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DEMON SLAYER |
原作(Original Story): 吾峠呼世晴(Koyoharu Gotōge) 鬼滅の刃 第204話ネタバレ |
第204話 鬼のいない世界① | |
配信日 | 2020年5月11日 |
ジャンプ | 2020年23号 |
単行本 | 第23巻 |
登場人物 | 竈門炭治郎 竈門禰豆子 嘴平伊之助 我妻善逸 冨岡義勇 不死川実弥 不死川玄弥 産屋敷輝利哉 産屋敷くいな 産屋敷かなた 宇髄天元 須磨 まきを 雛鶴 栗花落カナヲ 神崎アオイ 愈史郎 煉󠄁獄槇寿郎 煉󠄁獄千寿郎 三郎 |
STORY | |
『三か月後 蝶屋敷』 竈門炭治郎「もう桜も満開だ」 竈門禰豆子「綺麗だねぇ」 『悪い鬼がいない世界になった。だけど引き換えにあまりにもたくさんのものを失った。それでも俺たちは生きていかなければならない。この体に明日が来る限り』 竈門禰豆子「やっぱり握ったりもできない?こっちの手、お爺ちゃんみたいにしわしわになっちゃったね」 竈門炭治郎「そうだなあ。上げ下げくらいはできるけど、肘から下は触られてるのもわからないよ」 竈門禰豆子「そっかあ…」 竈門炭治郎「元々無くしてるものだしなあ。こっちの目も形が整ってるだけど機能してないし…俺なんかより禰豆子は大丈夫なのか」 竈門禰豆子「私は全然平気だよ」 竈門炭治郎「傷が残るだろうなあ…みんなに申し訳ないよ」 竈門禰豆子「そんなこと気にする人いると思う?もう謝るのはなし。次、謝ったらおでこはじくからね。お兄ちゃんが人間に戻れて良かった」 竈門炭治郎「義勇さんは俺が禰豆子を噛んだ時、終わったと思ったって」 竈門禰豆子「あははっ、それは思うよねぇ。私も本当に駄目かもって何度も思った」 竈門炭治郎「愈史郎さんの話だと、しのぶさんの薬があったことと、一番最初に嚙んだのが禰豆子だったことが僥倖だったって」 竈門禰豆子「そうなの?」 竈門炭治郎「うん、禰豆子は一度鬼になって人間に戻ってる体だから抗体を持っているんだって」 竈門禰豆子「こーたい?」 竈門炭治郎「無惨の細胞に対して免疫があったらしい」
愈史郎《しのぶの薬と禰豆子、もしどちらか欠けていたらお前は人間に戻れなかっただろう。つくづく運のいい奴だよ。そしてお前の鬼としての素質、ずば抜けてるよ。一瞬で太陽を克服してるし、無惨より禰豆子よりお前には鬼の素質があったんだ。ギリギリまで自我が消えずにいられたのも凄いことだ。本当によく頑張った。えらいよお前》 竈門炭治郎《いや…そんな…俺は…たくさん周りの人に助けてもらってやっとだから》 愈史郎《冗談で言ってるんだ。真に受けるな馬鹿が。お前なんか下の下だ。顔見てたら苛々してきた。俺は帰る。じゃあな》 竈門炭治郎《愈史郎さん、死なないでくださいね。珠世さんのことずっと覚えていられるのは愈史郎さんだけです》 竈門炭治郎「愈歴史さん大丈夫かな…ふらっといなくなってそれきりだし…心配だよ」 竈門禰豆子「うん…」 竈門炭治郎「あっそうだ、それと義勇さんたちいなかったけど知らないか?具合悪くなったりしてないよな?」 竈門禰豆子「義勇さんたちは大丈夫だよ。今日お館様の所に行ってるの」
産屋敷輝利哉「来てくれてありがとう。今日が最後の柱合会議だ、実弥、義勇。柱は二人だけになってしまったね。他の子供たちも大勢いなくなってしまった。けれど私たちは鬼を滅ぼすことができた。鬼殺隊は今日で解散する」 義勇・実弥「御意」 くいな・かいな「長きにわたり身命を賭して世の為、人の為に戦って戴き尽くして戴いたこと」 産屋敷輝利哉「産屋敷家一族一同、心より感謝申し上げます」 冨岡義勇「顔を上げてくださいませ!」 不死川実弥「礼など必要御座いません。鬼殺隊が鬼殺隊で在れたのは産屋敷家の尽力が第一」 冨岡義勇「輝利哉様が立派に務めを果たされたこと、御父上含め産屋敷家御先祖の皆様も誇りに思っておられることでしょう」 産屋敷輝利哉「ありがとうございます…っ」
まきを「炭治郎!」 須磨「禰豆子ちゃん」 宇随天元「明日には静養終えて家に帰るんだって?」 須磨「先に私たちのうちにも遊びに来てくださいよぉ!」 まきを「馬鹿デカイんだよ、アンタ声が!」 須磨「いやあっ!まきをさんがぶったあ!天元様見ましたあ!?今ぶたれたの」 宇随天元「ちょっと見てなかったわ」 雛鶴「落ち着いたら遊びに来てね。これうちの住所とお土産のお菓子」 竈門炭治郎「わーありがとうございます」
煉獄千寿郎「こんにちは!父上早く早く!ねぇ!」 竈門炭治郎「あっ!千寿郎君、槇寿郎さんっ」 宇随天元「何を遠慮してんだよ旦那!」 竈門炭治郎「ご無沙汰してます」 煉󠄁獄槇寿郎「ああ…息子の…杏寿郎の鍔をつけて戦ってくれたそうだな。ありがとう。あの子もきっと喜んでいると思う」 竈門炭治郎「そんな!俺の方こそどれだけ杏寿郎さんの言葉に励まされたか、感謝しています」 我妻善逸「うーん…うるせぇなあ…うわーっ!また来てるよ!ひょっとこ集団が!殆ど毎日来るじゃん!やだあ」 我妻善逸「増えたァァ!何でみんな示し合わせたみたいに同じ時間に来るの!病室がギチギチになるんだよ」
嘴平伊之助「(腹減った)」 神崎アオイ「あっまた盗み食いして!」 嘴平伊之助「しっ…してねぇ!」 神崎アオイ「口いっぱい詰め込んで何言うのよ」 嘴平伊之助「(何でコイツすぐ俺に気づくんだ…もしかして強ぇのか…)」 神崎アオイ「お腹すいたらこっち食べて。このお盆に乗ってるのはあなた専用ね。これだけはいつでも食べていいから、だから盗み食いはやめてね」
竈門炭治郎「カナヲー」 栗花落カナヲ「炭治郎」 竈門炭治郎「近くで見ると凄いね!この桜の木」 栗花落カナヲ「うん。初代花の呼吸の剣士が植えた桜なんだって。“必勝”っていう名前がつけてあるの」 竈門炭治郎「へぇ、かっこいいなぁ」 栗花落カナヲ「叶ったよって教えてあげたい」 竈門炭治郎「うん (やさしい)」 竈門炭治郎「目大丈夫?傷も」 栗花落カナヲ「うん、全然見えないわけじゃないんだよ」 竈門炭治郎「ほんと?」 栗花落カナヲ「うん、傷も全然痛くないよ。さっき風柱様も来てくれたの」 竈門炭治郎「えっ!ほんとに?俺も挨拶したいな」 栗花落カナヲ「しておいで。まだいらっしゃると思うよ。蛇柱様のお友達の鏑丸くんをくれたんだ。すごく賢いのよ」 竈門炭治郎「わー鏑丸!そうかそうか良かった」
竈門禰豆子「あー!こんにちはっ」 不死川実弥「ああ……」 竈門禰豆子「怪我は大丈夫ですか?」 不死川実弥「ああ…まあ…」 竈門禰豆子「良かったです」 不死川実弥「……悪かったな色々…無惨倒した後も一悶着あったらしいが、俺はその間寝てたしよ…」 竈門禰豆子「あははっ!私なんて二年くらい寝てたことありますよ。それに比べたら全然大したことないです。お兄ちゃんも戦いの後、一か月くらい殆ど寝てたし、私寝るの好きです」 不死川玄弥《寝るの好きだ。腹減らねぇから!》 不死川実弥「元気でなァ」
我妻善逸「(はあ?何してんのアイツ!はああ?はぁー!?)」 竈門炭治郎「髪切ったんですね」
我妻善逸「これ絶対今日中に終わらないよぉ。どんだけ墓あると思ってんだよ。全部に花供えたら炭治郎んち行けねぇよォ」 嘴平伊之助「俺様がやってやるよォ」 我妻善逸「ばち当たりなんだよ、お前はさあ!」 竈門炭治郎「伊之助っ」 我妻善逸「もう日が暮れちゃうじゃねーかよぉ、腹減ったよぉ、あーん、ねずこちゃぁん」 嘴平伊之助「なぁお前何を背負ってんだ?」 我妻善逸「爺ちゃんの遺骨だよ」 嘴平伊之助「イコツ?それ食えんのか?」 我妻善逸「馬鹿かお前は!」
竈門禰豆子「あ、三郎お爺ちゃん」 | |
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