名探偵コナン | 第996話『能ある鷹は罪を隠す』ネタバレ | Detective Conan

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🖊原作者(Original Story):青山剛昌(Gosho Aoyama)

TVアニメ『名探偵コナン』 第996話ネタバレ

放送日(Airdate): 2021年1月30日

第996話 能ある鷹は罪を隠す

毛利小五郎「お前の目、俺と同じで」

毛利小五郎「鋭い！」

赤柴徹「指さしたり手を振ったりすると鷹がストレスを受ける！！」

＜鷹匠 赤柴徹(28)＞

赤柴徹「鷹はデリケートな生き物なんだ！！気を付けてくれ！！」

毛利小五郎「失礼…しま…した…」

毛利小五郎「あの…本当にフェスタやってるんですか…」

石間明彦「お客さん達ラッキーだね～今日は貸し切りだよ」

＜農家 石間明彦(50)＞

竹原佐登子「お茶、お待たせしました。今はこうですがちょっと昔は盛況だったんですよ」

＜玄一の妻 竹原佐登子(35)＞

＜古民家カフェ 経営 竹原玄一(37)＞

竹原玄一「来ないでくれって言ったろ！」

コナン「ん？」


男「あの…どなたにも言ってないんですか？」

竹原玄一「ああ、女房には話したよ。他には言う必要なんかない。まぁ 言ったら言ったで殺されるかもな」

竹原玄一「ほら、これでいいのか？」

男「はい。確かに」

石間明彦「客じゃなかったのか？」

竹原玄一「ああ。道に迷ったんだとさ」

竹原佐登子「ねぇあなた、猪お願いしてもいい？」

竹原玄一「あ？あぁ…」

毛利小五郎「猪？」

竹原佐登子「ぼたん鍋はお好きですか？」

毛利小五郎「ぼたん鍋！！あ～大好きです！！」

毛利小五郎「ぼたん鍋というのはな！猪の肉で作る鍋の事だ！」

竹原玄一「うまく仕留められるといいんですがね…」

毛利小五郎「期待してま～す」

竹原佐登子「どうかしたのぼく？」

コナン「ううん」

竹原佐登子「あ！そうだわ～」

コナン「わーすごいや～」

竹原佐登子「私の手作りなのよ」

コナン「へぇ～あれ？もしかしてここの全部？」

竹原佐登子「そう」

竹原佐登子「このカフェにある動物達は」

竹原佐登子「すべて私が作ったの」

竹原佐登子「あの人が会社を辞める時にこのカフェを一緒に作ろうって誘ってくれて私も会社を辞めてついて来たの」

竹原佐登子「でも私、このくらいしか取り柄がなかったからこの店を開きながら作ってたの」

竹原佐登子「この子達は私達がこのカフェで紡いできた経験と思い出の形なのよ」

竹原玄一「じゃあ、行ってくるよ」

竹原佐登子「あなた、気を付けてね」

竹原玄一「あぁ。わかってるよ」

竹原佐登子「いってらっしゃい」

毛利小五郎「狩りのご運をお祈りしておりま～す」

竹原玄一「ありがとう」

奥穂 里山フェスタ
13:00 ポン菓子体験イベント
石間明彦「うちの田んぼでとれたお米だ。これを機械に入れて」

石間明彦「そして蓋をして火をつけて圧力が高まるまで回しながら少し待ちます」



石間明彦「じゃあ、圧力が十分強まったらポン菓子が飛び散らないように蓋をして…時間はよしと」

石間明彦「それじゃ！行くよ！」

『ポン💨💨💨💨』

毛利小五郎「うわっ！！」

石間明彦「ははははっ！どうした？」

石間明彦「鳩が豆鉄砲食ったような顔して」

毛利小五郎「はははは！ちょっと音が大きかったもんで」

毛利小五郎「というより今銃声がしたような」

コナン「美味しい！」

毛利小五郎「あっ！あれはご主人かな？」

毛利小五郎「気を付けて～」

奥穂 里山フェスタ
15:00 鷹匠体験イベント

赤柴徹「餌を持ってみて。じゃあ行くよ～」


毛利蘭「出来たよコナン君」

コナン「蘭姉ちゃんすごい」

毛利蘭「次はコナン君だよ。やってみて」

赤柴徹「鷹が怖いか…」

毛利蘭「え？」

赤柴徹「いや…俺は鳥が好きだ。その中でも猛禽類。特に鷹が大好きだ。それで今の仕事を始めたんだ」

赤柴徹「今は閑散としてるけど前はもっと人が大勢やってきて楽しかったし遣り甲斐があった。俺はコイツと二人で昔みたいにここを盛り上げたいと思ってる。だから…その…今日のこととかを学校なんかで宣伝してくれると…その…」

赤柴徹「…助かるんだが…」

コナン「うん！」

毛利蘭「もちろんです」

毛利蘭「お父さんもやったら？」

毛利小五郎「んっ！興味ないね！！」

コナン「(さっき怒られたからだな)」

石間明彦「さて！ここで鷹匠は終わり。次はぼたん鍋！」

毛利小五郎「よっ！！待ってました！！」

竹原佐登子「まだよ。まだあれをやってないでしょ？」

竹原佐登子「当カフェ奥穂里山フェスタのメインイベント～鷹をあそこの的まで飛ばすの」

赤柴徹「あの山の少し開けたところに」

赤柴徹「ウサギの皮に生肉を付けた疑似餌を吊るしてある」

赤柴徹「あそこまでこいつに飛んでいってもらうんだ」

コナン「すごい距離があるけど出来るの？」

赤柴徹「ああ。見てて」

毛利小五郎「ご主人ご主人！！！失礼…」

毛利小五郎「残念ですが…」


コナン「これは…！」

目暮警部「というと毛利君は事故だというんだね？」

毛利小五郎「はい。被害者の竹原玄一さんは猟銃を持ってこの茂みの中にいた。そこに鷹が襲いかかってきたんです。玄一さんは身を守ろうとして咄嗟に猟銃を撃った。しかし銃弾は不幸なことに玄一さん本人に当たってしまった」

赤柴徹「それはない！！鷹は決して人を襲ったりしない！！」

赤柴徹「鷹は人間が怖いんだ。いや鷹だけじゃない。ほとんどの動物がそうだ！」

毛利小五郎「でも銃を向けられたら？あなたは鷹に指さすだけでもよくないとおっしゃいましたよね？」

赤柴徹「それは…言いましたが…」

コナン「鷹が急に向きを変えた時この辺りで何かが光ったように見えたんだけど」

高木刑事「光った？」

高木刑事「すいません。この辺りに何か光るものありましたか？」

鑑識員「いえ、なにも。特にありませんね」

毛利小五郎「ご主人の猟銃が日光を反射したのかもしれない」

目暮警部「しかし毛利君、拳銃と違って猟銃の銃身は長い。それで間違って自分を撃つなんてありうるかね」

毛利小五郎「極めて特殊なケースだと思います」

毛利小五郎「おそらく銃をこうやって」

毛利小五郎「こうなって…こうなったと」

目暮警部「毛利君…」

赤柴徹「すみません。俺がいくら謝ったって玄一さんが戻ってこないのは分かってる…でも…本当にすみません」

竹原佐登子「気にしないで赤柴君。事故なんだから。赤柴君が悪いわけじゃない。だから自分を…鷹を…責めないで」

赤柴徹「でも」

石間明彦「赤柴君そうしよう…一番つらい奥さんがそう仰ってるんだから」

赤柴徹「あ…はい…」

石間明彦「でもイベントは今年で終わりかなぁ…こんなことになっちゃ…もう誰も…」

竹原佐登子「ダメよ！続けなきゃ！！こんなことでここが終わりになったら主人が浮かばれないわ」

毛利蘭「待って！何してるんですか？まさか鷹を殺すつもりじゃ…」

赤柴徹「そんなことしない！俺は鷹の事が好きでこの仕事を始めたんだ。鷹を殺す鷹匠なんていない」
毛利蘭「じゃあ…その薬は？」

赤柴徹「あ…これか！？これはコイツが足を怪我してたから」

コナン「何で怪我したの？」

赤柴徹「わからない…でも足首の怪我は鷹の致命傷になるから…軽い怪我でよかった」

コナン「ねえ、足首を怪我するのってどんな時？」

赤柴徹「あぁそれはいろいろあるけど、例えばカラスよけやテグスに引っかかったりとかだけど」

コナン「！！！！」

コナン「(これとこれがくっついて…よし！大体の形はわかった。ん？これは？)」

コナン「ヤッホー！ヤッホー！」


コナン「！！」

コナン「これ全部おばさんが作ったんだよね？」

竹原佐登子「気に入ってもらえて嬉しいわ」

コナン「器用なんだね」

竹原佐登子「木の細工は得意なの」

目暮警部「毛利君！まさか！」

小五郎(コナン)「警部殿、みなさんを集めて頂けますか？重大な事をお話しします」

目暮警部「高木君」

高木刑事「はい」

石間明彦「重大な話ってなんですか？」

小五郎(コナン)「実は玄一さんが亡くなったのは事故ではないんです」

目暮警部「何だって！？」

小五郎(コナン)「事故に見せかけるよう偽装した細工がしてあったんです」

高木刑事 「細工とはなんですか？」

小五郎(コナン)「ご主人が亡くなられた現場にテグスが張られていたんです。鷹はそのテグスに足が絡まってコースから逸れた」


高木刑事「でも毛利さん、現場にテグスなんてありませんでしたよ」

小五郎(コナン)「すぐ近くの谷底にありました。木製のドラムに巻かれた状態で」

小五郎(コナン)「おそらくテグスが現場に残らないようにドラムに巻き付けて谷底に落としたんでしょう」

目暮警部「しかし何のためにテグスを？」

小五郎(コナン)「猟銃を発射するためです。そのテグスは仕掛けてあった猟銃に繋がっていてそして鷹の飛んでくる的の前まで引いてあり、飛んできた鷹の足がテグスに引っかかると」

小五郎(コナン)「仕掛けてあった猟銃の引き金を引いて」

小五郎(コナン)「銃弾が発射される」

小五郎(コナン)「そしてその銃弾が玄一さんの遺体を載せていた仕掛けの留め具を撃ち抜き」

小五郎(コナン)「留め具が無くなった仕掛けが動き」

小五郎(コナン)「玄一さんの遺体を茂みからはじき出し、仕掛けごと谷底へ落ちる。そして仕掛けてあった猟銃もテグスに引っ張られその場に放置される」

高木刑事「毛利さん、犯人はなぜそんな仕掛けを…」

小五郎(コナン)「アリバイ作りです。玄一さんの殺害はその前に行われていました」

目暮警部「それはいつだね？」

小五郎(コナン)「ポン菓子ができた時です。フェスのイベントは時間割が決められており、ポン菓子作り担当の石間さんは時間をしっかり守っていました」

小五郎(コナン)「それを知っていた犯人はポン菓子の機械が大きな音をたてる時間に合わせてご主人を殺害したのです」

小五郎(コナン)「あのとき私はやまびことかと思われた音に銃声を感じたのです」


小五郎(コナン)「そして私がご主人と思われる人に叫んだ時、やまびこは起こらなかった」

石間明彦「ということは…あの時手を振っていたのは」

小五郎(コナン)「犯人です」

小五郎(コナン)「そしてあの時あの場に居なかったのは奥さんあなたです」

小五郎(コナン)「ポン菓子作り実演の時間に合わせれば銃声はごまかせると考えたんですよね？」

竹原佐登子「なにか証拠があるんですか？」

小五郎(コナン)「ありますとも。あなたの首筋にある赤い染みです」

竹原佐登子「！！」

小五郎(コナン)「ご主人の遺体の首筋の同じところにも血痕がありました」

小五郎(コナン)「その血はご主人の狩猟ジャケットにもついていて」

小五郎(コナン)「おそらく奥さんがそれを着た時に同じ場所に付いたんでしょう」

小五郎(コナン)「まだ言い逃れなさいますか？」

竹原佐登子「いいえ、私がやりました」

小五郎(コナン)「理由を聞かせてもらえますか？」

竹原佐登子「あいつ…ここを売り払おうとしてたんです」

竹原佐登子「あなた！」

竹原玄一「ここは全部売り払ってやり直しだ」

竹原佐登子「ダメよ。二人で作り上げたお店だし…みんなだって…」

竹原玄一「うるせぇ！！口答えすんな！」

竹原玄一「お前はこの店と共に置いていくんだよ」

竹原玄一「勘違いすんなよ！お前もこの店も俺にはお荷物なんだよ！」

竹原佐登子「あんな人だとは思わなかった。あの人がバカにした里山の力で息の根を止めてやったら」

竹原佐登子「金儲けに利用されただけの可哀そうな鷹も」

竹原佐登子「少しは報われるんじゃないかと思って」

目暮警部「奥さん、お話は署の方で伺います」

毛利小五郎「ん？」


赤柴徹「カラスの駆除も鷹匠の大事な仕事なんだ」

毛利小五郎「よーし」

毛利小五郎「うわっ！！」

赤柴徹「鷹は人間を襲わないけどカラスは襲うこともあるから注意してね」

コナン「はーい」