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Detective Conan | |
原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama) TVアニメ『名探偵コナン』 第R140話ネタバレ | |
第R140話 ワインレッドの告発 | |
放送日 | 2023年10月28日 |
OPテーマ | Unraveling Love ~少しの勇気~ (歌 : 倉木麻衣) |
EDテーマ | …and rescue me (歌 : Rainy) |
CAST | |
江戸川コナン Edogawa Conan CV.高山みなみ 毛利小五郎 Mori Kogoro CV. 神谷明 毛利蘭 Mori Ran CV. 山崎和佳奈 白鳥任三郎 Shiratori Ninzaburō CV.井上和彦 本城牟呂蔵 CV.石井康嗣 広瀬晋也 CV.西村知道 赤丸吾郎 CV.丸山詠二 小池 CV.岡和男 小池の妻 CV.伊倉一恵 仲根 CV.千葉進歩 シェフ CV.柳沢栄治 スタッフ CV.紗川じゅん 仮面ヤイバー CV.高木渉 |
NEXT CONAN's HINT | |
TITLE CARD | |
STORY | |
コナンは小五郎らと日本ワイン協会会長、広瀬の古稀をお祝いするため、会社社長、本城の山荘へ。パーティー前、コナンは蘭とロープウェイで山頂に行く事に。その時、コナンは外で本城と翻訳家の赤丸が言い争う姿を見かける。そしてコナンは山頂へ向かうゴンドラから本城が赤丸の頭にブロックを振り下ろす瞬間を目撃。この後、コナンは山荘と周辺を調べるが遺体を発見できず…。小五郎、コナン、蘭、白鳥警部は日本ワイン協会会長、広瀬晋也(ひろせしんや)の古稀をお祝いするため、アパレル会社社長、本城牟呂蔵(ほんじょうむろぞう)の山荘へやってくる。皆、パーティーの準備に忙しいため、蘭はコナンと一緒にロープウェイで山頂に行く事に。山荘を出た時、コナンは外で本城と灰色の服を着た赤丸吾郎(あかまるごろう)が言い争う姿を見かける。この後、コナンは山頂へ向かうゴンドラから本城が赤丸の頭にブロックを振り下ろす瞬間を目撃。時刻は午後3時33分だった。そして午後4時過ぎ、急いで戻ったコナンが山荘周辺を調べていると、山荘から本城とシェフが現れる。本城に何をしているかと聞かれたコナンは落とし物をしたと言い訳。コナンはかまをかけ、赤丸の話題を出す。本城は動揺しつつも、帰ったとウソをつく。厨房を調べた後、コナンは地下室を調べようとするが、扉には指紋照合装置がついていた。その時、中から管理人の小池と本城が現れる。その部屋はワインの貯蔵室で、死体を隠すような場所はどこにもなかった。コナンは2階の部屋へ追いやられてしまうが隙を見て捜査を再開。テニスコート隅に置かれたワイン樽の内部に引っ掛かった灰色の繊維片を発見する。コナンは自分が調べ回っているため、本城は遺体をワイン樽から安全なワイン貯蔵室へ移したと推理する。そして広瀬や他の来客者が山荘に続々とやってきてパーティーがスタート。広瀬は仏文学の評論家でワイン通の赤丸がいない事を気に懸ける。本城は、赤丸は参加できなくなったと広瀬に言い訳する。この後、本城は貯蔵室から1959年産ペトリュスという最高級のワインを持ってきて広瀬にプレゼントする。広瀬はそのワインを飲むが、オリ(沈殿物)が回っていると不満を口にする。本城はワインを振り回した心当たりがなく納得がいかない。すると、コナンはワインのボトルを調べ、ラベルに血痕らしきものを発見。コナンはオリが回った理由に気付き、犯人の本城を追い詰める…。 | |
本城牟呂蔵「これはこれは白鳥さん!我が山荘へようこそ!今夜は存分に楽しんでいってください」 白鳥警部「こちらこそ、お招きくださいまして恐縮です」 本城牟呂蔵「ところで毛利さんは?」
毛利小五郎「毛利です!グランヴァ〜ン!」 白鳥警部「ああそのワインは振ったらダメですよ」 毛利小五郎「えっどうして?」 白鳥警部「オリが回って沈殿するのに時間がかかるんです」 毛利小五郎「オリ?」 本城牟呂蔵「何、大丈夫ですよ。それよりわざわざお越しいただいて光栄です。広瀬先生もきっと大喜びでしょう」 毛利小五郎「こちらこそ光栄です。全国ワイン協会会長でフランスの名誉ある勲章を受勲された広瀬先生の古稀のお祝いに参加させて頂いて」 本城牟呂蔵「君、毛利先生に今夜の段取りを説明してくれたまえ」 本城牟呂蔵「実は毛利先生にちょっとした寸劇をやって頂けないかと思いまして…いかがでしょう」 毛利小五郎「お安い御用です」 「これがシナリオです」 赤丸吾郎「1959年産のペトリュスマグナムだそうだな」 本城牟呂蔵「ああ、貴様が一生飲む事もないだろう最高級品だ」 赤丸吾郎「ほぉ~お前に味がわかるのか?この間のちょっと変わったヌフ・パプの味もわからなかったくせに。それにしても広瀬先生がお可哀そうだ。せっかくの古稀のお祝いというのに…やはり僕が主催すべきだった」 本城牟呂蔵「何してるんだ?」 コナン「え…えーと…落とし物探してたんだ。やっぱり家の中かなぁ…」 コナン「ねぇ!ひょっとしてあのおじさんが知らないかな?からし色の背広の白髪のおじさん」 コナン「何かお話してたよね?」 本城牟呂蔵「あ…ああ…大事な話があってね。でももう帰ったよ」 コナン「そうなんだ」 シェフ「見つかった?」 コナン「ううん、それよりおじさん達いつからここに?」 シェフ「4時からだよ」 小池「あれ?」 コナン「落とし物…」 本城牟呂蔵「またかい。僕の言う落とし物ってひょっとしてハムスターか何かかな?」 コナン「違うよ。ボール!」 小池「キーは指紋照合型だからね、本城さんしか入れない。他じゃないのかな」 コナン「そうだね」 本城牟呂蔵「小池さん、パーティーの準備はもういいからこの子のボールを探してあげてくれないか?」 本城牟呂蔵「その間、僕は2階でテレビでも観てるといい」 コナン「うん」 白鳥警部「あ、本城さん、毛利さんの寸劇を普通のスピーチに変えてもらえませんか?」 毛利蘭「台詞を覚えられないみたいで…」 本城牟呂蔵「仕方ありませんな。でもその前に毛利先生と少しお話しをさせて頂けませんか?」 広瀬晋也「私の為にこんな盛大な会を催してくれて本城君、みんな本当にありがとう」 本城牟呂蔵「広瀬先生の古稀のお祝いと今後の益々のご活躍をお祈りして乾杯!」 本城牟呂蔵「続いてはシャトー・ムートン・ロートシルト1982年です」 毛利蘭「わあ!キレイな絵のラベル」 白鳥警部「エチケットというんだよ」 白鳥警部「ムートンのエチケットは年ごとに違う著名画家や芸術家が描いていてアーティスティックな事で有名なんだ。1970年のエチケットはシャガールが描いたんだよ」 毛利蘭「すごい!」 本城牟呂蔵「1992年のシャトー・ル・パンです」 広瀬晋也「ああ本城君、赤丸君の姿が見えないが」 毛利小五郎「赤丸さんって?」 白鳥警部「フランス文学の翻訳家でワイン評論家としても有名な方です」 コナン「3時頃には来てたみたいだよ」 毛利小五郎「どうしてお前がそんな事知ってんだ?」 コナン「たまたま見てたんだ。そうだよね?」 本城牟呂蔵「あ…ああ…“せっかくのお祝いに出られなくて申し訳ない。広瀬先生によろしく”と言われました」 広瀬晋也「そうか、それなら仕方ない」 本城牟呂蔵「じゃあ準備がありますので…」毛利小五郎「うわっ!」 毛利蘭「大丈夫?」 毛利小五郎「大丈夫大丈夫!ノープロブレム!」 小池「ボウヤ、ボールってこれの事かな?駐車場の隅っこに落ちてたんだ」 コナン「そうです。どうもありがとうございました」 本城牟呂蔵「1959年のシャトー・ペトリュスマグナムボトルです!これを今広瀬先生に捧げます」 広瀬晋也「ありがとう本城君。この上なく嬉しいよ」 本城牟呂蔵「こ…これは!」 毛利小五郎「ひぃ!」 毛利蘭「お父さん!やっぱりあの時!」 毛利小五郎「す…すみません。私がついうっかり…」 本城牟呂蔵「まぁ…大丈夫です」 本城牟呂蔵「さあ先生」 本城牟呂蔵「どうされました?」 広瀬晋也「澱が回ってる」 本城牟呂蔵「えっ!?」 広瀬晋也「味もおかしい」 本城牟呂蔵「そんなバカな!」 白鳥警部「私もいいですか?本当だ」 広瀬晋也「貯蔵室の温度が上がったんじゃろ」 本城牟呂蔵「それもあり得ません。貯蔵室の温度調整はコンピューター制御で完全です」 コナン「(これは…もしや…本城さんがバカにされたか何かでカッとなり赤丸さんを殺害)」 コナン「(テニスコート脇のワイン樽に赤丸さんを隠した)」 コナン「(しかし、オレがウロチョロしているので)」 コナン「(もっと安全な場所に隠そうとテニスコートからワイン貯蔵室に移した)」 コナン「(ところが、死んだと思っていた赤丸さんが息を吹き返したんだ)」 コナン「(そして澱を沈殿させる為に安置されていたペトリュスに気づき)」 広瀬晋也「おお!これが有名な眠りの小五郎じゃな!」 小五郎(コナン)「本城さん、あなた罠にハメられましたな!本城さんを妬む何者かがこのパーティーであなたに恥をかかせるために密かにワイン貯蔵室に侵入し、そのワインを台無しにしたのです」 本城牟呂蔵「そうだ!きっとそうに違いない!誰だそいつは!」 本城牟呂蔵「…いや…それは不可能だ。ワイン貯蔵室に入るには私の指紋を照合しなければ…」 小五郎(コナン)「恐らく犯人はその手の防犯システムに詳しいのでしょう。ひょっとしたら、まだ貯蔵室に隠れているかも知れない。そして残りのワインも…」
広瀬晋也「それは大変じゃ!」 白鳥警部「止めないと!ワインに対する冒涜です!一緒に貯蔵室へ行きましょう!」 「私も一緒に!」 「私も!」 「急がないと!」 広瀬晋也「どういうことかね本城君」 白鳥警部「本城さん、警察を呼びます」 本城牟呂蔵「あいつがバカにしやがるから!俺には教養も品格もないワイン愛好家を名乗る資格はないなどと…」 白鳥警部「本城さん、あなたは本当にワインを愛していたんですか?」 本城牟呂蔵「愛していたさ!」 白鳥警部「そうは思えません。ワイン貯蔵室はワイン愛好家にとっての聖域です。そこを犯罪の隠蔽に利用するなどあり得ません!」 コナン「(幸い赤丸さんは一命を取りとめ事件は幕を閉じた。もしかしたら、この事件の本当の被害者は人間の醜い争いに巻き込まれ、その味を汚された一本のワインかも知れない)」 | |
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