WIND BREAKER | 第15巻119話『拳の使い道』ネタバレ

WIND BREAKER
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『WIND BREAKER』第119話「拳の使い道」ネタバレ。森林公園方面で日高と中村が硯の規格外な才能について語る中、大通り方面では硯と名取の死闘が展開される。料理人としての手を守るために蹴りのみで戦う硯は、現在の生活への充実感を語る。それを破壊しようとする名取に対し、硯は自らの手を囮にした戦術で見事な反撃を繰り出す。
第118話第120話

ウィンドブレイカー 第119話

原作 にいさとる
サブタイトル拳の使い道
配信日2023年9月27日
掲載サイトマガジンポケット
単行本15巻
登場人物椿野佑
硯秀平
中村幹路
日高将吾
名取慎吾
桝田恭介

第119話 拳の使い道


あらすじ

森林公園方面で日高から大通りの硯の様子を心配された中村は、硯が仕事を教えてもらわずに見ただけで完璧にこなせる天才だと評する。大通り方面では、名取から手を使わずに蹴りだけで戦う理由を問われた硯が、包丁を握る手を守るためだと答える。見習い料理人としての仕事の楽しさを語る硯に対し、名取はその幸せを壊そうと手を狙ってバットを振り回す。硯は左腹部で攻撃を受け流しつつ、名取の顔面に拳を叩き込む。激しい殴り合いの中、敵が手の手負いに乗じてバットを振るった瞬間、硯は回転して攻撃を回避する。名取がわざと手を狙わせた作戦だと気づいた直後、硯の左キックが顎に炸裂して名取は気絶する。場面は椿野と桝田の戦いへと移り、桝田は趣味の良い人間を殴る苦しさを語り、椿野を自分の元へ来るよう誘う。

概要

第119話は、大通り方面で繰り広げられる硯と名取の決着と、それを取り巻く仲間たちの評価や思想の対立を描いたエピソードである。前半では、離れた場所にいる中村の口から硯の並外れた学習能力と天才性が語られ、彼の秘められた実力の裏付けがなされる。中盤では、かつて奪うことでしか生きられなかった硯が、料理を通じて他者に喜んでもらう現在の生活に深い充実感と楽しさを抱いていることが明かされる。同時に、他者の幸福や青春を破壊することに悦びを覚える名取の歪んだ価値観が提示され、二人の戦いは単なる喧嘩を超えた生き方の否定と肯定の応酬へと発展する。後半では、料理人の命である手を守り抜くという硯の強い執念が、あえて手を狙わせる冷徹な戦術へと昇華され、鮮やかな蹴り技での勝利と、次なる椿野の戦いへの布石が描写される。

本文:ネタバレ

1. 森林公園での会話と硯の才能の評価 | 中村が語る驚異的な能力

森林公園方面にいる日高と中村の二人は、別の大通り方面において一人で戦っている硯の現状について言葉を交わす。
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日高からの安否の懸念:
  • 日高は中村に対し、硯が大通り方面で戦っているはずだが無事でいるだろうかと心配の声をかける。
中村の心配に対する疑問:
  • 中村は笑いながら、今更一体何について心配する必要があるのだと日高の問いかけに返す。
驚異的な観察力の証明:
  • 少しの期間を一緒に過ごしただけで硯の性質は理解できたはずだと中村は指摘する。
教えを必要としない習得:
  • 硯は仕事を含めたあらゆる物事について、誰からも教えてもらっていないにもかかわらず自分で見ただけで完璧にこなす。
中村による天才性の断言:
  • どのような視点から考えてもあいつの能力は天才そのものであると、中村は硯の実力に絶対の信頼を示す。

2. 大通りでの問いかけと手を封じる理由 | 包丁を握るための選択

場面は大通り方面での戦闘へと切り替わり、援軍として現地に向かった硯は敵の名取と激しく対峙する。
名取からの戦術への違和感:
  • 名取は硯が全く手を使わずに足技の蹴りだけで攻撃を繰り出していることに気づく。
意図に関する名取の質問:
  • 一体何を考えて戦っているのかは分からないが、手を使用しないのは何かの特殊なプレイなのかと名取は尋ねる。
バットの衝撃による影響の吐露:
  • 硯は、先ほど名取の振り回すバットを自分の手で止めた際に非常に大きな衝撃を受けたと理由を説明する。
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料理人としての道具への配慮:
  • これ以上の衝撃で自分の手が傷つき、調理に必要な包丁が握れなくなると非常に困るのだと硯は答える。

3. 料理の楽しさと名取の歪んだ破壊衝動 | 過去の生き方との決別

名取は硯の着用している衣服に注目し、その日常の仕事や心境についてさらに問いかけを重ねる。
衣服からの職業の推測:
  • 名取は硯のユニフォーム姿を見て、その格好は料理を作る仕事をしているのかと確認する。
見習いとしての現状の肯定:
  • 硯は名取の言葉に対して、自分はまだ見習いの段階ではあるがその通りだと認める。
仕事に対する充足感の質問:
  • 現在の料理を作るという行為について実際にやってみて楽しいかと名取は尋ねる。
過去の略奪の生活の回想:
  • かつての自分は他者から物事を奪うことでしか周囲の人間を食わせる方法を知らなかったと硯は振り返る。
自作の料理を届ける喜び:
  • 自分で料理を作り、それを他の人に食べてもらうという現在の経験は自分にとって非常に新鮮な感覚であると語る。
仲間との出会いへの深い感謝:
  • 椿野や周囲の仲間たちに出会うことができていなければ、このような世界の存在を知ることは決してなかっただろうと楽しそうに話す。
名取の皮肉な拍手と拒絶:
  • 名取は手を叩いて拍手をしながら本当に良い話だと皮肉を言い、あまりに綺麗すぎて吐き気がしてくると吐き捨てる。
幸福を壊したい欲求の告白:
  • 自分はそのような他者の美しい話を聞かされると、中身をぐちゃぐちゃに壊したくなってしまう性分なのだと名取は告げる。

4. 手を狙ったバットの強襲と腹部での防御 | 名取の執拗な宣告

名取は言葉を終えた瞬間にバットを激しく振り回し、宣言通りに硯の大切な手を狙って急襲を仕掛ける。
敵の狙いの早期察知:
  • 硯は名取の視線や動きから、自分の手を明確に潰そうとしている意図を瞬時に察知する。
直前での防御姿勢の変更:
  • 硯は直前のところで身体の姿勢を素早く変え、手を守る代わりに自身の左腹部でバットの衝撃をまともに受ける。
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名取からの回避への称賛:
  • 名取は笑いながら、今の激しい攻撃をうまく避けるものだと硯の身のこなしを褒める。
次の攻撃における部位の指定:
  • しかし次は必ずその手を奪い取ってみせると、名取は再び不気味な笑みを浮かべる。
腕と風鈴高校の同時破壊の宣言:
  • 青春を楽しんでいるその両腕も、仲間の風鈴高校も、すべて自分の手でぶち壊してやると大声をあげる。

5. 硯の拳による反撃と激しい打撃の応酬 | ウソの指摘と容赦ない攻撃

大声をあげて襲いかかってくる名取の顔面に対し、手を使わないはずだった硯は強烈な拳による一撃を叩き込む。
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顔面への想定外の拳撃:
  • 絶対に手を使わないと思い込んでいた名取の油断を突き、硯は相手の顔面に拳を正確に命中させる。
名取による言動の矛盾の指摘:
  • 攻撃を受けた名取は、手を使わないと言っておきながら使用したことについて嘘を吐くのは良くないと告げる。
バットによる容赦のない顔面強打:
  • 名取は相変わらず凶器であるバットを大きく振り回し、硯の顔面を目掛けて容赦なく何度も殴りつける。
硯による拳での対抗措置:
  • 硯もバットの恐怖に怯むことなく、自身の拳を突き出して名取の身体を激しくぶん殴り返す。

6. 無防備な手への執着と囮の戦術 | 敵の狙いを利用した回避

名取は硯の手が完全に無防備な状態にあることに気づき、その手を集中して狙い始める。
敵による手の無防備さの看破:
  • 相手は硯が手を庇いながら戦っている隙を見逃さず、その腕こそが最大の弱点であると確信する。
バットを用いた手への集中攻撃:
  • 敵は再びバットを大きく旋回させながら、硯の腕を目掛けて一本目という大声をあげながら振り下ろす。
回転運動による完全な回避:
  • しかし硯は慌てることなく、迫り来るバットの軌道に合わせて自身の体をぐるんとその場で回転させて避ける。
名取が気づいた戦術の真相:
  • 攻撃を完全に空振りさせられた名取は、硯がわざと自分たちに手を狙わせるように仕向けていたのだと心の中で気づく。

7. 左キックによる決着と椿野への勧誘 | 奪わせない決意と桝田の言葉

名取が戦術の意図に気づいた次の瞬間、硯の強烈な左足のキックが名取に襲いかかる。
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顎を打ち抜く強烈な左足:
  • 硯の鋭い左キックが名取の顎の先端へと強烈に突き刺さと、その衝撃が頭部へと伝わる。
名取の完全な意識喪失:
  • 顎に最大の打撃をまともにくらった名取は、その場で耐えることができずに完全に気を失って倒れ込む。
略奪を拒絶する硯の誓い:
  • 気絶した敵を見下ろしながら、かつて奪う側だった自分が言えた義理ではないかもしれないが、自分からも仲間からもこれ以上何も奪わせないと硯は静かに告げる。
場面の転換と桝田の問いかけ:
  • 場面は再び大通りでの椿野と桝田の戦闘へと切り替わり、桝田は椿野に向かって自分の心の痛みが理解できるかと尋ねる。
趣味の良さに伴う殴打の苦痛:
  • 自分にとって趣味の良い綺麗な人間を拳で殴る行為は本当に苦しいことなのだと桝田は自身の心情を吐露する。
桝田による自身の陣営への誘い:
  • だからこそ椿野に対し、これ以上の戦いをやめて自分のところへ一緒に来いと再び勧誘の言葉を投げかける。
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まとめ

第119話は、大通り方面で戦う硯が料理人としての手を守りつつ名取を撃破し、一方で桝田が椿野に対して自身の陣営への勧誘を重ねる話である。
中村による硯の天才性の証明:
  • 森林公園方面で日高から大通りの硯の現状を心配された中村は、硯は何の仕事でも教わらずに見ただけで完璧にこなす能力を持つ天才であると言い切る。
手を封印する理由と料理への情熱:
  • 大通りで名取から手を使わない理由を問われた硯は、包丁を握る手を守るためだと答え、見習いとして他者に料理を届ける現在の環境の楽しさと仲間への感謝を語る。
名取の破壊衝動と激しい打撃戦:
  • 美しい話を壊したいと激昂する名取はバットで硯の手を狙い、硯は左腹部でそれを受け流しつつ拳で名取の顔面を殴打し、互いに容赦のない殴り合いを展開する。
囮の戦術と左キックによる決着:
  • 敵が手の手負いを狙ってバットを振るった瞬間、硯は回転して回避し、わざと狙わせたと名取が気づいた直後に強烈な左キックを顎に叩き込んで気絶させる。
桝田による椿野への再度の勧誘:
  • 場面が切り替わり、桝田は趣味の良い人間を殴る苦痛を訴えながら、椿野に対してこれ以上の戦いをやめて自分の元へ来るようにと改めて要求を突きつける。
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