文スト60話 | 第5期10話『太宰死亡！？フョードルの正体』ネタバレ | Bungo Stray Dogs

BUNGO STRAY DOGS
原作(Original Story): 朝霧カフカ(Kafka Asagiri) TVアニメ『文豪ストレイドッグス』 第60話
第60話 人外魔境(其の三)
放送日	2023年9月13日
OPテーマ	鉄の檻 (歌 : GRANRODEO)
EDテーマ	軌跡 (歌 : ラックライフ)
原作	第106話 隘キ部へ屋やニテ 其の弐 前編 第106.5話 隘キ部へ屋やニテ 其の弐 後編 第107話 隘キ部屋ニテ 其の参 前篇 第107.5話 隘キ部屋ニテ 其の参 後篇 第108話 隘キ部屋ニテ 其の肆 第109話 隘キ部屋ニテ 其の伍
CAST
中島敦 Nakajima Atsushi CV.上村祐翔 太宰治 Dazai Osamu CV.宮野真守 フョードル・D Fyodor Dostoevsky CV.石田彰 シグマ Sigma CV.千葉翔也 中原中也 Nakahara Chuya CV.谷山紀章 芥川龍之介 Akutagawa Ryunosuke CV.小野賢章 福地桜痴 神威 KAMUI CV.大塚明夫 ブラム・ストーカー Bram Stoker CV.津田健次郎 幸田文 Koda Aya CV.寿美菜子

EPISODE GUIDE
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EYECATCHER

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STORY

燁子から福地が懐く真の目的を聞き、打ちのめされる敦。おぼつかない足取りで福沢のもとへ向かっていたとき、空にほど近い空港管制塔の屋根の上に文とブラムがいることに気づく。だが、そこへ襲い掛かる、吸血種化した芥川――！　一方、フョードルのもとにも吸血種化した中也が付き従っていた。一度は太宰が勝利を収めたかと思われたゲームは、中也によって逆転される。迫りくる危機の中、太宰はシグマに後を託し……。

『空手大会で優勝した日、親父は迎えにさえ来んかった。ウチにとって空手は正義を歩く為の心臓やったけど、親父にとっては美しい所作を得る為の身体訓練に過ぎんかった』

文の父〈何故お前はそんなに粗暴で無教養なのだ！姉を見習え！〉

『その姉もウチが八歳の時に死んだ』

文の父〈お前は失敗作だ！〉

幸田文「はっ！」

幸田文「ここは…ウチは確か…」

ブラム「起きたか。気をつけよ。下手に動くと落ちるぞ」


幸田文「ひいいいいいっ！」

ブラム「小癪なり黒衣の同胞(はらから)よ、余を殺さず生き餌として使う気だ」


ブラム「この様な目立つ塔に余を晒し寄って来た探偵社員を滅ぼす為に」

幸田文「そうなのか？ホンマにそれだけなのか？せやったら何でアイツはウチを殺さんかったんや？」

「！！」

太宰治「潜れ！」

シグマ「(水面が炎上！？)」

シグマ「(壁に予め透明な発火性燃料が塗られてあった…つまりフョードルの策略か！)」

シグマ「(水中で威力の落ちた銃では…ダメだ！息が持たない！)」

シグマ「(火が消えた！？)」

シグマ「(そうか燃料が燃え尽きたのか！助かった！)」

シグマ「(太宰？)」


太宰治「駄目だ」

シグマ「(後になって気付いた事だが、密室内で炎が燃えれば、酸素を急激に消費する。この空気を吸うと、血液中の酸素が逆に奪われほぼ一呼吸で即死する)」

シグマ「(太宰が止めなければ死んでいただろう。だが、顔を出せないという事は溺死するしかないという事)」

シグマ「(扉に隙間が！)」

シグマ「(太宰は扉の開閉を司る張力ワイヤーを破壊したのだ)」

シグマ「ぶはあっ！」

シグマ「太宰！」

🔊「注水プロトコル継続不能を検知しました。これより落下衝突シークエンスに移行します」




太宰治「約束してしまったからね。君は生きて帰すと」



太宰治「後は頼んだよ」

中島敦「あれは…乱歩さんが探せと言ってた女の子！？今助ける！」

ブラム「誰か来た」

幸田文「来たらアカン！」

幸田文「これは罠や！」



シグマ「何だ？」

シグマ「ロシア語？どういう意味だ」

中島敦「芥川僕だ！わからないのか！」




中島敦「黒布の防御がない！？」


中島敦「折れた腕が…吸血種の権能！？再生するから体を守る必要がないのか！つまり殺さない限り止まらない！」

太宰治「くそ…足が折れてるな…」

太宰治「なァ頼むよ…いい加減痛いんだ」

太宰治「楽にしてくれ」

フョードル「喜んで」

フョードル「聞こえますか中也さん。標的は第四層です。殺しなさい」

「！！」

シグマ「太宰への攻撃指示を取り下げろ！次は当てる」

フョードル「興味深い。シグマさん…貴方は逃走したとばかり」

シグマ「お前に触れて空港での計画を引き出す、そう太宰と約束した」
フョードル「成程…流石は太宰君です。ほんの十数分で貴方を操るとは」

シグマ「何！？」

フョードル「普段貴方はこんな無謀をする人間ではない。太宰君を観察して貴方は気づかされた。本当に必要なのは、家という場所ではなく信頼。つまり貴方はこう思った」

フョードル「探偵社員になりたいと…」

フョードル「そうでしょう？」

シグマ「確かに操られているのかもしれない。だが太宰はその対価を支払った。客の賭金(レイズ)には応じるのがカジノの流儀だ！」

シグマ「寧ろ私を操ろうとしたのはお前だ。太宰への不信感を煽り、この銃を下ろさせようとした。私の操縦勝負は太宰の勝ちだな」

フョードル「そうですか」

シグマ「これからお前に触れて記憶を読みとる。だがその前に教えろ。お前の異能力は何だ」

シグマ「いや…そもそもお前は何なんだ！」

🔊神威「五分以内にワンオーダーの封印を解除せよ」

幸田文「ブラちゃん今の聞いた？あと五分で世界侵略って！」

ブラム「其方か気絶している間、福地が聖剣を握り吸血種に命令を下した。幾許もなく世界は地獄に変ずるであろう」

幸田文「そんな！あんた世界を滅ぼす魔王様なんやろ！？首だけやろうが剣ブッ刺されとろうが！邪悪なフハハハパワーで何とかせんかい！」

幸田文「実際なんかあるやろろ！今の状態で使える力が！」

ブラム「余の権能の有用な部分は聖剣に奪われておる。残った権能と言えば…日光が苦手…蹄鉄と薔薇の香が苦手…大蒜が嫌い…あとは…鏡に姿が映らぬ…とか」

幸田文「……うん…いや…ええと思うよ」

ブラム「屈辱である」

幸田文「となるとやっぱ剣抜かなしゃあないか」

ブラム「不可能だ。聖剣の根は其方程度の力では抜けぬ」

幸田文「それでもあと五分で何もせんのはウチの流儀やない」




ブラム「ぐあァ！」

幸田文「ごめん！でも皆を助けんと！」

ブラム「…構わぬ…やれ…」

幸田文「でもブラちゃん、世界がどうなろうと興味ないて…」

ブラム「興味はない…」

ブラム「…世界にはな…」

シグマ「ロシア語のメモが落ちていた。これを書いたのはお前か？」

フョードル「助けて？」

「！！」

フョードル「ウワァアアアアアア！助けて助けて助けて」

フョードル「うわああああああああ！」

フョードル「…うう…」

フョードル「教えてくれ…今何年だ？」

シグマ「は！？」

中島敦「目を覚ませ芥川！お前は強者になりたいんだろ！？」

フョードル「聞いてくれ…奴は悪魔だ…奴は邪悪の文字が肉体を得たような男だ。僕では奴を止められない。だが希望もある。君だ」

フョードル「クラデニェッツの宝剣。外見は普通の武器に偽装してあるが、聖十字剣と同じ異能化銀で出来ている」

フョードル「異能であるぼくを殺せる唯一の武器だ。奴は僕の心の弱さが生み出した悪魔だ。自分の異能力に乗っ取られた僕の弱さが…」

シグマ「(…二重人格？それがフョードルの異能力なのか？)」

フョードル「なんてね♪二重人格なんて陳腐な筋書きですが、信じると思いましたよ」



フョードル「失礼」

フョードル「覚悟を確かめさせて頂きました。その覚悟に免じて」

フョードル「さあ何でも読みとって下さい。ぼくに触れて情報を抜き取ってもらって構いません」

フョードル「その勇気があれば…ですが」

シグマ「(これが私の人生の最後の賭けになるかも知れない)」

フョードル「知りたい事は？」

シグマ「お前の秘密のすべて！」

ブラム「世界の終わりだ」

幸田文「まだや！」

ブラム「何をする」

幸田文「剣を抜くのに必要なものを探す！」


幸田文「これや！これならなんとかなる！」

ブラム「娘何をする気だ」

幸田文「この机を…落とす！この高度で剣と机を結んで落とせば重みで剣が抜ける筈や！」

シグマ「(何だ…この光の奔流は！？)」

シグマ「(これは情報！？)」

太宰治「ああ…この光景を何回も想像したよ…もっとも想像では立ち位置が逆だったけどね」

太宰治「どうした？来いよ中也」

太宰治「へなちょこパンチで私を楽しませてみろ」


フョードル「止まりなさい」

フョードル「挑発です。あなたに触れる事で吸血種を解除する気です。離れて仕留めなさい」


太宰治「うああああああ！痛いっ！」

太宰治「どこ狙ってんだよこの下手糞！」

フョードル「これで外す心配はありませんね」

太宰治「最悪だよ…痛いし…フョードルには負けるし…おまけに殺される相手は中也だし…」

フョードル「万策尽きたという風情ですね」
太宰治「どうかな？私が今感動的な台詞を吐いたら、絆の奇跡が起きて中也が元に戻るかも」

フョードル「そう思うならどうぞ」

太宰治「中也、目を醒ませ。私達の運命はこんな処で完結しない。何故なら私達の」

神威「全軍侵攻開始！」



「そんな！約束が違う！」

「核ミサイル発射管1から8、発射シークエンスへ移行せよ」

「終端誘導システム正常動作確認。発射30秒前」

「世界が…終わる…」

幸田文「させるかァー！」

幸田文「嘘やろ…」

幸田文「そんな…抜けへん…」

ブラム「己を責めるな。これが宿命なり」

 

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