文スト41話 | 第4期4話『フョードルと虫太郎の取り引き』ネタバレ | Bungo Stray Dogs

Bungo Stray Dogs

原作(Original Story): 朝霧カフカ(Kafka Asagiri) TVアニメ『文豪ストレイドッグス』 第4期4話ネタバレ

第41話 完璧な殺人と殺人者 (其の一)
放送日	2023年1月25日
OPテーマ	TRUE STORY (歌 : SCREEN mode)
EDテーマ	しるし (歌 : ラックライフ)
CAST
江戸川乱歩 Edogawa Ranpo CV.神谷浩史 国木田独歩 Kunikida Doppo CV.細谷佳正 ポオ Edgar Allan Poe CV.森川智之 フョードル・D Fyodor Dostoevsky CV.石田彰 小栗虫太郎 Oguri Mushitaro CV.草尾毅

EPISODE GUIDE
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ENDCARD

EYECATCHER

SEASON 4 KEY VISUAL

CHARACTER DESIGN

小栗虫太郎「死、それは痙攣」

小栗虫太郎「殺人、それは弱者の崇拝物。私は殺人の天使」

小栗虫太郎「犯罪の王！」

小栗虫太郎「安らかに眠られんことを！」

江戸川乱歩「聞け。お前を必ずここから出してやる」

「…………」

江戸川乱歩「聞いてるのか？国木田」

国木田独歩「いいんです乱歩さん…容疑者が留置されるのは当然の事」

江戸川乱歩「お前の容疑は殺人。少女は手榴弾を自分の手で起爆させた」

江戸川乱歩「それがお前の主張だ。だが目撃者はおらず、証拠も敵によって抹消済み」

江戸川乱歩「ご丁寧にも手榴弾は探偵社の型番と一致。お前はハメられたんだ」

江戸川乱歩「鼠共の作戦の一部…というよりついでの嫌がらせだな」

国木田独歩「俺は…」

江戸川乱歩「罪の意識から容疑を受け入れるか？」

「！！」
江戸川乱歩「お前の葛藤なんか知ったことか。お前は僕が無罪にする」

江戸川乱歩「鼠には証拠隠滅の専門家、隠滅屋がいるハズ。そいつを捕らえる。誰にも文句は言わせない。探偵社にも社長にも」

国木田独歩「乱歩さん…なぜそれ程」

江戸川乱歩「あの時、僕が魔人フョードルの罠を破っていれば少女は死ななかった」

ポオ「ふーん…難しい…この知の巨人ポオを苛むとは…」

ポオ「しかしこの作品の謎は必ずや吾輩が最初にー！」



江戸川乱歩「ポオ君か！奇遇だな」

ポオ「乱歩君？」

江戸川乱歩「こんな所で何を？…あ～待ち合わせか」

ポオ「推理された」

ポオ「ある品を競売で競り落としてその受け取りである。乱歩君こそここで何を？というかその格好は一体何であるか？」

江戸川乱歩「ようやくそこにつっこんでくれる人が現れたか！」

江戸川乱歩「共食いの事件の時、社長の命令に背いてね、売り子の手伝いをさせられたけど逃げてきた」

江戸川乱歩「ちょっと手伝え！」

ポオ「ああああ！乱歩君！吾輩にも待ち合わせ相手がぁああ！カールが中で噛んだああ！」

ポオ「成程…」

ポオ「その敵の隠滅屋とやらがこの展望台に現れるという事であるか」

江戸川乱歩「そう」

ポオ「なら乱歩君も一緒に捜した方が」

江戸川乱歩「僕は面が割れてる。隠滅屋はフョードルの協力者にして懐刀。情報操作の専門家だ」

江戸川乱歩「隠滅屋の事でわかってるのは渡した写真だけだ」

ポオ「友達少なそうな顔であるな」

江戸川乱歩「君、人の事言えない」

ポオ「しかしなぜ隠滅屋がここに現れると思ったのであるか？」

江戸川乱歩「捕まった異能力者が吐いた。でも調子よさそうな小物だったし…ガセネタだったかなぁ」

江戸川乱歩「ふーん…ヒマだ。ポオ君なにか面白い話しろ」

ポオ「ムチャブリ！」

ポオ「あ、吾輩が先程まで挑んでいたミステリーの話はどうであるか？今世間をもっとも騒がす」
江戸川乱歩「ヤだ！」

江戸川乱歩「近所の子供と遊んだ方がまだ有意義だ」

ポオ「まーまー、なんとこの作者殺されたのである。それも自分の小説と同じ殺害方法で」

ポオ「その小説は雑誌に３話まで掲載済みである」

ポオ「最終話であり解決編となる４話目の原稿が完成した直後の死であった」

ポオ「そして犯人は殺害後その４話目を現場から盗んだ。なぜなら」

江戸川乱歩「その４話目に殺害後のトリックと真相が書かれていたから…か」

ポオ「死んだのは“金田一”というペンネームの推理作家である。腕の立つ有名作家のため世間は大騒ぎ」

ポオ「業界総出で３話まで読み返し必死に謎解きに挑むも全敗。吾輩も挑戦中だがこれがなかなかの」

江戸川乱歩「ふーん」

ポオ「乱歩君！？」

江戸川乱歩「君も結構ヒマだな」

ポオ「別階で待機するハズでは？」

江戸川乱歩「隠滅屋が来ない腹いせの八つ当たりを思いついた。今ここで小説の犯人を当てる」

ポオ「あっ！やめるのである！」

江戸川乱歩「どうせ犯人は明日にはわかる」

ポオ「明日？なぜ？」

江戸川乱歩「犯人の動機は二つ。怨恨と金だ」

江戸川乱歩「犯人は完成前の４話目の内容を聞かされていた。つまり、被害者と相当親しい。殺意はそこからきてる」

江戸川乱歩「では原稿完成直後に殺した理由は？完成を待ったからだ」

江戸川乱歩「世間がこの殺しで盛り上がれば盛り上がる程、原稿に高値がつく。それを売る気だった」

ポオ「売るとは限らないのでは？」

江戸川乱歩「売るさ。というかもう売った」

ポオ「誰に？」

江戸川乱歩「君に」

江戸川乱歩「君の優秀な助手が教えてくれた。休日の人混みに小動物は危険だし面倒だ。それでも連れてきたのは待ち合わせの目的の為」

江戸川乱歩「つまりお互いに面識がない。それに君は競売と言った。世間騒然の第4話を売るなら地下競売が一番。まだ続けるか？」

ポオ「くう…自力で謎を解きたかったのである！だが原稿を警察が買えば報道で真相が流れてしまう」

江戸川乱歩「立派な証拠品だ。すぐ警察に渡せば感謝状だ」

ポオ「そうするのである。高々2千万の買い物であったし」

「！！」

ポオ「何であるか？その顔…マスターアーキテクト官位はギルドの第３位。翌日には払った事も忘れる額である」

江戸川乱歩「バッカじゃないの！？」

ポオ「乱歩君の貴重な呆れ顔を見れたので黒字である」

ポオ「さて、ならば早々に受け取りを済まさねば…引き渡し人の目印は紅色の封筒と言っていたが…」

江戸川乱歩「紅色の封筒なら」

江戸川乱歩「あそこにあるぞ」

ポオ「おーいつの間に！」









ポオ「今の男の顔…隠滅屋である！」

江戸川乱歩「参ったな…このミステリー結構バカにできないぞ」

ポオ「即死…これは自殺であろうか？或いは鼠の口封じ？」

江戸川乱歩「ん？」

箕浦「市警だ！死体に触れるな！ってお前らは…」


江戸川乱歩「箕浦さーん！」

箕浦「ハハハハ！放せ！離れろハハハハ！」

江戸川乱歩「これで僕の勝ちだ！」

ポオ「ふーん、乱歩君が突然喜んだ理由は…警察の到着があまりに早い。我々が地上に急ぎ降りたら同時に警察が到着した。なぜか！」

江戸川乱歩「犯人が通報したからだ。事前にな。市警に現場を封鎖させ僕を死体に触れさせない為だ」

江戸川乱歩「これを見ろ」

ポオ「被害者の靴であるな」

江戸川乱歩「落ちてる時に脱げたんだ」

江戸川乱歩「窓から見た時は履いていた」

ポオ「あの一瞬で観察したのであるか！？」

江戸川乱歩「底のすり減り方からして使い込んだ愛用の靴だ。簡単には脱げない。なのに空中で脱げた理由は？」

ポオ「成程！」

箕浦「おい説明しろ！」

ポオ「この靴は死んだ男が愛用の靴ではない。つき落とされる直前に履かされたのである。理由は、乱歩君に靴跡を知られているから」

江戸川乱歩「僕は隠滅屋の手がかりの為、廃鉱のアジトに行った」

江戸川乱歩「当然、地面の靴跡は全て記憶してある」

ポオ「この靴跡は？」

江戸川乱歩「当然あった」

ポオ「ではあの顔は作り物と釣り糸」

江戸川乱歩「だな」

江戸川乱歩「予め死体の顔を潰し」

江戸川乱歩「その上から映画撮影用の作り物の顔を被せ」

江戸川乱歩「釣り糸を作り物の顔部分にかけて」

江戸川乱歩「落下中に顔だけ釣れるように長さを調節すればいい」


江戸川乱歩「地面に激突すれば、事前に顔だけ潰していたかなんてわからないからな。隠滅屋本人が偽装の為に彼を落とした」

江戸川乱歩「よって、これで犯人の居場所を突き止めて終わりだ」

小栗虫太郎「(奴は怪物か！？競売にて逃亡資金を入手し、かつ探偵社をまく一挙両得の局面が靴のすり減りだけで…！)」

小栗虫太郎「(顔の偽装だって大変だったのに…この状況…！)」

小栗虫太郎「(フフフフ…全くの予定通り！)」

小栗虫太郎「フフフフフ」

小栗虫太郎「見よ！北方の魔人さえ恐れた異能力！探偵よ思い知れ！看破の不完全性を！」

小栗虫太郎「異能力！」

小栗虫太郎「完全犯罪！」

ポオ「さぁ！ついに来たのである！一瞬で真相を見抜く超推理の時間が！」

箕浦「アンタ…あの探偵のファン？」

ポオ「ライバルである！」



江戸川乱歩「…わからない」

ポオ「ん？今なんと？」

江戸川乱歩「何もわからない」

小栗虫太郎「フフフフ…探偵屋め…卑しきハイエナめ」

小栗虫太郎「私は絶対に捕まえられん。なぜなら私の異能力は犯罪の証拠を消滅させる能力。上天の門は閉ざされた。再び開くことなし！」

小栗虫太郎「私は絶対無謬の探偵殺し！社員の冤罪は晴らせない！」

小栗虫太郎「そして私にフョードルがわざと捕まった理由を喋らせる事もできん！」

フョードル「初めまして虫太郎さん」

小栗虫太郎「何者だ貴様」

フョードル「あなたを解放しに来た者です」

フョードル「犯罪の証拠を消す能力、素晴らしきその異能で金を稼ぐため犯罪組織があなたを監禁していた」

フョードル「今日までは」

フョードル「自由の対価はささやかなものです。一度だけ我々の作戦に参加して頂きたい」

小栗虫太郎「暴君と悪魔なら悪魔と取り引きする。それが私の性分だ。その話のった！だが条件がある」

小栗虫太郎「一つ！私は表舞台には出ない。ただ異能力を使うだけだ」

小栗虫太郎「一つ！執務用の机を用意せよ」

小栗虫太郎「一つ！食器は銀か白磁！衣服は常に糊付きを用意しろ」

フョードル「結構です。他には？」

小栗虫太郎「ある。これが最重要だ！作戦後、私は組織から逃げる為、海外に高飛びせねばならない」

小栗虫太郎「ただし、作戦の１週間後に」

フョードル「１週間？即日の手配も可能ですが？」

小栗虫太郎「やり残した事がある。死と罪の約束。その１週間である男をこの手で殺したい！」

ポオ「乱歩君…死体を見たきり一言も口を利かないのである」

ポオ「乱歩君！そう気を落とさな」

江戸川乱歩「よし！諦めよう！じゃあ僕は社に帰る。あとよろしくー」

ポオ「乱歩君？」

小栗虫太郎「(我が勝利は確定せり)」

小栗虫太郎「(探偵らが持つ私の写真は組織にて顔を変える前のもの。すなわち私を見ても私とは気づけん)」

小栗虫太郎「(殺人など小指を曲げる様に容易。先日、奴を殺した時も)」

〈虫君、僕はね、究極のミステリーを書きたいのだよ〉



小栗虫太郎「跪け探偵！私は犯罪の王！何人も私と罪と悔い改めを強いる事は」

江戸川乱歩「ねぇ君ちょっといい？」

小栗虫太郎「あああああ！」

江戸川乱歩「君さ、タクシー乗り場知らない？」

小栗虫太郎「は？タクシー！？」

江戸川乱歩「いやぁタクシーで会社まで戻ろうと思ったんだけど、表通りが事件で封鎖されててねぇ、それでこの裏通りでタクシーを探そうと思ったんだけど、話しかける人が君しかいなくて」

小栗虫太郎「(この男、私に気づいていない？確かに表通りは封鎖中…タクシーを探すにはここしかない)」

小栗虫太郎「(なんという滑稽！探偵が事件を捨て帰る途上、当の犯人に話しかけるとは！)」

小栗虫太郎「残念だが乗り場の心当たりはないな」

江戸川乱歩「ふーん…じゃいいや。ここで待つから」

小栗虫太郎「(居座るだとぉ！？ここは逃がし屋との待ち合わせ場所！このままではこいつに車両を見られる！)」

小栗虫太郎「歩いて5分の場所に駅がある。地図を描こう」

江戸川乱歩「ヤだ！歩くの面倒くさーい！」


小栗虫太郎「ではこうしよう。すぐ近くに駅に行くバスの停留所がある」

江戸川乱歩「バスも電車も面倒くさい！」

江戸川乱歩「ていうか僕電車の乗り方わかんないし」

小栗虫太郎「(小学生か！)」

江戸川乱歩「そうだ！歩くのが面倒だから君の背中に乗せてくれ」

小栗虫太郎「人間にする要求ではないぞ！」

江戸川乱歩「社の新人には何度かさせてるけど？」

小栗虫太郎「(私は関わってはならない人間に関わってしまったのでは?)」

「お待たせいたしました虫太郎様」

小栗虫太郎「申し訳ないが仕事相手が来た。失礼するよ。えーと…」

江戸川乱歩「乱歩」

小栗虫太郎「では乱歩君、幸運を祈る」

小栗虫太郎「(車を見られてしまったか…まあいい)」

江戸川乱歩「運転手さん！探偵社まで！」

小栗虫太郎「な…な…何をしている！？」

江戸川乱歩「暑いよね…冷房入れて」

江戸川乱歩「名案がある。僕を車に乗せてくれたら返礼をしよう。職に困ったら仕事を紹介するとか」

小栗虫太郎「(いらん！)」

小栗虫太郎「(仕方なかろう！私だって追い出したい！)」

小栗虫太郎「彼を駅まで送ってくれ。そこでタクシーを拾って貰おう」

江戸川乱歩「わーい！」

小栗虫太郎「ところで君はあの場所で何を？」

江戸川乱歩「探偵だけど？」

小栗虫太郎「成程…血生臭い話だな」

小栗虫太郎「私には縁遠い世界だ」

江戸川乱歩「犯人の手がかりは一つ。被害者と靴を交換したから今犯人は靴が小さい」

江戸川乱歩「今回の事件が難解な理由はわかってる。犯人が現実改変系の異能力者だからさ」

小栗虫太郎「(こいつ！既にそこまで！)」

江戸川乱歩「僕の推理は所詮技術だ。異能力でない以上、現実改変には絶対に敵わない。まぁ今回は解けたけどね」

小栗虫太郎「(まさか！あり得ん！)」

江戸川乱歩「興味ある～？」

小栗虫太郎「大変興味深い余興だ。偶然知り合った探偵から殺人の謎解きが聞けるとは…」

江戸川乱歩「なら車の礼に特別に教えよう。鍵は紅色の封筒だ。隠滅屋は自分が死んだと僕に思わせたかった。そこで僕の友人のポオ君に目をつけた」

江戸川乱歩「彼が原稿を買う様に仕向け、僕達が封鎖を手にした瞬間」

江戸川乱歩「身代わりをつき落とした。全てはあの一瞬を見せる為に」

江戸川乱歩「さて、では犯人は一体どこから封鎖を原稿を入手したのか？」

江戸川乱歩「答えは簡単！殺して奪ったんだ」

江戸川乱歩「作家本人からね」

 

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