WIND BREAKER | 第16巻124話『嫌いな自分』ネタバレ

WIND BREAKER
ウィンドブレイカー 124話 ネタバレ 感想 梶蓮 ウィンブレ ウィンドブレーカー Wind Breaker Chapter 124
『WIND BREAKER』第124話「嫌いな自分」ネタバレ。盤上との激しい戦いの中で、梶は過去の重い記憶と柊との出会いを回想する。小学生の頃に自身の暴走に苦悩していた梶は、柊の独特な優しさに救われて彼についていくことを決意する。風鈴高校での級長指名や過去の失敗を乗り越え、現在の梶は仲間を守るために再び獣のような姿へと変貌する。
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ウィンドブレイカー 第124話

原作 にいさとる
サブタイトル嫌いな自分
配信日2023年11月1日
掲載サイトマガジンポケット
単行本16巻
登場人物梶蓮
柊登馬
榎本健史
楠見結斗
松本陽大
柳田慈円

第124話 嫌いな自分


あらすじ

過去の回想において、小学生の梶は暴走して周囲を傷つける自分を嫌悪していたが、殴って止めてくれた柊からヘッドホンと飴を貰い、悪意を遠ざける方法を教わって彼についていくと決める。風鈴高校への入学後、実力を認められて級長に選ばれた梶だが、過去のケンカで再び我を忘れて暴走し、仲間を襲ってしまったことで激しく落ち込む。屋上で柊から弱点を知っても離れない奴もいると諭され、教室でみんなに級長辞退を申し出るが、榎本や楠見は自分の弱さが原因だと梶を責めず、お前の問題は俺たちの問題だと固い絆を示す。彼らのために全てを尽くすと誓った梶は、現在に戻り、盤上を前にして再び嫌いな自分である獣のような姿になって戦いに身を投じる。

概要

本話は、梶が抱える深いトラウマと、それを包み込む柊やクラスメイトたちとの強い信頼関係が描かれる回想主体のエピソードである。前半では、自身の中にある制御不能な暴力性を「獣」と称して嫌う梶が、圧倒的な強さと不器用な優しさを持つ柊によって救われ、人間になれるかもしれないという希望を見出す過程が描写される。中盤の風鈴高校での出来事では、級長としての責任感と過去の失敗による恐怖の狭間で葛藤する梶の繊細な内面が浮き彫りになる。後半では、榎本や楠見といった仲間たちが梶の苦しみを分かち合い、共に強くなることを誓う場面を通じて、彼らの関係が単なる実力主義ではなく真の友情で結ばれていることが証明される。現在において仲間を守るためにあえてその忌むべき力を解放する梶の覚悟が切なく表現されている。

本文:ネタバレ

1. 梶の記憶と目覚め | 公園での異変と柊との遭遇

小学生の梶は公園で激しい衝撃の後に目を覚まし、周囲の惨状に戸惑いを見せる。
激しい記憶の残像:
  • 花火が散った直後に目の前に雷が落ちたかのように視界が真っ白になり、周囲の人々から獣のようだと恐れられていた過去の記憶が脳裏に浮かぶ。
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公園での覚醒:
  • 小学生の時に公園の地面で気を失って倒れていた梶は、大丈夫かという誰かの呼びかけに反応してはっと目を覚ます。
周囲の子供たちの惨状:
  • 起き上がって周囲を見渡すと、気を失って倒れている他の子供たちが地面のあっちこっちに転がっている光景が目に入る。
自身の行動への察知:
  • 周囲に転がる子供たちの姿を目にした梶は、自分がまた同じように暴走をして異変をやらかしてしまったのだという事実を心の中で察する。

2. 柊の過剰防衛の指摘 | 梶の制止と怪我の確認

目を覚ました梶の前に柊が立っており、二人はその場所で初めて言葉を交わす。
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相手への怪我の確認:
  • 梶は目の前にいる人物に対して身体は大丈夫なのかと問いかけ、怪我をしていないかと相手の身を心配する。
柊の無事の報告:
  • 問いかけに対して柊は自分自身は大丈夫だと答え、むしろ気絶させてしまったこちらの方に非があったと話す。
暴走を止めるための拳:
  • 梶が全くこちらの話を聞き入れようとしなかったため、その動きを止めるために自分からぶん殴って対処したのだと柊は事情を明かす。
過剰な攻撃への忠告:
  • 一対多数の状況で戦うのは良くないことであるが、相手に対して必要以上の過剰な攻撃を加えるオーバーキルも同様に良くないと柊は忠告する。
差し伸べられた手と強さの証明:
  • 柊は地面に倒れている梶に向かって優しく手を差し伸べ、自分は強いから何もされていないので安心しろと言葉をかける。
柊との最初の出会い:
  • これらの一連の出来事こそが、梶にとってその後の人生を大きく変えることになる柊との初めての出会いとなる。
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3. 部屋の隅での苦悩 | 自身の拒絶と柊のヘッドホン

部屋の隅で深く落ち込む梶の元へ、柊と周囲の子供たちが集まって声をかける。
部屋でのうずくまり:
  • やらかしてしまった出来事は今更仕方がないだろうと、柊は部屋の隅で凹んでうずくまっている梶に向かって言葉をかける。
周囲の子供たちの同調:
  • 懲りることもなく大勢の人数で向かってくる対戦相手の側が悪いのだから気にするなと、一緒にいる子供も柊の意見に同調する。
自己嫌悪の吐露:
  • 出来事は仕方なくないと否定した梶は、周囲に謝罪を口にしながらこのような暴走をしてしまう自分が嫌いで仕方がないと泣き言を漏らす。
対処法の迷子:
  • どうしたら自分を変えられるのかが全く分からないと言い、本当にどうしようもないのだと深く絶望する。
ヘッドホンの装着:
  • 落ち込んで塞ぎ込んでいる梶の頭に向かって、柊は自分が持っていたヘッドホンを上から急に被せる。
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4. 柊の独特なアドバイス | 悪意の遮断と飴の放り込み

柊は梶に対して、周囲からの悪意ある言葉を避けるための独特な方法を提案する。
突然の問いかけ:
  • ヘッドホンを被せられた梶は何が起きたのか分からず困惑するが、柊は今自分が何て言ったか分かるかと問いかける。
音声の遮断の証明:
  • 聞こえるわけがないと梶が返すと、柊は今とても酷い悪口を言ったけれどヘッドホンのおかげで反応しなかったのだろうと指摘する。
悪意への防衛策の提示:
  • 自分に対して悪意を持って馬鹿なことを言ってくる他人の口を止めることはできないのだから、自分がその声を最初から聞こえなくしてしまえばいいのだと柊は持論を語る。
口の中にキャンディを突っ込む:
  • さらに柊は、驚いている梶の口の中に棒付きのキャンディを勢いよく突っ込む。
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感情の高ぶりの抑制:
  • たとえ悪意ある言葉が耳に聞こえてしまったとしても、口の中に物が入っていればとっさに言い返して感情が高ぶるのを防げるだろうと柊はその意図を説明する。
新たな視界と同行の決意:
  • 柊の言葉によって目の前が開けた感覚を得た梶は、自分もまともな人間になれるかもしれないと希望を抱き、この人についていこうと心に決める。

5. 風鈴高校での級長指名 | 柊の宣言と周囲の納得

月日が流れて風鈴高校へと入学した梶は、教室の教壇に立つ柊から突然の指名を受ける。
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級長の決定宣言:
  • 教室にいる柊はクラスの面々の前で、このクラスの級長は梶に決定することにするという事実をその場で言い渡す。
指名に対する強い拒絶:
  • 突然の指名を受けた梶は、自分には絶対に無理であると言葉を連ねて何故そんな大役を自分がやらなければいけないのかと激しく拒絶する。
実力と知名度の評価:
  • ケンカの実力で言えば梶が一番強くて周囲に名前も売れているのだから当然だろうと、クラスの仲間はその決定に対して納得の声をあげる。
対抗馬の敗北の事実:
  • 級長の対抗馬と目されていた榎本が、あんまりにもあっさりとやられてしまったくらいなのだから梶しかいないと周囲は言葉を続ける。

6. 副級長の立候補と決定 | 榎本と楠見の対抗心

級長に指名された梶に対し、クラスメイトの榎本が自身と楠見を巻き込んで役職に立候補する。
副級長への立候補:
  • 梶だけが柊に近い特別な役職に就くことなんて絶対に許せるわけがないと言い、榎本は自分が副級長を務めることをその場で宣言する。
楠見への巻き込みの要請:
  • 隣にいる楠見に向かってお前も同じように副級長をやれと指示を出し、榎本は同意を求める。
柊の立ち去り:
  • クラスの役職がその場の勢いで決まった様子を見て、まあそういうことだから後はよろしく頼むと言い残し、柊は教室の出口へと向かう。

7. 教室外での引き留め | 柊への不満と内面の恐怖

教室を出ていこうとする柊の後を追いかけ、梶は廊下で自身の本音をぶつける。
柊への引き留めと抗議:
  • 教室から出て行こうとする柊を呼び止めた梶は、なぜ自分の指名を止めてくれなかったのかと不満を伝える。
柊の疑問の返し:
  • 止める必要がどこにあるのかと柊は尋ね、周囲のクラスのみんなに実力を認められたことは嬉しくないのかと疑問を返す。
認められたことの否定と内面の恐怖:
  • そんなことはないわけではないと小さく応じつつも、周囲の連中は本当の自分の凶暴な姿を知らないから自分には級長は無理なのだと梶は主張する。
仲間を傷つけることへの不安:
  • せっかく自分のことを認めてくれたクラスの人たちを、自分の暴走によっていつか傷つけてしまうのではないかと梶は心の中で強く恐れる。

8. 独断のケンカと暴走 | 仲間の危機と火花の再現

梶が恐れていた不安は現実のものとなり、あるケンカの最中に再び悪夢のような出来事が発生する。
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不安の現実化:
  • クラスの1年たちが自身の独断で動いてしまったケンカが発生し、梶が恐れていた不安の事実が現実のものとなって目の前に現れる。
敵への包囲と仲間の敗北:
  • 大勢の敵に周囲を完全に囲まれてしまい、目の前で次々と大切な仲間たちがやられて倒れていく過酷な状況へと陥る。
暴走の引き金と火花の出現:
  • 過度の緊張と危機のなかで、梶は柊のおかげでこれまでの人生でずっと見ることのなかった頭の中の火花を再び目の当たりにする。

9. 我を失った後の吐気 | 柊の視線と現実の察知

我を忘れて暴走したケンカの直後、梶は自分が犯してしまった過ちを知って強い嫌悪感を抱く。
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仲間への襲撃の発生:
  • 極限の状況の中で梶は自分の我を完全に忘れてしまい、敵だけでなく周囲にいる味方の仲間たちにまで激しく襲いかかってしまう。
柊の出現と静止:
  • 正気に戻りかけた梶が気が付くと、自分の目の前の位置に柊が静かに直立してこちらを見つめている。
驚愕する周囲の視線:
  • すぐ近くにいるクラスメイトたちが自分に対して驚きと恐怖の表情を浮かべているのを見て、梶は自分が何をしてしまったのかを察知する。
過度のショックによる嘔吐:
  • 自分が仲間を傷つけてしまったというあまりのショックと強い自己嫌悪から、梶はその場で激しく吐いてしまう。

10. 屋上での柊の諭し | 級長の辞退と弱点の許容

学校の屋上に移動した梶は、柊の前で級長を辞めたいという意思を告げて涙を滲ませる。
級長の辞退の申し出:
  • 自分を抑えることができずに醜い暴走の姿を晒してしまったのだから、やはり自分には級長なんか絶対に無理であると梶は屋上で柊に告げる。
仲間からの拒絶の予想:
  • 級長どころか今後は周囲から仲間とすら思ってもらえないはずだと言い、自分はもう身を引くしかないと言葉を漏らす。
過去への逆戻りへの問いかけ:
  • 梶の諦めの言葉を聞いた柊は、お前はまたあの部屋の隅で一人でうずくまっていた昔の頃の自分に戻るつもりなのかと問いかける。
他者の心情への不可知の指摘:
  • 梶が今話した内容はあくまで周囲の連中がこう思っているだろうという自分勝手な予想の話に過ぎないと柊は切り出す。
弱点を持つ人間の肯定:
  • 人間には誰しも弱点や欠点が存在するものであり、それを知った上で自分の前から離れていく奴もいれば、そのまま一緒にいてくれる奴もいると教える。
対話の促しと塞ぎ込みの制止:
  • 過去の経験からみんなが離れると思っているかもしれないが、部屋に閉じこもる前にあいつらに直接話を聞いてからでも遅くはないだろうと柊は諭す。

11. 教室での謝罪と榎本の激怒 | 弱さの責任と仲間の誓い

勇気を出して教室へと戻った梶はクラスメイトに謝罪するが、榎本からは意外な言葉が返ってくる。
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教室での謝罪と辞退の申し出:
  • 教室の仲間たちの前に立った梶はこれまでの出来事を深く謝罪し、だから自分はもう級長を続けることはできないと言葉を続ける。
榎本の激しい怒りと不満:
  • 久しぶりに教室に顔を出したと思ったら何がごめんだと榎本は激怒し、ふざけるなと大声をあげる。
自身の弱さへの責任の転嫁:
  • 話をまとめると梶が嫌いな自分に変貌してしまったのは、自分自身の格闘の実力が弱かったからであると榎本は主張する。
仲間としての反省と謝罪:
  • 自分がもっと強くてその場に倒れずにいればあのような惨状にはならなかったと言い、お前を嫌いな自分にさせてしまって悪かったと榎本は梶に向かって頭を下げる。
梶の努力への理解の表明:
  • 梶がいつも誰よりも身体を張ってみんなのことを守ろうとしてくれている事の事実は、クラスの全員がちゃんと分かっていると伝える。
楠見の誓いと負担の分散:
  • 自分たちももっと強くなるから梶一人だけにすべての責任を背負わせるようなことはしないと、楠見も続いて自身の決意を語る。
問題の共有の提示:
  • もっと何でも周囲に言って頼ってほしいと言い、お前が抱えている個人の問題は俺たちクラス全員の共通の問題であると榎本は力強く告げる。

12. 守る決意と現在の暴走 | 獣のような姿への変貌

仲間たちの温かい言葉に救われた梶は彼らを命がけで守る決意を固め、現在の戦場でその力を解放する。
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他に必要なものの消失:
  • 仲間たちの温かい言葉を聞いた瞬間に、自分にはもうこれ以上に他に何もいらないと梶は心の底から強く確信する。
仲間のための全力を尽くす誓い:
  • この大好きなこいつらのためであるならば何だってする覚悟を決め、自分にできることは多くないけれど、できる限りのことを全力でやるのだと誓う。
嫌いな自分を受け入れる覚悟:
  • たとえ自分が一番嫌っているあの醜い姿になってしまったとしても、自分自身の命に代えてでもこいつらのことを絶対に守り抜くという強い意思を固める。
現在への帰還と獣の姿への変貌:
  • 場面は現在の戦場へと戻り、盤上との激しい一騎打ちの最中で梶は我を忘れていき、ついに自ら嫌いな自分である獣のような姿に変貌して暴れ始める。

まとめ

第124話は、梶の過去のトラウマと柊との出会い、そして級長指名を巡る葛藤とクラスメイトたちとの固い絆の確認を経て、現在において梶が獣のような暴走の姿となって盤上に立ち向かうストーリーである。
柊との出会いと救いのヘッドホン:
  • 小学生の頃に自身の暴走に悩んでいた梶は、殴って止めてくれた柊からヘッドホンと飴を貰い、悪意を遮断して感情を抑える方法を教わって同行を決意する。
級長指名への恐怖と過去の失敗:
  • 風鈴高校で級長に指名された梶は、過去のケンカで我を忘れて仲間を傷つけ嘔吐した経験から、嫌いな自分を晒すことを恐れて大役を拒絶しようとする。
柊の屋上での諭しと対話の促し:
  • 失敗を悔やみ級長を辞めようとする梶に対し、柊は弱点があっても一緒にいる奴はいると語り、周囲に話を聞くのが先だと伝える。
仲間の温かい絆と背負う覚悟:
  • 謝る梶に対し榎本や楠見は自分の弱さが原因だと頭を下げ、お前の問題は俺たちの問題だと告げ、梶は彼らのために何でもすると誓う。
現在での覚悟の解放と獣の変貌:
  • 回想が終わり現在に戻ると、梶は盤上を前にして仲間を守るためにあえて嫌いな自分を受け入れ、獣のような荒々しい姿となって戦いを展開する。
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