文スト57話 | 5期7話『フョードル×吸血鬼中也』ネタバレ | Bungo Stray Dogs

BUNGO STRAY DOGS
原作(Original Story): 朝霧カフカ(Kafka Asagiri) TVアニメ『文豪ストレイドッグス』 第57話ネタバレ
第57話 空の港ニテ(其の三)
放送日	2023年8月23日
OPテーマ	鉄の檻 (歌 : GRANRODEO)
EDテーマ	軌跡 (歌 : ラックライフ)
CAST
中島敦 Nakajima Atsushi CV.上村祐翔 宮沢賢治 Miyazawa Kenji CV.花倉洸幸 太宰治 Dazai Osamu CV.宮野真守 フョードル・D Fyodor Dostoevsky CV.石田彰 ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Gogol CV.子安武人 シグマ Sigma CV.千葉翔也 中原中也 Nakahara Chuya CV.谷山紀章 ブラム・ストーカー Bram Stoker CV.津田健次郎 幸田文 Koda Aya CV.寿美菜子 大倉燁子 Okura Teruko CV.小市眞琴 末広鐵腸 Suehiro Tetcho CV.阿座上洋平

EPISODE GUIDE
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TITLE CARD

EYECATCHER

ENDCARD

STORY

ニコライが、シグマを連れてムルソーにあらわれた。30分で死に至る毒を打ち、先に脱獄した方が解毒剤を得るという決闘を受け入れる太宰とフョードル。ニコライは、地上の出口まで如何に世界最高峰の警備機構が待ち受けるかということを嬉々として説明し、用意した道具のうち１つを選んで持っていくように促す。だが、そこで、太宰が指差したものは……。その頃、ブラムが盗まれたことに気づいた福地は、空港中の吸血種に命じて犯人の捜索を行っていた。

『ムルソー 地下第四層』

太宰治「今から三十分で」

フョードル「どちらかが死ぬ」

ゴーゴリ「さあて…さてさてさて」

ゴーゴリ「さて！今更だが説明しよう！」

ゴーゴリ「君達が先程収監されていたのは最下層！危険異能力者収容の為の異能空間」

ゴーゴリ「通称“無限賽室(ハッピーボール)”！今いるのはその上、通常監房の地下第四層だ」

ゴーゴリ「それでも地上までの脱出経路には世界最高峰の警備機構が待ち構える」

ゴーゴリ「まず各層の廊下は数十もの“セル”と呼ばれる区画で区切られて、通り抜けるには十二桁の暗証番号が必要となる」

ゴーゴリ「隔壁の解除番号は六時間ごとに変更され、入力を一度でも間違えば二度と開かない」

ゴーゴリ「隔壁の厚さは扉も壁も驚異の120センチ！しかも耐異能性特殊金属で破壊は不可能」

ゴーゴリ「隔壁を抜けても更に厄介な昇降装置がある！」

ゴーゴリ「上層階には、この昇降装置で上るしかないが、動かすには掌紋・声紋・網膜・遺伝子認証がすべて必要だ」

ゴーゴリ「お腹いっぱいかい？」

ゴーゴリ「まだまだあるよ！」

ゴーゴリ「すべての階層で重武装の警備兵が巡回！警告なしで発砲してくる！いやーさすが私の企画だけど～百万回死んでも脱出は無理だね～～！」

ゴーゴリ「あ☆一番悪い情報を伝え忘れてた」

ゴーゴリ「不審者が見つかると即隔壁が閉鎖。十秒後に注水が開始される。ご丁寧にも普通の水ではなく同位体元素で構成された重水だ」

ゴーゴリ「普通の水より比重が重いため、潜って泳ぐのが非常に困難だ。おまけに人体に有害で多量に飲むと死ぬ。もちろん30分経っても注射した毒が君達を殺す」

ゴーゴリ「どう？泣きたくなってきた？」

シグマ「(こいつら…相手が溺れ死ぬ様子を想像して喜んでる)」

ゴーゴリ「さて！最後はいい知らせだ！死地に赴く君達に敬意を表して私から気まぐれプレゼントがあるよォ！ 」

ゴーゴリ「はい助手！例のモノを」

シグマ「誰が助手だ💢」

ゴーゴリ「この中から各々一つだけ持ち出しを許可する」

ゴーゴリ「まずは巡回警備兵が使う無線機」

ゴーゴリ「警備の動きを読むにはこれに頼るしかない」

ゴーゴリ「二つ目は、最高警備長級認可の開扉カード」

ゴーゴリ「洋上ヘリポートへの扉はこのカードでしか開かない」

ゴーゴリ「三つ目は硬貨爆弾。火薬増量型。ここに侵入する時に使った残りだ」

ゴーゴリ「四つ目は衛星通信電話機。電波の通じる第一層まで行けばこれで世界中の協力者に応援を要請できる。ある意味で最強の武器だ」

太宰治「成程…勝負は既に」

フョードル「始まっているという訳ですか」

太宰治「お先にどうぞ」

フョードル「では、お言葉に甘えて」

フョードル「私はこれを」

ゴーゴリ「成程！いいだろう」

シグマ「(あの開扉カードは出口に至る為…つまり勝利に絶対必要。フョードルの行動は不可解で幽鬼めいているが、その実、誰よりも合理的で冷徹)」

ゴーゴリ「さぁ太宰君、君は何を？」

太宰君「そうだな…」

太宰治「私はこれがいいね」

シグマ「え！？私！？」

ゴーゴリ「ハハハハハ！いいよ君！最高だ」

フョードル「一体何を」

シグマ「(考えてる！？)」

幸田文「一応聞くけど、ブラちゃんてあの警備員に命令できへんの？」

ブラちゃん「無理である」

ブラム「余の権能はこの聖剣に奪われておる。眷属に新たな勅命を下せるのは聖剣を福地が握った時のみ」

幸田文「マジか…どうしよう…何か案ない？」

ブラム「ある。穴を掘って二百年ほど眠り事態の好転を待つ」

幸田文「アンタ、能力以外はほんまポンコツやな…」

ブラム「其方、足は速いか？」

幸田文「かけっこは学級で一番やけど…何で？」

ブラム「それは重畳…」

ブラム「走れ！」

シグマ「何故あの中から私を選んだ！何を企んでる！」

太宰治「私が今何を考えているかわかるかい？」

太宰治「広ーい！狭苦しい独房に比べたらまるで舞踏会場だ！」

太宰治「踊ろう！」

シグマ「うわっ！」

シグマ「私を何に利用する気だ！フョードルをどう倒す？」

シグマ「止まれ！」

太宰治「止まったよ？」

シグマ「お前…少しは真面目になれ！この時間もフョードルは出口に近づいているんだぞ！」

太宰治「それはどうかな…」

ゴーゴリ「動かないのかい？」

ゴーゴリ「ゲーム開始からもう5分だよ？今なら選んだ気まぐれプレゼントの交換も可能だけど？」

フョードル「僕にはもう一つ手札があります」

ゴーゴリ「成程…細工は流々…という訳だね」

ブラム「不敬なるぞ」

幸田文「ありがとうブラちゃん！」

幸田文「アカン！囲まれた！」

ブラム「一人で逃げよ。連中の狙いは余のみ」

幸田文「アカン！それだけは！ブラちゃん取られたら全部終わる！」

幸田文「(どうする…どうしたらええ！？)」

宮沢賢治「こうすればいいんです」



宮沢賢治「乱歩さんの指示で助けに来ました」

太宰治「あ～楽しいな～♬自由っていいな～♬」

シグマ「おい、いつまで踊ってる！？勝負を忘れるなよ」

太宰治「ちょっと監獄観光してく？滅多に来られる場所じゃないし」

シグマ「お前は地獄でも観光してろ💢」

太宰治「ほーそうだ！」

シグマ「おいどこへ行く？」
太宰治「職員用配膳室にいく。囚人食に飽きたから甘いものをたらふく食べたい！」

シグマ「私は一人で行く！お前ではフョードルに勝てない！それがわかった！」

シグマ「私には負けられぬ理由がある！」

『五日前』

シグマ「フョードルの異能を暴けだと！？助けて貰った事には感謝するが…そんな難題こなせる筈が…第一何故私なんだ！」

ゴーゴリ「なんか面白そうだから」

シグマ「(そういえばこういう奴だった)」

ゴーゴリ「だがこの要請は君の為でもあるのだよ？」

ゴーゴリ「君の暗殺に失敗した事はじきフョードル君も気付くだろう。つまり彼を殺さない限り、君の安息の家は手に入らない」

シグマ「家…」

シグマ「(その言葉が自分でも驚く程心を揺さぶった。この世の誰もが生まれた家を持つ。私以外は)」

シグマ「(私は無から生まれ、それから常に誰かに利用され続けた。フョードル…ニコライ…)」

シグマ「(そして…太宰)」


シグマ「(フョードルを倒す。そして誰にも手出しできない私だけの家を手に入れる。これ以上誰も私を利用させない)」

太宰治「そういう感じか」

太宰治「君、面白いね！」

太宰治「よし！君をここから生きて出すと約束しよう！」

シグマ「くっつくな！」

シグマ「何だ？上層から？」



「この監獄で最強の特務護衛官“百手異能のブリアレオス”を知っているか？お前の目の前にいる男がそれだ…見事だよ…侵…入…者…」


シグマ「音が収まった？」

太宰治「侵入者だ」

シグマ「何故わかる？」

太宰治「フフ…天使が囁いてくれた」

シグマ「(通信の類か？だが無線機は持っていないハズ…)」

シグマ「そもそも侵入者は何者だ？」

太宰治「ひとつしか有り得ないだろう？」

シグマ「フョードルの手駒か！」

ゴーゴリ「うわっ！こわっ！」

ゴーゴリ「それじゃ私はこれで」

「囚人D18番！動くな！」

「両手を挙げろ！抵抗すれば射殺する！」

フョードル「ようやく手駒が揃いました」

『B3』

シグマ「これは…」

太宰治「成程…侵入者が誰かわかった」

「第四層に侵入者！応援を求む！」
太宰治「フョードルめ…厭な手札を切ってきたな」

「侵入者は」

「重力を操る異能者…」

「中原中也！」

シグマ「中原中也！？」

太宰治「これで単純な二対二の構図になった。こちらは私と君。あちらはフョードルと中也」

シグマ「(か…勝てるわけがない)」

宮沢賢治「よし！お掃除完了です」

幸田文「ええと…探偵社のお兄さん？何でここに？」

宮沢賢治「勿論乱歩さんの推理です。急な空港封鎖、誰かを探し始めた吸血種、更に放置された棺と無数の刀傷。それだけ揃えば、誰かが福地から逃げていると推理するのは乱歩さんには簡単です」

ブラム「其方…その装具…土の臭い…」

ブラム「農民か？余の領地を開墾する気はないか？」

幸田文「スカウトしとる場合か！あんた今、領地あれへんやろ！」

宮沢賢治「ありがとうございます。でも僕はもう探偵社員として農業のついでに探偵業をしておりますので」
幸田文「(ついでなん？)」

宮沢賢治「首のお兄さん、貴方の領地に狼は来ますか？」

ブラム「狼？ああ来る。牧場の羊を食い荒らす厄介な獣だ」

宮沢賢治「それなら今の状況もわかりますね」

宮沢賢治「狼が来ました」

末広鉄腸「悪邪即滅」

宮沢賢治「僕は羊を守らなくてはなりません」

中島敦「(あの女の子…まさか)」

中島敦「どうしたの？大丈夫？」

「大事な人とはぐれたの…でもいいの…もう会えたから」

中島敦「そう、ならよかった。でも大事な人って？」

大倉燁子「お前じゃよ」

大倉燁子「心躍るのう！愛しき指名手配犯よ！」

大倉燁子「どう悲鳴を聞かせてくれるのじゃ？」

中島敦「猟犬！」

宮沢賢治「先に逃げてください。あの人に勝てるかちょっとわかりません」

幸田文「行くぞブラちゃん！」

ブラちゃん「死ぬでないぞ農民」

宮沢賢治「待って頂いてありがとうございます」

末広鉄腸「当然だ。俺が用があるのはお前だ。探偵社」

宮沢賢治「僕に？」

末広鉄腸「条野はどこだ？条野が行方不明だ。何をした？」

宮沢賢治「条野さんという方を捜しているのですか？」

末広鉄腸「そうだ」

宮沢賢治「知りません。一緒に捜しましょうか？」

末広鉄腸「何？一緒に捜してくれるのか？」

宮沢賢治「はい！」

末広鉄腸「助かる」

「…………………」

末広鉄腸「いや待て。すまない。間違えた」

末広鉄腸「条野は隊長と共にいる時、吸血種に拐かされたと聞いている。つまり探偵社が犯人だ」

宮沢賢治「でも本当に知りませんよ」

末広鉄腸「ならば何故今吸血種の親玉を逃がした？」

宮沢賢治「ああそれには理由が…」


末広鉄腸「悪いが談笑してる時間はない。条野を助ける。その為に最短の手段を取らせて貰う」

大倉燁子「さあて、何から喋って貰おうかのう？」

大倉燁子「まずは遺言じゃな。毎回聞きそびれたまま殺してしまう」
中島敦「(虎の力でもびくともしない)」

大倉燁子「おっと」

大倉燁子「仲間と連絡を取る気じゃったか？」

「！！」

📱立原道造「燁子さん、これを見てるって事は俺は死んだか、それより酷い目に遭ってるって事でしょう」

中島敦「僕を捜してたって？違う。僕が貴女を捜してた。それを見せる為に」

📱立原道造「本望とは言いません。自分が死ぬと考えただけでヒデェ気分だ。でも、無駄死にはもっと御免だ。だから調査結果を伝えます。探偵社は無実でした」

大倉燁子「偽装映像じゃ」

中島敦「そう思いたければ思えばいい」

📱立原道造「俺行きます。決着をつけに…命を懸けて使命をどうのなんて柄じゃ到底ねぇけど」

📱立原道造「俺もちったあ、そそる絵になる男になって来ましたかね」

「！！」

大倉燁子〈立原！正義の味方が傷を負いながら世界を救いに行く！そそる絵になってきたと思わんか〉

中島敦「このあと彼は消息を絶った。多分黒幕に…」

大倉燁子「それで？探偵社の作戦は？」

中島敦「協力するなら教える」

大倉燁子「条件がある。探偵社の作戦立案者に会わせろ」

中島敦「乱歩さんに！？」

大倉燁子「この映像を見せる事もそやつの策略じゃろう？実に小癪じゃ。協力するか否かは其奴と話して決める」


中島敦「わかりました。ちょっと待って下さい」

末広鉄腸「これが探偵社の怪力異能か。凄まじいな」

末広鉄腸「だが！」


宮沢賢治「(なんて力だ)」

末広鉄腸「俺は猟犬だ！」

 

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