カグラバチ 斉廷戦争篇 | 第120話『杁島会談 肆』ネタバレ

Kagurabachi
カグラバチ 漫画 第120話 ネタバレ 感想 曽我義之丞 亜利雨 アリウ Kagurabachi Chapter 120
『カグラバチ』第120話「杁島会談 肆」ネタバレ。亜利雨・箕加星が展開する空間変貌術「栖(スミカ)」の真の脅威と、それに対峙する日本最強部隊の死闘が描かれる。人類の最高到達点とされる曽我ヒロトの身体能力を凌駕する「始まりの力」の正体と、真城による乾坤一擲の物理攻撃が炸裂する杁島の激闘を、原作をもとに整理する。
第119話第121話

カグラバチ 第120話

原作外薗健
サブタイトル杁島会談 肆
配信日2026年4月27日
ジャンプ2026年22・23合併特大号
登場人物
柴登吾
真城秀治
曽我ヒロト
曽我義之丞
亜利雨

第120話 杁島会談 肆


あらすじ

亜利雨の術式「栖」により、柴の瞬間移動が効かない異質の空間が作り出される。人類最速を誇る曽我ヒロトさえも圧倒的な膂力で沈める亜利雨に対し、曽我義之丞は空間に充満する「毒」を自らの痛みで看破する。真城秀治が海岸の鋼鉄艦を圧縮して造り出した巨大な鉄塊を、ヒロトが重力で加速させ投下。柴の転移によって義之丞を救出しつつ、理を超えた力を振るう亜利雨に対し、純粋な物理質量による一撃が叩き込まれる。

概要

第120話は、妖術が無効化される「栖」の空間において、物理的な破壊力が決定打となる展開。曽我ヒロトの「虚地」による身体強化をも上回る亜利雨の膂力に対し、義之丞の洞察力と真城の機転、そして柴の絶妙な連携が光る。雫天石のエネルギーがもたらす「毒」の正体と、それらを力技でねじ伏せんとする人間側の意地が描かれたエピソードである。

本文

1. 空間変貌術「栖(スミカ)」の発動と柴の動揺

亜利雨・箕加星が放つ「始まりの力」の一端が、杁島の戦場そのものを塗り替えていく。
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亜利雨・箕加星:
  • 小国の第一王子であり、純血の箕加星から選ばれた六人の守護者の一人。
  • 死を超越して動き続ける異質な生命力と理に触れる術式「栖(スミカ)」を操る。
栖(スミカ):
  • 亜利雨が展開する術式。
  • 雫天石の本領である「環境の再構築」により、周囲の空間を定義し直す力を持つ。
柴の戦慄:
  • 術の発動と共に変貌する空間に対し、柴登吾は「なんやこれ…空間が…」と、その異質さに驚愕を隠せない。
空間の支配:
  • 光や空気さえも作り替える神の御業の一端が、その場にいる全員の五感に干渉し始める。

2. 人類最高到達点・曽我ヒロトの敗北と身体能力の隔絶

人類の限界を超えた力を持つ曽我ヒロトが、亜利雨の圧倒的な暴力の前に沈む。
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曽我ヒロト:
  • 日本政府の精鋭部隊に所属する妖術師であり、現存する唯一の重力妖術「虚地(くろつち)」の使い手。極限まで高められた剣術と体術を土台に戦う。
肉体の極致:
  • ヒロトの肉体は人類の最高到達点とされ、最高の敏捷性と最高の筋力を兼ね備えている。
虚地の加速:
  • 人類最速を誇るヒロトの動きは、自身の妖術「虚地」による指向性の重力によって更なる加速を見せる。
衝撃の決着:
  • しかし、亜利雨はヒロトの加速に平然と対応し、片手でその顔面を掴むと、そのまま抗う術を与えず地面に叩き込む。
意識の喪失:
  • 最高峰の身体能力を誇るヒロトが、一撃の下に気を失うという絶望的な力の差が提示される。

3. 柴の妖術無効化と空中での分断作戦

柴登吾による得意の転移術が封じられ、日本側は連携を乱される。
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転移の失敗:
  • 柴は自身の妖術で亜利雨を瞬間移動させようと試みるが、対象を飛ばすことができず、「!?飛ばされへん…まさか妖術の影響を受けへんのか!?」と戦慄する。
術式の遮断:
  • 亜利雨が作り出した空間内では、外部からの妖術的干渉が無効化、あるいは著しく減退させられていることを柴は悟る。
救出と撤退:
  • 柴は倒れているヒロトを抱え、自身の術で空中へと逃れることで一時的な退避を図る。
瞬時の分断:
  • しかし、亜利雨はその動きを即座に見抜き、柴とヒロトを分断。
  • 二人をそれぞれ反対の方向へと弾き飛ばす。

4. 曽我義之丞の洞察と空間に潜む「毒」の正体

戦況を冷静に分析していた曽我義之丞が、亜利雨の強さの「タネ」を見破る。
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曽我義之丞:
  • 日本最強の護衛部隊の一員であり、曽我の名を冠する実力者。
  • 柴登吾とも対等に言葉を交わし、戦場を冷静に把握する人物。
違和感の分析:
  • 義之丞は、雫天石の莫大なエネルギーを妖術に昇華した事実を認めつつも、真城が一切反応できない不意打ちや、ヒロトと柴が膂力・速度で圧倒される状況を「あり得ねえ話だ」と断じる。
毒の看破:
  • 自身の後ろから接近する亜利雨に対し、義之丞は「ほらあった。この空間、この空気…毒だろ」と指摘。空間そのものに感覚を麻痺させる成分が含まれていることを見抜く。
自傷による覚醒:
  • 義之丞は仮説を立証するため、あえて自分の舌を噛み切り、その痛みによって麻痺した感覚を無理やり晴らすことで、亜利雨の動きに対応する。
不敵な挑発:
  • 口から血を流しながら、義之丞は「おい、初戦だからって出し惜しみしてるよなァ。全部出せよ。俺らが峠だぜぇ」と敵を煽る。

5. 真城秀治の機転と鋼鉄艦の物理圧縮

妖術が効かない相手に対し、真城が「物理」による規格外の攻撃を提案する。
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真城秀治:
  • 妖術局の隊員。
  • 特定の場所や方向に強力な「圧力」を生み出す妖術「空空(あくう)」を操る。
物理攻撃の選択:
  • ヒロトから亜利雨の生命力と妖術無効の特性を聞かされた真城は、「ほな物理で木っ端微塵」と即断する。
鋼鉄艦の破壊:
  • 真城は自身の妖術を使い、海岸に停泊していた船を爆破・解体し、その破片を集束させる。
仕事の矜持:
  • 同じ部隊に選ばれた仲間として、「もうちょい仕事して帰るわ」と闘志を燃やす。
巨大な質量:
  • 真城は「空空」の圧力を利用して鋼鉄艦そのものを圧縮し、巨大な鉄の塊へと作り替える。

6. 連携による「巨大質量の一撃」と柴の転移

日本側三人の呼吸が合い、亜利雨に対して回避不能の物理攻撃が投下される。
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亜利雨の猛攻:
  • 義之丞と対峙する亜利雨は、その手で義之丞の腹部を貫通させる凄惨な一撃を放つ。
義之丞の覚悟:
  • 腹を貫かれながらも、義之丞は空中で構えるヒロトに対し「ヒロト、俺に構うなよ」と、自分を巻き込んでの攻撃を促す。
ヒロトの重力付加:
  • 意識を取り戻し空中に位置するヒロトは、真城が用意した巨大な鉄塊の真下で構え、それに「虚地」による最大級の指向性重力を乗せる。
道連れの拒絶:
  • 亜利雨は、義之丞を盾にした道連れ攻撃を予感して「まずいな。この男に重力を乗せて…道連れか」と漏らす。
柴の介入:
  • しかし、その背後に柴が瞬間移動で現れ、「どうぞ、お一人で」と告げる。
絶妙な救出:
  • 柴は貫通された義之丞を抱え、間一髪のタイミングで瞬間移動。
  • 亜利雨だけがその場に残される。
質量兵器の着弾:
  • 加速し、圧縮されたバカでかい鋼鉄の一撃が、そのまま亜利雨の頭上へと直撃する。
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7. 解説:「栖(スミカ)」の語源と元ネタ

作中で亜利雨が展開した術式「栖(スミカ)」には、その一族の歴史と神話的な意図が込められている。
栖の字義:
  • 「栖」は鳥の巣や住処を意味する漢字であり、一族が安住の地を求めて海底へ逃れた歴史を象徴している。
環境の再構築:
  • かつて箕加星の王が、光も空気もない海底を「人間が生きられる空間」に作り替えた神の御業そのものを指している。
天津甕星との関連:
  • 日本神話の天津甕星(アマツミカボシ)が地上で居場所を奪われたのと同様、作中の箕加星もまた、自分たちだけの「栖」を現世に強引に広げようとしている。
支配の領域:
  • 単なる攻撃術式ではなく、自分たちの生存に最適化された「国」を戦場に再現することで、外敵である地上の人間を排除する仕組みとなっている。

まとめ

第120話は、妖術が通じない絶望的な空間「栖」において、人間の知略と物理的な破壊力が拮抗する様子が描かれた。
亜利雨の圧倒的武威:
  • 人類最高峰のヒロトを瞬殺し、柴の術を無効化する力は、まさに「神の領域」に近い。
義之丞の闘志:
  • 毒を痛みで克服し、自らを餌にしてまで攻撃のチャンスを作り出す曽我一族の執念が光る。
科学と術の融合:
  • 真城の圧縮術とヒロトの重力加速という、現代の物理法則を極大化した連携が、理を超える「始まりの力」に風穴を開ける。
戦局の推移:
  • 巨大な鋼鉄塊の直撃を受けた亜利雨が、その超常的な再生能力で耐え抜くのか、それとも「栖」の展開が解けるのか、次号への緊張感が高まる幕引きとなった。
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第119話第121話