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Detective Conan | |||
原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama) 名探偵コナン 第1133話ネタバレ | |||
名探偵コナン第1133話 | |||
サブタイトル | 茜色の千秋楽 | ||
配信日 | 2024年9月11日 | ||
サンデー | 2024年42号 | ||
次回 | 未定 | ||
登場人物 | 江戸川コナン 毛利蘭 毛利小五郎 服部平次 遠山和葉 遠山銀司郎 遠山櫻 毛利大五郎 役:吉浦利堅 服部平一光 役:庵坂典馬 大塚楓 役:倉石洋歌 外山落葉 役:楢沢美玖 毛利理英子 役:垣脇綾梨 伊織駿河 役:長窪信哉 | ||
第1133話 茜色の千秋楽『物語の終演へー!全ての舞台は整った。殺された3人。その奇妙な遺体から導き出された暗号。パズルのピースは揃い、探偵達は、犯人を追い詰める』 『浪速ハルカス』 服部平次「さあ千秋楽や。この殺人劇の幕を下ろそうやないか?庵坂典馬さん」 庵坂典馬「俺が犯人?何言うてんねん?垣脇さんが落とされて殺された時、俺は仮眠室で寝てたやないか」 服部平次「あん時、ベッドに寝てたんはアンタ本人やなかったんやから。廊下に飾ってあった賞状の額のガラス板とタブレット端末を使ったトリックや。まず自分が枕して寝た状態で適当に寝返りをうつ首から上の動画を録っといて、自分と枕以外の背景を真っ黒に塗り潰すんや。ほんでそのタブレットの動画がベッドに立てたガラスの板に映るように置いたら、黒で潰した背景のトコは向こうが透けて見えて、まるでそこにアンタが寝てるみたいに見えるっちゅうワケや。もちろん起こしに来る倉石さんにタブレットの画面が見えへんように布団の山で角度つけてなァ。その動画の右耳の後ろにホクロがあったんがその証拠や。アンタのホクロは左耳の後ろやし」 庵坂典馬「ほんなら声は?」 コナン「あれは録音した声じゃなくて、仮眠室の窓の外にいた庵坂さんがカーテン越しに直に答えていたんでしょ?どのタイミングで喋ってもいいようにガラス板に映った動画の口元に布団をかけて隠してね。そして起こしに来た人に適当に答えた後、以前、垣脇さんが劇中で出した叫び声を録音しておいたボイスレコーダーをゴミ袋に入れ、叫び声を再生しながらそのゴミ袋を下に放り投げたんた。予め転落死させていた垣脇さんの遺体のそばにあるゴミ置き場にね」 服部平次「ほんで窓開けてベランダに出たオレらと入れ代わりにアンタは部屋ん中に入って、トリックに使ったタブレットとガラス板に布団をかけて隠して、垣脇さんの遺体をベランダからのぞいて見つけたオレらの後ろからシレっと合流したっちゅうワケや。せやからホンマに垣脇さんを突き落とした時間は仮眠室に入る時や。落とされても声、あげんかったトコみると、屋上に呼んだ垣脇さんをスタンガンか何かで気絶させたんやろうなァ。まあその後、下に降りてって遺体のポーズを暗号の「V」にしたんやろうけど、誰にも見られへんかったんはラッキーやったのォ」 庵坂典馬「ほんなら長窪さんが偶然あのベランダにタバコ吸いに出て落ちたんもラッキーか?」 コナン「あの時、庵坂さん、タバコくわえてたんでしょ?備え付けの灰皿があるベランダに長窪さんが行くように。タバコ吸ってる人って誰かがタバコをくわえているのを見ただけで吸いたくなる人もいるっていうし。そして腕木通信の暗号表を探しに下の駐車場にいた庵坂さんは長窪さんがベランダにいるのを確認し、長窪さんに“駐車場を見ろ”ってメールを送ったんだよね?」 庵坂典馬「せやからどないしたって言うねん?大滝さんにも言うたけど俺はあん時声なん…」 コナン「こうやって口に両手を添えて大声を出すフリをして口をパクパクさせれば何を言ってるか聞きたくなってベランダの手スリに身を乗り出しちゃうでしょ?その手スリには予め色んな所にガリウムが塗られてて、もげやすくなってたから、長窪さんの体重が手スリにかかっただけで手スリがもげて長窪さんは落ちちゃったってわけさ」 服部平次「ほんで長窪さんが落ちて来るんを知ってたアンタは、アンタがわざと飛ばした暗号表を付き添いの警官2人が取りに行ってる隙に落ちて来た長窪さんの遺体に駆けよって遺体のポーズを暗号の「I」の形にして、自分からのメールが入った長窪さんのスマホを回収し、“下手から傀儡の悪魔”っちゅうメッセージ入れたスマホを置いたんや。どこか間違うてるか?」 庵坂典馬「…さすが平一のモデルになった探偵やなァ…言い逃れ出来ひんわ…実は俺、昔人を殺しててのォ…それをあの3人がバラす言うさかい…片っ端から俺が殺して…」 服部平次「倉石さんの為やろ?アンタのオカンが見せてくれたわ。アンタとオカンの後ろに転落する楢沢さんが写ってる写真を。これ以上ない完璧なアリバイやのに“誰にも見せるな”って言うたんは誰かを庇ってるからや。アンタ見つけたんやろ?転落死した楢沢さんの遺体のそばで昔自分が人を殺してしもた事件の記事のスクショが表示された楢沢さんのスマホを。これもアンタのオカンに聞いたんやけど、アンタ胃癌らしいな。しかも末期の…もう役者辞める気やったって泣いてたで。ちゅうことはあの記事が世に出てもアンタは困らへんし、病気で役者辞めるの知ってた吉浦さんもノーダメージや。それが世間に知れてアンタが役者辞めたら嫌なんは、その事件でアンタに助けてもろた倉石さんだけ。せやからアンタはそのスクショ見て直感したんやろ?」 服部平次「楢沢さんを転落死させたんは倉石さんしかおらんってなァ」 庵坂典馬「ちゃうわボケ!楢沢のスマホ落ちて来た時もう現場に倉石はおったやないか」 コナン「あれは拾ってた楢沢さんのスマホに犯人っぽいメッセージを書いて、野次馬の中からこっそり遺体の方に投げたんでしょ?犯人が上の階から落としたと思わせるために。あの記事が表示されたスマホを回収するために絶対倉石さんが現場に来ると踏んでね。だけど長窪さんは楢沢さんの転落現場に真っ先に庵坂さんが駆けつけた所を見てて、それを隠すのは倉石さんを庇ってるからだと気づき…多分垣脇さんも現場で庵坂さんがスマホ投げてる所見てて、同じことに気づいたんじゃない?垣脇さんは昔の事件のこと知ってたようだし、倉石さんが楓役を降りると確信してたみたいだしね」 服部平次「ほんで2人共、倉石さんやなく彼女と仲のええアンタを脅して来たんや。“バラされたくなかったら金よこせ”とか、“倉石さんに役を降りさせろ”とか。倉石さんを直接脅さんかったんは彼女の性格からして自殺してしまうかもしれんて思たからやろなァ。そこでアンタは考えたんや。倉石さんを守るには2人の口を封じるしかないって」 コナン「そして思いついたんでしょ?楢沢さんの遺体が偶然暗号の「E」の形だったから、それを使って連続殺人に見せられるって。“傀儡の悪魔”と呼ばれてた株本さんの呪いに見せかけた自分の犯行だと思わせて、倉石さんの犯行を隠せるんじゃないかってね。そう、4人目に死ぬのは殺人を懺悔する自分自身。こう両ヒジを左右に突き出して後ろの吹き抜けから展望デッキの中庭に飛び降りるつもりだったんでしょ?楢沢さんがE、垣脇さんがV、長窪さんがI、そして自分がLで、“EVIL”。つまり悪魔って文字を完成させた殺人鬼に見せかけるために」 服部平次「けどアンタはこうも考えた。倉石さんが自分の罪を自白せーへんのは昔のアンタの事件を表沙汰にしとォないためやろうけど、放っといたら黙ったまま自分で命を絶ってまうかも知れん。せやから長窪さんのスマホに“下手から”って書いたんや。“下手”は舞台の上の役者から見ると右から…つまりEVILを横に書いて右から読むとLIVE。“お前はLIVE(生きろ)”っちゅうメッセージになるようにな。役者で、しかもあの暗号をそらで読める倉石さんだけに届く伝言っちゅうこっちゃ」 庵坂典馬「くそっ」 服部平次「無駄や。死なせへんで。大阪府警が回り固めてるし」 コナン「それに倉石さん自首したみたいだよ」 大滝警部「お前と倉石さん、付き合うてたんやなァ。倉石さん、あの日、楢沢さんに屋上に呼び出されて言われたらしいで。“典馬の昔の事件公にしたくなかったら典馬と別れて楓役もくれ”ってなァ。ほんでスマホの取り合いになって、誤って楢沢さんが落ちてしもたっちゅうんが真相らしいで。まぁ詳しい話は署に行ってからや」 庵坂典馬「けどよーわかったなァ…俺がここで投身自殺する気やって」 服部平次「ここは8年前アンタと倉石さんが“東京で生きよ”って決めた場所やろ?“LIVE”っちゅうメッセージ残すんならここしかないって思たんや。それにアンタ言うてたやんか。“浪速ハルカス行く気やったら悪い事言わん。止めとき”って。あら、これからここで死ぬ気やったからとちゃうか?」 庵坂典馬「そうや。女の子を連れてったらワヤなってまうって思てたけど、俺はもう死なれへんし…見てみィ…めっちゃきれいな夕陽やで」 服部平次「アカン!また忘れとった。和葉、ちゃんと来てるやろなァ!?」 『浪速ハルカス 地下一階』📱毛利蘭「服部君?蘭だけど、和葉ちゃんそっち行った?」 遠山和葉「蘭ちゃん見て。うまそうやでー♡」 📱毛利蘭「いた。地下一階のフードシティってトコ」 📱服部平次「地下一階やと!?アカン!もう夕陽が沈んでしまう。今からエレベーター乗っても間に合わへん」 服部平次「くそっ、何やってんねん…オレは何べんも何べんも…アホやのォ…ただ和葉に好きやって…言いたいだけやけどなァ」 遠山和葉「それホンマ?ホンマなん?」 服部平次「あ、ちゃう…今のは…」 遠山和葉「平次」 服部平次「ホンマや」 『紅葉&伊織』 伊織無我「紅葉お嬢様。小倉百人一首高校選手権個人戦A級優勝おめでとうございます」 大岡紅葉「何でやろう…?涙が…止まらへん…」 伊織無我「お嬢様…」 大岡紅葉「勝ったのに悔しい…何でやろうなぁ」 『浪速ハルカス』 毛利蘭「あーもう夕陽沈んじゃったよ。和葉ちゃんがボヤボヤしてるから」 遠山和葉「そらいつかは沈むやろ?太陽なんやか…ら!?」 毛利蘭「和葉ちゃんのお父さん!?」 遠山銀司郎「しょーもないことすんなって電話で言うたやろ?」 毛利蘭「しょーもないこと?」 遠山銀司郎「実はなァ…和葉と賭けしててん。“アタシも口元隠したらまだJKイケるんとちゃう?”って…“蘭ちゃんが気づかへんかったらアタシの勝ちや”ってな」 毛利蘭「何言ってるの和葉ちゃん」 遠山櫻「ちゃうちゃう。和葉やなくて和葉の母、遠山櫻や」 毛利小五郎「マジか」 毛利蘭「顔と声そっくり」 遠山銀司郎「それにココは被疑者を確保する場所やから近付くなって言うたはずやけど?」 遠山櫻「せやかてオモロそうやん」 毛利蘭「それで?本物の和葉ちゃんは?」 遠山櫻「スマホの電池切れて平ちゃんと連絡取れへん言うて、慌てて展望デッキに向こたけど…うまく行ったみたいやね♡」 『再び重なり合う2人の手。今回は大切な恋人として』 ≫関連記事:京都スイーツと毒薬第1088話 甘い罠 第1089話 半開きの扉 第1090話 扉の先の真実 | |||
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