名探偵コナン | 第1084話『秘密基地のメッセージ(解決編)』ネタバレ | Detective Conan

Detective Conan
原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama)
名探偵コナン 漫画 1084話 県境 秘密基地 諸伏高明 山村ミサオ Detective Conan Chapter 1084
名探偵コナン 第1084話ネタバレ
第1084話 ミッちゃんのお家
名探偵コナン 漫画 1084話 県境 秘密基地 諸伏高明 山村ミサオ Detective Conan Chapter 1084
サンデー2022年4・5合併号
配信日2021年12月22日
登場人物江戸川コナン
毛利小五郎
毛利蘭
山村ミサオ
諸伏高明
大和敢助
上原由衣
諸伏景光
月島一貴
中田由水
星川鏡子
花山泉太
弓場千津
場所冬名峠ホテル
月島一貴のマンション
秘密基地
STORY
花山泉太「ここって月島が殺された場所だよね?」
名探偵コナン 漫画 1084話 県境 秘密基地 諸伏高明 山村ミサオ Detective Conan Chapter 1084
山村ミサオ「ええ、月島さんがここで待ち合わせていた何者かにボコボコに撲殺されたのが防犯カメラに映ってました。そしてその数分前に月島さんが誰かを待ちながら腕時計をチラチラ見しつつ、あなた方の部屋の窓をガン見してる所も!“待ち合わせ時間過ぎてるのに何で来ないんだ?”って言わんばかりにね。つまり犯人はあなた方の中に」
中田由水「だから言ったでしょ?私は月島君を殺した犯人が立ち去る所を自分の部屋の窓から見てて、しかもその様子が防犯カメラの映像に映ってたって」
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星川鏡子「私もソレ窓から見てたし、それにチャット飲み会中だったからそれに参加してた仲間が証言してくれるわよ。私はその間モニターの前にいたって」
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花山泉太「僕も月島が殺された夜11時頃ルームサービスのカレーを運んで来たボテルの従業員と扉越しに話したから、その人に聞けば」
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大和敢助「ああ、その従業員に確認したぜ。かなりアタフタしてたがアンタと会話したのは確かだってよ。アンタ(星川鏡子)のネット仲間にもウラを取ったよ。チャット中アンタはちゃんと会話に加わってたってな」
中田由水「じゃあ防犯カメラの映像に映った私も」
大和敢助「ああ、それも確認済み…と言いたい所だがアンタのは多分これだ」
毛利蘭「誰かがこっちを覗いてる?」
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諸伏高明「籌(はかりごと)を帷幄(いあく)の中に運(めぐ)らし、勝ちを千里の外に決す」
毛利蘭「(キター!劉備の名言)」
諸伏高明「あなたが反論しないのはカーテンが開くトリックに心当たりがあるからですね?」
星川鏡子「トリックって」
コナン「スマホが2台あればできる簡単な仕掛けだよ。まずリングライトにバスタオルを被せて糸で縛り人の上半身のようにして窓のそばの机の上に置いたキャリーケースの上に載せる。由水さんの場合はバスタオルのてっぺんをつまんでオダンゴを作ってね」
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コナン「次は窓の真ん中辺りのカーテンの付け根に糸を付けてその糸をカーテンレールの端に引っ掛けながら垂らし、糸の先に一つ目のスマホを結び付けて」
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コナン「そしてそのスマホを棚の今にも落ちそうな位置に置けば準備完了。もちろんカーテンを閉めた状態で糸をピンと張らせるのと、スマホをバイブにするのを忘れずに」
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コナン「後は犯行後2つ目のスマホで1つ目のスマホに電話すればバイブで棚から落ちたスマホにカーテンが引っ張られ人型のバスタオルが現れて、まるで誰かが覗いてるように見えるってわけさ」
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コナン「だよね?小五郎おじさん」
毛利小五郎「あ…ああ…てか諸伏警部のさっきの“はかりごとがなんちゃら”って…」
毛利蘭「知らないの?張飛が孔明に“俺達は命を張って戦場に出ているのにお前は家に籠ってるのか?”ってなじった時に劉備が言った言葉で、“孔明は陣の中で計略を巡らし、はるか千里先の兵を操って勝利を得てるんだ”っていったのよ。まぁ今回は駐車場に居ながら遠く離れた部屋のカーテンを操ってトリックを完成させたから位置が逆だけどね」
山村ミサオ「って事はそろそろ観念しちゃってくれちゃいます?」
中田由水「凶器は?それを私がやったって言うなら凶器はどこにあるのよ!?まだ出てきてなかったわよね!?月島君を撲殺した重くて硬い凶器が」
大和敢助「おい上原、見せてやれ」
上原由衣「はいはい」
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大和敢助「上原もアンタも髪の毛を団子にしてるが、それを作るには、この通り結構髪の長さがいるんだよ。だが先月温泉に行った時の写真のアンタの髪の毛は肩ぐらいしかなかった。そんなでけぇ団子作れるワケがねぇ。それにアンタ、床に落ちた写真を拾う時、写真のほぼ真上まで行き垂直に腰を下ろしてたよな?普通落ちてる物より若干離れた位置からしゃがんでほんの少し身を乗り出して取るんじゃねぇか?その方が取りやすいからな。だがアンタは身を乗り出せなかった。だからわかったんだよ。その団子の中に重い何かを隠してるんじゃねぇかってな」
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上原由衣「コレってリストウェイト…手首用の重りよね?こんなのどこにでも売ってるのに何で捨てなかったの?」
中田由水「捨てられるワケないじゃない。それは“忙しくてジムに通ってるヒマがない”ってボヤしてた私にあの子がくれたリストウェイトなんだから」
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星川鏡子「あの子って…もしかして」
花山泉太「5年前に僕達が助けた千津ちゃんか?」
中田由水「ええそうよ。それと同時にあんた達が命を奪った母親の娘さんよ!変だと思ってたのよ。助け出した千津ちゃんを私が私達のバンに乗せた後、泣きじゃくる千津ちゃんをしばらくバンの中で落ち着かせた後、車が転落したはずなのに公開した動画じゃああっという間に車が落ちてたから」
毛利小五郎「んじゃカットされた動画があったってワケか」
中田由水「ええ、月島君とその2人のくだらないやりとりがね。残念ながらその動画は消去されたみたいだけど、公開されてない別角度の動画があってそれを誕生会をやるはずだった日に月島君の部屋で待ってた千津ちゃんが月島君のPCから見つけちゃっのよ。そして彼女はその動画をスマホで録って私に送ってきた。これがその動画よ」
花山泉太《さぁ僕の手につかまって》
星川鏡子《もう大丈夫ですよ》
弓場千津《ありがとうございます》
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月島一貴《おいちょっと待て。救急車呼んだよな?それが到着したと同時に助けた方がよくねぇか?》
星川鏡子《はぁ?月島君何言ってるの?》
花山泉太《今にも崖から落ちそうなのに》
月島一貴《まだ余裕余裕!救急車の到着間際に奇跡の救出劇、こいつはバズるぜ》
中田由水「千津ちゃんから送られて来たこの動画にはメッセージも添えてあった。“この動画をネットに流してやる!アンタ達、人間じゃない!”って…この動画とメッセージを月島君に送って問い詰めたら白状したわ。誕生会の日、買い出しから先に戻った月島君が血相を変えて部屋から出て来た千津ちゃんとハチ合わせし“この動画をネットに流す”っていう千津ちゃんと月島君が階段の所でもみ合いになり、足を滑らせた千津ちゃんが階段から転落したんだってね。んで“それをバラされたくなかったら金とか色々要求したいから2人で話し合いをしましょ”ってこの駐車場に月島君を呼び出してボコボコに殴り殺してやったってワケ。千津ちゃんのリストウェイトを使い、千津ちゃんの想いも込めて…もちろんあなた達2人もこのホテルに呼んだのは容疑者として疑わせる為。月島君の戯言に一瞬耳を貸したアンタらも同罪だから。でも失敗したわね。そのリストウェイトを使わなきゃバレなかったかもしれないのに」
諸伏高明「いや、それがなくてもいずれあなたにたどり着いたと思いますよ?彼は自ら体を使って自分を殺したのはあなただと名指ししていましたから」
中田由水「名指し?」
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諸伏高明「ええ、彼はわざわざ県境の線を背にして口を大きく開け腕時計を回してワザとベルトの金具を見せズボンのベルの金具をつかみガニ股になって黒いブーツを×印のような形にした。それらを漢字や記号に置き替えると、口と日と日と×…その4つを縦に並べ真ん中を県境の線で貫くと“中田由水”名前が浮かび上がるというワケです」
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中田由水「何それ?笑える。夜、死に際にモゾモゾやってると思ったけど、ダイイングメッセージを残してたのね。防犯カメラの映像に映ったダミーの私にあなた達が気づいてくれた時はコレって完全犯罪かもって思ったけど、うまくいかないね」 
大和敢助「いくわけねぇだろ。あんたらが4人で組んでた頃のチャンネル名“鏡花水月”と同じだよ。鏡に映る花や水に映る月のように完全犯罪なんざつかめそうでつかめねぇ…ただの幻に過ぎねぇんだからな」
山村ミサオ「でも僕、まだちょっと腑に落ちてないんですけど…子供の頃、県境に作った秘密基地をヒロちゃんが“ミッちゃんのお家だ”って言ってた事と今回の“中田由水”のダイイングメッセージが何でつながるんですか?」
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コナン「その秘密基地の入り口の看板が垂れ下がってる時にミッちゃんの家って言われたんでしょ?入り口の「口」がかすれてカタカナの「ニ」だったなら、県境の線を縦に引くと“ミサオ”になるんじゃない」
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山村ミサオ「あ、なるほど、それで僕の家か!家っていえば5、6年前に変なハガキが来たなぁ…“君の家に行く”って書いてあったんたんけど、差し出し人の名前が無くて一応その日家でずっと待ってたのに誰も来なくて…」
諸伏高明「その秘密基地今もありますか?」
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山村ミサオ「おーあったあった!懐かしい。子供の頃は大きく作ったつもりだったけど、こんなにちっちゃかったんだなぁ。中に置いてあった物は雨風にさらされて何が何だか…それで?ここへ来た理由って?」
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諸伏高明「ここを“あなたの家”にしてみてください」
山村ミサオ「僕の家に?入り口の看板の左側を外してプラーンと…」
『ボクもケイサツカンになったよ!ミッちゃん ヒロミツ』
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諸伏景光《大きくなったら正義の味方になろーね》
山村ミサオ《オウ!なってくれちゃおー》
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山村ミサオ「ヒロちゃん…来てたんだ…なのに何で警察官を辞めちゃったんでしょうか?ヒロちゃん」
諸伏高明「一を以て之を貫く…」
山村ミサオ「え?」
諸伏高明「“一の思いを曲げずに貫き通す”という意味…弟、景光は警察官を辞めてはいませんよ。恐らく交通勤務の後、警視庁の公安部に配属されたんでしょう。それに配属されれば身分を隠すために身内にも警察官を辞めた事にするそうですから…でなければここまで来たのにあなたに会いもせずこんなメッセージを残す理由が思い当たりません」
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山村ミサオ「ですよね?じゃあヒロちゃん今もどこかで正義の味方をやってくれちゃってるんですね!」
諸伏高明「ええ、やってくれちゃってると思います」
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