名探偵コナン | 第1083話『秘密基地のメッセージ②』ネタバレ | Detective Conan

Detective Conan
原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama)
名探偵コナン 漫画 1083話 県境 諸伏高明 大和敢助 山村ミサオ Detective Conan Chapter 1083
名探偵コナン 第1083話ネタバレ
第1083話 境目の思い出
名探偵コナン 漫画 1083話 県境 諸伏高明 大和敢助 山村ミサオ Detective Conan Chapter 1083
サンデー2022年2・3合併号
配信日2021年12月8日
登場人物江戸川コナン
毛利小五郎
毛利蘭
山村ミサオ
諸伏高明
大和敢助
上原由衣
諸伏景光
高崎駅の親子
月島一貴
中田由水
星川鏡子
花山泉太
弓場千津
弓場千津の母親
場所冬名峠ホテル
STORY
山村ミサオ「諸伏景光君のお兄ちゃんって…あなただったりしちゃうんですね!?」
諸伏高明「いかにも」
名探偵コナン 漫画 1083話 県境 諸伏高明 大和敢助 山村ミサオ Detective Conan Chapter 1083
山村ミサオ「いやぁどこかで会った気がしてたのはヒロちゃんと目元がソックリだからか」
諸伏高明「弟とはどういう関係ですか?」
山村ミサオ「幼馴染ですよ。山ん中で虫捕りしてたら県境で出会ってすぐに仲良くなって、2人で秘密基地とかも作っちゃってましたよ?」
諸伏高明「なるほど…弟が長野にいた頃の御友人でしたか」
山村ミサオ「いた頃って?」
諸伏高明「弟が小学一年生だった時に訳あって東京の親戚に引き取られる事になったんです」
山村ミサオ「それで急にいなくなっちゃたのか…だったらそう言ってくれれば…僕ずーっと秘密基地で待ってたんですよ?彼が欲しがってた仮面ヤイバーカードをゲットしたので…」
名探偵コナン 漫画 1083話 県境 諸伏高明 大和敢助 山村ミサオ Detective Conan Chapter 1083
大和敢助「仮面ヤイバーってお前歳いくつだ!?」
山村ミサオ「初代仮面ヤイバーはウチら世代がド真ん中ですよ!大人になったら正義の味方になろうって約束してくれちゃってたんですから」
上原由衣「それで刑事になったとか?」
山村ミサオ「ええ、ドラマの女刑事に憧れてたのもありますけどね」
大和敢助「高明、お前の弟も警察官だったよな?」
諸伏高明「ええ」
山村ミサオ「え?ウソ…連絡先とかわかっちゃいます?」
諸伏高明「いや、今は警察官を辞めて音信不通に…」
山村ミサオ「警察官辞めちゃったんですか…」
諸伏高明「ええ」
山村ミサオ「じゃあ、もしもヒロちゃんから連絡が来たら伝えてください。山村のミッちゃんが会いたがってたって…あ、僕の名前はカタカナでミサオだからミッちゃん…まぁ20年以上前の事だから忘れてくれちゃってると思いますけどね」
毛利小五郎「んで?何で急にそんな話をし始めたんだよ?」
山村ミサオ「さっき諸伏警部が言ってましたよね?“県境を踏まえると何か分かるかも”って…昔、諸伏のヒロちゃんも似たような事を言ってたんですよ。ちょうど群馬と長野の県境に2人で建てちゃったこの秘密基地の前でヒロちゃんが言ったんですよ “県境を頭に入れてみて!わからない?”って」
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コナン「なにがわかるっていうの?」
山村ミサオ「さぁ急にヒロちゃんが秘密基地を指差して“ミッちゃんのお家だー”って言い出して」
大和敢助「お前そんな感じのボロ屋に住んでたのか?」
山村ミサオ「失礼な!古いけど庭付きの一軒家ですよ」
諸伏高明「県境というのはこの入り口と出口の間の柱の根元から手前に並べられた石のラインですか?」
山村ミサオ「そうそう…子供なりに地図と照らし合わせて県境を調べたり、文字が消えかかってる入り口と出口の看板を拾ってきて付けたりして…いやぁ楽しかったなァ」
諸伏高明「ウーム…どうして弟がコレをあなたの家だと言ったかはわかりかねますが、今回の遺体があった場所も県境…私の言葉であなたが何かを感じたというのなら、何か共通点があるのかも…」
山村ミサオ「そーなんですよ。何かピーンときちゃってね」
大和敢助「高明、放っとけよ、あんな奴」
毛利小五郎「で?被害者の月島さんを撲殺した凶器は見つかったのか?」
大和敢助「ああ一応」
諸伏高明「ガワだけは…」
大和敢助「返り血がべっとり付いたフードコートと一緒に捨ててあったんだ…血まみれの靴下がな。それに何か硬くて重い物を入れてぶん回し殴り殺したんだろうぜ」
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上原由衣「いわゆるブラックジャックっていわれてる凶器で、中身だけは犯人が持ち去ったみたいで」
毛利小五郎「まだ見つかってねぇのか」
上原由衣「はい。ホテルの周りやホテルの中、客室も調べたんですけど」
毛利小五郎「じゃあ犯人はその硬くて重い何かを持ってどこかへ消えた外部犯ってワケか」
コナン「いや、犯人は多分あの3人の中の誰か…」
毛利蘭「コナン君わかっちゃったの?」
コナン「うん。さっきの防犯カメラの映像観てたら何となく」
上原由衣「でも映像にあの3人は映ってなかったような…」
コナン「犯人が来るまで巻き戻してみて……この殺されたおじさん、駐車場で誰かを待ってるみたいで腕時計をチラチラ見てるけど、後ろのホテルの窓の方もチラチラ見てるよ」
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毛利小五郎「真後ろだからどの部屋を見てるかわからねぇが…」
毛利蘭「そっか、待ち合わせの相手がなかなか来ないから“何やってんだ?”って待ち合わせ相手の部屋を見てたってわけね」
コナン「うん、あの3人の部屋の窓はみんな駐車場に面してたみたいだしね」
中田由水「月島君を殺した硬くて重い物を持ってないかって…」
『中田由水(28) 動画配信者』
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コナン「あーもしかしてあの窓から死体見つけたの?駐車場が丸見えだね」
毛利蘭「もォコナン君」
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中田由水「何なのこのクソガキ」
コナン「だって確かめたかったんだもん。防犯カメラに映ってたのがその女の人かどうか」
中田由水「え?どこに?」
コナン「ホラ、犯人が逃げる時にこの部屋のカーテンが開いて誰かが覗いてるよ」
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山村ミサオ「コレ、アリバイになっちゃいますね」
中田由水「でしょでしょ?なかなか気の利くいい子ね」
毛利小五郎「わっ!すみません」
中田由水「用が済んだら早く出てってくれる?」
コナン「ねぇ、その写真って…」
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中田由水「ああ、先日みんなで温泉に行った時の写真よ。一番右が私で写真の真ん中が鏡子で、その後ろが月島君と花山君」
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コナン「由水さんと鏡子さんの間にいる女の子は?」
中田由水「この子は千津ちゃん。花山君や鏡子ちゃんも知ってる子だから2人にも聞いてみれば?」
星川鏡子「はい、5年前は私と由水と月島君と花山君の4人で“鏡花水月”ってチャンネル名で動画配信してましたから」
『星川鏡子(27) 動画配信者』
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大和敢助
「確か運転ミスで崖から落ちそうになってた車を偶然通りかかったアンタらが見つけ」
諸伏高明「娘さんを救出した直後に車が転落し、まだ車内にいた母親は亡くなったと記憶していますが…」
星川鏡子「ええ、でもそれ以来千津ちゃんとは仲良くなって、先週も月島君のマンションでその子の誕生会をする予定だったんですけど、私達が買い出ししている間、部屋で待ってた千津ちゃんがいなくなってて…しばらくしてマンションの階段の踊り場で倒れてるのを見つけたんです。今は意識不明で入院中…でも何で階段なんかに…」
大和敢助「殺人の動機に何か関係があるかもしれませんね」
コナン「鏡子さんの部屋って事件があったとき暗いけど何やってたの?」
星川鏡子「チャット飲み会よ。動画配信者仲間が7人集まってモニター越しで飲み会をしてたのよ。私は部屋を暗くしてリングライトをつけるのが好きだから」
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コナン「リングライトって?」
星川鏡子「テーブルの上に置いてるアレ。由水や花山君も持ってきてるわよ」
上原由衣「ホントだ!コレ付けた時の方がイイ感じ♡」
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花山泉太「動画配信者は大低自分をより良く見せたいから」
『花山泉太(31) 動画配信者』
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山村ミサオ「ところで犯行当時、あなたはテレビを観てたって事ですが、ちなみにどんな番組を?」
花山泉太「どんなって…いいだろ、そんなの言わなくて」
毛利小五郎「んじゃそれを証明する人はいねぇんだな?」
花山泉太「そうだ、ルームサービスで夜食にカレーを頼んだから、それを23時頃に持ってきた従業員とドア越しに話したよ “今、手が離せないからそこに置いといてくれ”って」
諸伏高明「そういえば月島さんのマンションの階段で弓場千津さんが倒れていた件、あなたはその理由に心当たりはありませんか?」
花山泉太「僕は何も…あの後月島が妙にキョドってたから何か知ってるかもって思ってたけど…あっと…こっちか」
山村ミサオ「スマホ2台持ちなんですねぇ」
花山泉太「プライベートと仕事用で分けて…他の2人もそうですよ」
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花山泉太「もしもし?……ソバ注文の間違い電話でした」
毛利小五郎「ソバっていえば…」
『冬名峠ホテル お食事処』
上原由衣「でも結局凶器見つからなかったね。中田さんがソーイングセット、星川さんがカッターナイフ、花山さんが大き目のハサミ持ってたけど、どれも撲殺には使えないし」
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諸伏高明「いや、もう凶器はわかっています」
大和敢助「残る謎は県境だけだ」
毛利小五郎「ふぅー食った食った!くるし、うまーい♡」
山村ミサオ「それそれ!そのポーズです。月島さんの遺体ですよ。ネクタイとベルトを緩めて満腹で苦しーってポーズでした」
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コナン「確か遺体は口を大きく開けてガニ股だったんだよね?ブーツとか履いてなかった?」
山村ミサオ「履いてたよ、黒いやつを」
コナン「じゃあさ、幼馴染のヒロちゃんが秘密基地をミッちゃんのお家だって言った時、もしかして入り口って看板がプラーンとしてなかった?」
山村ミサオ「プラーン…?そうそう看板をとめてた左側のクギが外れて「口」の字が上になってぶら下がってたよ。まあ「口」の字はかなりかすれてほとんどカタカナの「ニ」にしか見えなかったけどねぇ」
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コナン「(なるほど)」
大和敢助「(そういうことか)」
諸伏高明「兼ねて聴けば則ち明るく…偏り聴けば則ち蔽し…その情報がなければ危うくメッセージを見逃す所でした」
毛利小五郎「兼ねて…何だって?」
毛利蘭「独断で作戦を進めようとしてた劉備に孔明の意見も聞いた方がいいって進言した参謀の馬良の言葉よ。つまり偏った情報だけでは正しい判断ができないってこと」
コナン「(そう…被害者は犯人を名指ししてたんだ。朽ち果てた自らの体を使って…)」
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