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Kuroshitsuji | |||
原作(Original Story): 枢やな(Yana Toboso)![]() 黒執事 第170話ネタバレ | |||
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黒執事 第170話 | |||
配信日 | 2020年11月18日 | ||
サブタイトル | その執事、流浪 | ||
Gファンタジー | 2020年12月号 | ||
扉絵 | 劉 (ラウ) | ||
単行本 | 31巻 | ||
登場人物 | シエル・ファントムハイヴ セバスチャン・ミカエリス フィニアン スネーク メイリン バルドロイ 劉 (ラウ) 藍猫 (ランマオ) | ||
第170話 その執事、流浪『数日時前 ライムハウス』 シエル「兄の歪んだ肉人形(ビザールドール)の活動を維持するためには大量の血液が必要だ。血液採取施設として疑わしいのはロンドンから東西南北に散った4箇所。メイリンとランマオは北、ノースヨークシャー。フィニとスネークは東、ノーフォーク。バルドとラウは西、ウィルトシャー。そして僕とセバスチャンは南、ブライトンへ向かう。しかしロンドンを脱出するにしても主要な駅は警察が張っているだろう…となると」 ラウ「警備が手薄なテムズ川をこっそり船で行くのが一番だろうね。その後、レディングあたりで船から鉄道に乗り換える」 セバスチャン「ランドル様は坊ちゃんとラウ様の関係をご存じですし、ここにヤードが突入してくるのも時間の問題…すぐに出発なさったほうがよろしいかと」 シエル「ああ」 ラウ「ああそうだ。出発前に皆、コレを頭につけてくれる?」 シエル「なんだこれは?」 ラウ「いいからいいから」 「アホイ!その船止まれ!」 (※アホイ:当時の船乗りが不審船に呼びかける合図) ラウ「(あれはテムズ川の交通を取り仕切っている水上警察…!) や~ドモドモ。良い夜ネ~」 警察「現在、指名手配犯が逃走中で、ロンドン中に捜査網が張られている。船の積荷を見せてもらおうか」 ラウ「あ~ッ、我お得意様に“お花”届けるところヨ。傷つけないでほしいネ」 警察「花?…ああ、そっちの花か」 ラウ「お兄さん達もこんな寒い夜に見回りご苦労様ヨ。それで温かいものでも飲んでネ」 警察「……まあいいだろう。通れ」 バルドロイ「ふぅ~ヒヤッとしたぜ」 セバスチャン「随分とあっさり引き下がってくれましたね。この程度の添え物で騙されてくれたとも思えませんが」 ラウ「テムズ河川警察は警察の一部とはいえ、独立性の高い部署だからね。ランドル殿の目も届きにくい。おかげで普段から仲良くさせてもらっているよ」 『レディング』 セバスチャン「それではここで一旦お別れといたしましょう。皆様、どうぞご無事で」 『ラウ&バルドサイド』 バルドロイ「(世話になった相手じゃあるが、この中国人、何を考えてンのかわからなくて苦手なんだよな…)」 ラウ「おっと、ついに“それ”に手を出すのかい?今回の相手はそれほどに強大…というわけか」 バルドロイ「坊ちゃんがくれたただの飴玉ですぜ」 ラウ「あ!そうなの?なーんだーぁ…我にも一つくれるかい?」 バルドロイ「ふぅ…」 ラウ「料理人くん、なんだか憂鬱そうだね」 バルドロイ「そりゃまあ…退役軍人療養所なんて救貧院とさほど違いはねぇでしょう。使い物にならねぇ奴らがブチこまれて、ただ死を待つところだ。アンタみたいな金持ちにはキツイとこだと思いやすぜ」 『ウィルトシャー アテナ退役軍人療養所』 バルドロイ「こ…ここが療養所?」 バルドロイ「(想像より新しくて綺麗な建物だな」 ラウ「入る前にお互いの役割を確認しようか。料理人くんは植民地紛争の前線から傷を負って帰国した貴族の次男。我は戦争の記憶に苦しめられ情緒不安定な君をケアするために雇われたホームドクター。偽造した書類や身分証明もバッチリ」 バルドロイ「よし…行きやしょう」 ラウ「やあこんにちは。今日からこちらにお世話になるバーグ家の者ですが…」 職員「…こちらへどうぞ。お掛けになってお待ちください。すぐ婦長が参ります」 ラウ「婦長か…早速噂の“奇跡の癒やし手”の登場かな?その名に違わぬ天使のような美女だと嬉しいんだけど」 バルドロイ「ははっ、軍人にとってナースはどんな女でも天使ですよ。ネズミやウジがそこらじゅうに湧いた野戦病院で、ガキみてぇに帰りたいって泣く兵士の手を握って励ましてくれる。自分達だって泣きたいだろうに…」 「コンコン」 ラウ・バルド「えっ…」 | |||
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