薬屋のひとりごと | 第85話『休息(後編)』ネタバレ | ビッグガンガン最新話

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薬屋のひとりごと ビッグガンガン 第85話 ネタバレ 感想 壬氏 猫猫 キス The Apothecary Diaries Chapter 85
薬屋のひとりごと』第85話「休息(後編)」ネタバレ。壬氏から過去の約束の履行を迫られた猫猫が、簪の行方や彼の正体について言葉を交わす中で起きる予期せぬ身体的接触と、場面が変わって遠方の港で新たな名前を名乗り異国の船を見つめる子翠の動向について、原作をもとに整理する。
第85話 前編第86話

薬屋のひとりごと 第85話 後編

原作日向夏
作画ねこクラゲ
サブタイトル休息(後編)
ビッグガンガン2026年 Vol.06
配信日2026年5月25日
登場人物猫猫(マオマオ)
壬氏(ジンシ)
高順(ガオシュン)
楼蘭(ロウラン)
やり手婆
趙迂(チョウウ)

第85話 休息(後編)


あらすじ

壬氏は猫猫に対し、過去に交わした氷菓の約束を持ち出して迫るが、猫猫はその際に受け取った大切な簪を子翠に譲ってしまった事実を白状する。もう一つの約束を巡って二人が言葉を交わす中、壬氏は猫猫の首筋に強く噛みつき、さらに口づけを交わそうと距離を縮めるが、大きなトカゲを捕まえて無邪気に乱入してきた趙迂によってその行為を阻まれる。その後、中性的な雰囲気が薄れて体つきが逞しくなった壬氏は、猫猫の足を掴んで強引に膝枕を要求し、そのまま心地よさそうに眠りにつく。一方、場面は都から遠く離れたある港の市場へと移り、激動の動乱を生き延びた子翠の姿があった。彼女は猫猫から譲り受けた精巧な簪を商人に差し出し、物々交換で玉製の蝉の髪飾りを手に入れると、自らを玉藻と名乗り、海の向こうの島国からやってきた巨大な船を興味深そうに見つめるのだった

概要

本話は、子一族の動乱という大きな山場を越えた後の、壬氏と猫猫の私的な関係性の進展と、物語の重要人物である楼蘭妃こと子翠のその後の足跡を描いた、新章への架け橋となるエピソードである。前半では、宦官の立場を離れて皇弟としての自覚を持ち始めた壬氏が、猫猫に対してこれまで以上に大胆で執着に満ちた身体的接触を試みる様子が描かれ、二人の心理的・物理的な距離感の確かな変化が浮き彫りになる。そこに趙迂という日常の象徴が乱入することで、張り詰めた緊張感がユーモラスに緩和される構造も見事である。後半では舞台が都の喧騒から開放的な港町へと移り、すべてを失ったはずの子翠が猫猫の簪を対価に新たな一歩を踏み出す様が描かれる。玉葉妃の立后という国政の動向を余所に、彼女が玉藻という新しい名を名乗り、異国の船へ眼差しを向ける姿は、物語が壮大な新展開へと向かうことを予感させている。

本文:ネタバレ

1. 壬氏による約束の履行要求

壬氏は猫猫に対し、以前交わした約束を果たすよう求めるが、猫猫にはその記憶がすぐには浮かばない。
約束の提示:
  • それじゃあ約束を果たしてもらおうかと壬氏が猫猫に迫り、過去の出来事を引き合いに出す。
猫猫の困惑:
  • 約束なんかあったかと猫猫は内心で自問し、壬氏の言葉に対して明確な心当たりを持てずにいる。
氷菓の材料:
  • 忘れたとは言わせないと言い放つ壬氏は、自分はちゃんと氷菓の材料を揃えてやったと主張する。

2. 簪の行方と春の捜索への言及

氷菓の材料という言葉から、猫猫は過去に壬氏から受け取った簪のことを思い出すが、その現在の状況に焦りを感じる。
記憶の蘇生:
  • あの時の簪のことだと気づいた猫猫は声をあげるが、その簪をすでにあげてしまったことに気づいて内心でこれはまずいと焦る。
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春の見通し:
  • 簪の所在を問う壬氏に対し、一応は春になったら見つかるかもしれないと猫猫は曖昧な返答をする。
壬氏の疑問:
  • なぜ春なのかと壬氏が尋ね、雪解けの季節を指定した猫猫の意図について疑問を抱く。

3. 楼蘭への譲渡と売り払いの否定

猫猫は簪が見つからない可能性を考慮しつつ、それを売り払ったわけではなく子翠に渡したという事実を壬氏に告白する。
露店への流出:
  • 見つからない方がいいと考えつつ、もし見つからなければ巡り巡って都の露店に並ぶかもしれないと猫猫は説明する。
売却の疑念:
  • 売り払ったのかと声を荒らげる壬氏に対し、猫猫はそれを否定し売り払ってはいないと弁明する。
子翠への譲渡:
  • 猫猫は簪を子翠、すなわち楼蘭にあげたと言い、いつか返してとは伝えたものの現状は手元にないことを伝える。

4. もう一つの約束と対話の催促

簪の件の事情を把握した壬氏は、それ以上の追及をせず、もう一つの約束を果たすよう猫猫に迫る。
事情の納得:
  • そういうことかと呟いた壬氏は、ならばもう一つの約束を果たしてもらおうかと猫猫にさらなる要求を重ねる。
記憶の確認:
  • 話を最後まで聞くことだったかと猫猫が確認すると、どうぞと促して壬氏の発言を待つ。
壬氏の沈黙:
  • 促された壬氏はしばらく沈黙し、よく考えると話すべき内容はもう分かっているだろうと言葉を濁す。

5. 壬氏の衝動と首への噛みつき

壬氏が皇弟であるという事実を察しつつ、猫猫が別の話題を提案しようとした瞬間、壬氏は予期せぬ行動に出る。
皇弟の自覚:
  • 壬氏が話すべき内容は自分が皇弟であることだと猫猫は察し、代わりに別のものでもと提案する。
壬氏の反応:
  • 別のものと壬氏が呟く中で、何も代案がないのかと焦った猫猫が薬作りに思考を移そうとする。
首への噛みつき:
  • その瞬間に壬氏は猫猫の首に唇をあて、痛みを伴うほど強く噛みつき、猫猫から噛み殺す気かと咎められる。
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6. 頬の傷の縫い直しと口づけの阻止

首を噛まれた猫猫が抗議する中、壬氏は猫猫の頬の傷に目を留め、さらに距離を縮めようとする。
唾液の毒性:
  • 獣に噛まれたら消毒が必要なように、人の唾液にも毒がある場合があると訴える猫猫に対し、壬氏はお前には多少の毒は効かないと返す。
傷跡の観察:
  • 仕事がしたいと拒む猫猫は、壬氏の頬の傷が綺麗に縫い直されているのを見て、おやじの仕事かと思案する。
接吻の試み:
  • お前も毒を溜めているのかと問いかけた壬氏が猫猫にキスをしようとしたその時、突然の来訪者によって阻まれる。
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7. 趙迂の乱入とトカゲの獲得

二人の緊迫した空気の中に、記憶を失った趙迂が突然部屋に入ってきて、自分が捕まえた獲物を猫猫に見せる。
趙迂の乱入:
  • そばかす見ろよとお前が欲しがっていただろうと叫びながら、趙迂が元気よく部屋に飛び込んでくる。
蜥蜴の発見:
  • 趙迂が差し出したトカゲを見た猫猫は、でかしたと喜び、彼の成果を大いに称える。
壬氏の状態:
  • 床に這いつくばっている壬氏を見た趙迂が不思議がると、猫猫は仕事でお疲れなのだと説明して駄賃を渡し追い出す。

8. 壬氏の身体的変化と膝枕の要求

趙迂が去った後、壬氏は不満を口にしながらも、猫猫に対して休息のための理不尽な要求を行う。
壬氏の不満:
  • 邪魔をされた壬氏は、あの子供を絞首台行きにすればよかったと不機嫌そうに呟く。
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体型の変化:
  • 壬氏を見つめる猫猫は、なんとなく中性的な雰囲気が薄れて線が太くなってきたような印象を抱く。
膝枕の強要:
  • 寝床を用意しようとする猫猫の足を掴んだ壬氏は、これを枕に使うと言って膝枕を要求し、そのまま眠ったふりをする。
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9. 港の市場における子翠と商人の取引

場面は都から離れたある港の市場へと移り、身なりの良くない一人の女性が商人と髪飾りを巡って交渉を行う。
顧客への不信:
  • 身なりが良くない客を見て、商人は冷やかしではないかと内心で疑いの目を向ける。
蝉の髪飾り:
  • 客である子翠は古い時代に作られた玉製の蝉の髪飾りを見つけ、面白いねと興味を示す。
商人の警戒:
  • 買わないなら触らないでくれと言う商人の前で、子翠はお金があまりないが欲しいと悩む。
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10. 簪との物々交換と玉藻という新しい名前

子翠は金銭の代わりに、猫猫から譲り受けた精巧な簪を差し出し、商人との間で物々交換を成立させる。
簪の提示:
  • 物々交換を提案した子翠が差し出した品を見て、商人は平たい飾りに痕はあるが初めて見る精巧な細工だと驚く。
取引の成立:
  • これで十分だと商人が納得したため、子翠は目当ての蝉の髪飾りを手に入れ、満足そうに受け取る。
玉藻の名乗り:
  • 帝の花園にいれば贅沢ができたという商人に対し、子翠は自分の名前が玉藻であることを告げる。

11. 遠い島国からの船と子翠の旅立ち

新しい后の噂を聞いた子翠は、港に停泊している異国の船に目を留め、海の向こうの世界へと興味を抱く。
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寵妃の噂:
  • 玉葉さまが后になったという商人の言葉を聞き、子翠は玉葉かとその名に思いを馳せる。
島国の船:
  • 遠い島国からやってきた船であることを商人に教えられた子翠は、海の向こうの世界を面白そうだと見つめる。
旅の始まり:
  • 船を眺めながら商人にお礼を言った子翠の姿と共に、物語は新章のスタートへと向けて動き出す。
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まとめ

壬氏から氷菓の約束や簪の行方を問われた猫猫は、簪を子翠に譲った事実を告白し、二人の対話は首への噛みつきや口づけの試みへと発展するが、趙迂の乱入によって中断される。
その後、壬氏は猫猫に膝枕を要求して休息を取り、場面は都から港の市場へと移り、生き延びた子翠が簪と引き換えに蝉の髪飾りを入手して玉藻と名乗り、異国の船を見つめる。
約束の追及と簪の行方:
  • 壬氏は猫猫に過去の約束を迫るが、猫猫が簪を子翠に渡したことを知り、さらなる対話を求める。
予期せぬ接触と乱入:
  • 壬氏は猫猫の首に噛みつき口づけを試みるが、トカゲを持った趙迂の乱入によって行為を阻まれる。
壬氏の休息と膝枕:
  • 中性的な線が太くなった壬氏は、寝床への移動を拒み、猫猫の足を掴んで膝枕の状態で眠りにつく。
子翠の生存と物々交換:
  • 舞台は港へ移り、子翠が猫猫の簪を差し出すことで、商人から玉製の蝉の髪飾りを譲り受ける。
新たな名前と異国への関心:
  • 子翠は自らを玉藻と名乗り、玉葉后の知らせを聞きつつ、遠い島国からの船に興味を示す。
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第85話 前編第86話