほくろ、おそらく手島まなみさんだよ」 毛利小五郎「ってことは彼女は島田さんと繋がりがあったことを隠していた」 山村ミサオ「さらに言うとボーボボーボボボーグマシンに精通していた」 コナン「それからもう一つ、手島さん達と話した時に聞いたんだけど、会長の奥さんは手島さんのこと知ってたみたいだよ」 毛利小五郎「相手には浮気を禁じておいて自分はそこかしこで遊んでいる。一方的な婚前契約に愛人の存在か…ついカッときてもおかしくは…」 毛利小五郎「全ては繋がっているか…」 山村ミサオ「え？」 毛利小五郎「この事件はルーブ・ゴールドバーグマシンのように繋がっているって言ったんだ」 山村ミサオ「いやいや、繋がっていないんじゃないですか？まったく」 コナン「(繋がっているが繋がっていない…別のもの…そうか！そういうことか！)」 コナン「ねぇ山村警部」 山村ミサオ「はいはい、何でしょう」 コナン「小五郎のおじさんには内緒なんだけど、実は新一兄ちゃんにこの事件のこと相談したんだ。そしたらいくつか確認して欲しいことがあるって言ってきたんだけど…」 山村ミサオ「コナン君、調べものの結果が出ましたよ」 コナン「ありがとう」 コナン「(やっぱりそうだ。わかったぜ犯人が)」 山村ミサオ「さて皆さん、なぜ集まって頂いたのかというと、とうとう犯人が判明したからなのです。ここに同席している名探偵毛利小五郎さん」 山村ミサオ「ではなくも、今をトキメク名探偵工藤…」 コナン「(わっ、やめろって！おっちゃんがすねるだろ)」 山村ミサオ「シンイチィ～」 山村(コナン)「でもなく、この群馬県警山村警部がすぱっと解決したいと思います」 山村(コナン)「一見、不慮の事故のように見えた井上会長の殺害は」 山村(コナン)「ルーブ・ゴールドバーグマシンをトリックに使用した計画的犯行でした」 田中風馬「ルーブ？」 山村(コナン)「ルーブ・ゴールドバーグマシン、単純なことをたくさんの機械やカラクリを積み重ねて連鎖させることによって行う機械のことです」 毛利蘭「山村警部、いつからちゃんとルーブ・ゴールドバーグマシンって言えるようになったんですか」 山村(コナン)「え！？あ…いえ…何度も間違っていたので自然と身についたというか…」 山村(コナン)「まず最初にこのマシンを使うことで鉄壁のアリバイを作ることができるのです」 田中風馬「鉄壁のアリバイ？」 毛利蘭「井上会長がいつも決まって朝6時にベランダに出てコーヒーを飲むのを知ってるからこそ、ルーブ・ゴールドバーグマシンを使うことができたって言ってましたよね」 山村(コナン)「そうです。この事件は決まった時間、決まった場所に標的がいれば遠隔操作であっても人を殺害できるという証明になってしまった」 毛利小五郎「それだけじゃない。この方法を使えば、島田典弘さんに警察の目を向けることができる」 山村(コナン)「そうです。島田さんは会長を殺害すると公言し、その方法まで事細かく人前で喋った。それを聞いた犯人が自分に罪の追及が及ばないよう二重三重にマシンのことを利用したんだ。そうですよね？井上会長殺害の犯人、河本さん」 河本新「え！？やめてくださいよ。私にそんな度胸はありませんって」 山村(コナン)「マシンを使えば自ら手をくださなくてもいいし、島田さんが公言していた殺害方法をまったく同じに再現すれば当然、疑惑は島田さんに向く。コナン君」 コナン「はーい。これを見てください」 コナン「このホテルの防犯カメラの映像なんだって」 河本新「これがどうしたっていうだ」 毛利小五郎「あんた、やりすぎなんだよ」 山村(コナン)「そう、わざわざ犯行時間に防犯カメラの前に出てきてアリバイ作りなんて、演出過多と言わざるを得ません。調べましたよ河本さん。あなたも井上会長ともめていたそうですね。秘伝のタレのレシピのことで」 山村(コナン)「それからあなた、会長と島田さんが喧嘩した時も島田さんが殺害方法を話した時もどちらの時も一緒に飲んでいたんですよね」 河本新「だからって俺がやったとは証明できない筈だ」 山村(コナン)「あの設計図さえなければね」 山村(コナン)「河本さん、あなたは島田さんに罪を擦り付けようと、あの設計図を忍ばせるため島田さんの部屋に侵入しましたよね」 山村(コナン)「あなたのその靴、特別なものですよね。500足限定の」 山村(コナン)「島田さんの部屋の前にあなたの足跡がしっかり残っていたんですよ。鑑識さんが写真を撮ってますので合わせてみましょう」 毛利蘭「ピッタリだわ」 山村(コナン)「これで言い逃れはできませんよ」 毛利小五郎「それじゃ島田さん殺害事件もこいつの仕業なんだな」 山村(コナン)「いいえ、それは違います。そのせいで事件の全貌が見えづらくなっていたんですけどね。繋がっているようで繋がっていない。ずっと引っかかってたんですよ」 山村(コナン)「第一の事件と第二の事件、あまりにもその方法が違いすぎることに。あれだけ手間暇かけて島田さんに罪を擦り付けようとしていたのに何故あんな単純なやり方で偽装工作して自殺に見せかける必要があったのか」 山村(コナン)「ある意味、この第二の事件もルーブ・ゴールドバーグマシンの一部なのかもしれません」 山村(コナン)「会長がヤンニョムチキンのタレのレシピをひた隠しにし」 山村(コナン)「会長と喧嘩した島田さんが殺害すると公言し」 山村(コナン)「その方法を披露した。それを聞いていた河本さんが会長の殺害を決意し実行する。それらの要素は転がる球や斜面を倒れるドミノのように複雑に連鎖している」 山村(コナン)「そして第一の事件を目の当たりにした犯人が島田さんの殺害を決意し実行した。そうですよね？島田典弘さん殺害の犯人である」 山村(コナン)「田中風馬さん」 田中風馬「ち…違う…」 山村(コナン)「秘伝のタレのレシピを手に入れられなくてやけになったのでしょう？レシピの公開はあなただけでなく投資家の人達にも将来を左右する重要なトピックだった」 山村(コナン)「会長だけでなく社長であるあなたも相当なプレッシャーを受けていたんでしょう？」 山村(コナン)「井上会長亡き後、秘伝のタレのレシピを失ったチョムチョムグループに」 山村(コナン)「投資家の対応は冷淡なものだったと容易に想像はつきます」 山村(コナン)「あなたは島田さんの首を絞め」 山村(コナン)「遺体を橋の上から投げ捨てた」 山村(コナン)「情報攪乱の為の警察への匿名の電話と」 山村(コナン)「マフラーで偽装工作をして」 田中風馬「なぜ私だと？」 山村(コナン)「あれは量販店で売られているマフラーですよ。今回の容疑者の中で服装に頓着していないのはあなただけでした」 山村(コナン)「寝癖がついていても気にしない」 山村(コナン)「袖にシミがついた服をそのまま気にせずに着ているとかね」 山村(コナン)「だからブランドの服に身を固めていた島田さんに平気であのマフラーをつけることができたんだ」 田中風馬「そんなことで…」 山村(コナン)「場当たり的な犯行ですし調べれば指紋なり血痕なりDNAなり、そこかしこで検出されるはずですよ」 山村(コナン)「河本新さんは井上浩平さん殺害の容疑で、田中風馬さんは島田典弘さん殺害の容疑でそれぞれ逮捕します」 手島まなみ「これで終わったのね」 コナン「(なんだ…この違和感は…)」 河本新「フフフ…」 コナン「まさか！」 山村(コナン)「まだ終わっていないんですね？」 河本新「ああそうさ。俺の作ったルーブ・ゴールドバーグマシンはこれからが本番だ」 毛利小五郎「お前何をしやがった！」 山村(コナン)「河本さん、会長の奥さんは今どこにいるんですか？」 河本新「あいつはルーブ・ゴールドバーグマシンがかけた電話に呼び出されて今頃は死へのドライブの真っ最中だろうよ」 📱《お前の秘密を知っている。公にされたくなければ午後3時15分ちょうどに指定された場所へ来い》 河本新「奈々子は浮気がバレたら遺産を受け取れない上に何より秘伝のタレのレシピを受け取れないんだ。あいつは俺を捨てたんだ。まるでゴミを捨てるみたいに。だから俺はあの夫婦に復讐してやるんだよ」 毛利蘭「お父さん！」 山村(コナン)「あなたも一緒に行ってください。情報を引き出し分かり次第連絡します」 毛利蘭「はい」 警官「山村警部、井上奈々子さん名義の車両の広域手配完了しました」 山村(コナン)「河本さん、奈々子さんはどこにいるんですか」 河本新「さあな」 山村(コナン)「あなたは過去、結婚直前に奈々子さんを井上会長に奪われたんでしたねぇ」 手島まなみ「そうよ！聞いた事があるわ」 手島まなみ「結婚直前なんかじゃなくて」 手島まなみ「結婚式で誓いの言葉を交わす寸前に」 手島まなみ「会長が彼女を奪ったのよ」 井上浩平《ちょっと待ったぁ！》 手島まなみ「そのことをいつまでも引きずっていたってわけね」 コナン「(ということは！)」 📱コナン「蘭姉ちゃん！結婚式場だ」 コナン「この辺りで一番豪華で人がたくさん収容できるホテルや教会」 毛利蘭「それなら知ってる。女の子の憧れのウェディング。この辺で一番素敵な教会」 毛利蘭「御影石のチャペル」 河本新「フフフ…菜々子はあの時と同じ午後3時15分、あと5分であの祭壇の上で人生を終えるんだ」 📱コナン「蘭姉ちゃん、確認が取れたよ」 コナン「井上夫妻が結婚する半年前、御影石のチャペルで結婚式を挙げていた河本さんが式を台無しにされたって大騒ぎになっていたって」 コナン「間違いない。そこが復讐の舞台なんだ。あと3分」 毛利小五郎「させるかー！」 コナン「蘭姉ちゃん動画にして！」 毛利蘭「どこにマシンが！？間に合わない」 コナン「上だよ！河本さんは奈々子さんを押し潰すって言ってる。だから上に装置があるはずだ」 毛利蘭「あった！あれだわ」 コナン「止めるんだ！蘭姉ちゃんがあの装置を」 毛利蘭「でもどうやって…」 毛利蘭「うらあああああ」 📺山村ミサオ「いやぁ今回は運が良かったんだと思います。もちろん運を引き寄せたのも不断の努力の結果と言えるでしょう」 コナン「蘭姉ちゃんのお手柄なのにね」 毛利蘭「お父さんもかっこよかったよ。ギリギリの所で奈々子さんを助けた決死のダイブ」 コナン「いい匂い。蘭姉ちゃんそれなぁに？」 毛利蘭「ヤンニョムチキンよ。食べてみて」 毛利小五郎「うまい」 コナン「これお店のやつ？いやお店のより美味しいような…」 毛利蘭「ほら、秘伝のタレって言ってたから食べた時の記憶をたどって味を再現してみようと思ってやってみたの」 毛利蘭「隠し味はこれ！」 コナン「えっ、めんつゆ！？」 毛利小五郎「そんなんであの味を出せるのか！？」 毛利蘭「それは市販のヤンニョムチキンのタレにめんつゆ混ぜただけでできちゃったんだよね」 毛利小五郎「まあ秘伝のタレなんてそんなもんなのかもしれないなぁ」 毛利小五郎「うまい！」
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