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Kuroshitsuji | |||
原作(Original Story): 枢やな(Yana Toboso)![]() 黒執事 第177話ネタバレ | |||
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黒執事 第177話 | |||
配信日 | 2021年6月18日 | ||
サブタイトル | その執事、指導 | ||
Gファンタジー | 2021年7月号 | ||
扉絵 | セバスチャン、バルドロイ | ||
単行本 | 32巻 | ||
登場人物 | セバスチャン・ミカエリス フィニアン バルドロイ テリー | ||
第177話 その執事、指導バルドロイ《テリー起きてるか?豪華なディナーとはいかねえが、昨日雨が降ってくれたおかげで雨水が溜まった。ほら飲めよ》 テリー《母ちゃんは料理が上手くてよ…なかでもキャンディ・ヤムがとびきりだった。鍋いっぱい煮て…感謝祭には…たっぷりのバターとスパイスも…》 (※キャンディ・ヤム:ヤムイモ(スイートポテト)とブラウンシュガーを煮詰めたアメリカ南部の郷士料理) バルドロイ《おいおいやめろよ。考えるだけで腹の虫が大合唱を始めちまう》 テリー《弟と…いつも取り合って喧嘩した…弟もこの戦いで…俺だけでも…帰らなきゃって》 バルドロイ《テリー!おいしっかりしろ!ここで諦めれば二度と母ちゃんの手料理も食えねぇぞ!…テリー…オレを独りにしないでよ…》 ⏰「ジリリリ」 バルドロイ「夢か…ん?朝5時!?俺7時半にセットしたはずだよな?」 セバスチャン「おはようございます。キッチン・メイドやスカラリー・メイドがいるお屋敷ではシェフはのんびり寝ていられるでしょうが、当家はそうは参りません」 セバスチャン「本来メイドが行うキッチンや食器洗い場(スカラリー)、そして貯蔵庫(ラーダー)と通路の清掃…さらにキッチン用具の手入れと食材の下拵え…これら全て見習いシェフのお仕事です」 バルドロイ「はぁ?」 セバスチャン「貴方はまだ肉のローストすら担当出来ないシェフですから、まずは新人キッチン・メイドの仕事を覚えていただかなくては。ああ制服もそれらしいメイド服になさいます?」 バルドロイ「誰が!」 セバスチャン「では早く着替えてキッチンへ」 バルドロイ「このガキは起こさなくていいのかよ」 セバスチャン「フィニはガードナーですから彼の仕事は日が昇ってからです」 バルドロイ「チッ…あいてて…あのクソ執事…すました顔して好き勝手ボコボコにしやがって」 『キッチン』 セバスチャン「さて、軽く当家のキッチン事情をご説明しますね」 セバスチャン「当家の主人、ファントムハイヴ伯爵はまだ幼く、奥方様…女主人となる方がいらっしゃいません。ハウスキーパーもおりませんのでメニューを決める役目は執事である私に一任されています。幸か不幸か坊ちゃんは人嫌い…いえあまり社交的ではないので、大人数のゲストを当家に招いての晩餐会はほぼ開催されません。しかし本来シェフとは軍隊的に部下を指揮し、時間どおりにダイニングテーブルの上に料理を整列させるコマンド。つまり…ここが貴方の新たな戦場となる訳です…バルド司令官?現在当家はとにかく人手不足が深刻です。まずは食器洗い場(スカラリー)の清掃から取り掛かって下さい」 バルドロイ「へいへい…」 セバスチャン「バルド!ラーダーの床を濡れたままにしない!雑菌の温床になりますよ!」 セバスチャン「鍋が曇ってます!洗い残しは錆の原因になりますし、なりより不衛生です!」 セバスチャン「キジの羽の毟り方が雑!洗った野菜にもまだ泥が付いている!主人に食中毒でも起こしたらどうします?厨房はお屋敷全体の健康を管理する場所といっても過言ではない。衛生面には特に気を付けてください」 バルドロイ「お口に泥が入っただけでお貴族様のお子様は病気になるってか?随分繊細なお作りをしてんだな。ガキなんて外で泥まみれになんのが仕事だろ」 セバスチャン「…今日のところは食材の下拵えは私が引き継ぎます。貴方には別の仕事を。ロースト・チキンのリベンジです」 | |||
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