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神崎アオイ「そこまで！」
竈門炭治郎「やっぱりカナヲは早いなァ…」
神崎アオイ「今日はこれで10勝10敗ですね」
神崎アオイ「今日はこれで10勝10敗ですね」
竈門炭治郎「まだまだだ。走ってくるよ」
竈門炭治郎「行けるか？」
我妻善逸「全集中常駐のままでか？」
竈門炭治郎「うん！」
我妻善逸「これをずっとか～」
嘴平伊之助「紋次郎！！」
嘴平伊之助「紋次郎！！」
我妻善逸「筋肉馬鹿が…」
釜鵺「(何だ？ここは…)」
釜鵺「(あの女の血鬼術か…あの女を中心に空間が歪んでいるようだな…)」
釜鵺「(十二鬼月の下弦のみ集められている…)」
釜鵺「(十二鬼月の下弦のみ集められている…)」
釜鵺「(こんなことは初めてだぞ…下弦の伍はまだ来てない)」
釜鵺「(移動した…また血鬼術！)」
釜鵺「(なんだ…この女は…誰だ？)」
鬼舞辻無惨「首を垂れて蹲え。平伏せよ」
釜鵺「(無惨様だ…無惨様の声…わからなかった…)」
釜鵺「(姿も気配も依然と違う…凄まじい精度の擬態！)」
零余子「も…申し訳ございません…お姿も気配も異なっていらしたので…」
鬼舞辻無惨「誰が喋ってよいと言った。貴様共のくだらぬ意志で物を言うな。私に聞かれたことのみ答えよ」
鬼舞辻無惨「累が殺された。下弦の伍だ。私が問いたいのは一つのみ」
鬼舞辻無惨「何故に下弦の鬼がそれほどまで弱いのか。十二鬼月に数えられたからといって終わりではない。そこから始まりだ」
鬼舞辻無惨「何故に下弦の鬼がそれほどまで弱いのか。十二鬼月に数えられたからといって終わりではない。そこから始まりだ」
鬼舞辻無惨「より人を喰らいより強くなり私の役に立つための始まり」
鬼舞辻無惨「ここ１００年あまり十二鬼月の上弦は顔ぶれが変わらない。鬼狩りの柱共を葬って来たのは常に上弦の鬼達だ」
鬼舞辻無惨「しかし下弦はどうか？何度入れ替わった？」
釜鵺「(そんなことを俺達に言われても…)」
鬼舞辻無惨「そんなことを俺達に言われても…何だ？言ってみろ」
釜鵺「(思考が…読めるのか…まずい…！)」
鬼舞辻無惨「何がまずい？言ってみろ！」
釜鵺「お許しくださいませ鬼舞辻様！どうか！どうかお慈悲を！」
釜鵺「申し訳ありません！申し訳ありません！申し訳ありません！」
病葉「(なんでこんなことに…殺されるのか！？折角十二月になれたのに…なぜだ！なぜだ！俺はこれからもっと！もっと！)」
鬼舞辻無惨「私よりも鬼狩りの方が怖いか？」
零余子「いいえ！！」
鬼舞辻無惨「私よりも鬼狩りの方が怖いか？」
零余子「いいえ！！」
鬼舞辻無惨「お前はいつも鬼狩りの柱と遭遇した場合逃亡しようと思っているな」
零余子「いいえ思っていません！私はあなた様のために命を懸けて戦います！」
鬼舞辻無惨「お前は私が言うことを否定するのか」
病葉「(駄目だ…おしまいだ…思考は読まれ肯定しても否定しても殺される)」
病葉「(戦って勝てるはずもない…)」
鬼舞辻無惨「お前は私が言うことを否定するのか」
病葉「(駄目だ…おしまいだ…思考は読まれ肯定しても否定しても殺される)」病葉「(戦って勝てるはずもない…)」
病葉「(なら！)」
病葉「(逃げるしか！)」
魘夢「(愚かだなァ…)」
病葉「(なんとか逃げ切れ！何とか！これだけ離れれば…)」
鬼舞辻無惨「最早十二鬼月は上弦のみでよいと思っている。下弦の鬼は解体する」
病葉「(やられている！？そんな…琵琶の女の能力か？いや、琵琶の音はしなかった…ぐぅ…なぜだ…体を再生できない…)」
病葉「(やられている！？そんな…琵琶の女の能力か？いや、琵琶の音はしなかった…ぐぅ…なぜだ…体を再生できない…)」
鬼舞辻無惨「最後に何か言い残すことは？」
轆轤「わ…私はまだお役に立てます！もう少しだけ！ご用意を頂けるなら必ずお役に！」
鬼舞辻無惨「具体的にどれほどの猶予を？お前はどのような役に立てる？今のお前の力でどれほどのことができる？」
轆轤「血を！あなた様の血を分けていただければ私は必ず血に順応してみせます！より強力な鬼となり戦います！」
鬼舞辻無惨「なぜ私がお前の指図で血を与えねばならぬのだ。甚だ図々しい。身の程を弁えろ」
轆轤「違います！違います！私は！」
鬼舞辻無惨「黙れ！何も違わない。私は何も間違えない。全ての決定権は私にあり、私の言うことは絶対である」
鬼舞辻無惨「お前に拒否する権利はない。私が正しいと言ったことが正しいんだ」
鬼舞辻無惨「お前は私に指図した。死に値する」
鬼舞辻無惨「最後に言い残すことは？」
病葉「(こいつも殺される…この方の気分次第で全て決まる…俺ももう死ぬ…)」
魘夢「そうですね…私は夢見心地でございます。あなた様直々に手を下していただけること」
魘夢「他の鬼の断末魔を聞けて楽しかった…幸せでした…」
魘夢「人の不幸や苦しみを見るのが大好きなので…夢に見るほど好きなので…私を最後まで残してくださってありがとう…」
鬼舞辻無惨「気に入った。私の血をふんだんに分けてやろう」
鬼舞辻無惨「ただしお前は血の量に耐え切れず死ぬかもしれない」
鬼舞辻無惨「ただしお前は血の量に耐え切れず死ぬかもしれない」
鬼舞辻無惨「だが順応できたならば、更なる強さを手に入れるだろう。そして私の役に立て。鬼狩りの柱を殺せ。」
鬼舞辻無惨「耳に花札のような飾りを着けた鬼狩りを殺せばもっと血を分けてやる」
魘夢「(なんだ…何か見える…無惨様の血と共に流れ込んでくる…)」
魘夢「(フフフ…柱とこの子供を殺せばもっと血をいただける…夢心地だ…)」
鎹鴉「朝だー起きろー」
嘴平伊之助「…なんじゃ…」
我妻善逸「ん？どうしたの？」
鎹鴉「無限列車の被害拡大。40名以上が行方不明。現地の煉獄杏寿郎と合流せよ。ただちに西へ向かえー！」
産屋敷耀哉「無限列車の任務には炭治郎達に行ってもらうことにしたよ。しのぶが炭治郎を推薦した理由を聞いてもいいかい？」
鎹鴉「無限列車の被害拡大。40名以上が行方不明。現地の煉獄杏寿郎と合流せよ。ただちに西へ向かえー！」
胡蝶しのぶ「竈門君はまっすぐで努力し積み重ねる事ができます。それによる伸びしろは期待以上のものでした」
胡蝶しのぶ「何より彼には鬼舞辻を倒すというはっきりとした目的があります」
産屋敷耀哉「それについては私も同じ意見だ」
胡蝶しのぶ「あと竈門君のお父さんが火の呼吸を使っていたと本人から聞きました」
産屋敷耀哉「ほう」
産屋敷耀哉「ほう」
胡蝶しのぶ「現状ではまだ力不足であることは否めませんが炎柱の煉獄さんなら何かしら導いてくれるのではないでしょうか」
産屋敷耀哉「そうだね、鬼になっても人を喰わない妹の事や鬼舞辻との遭遇について考えてみても炭治郎はそういった星の下に生まれた子なのかもしれない」
竈門炭治郎「(さぁ出発だ！お…？誰か来る)」
竈門炭治郎「(よけたのにぶつかってこられた…)」
竈門炭治郎「(あれ？今の人は…)」
竈門炭治郎「(最終選別の時の！)」
竈門炭治郎「(さぁ出発だ！お…？誰か来る)」
竈門炭治郎「(よけたのにぶつかってこられた…)」
竈門炭治郎「(あれ？今の人は…)」
竈門炭治郎「(最終選別の時の！)」
竈門炭治郎「(短期間で凄く体格に恵まれている…でも…なんだろう…匂いが…)」
竈門炭治郎「久しぶり！元気そうでよかった！」
神崎アオイ「そうですか。もう行かれる。短い間でしたが同じ時を共有できてよかったです。頑張ってください」
神崎アオイ「お気をつけて」
竈門炭治郎「忙しい中俺たちの面倒みてくれて本当にありがとう。おかげでまた戦いに行けるよ」
神崎アオイ「お礼など結構です。選別でも運良く生き残っただけ…その後は恐ろしくて戦いに行けなくなった腰抜けなので」
竈門炭治郎「そんなの関係ないよ！俺を手助けしてくれたアオイさんはもう俺の一部だから！アオイさんの想いは俺が戦いの場に持って行くし」
竈門炭治郎「じゃあ、また怪我したら頼むね！」
神崎アオイ「お礼など結構です。選別でも運良く生き残っただけ…その後は恐ろしくて戦いに行けなくなった腰抜けなので」
竈門炭治郎「そんなの関係ないよ！俺を手助けしてくれたアオイさんはもう俺の一部だから！アオイさんの想いは俺が戦いの場に持って行くし」
竈門炭治郎「じゃあ、また怪我したら頼むね！」
竈門炭治郎「いたいた！俺達出発するよ。色々ありがとう」
竈門炭治郎「お！なになに？」
栗花落カナヲ「師範の指示に従っただけなので、お礼を言われる筋合いは無いから、さようなら」
竈門炭治郎「(喋ってくれた！)」
竈門炭治郎「今投げたのはなに？」
栗花落カナヲ「さよなら」
竈門炭治郎「お金？表と裏って書いてあるね。なんで投げたの？」
栗花落カナヲ「さよなら」
竈門炭治郎「あんなに回るんだね」
栗花落カナヲ「指示されてないことはこれを投げて決める。今あなたと話すか話さないか決めた。話さないが表、話すが裏だった。裏が出たから話した。さよなら」
竈門炭治郎「なんで自分で決めないの？カナヲはどうしたかった？」
栗花落カナヲ「どうでもいいの。全部どうでもいいから自分で決められないの」
竈門炭治郎「この世にどうでもいいことなんて無いと思うよ」
竈門炭治郎「きっと、カナヲは心の声が小さいんだろうな…指示に従うのも大切なことだけど…それ貸してくれる？」
栗花落カナヲ「…うん…」
竈門炭治郎「ありがとう」
竈門炭治郎「よし、投げて決めよう」
竈門炭治郎「よし、投げて決めよう」
栗花落カナヲ「何を？」
竈門炭治郎「カナヲがこれから自分の心の声をよく聞くこと！！」
竈門炭治郎「表、表にしよう！表が出たらカナヲは心のままに生きる！！」
栗花落カナヲ「(どっちだろう…落ちた瞬間が背中で見えなかった…)」
竈門炭治郎「表だー！！」
竈門炭治郎「カナヲ！」
竈門炭治郎「頑張れ！人は心が原動力だから！」
竈門炭治郎「心はどこまでも強くなれる！！」
竈門炭治郎「じゃ！またいつか！」
栗花落カナヲ「な…なんで表を出せたの！？」
栗花落カナヲ「(投げる手元は見てた…小細工はしてなかった…はず)」
竈門炭治郎「偶然だよ」
栗花落カナヲ「(投げる手元は見てた…小細工はしてなかった…はず)」
竈門炭治郎「偶然だよ」
竈門炭治郎「それに裏が出ても表が出るまで何度でも投げ続けようと思ってたから」
なほ・きよ・すみ「がんばれがんばれがんばれ！」
なほ・きよ・すみ「やったー！」
なほ・きよ・すみ「「どうぞ」
竈門炭治郎「ありがとう」
我妻善逸「今食うな！」
なほ・きよ・すみ「いっぱい鬼を倒してくださいね」
竈門炭治郎「頑張るよ」
なほ・きよ・すみ「いっぱい鬼を倒してくださいね」
竈門炭治郎「頑張るよ」
我妻善逸「だから食うなって言ってるだろ！」
嘴平伊之助「うるせぇ！」
竈門炭治郎「冨岡さん」
冨岡義勇「今から出陣か？」
竈門炭治郎「はい！」
冨岡義勇「全集中常駐はできるようになったみたいだな」
冨岡義勇「全集中常駐はできるようになったみたいだな」
竈門炭治郎「はい！」
冨岡義勇「続けるといい」
竈門炭治郎「はい！」
竈門炭治郎「冨岡さん…禰豆子のこと、ありがとうございました。命を懸けてくれてただなんて俺知らなくて…」
竈門炭治郎「冨岡さん…禰豆子のこと、ありがとうございました。命を懸けてくれてただなんて俺知らなくて…」
竈門炭治郎「どう感謝を伝えたらいいのか…」
冨岡義勇「礼なら仕事で返せばいい。俺達鬼殺隊の使命は鬼を討つ。以上だ」
なほ・きよ・すみ「皆さんお達者で！」我妻善逸「みんな！俺と別れるのが寂しいんだね！俺だけ残ってもいいよ～」
なほ・きよ・すみ「善逸さんは少し女の子に対して気遣いや節度を覚えてくださいね…」
我妻善逸「はい…」
嘴平伊之助「ほわほわする」
竈門炭治郎「じゃあみんな！行ってきます！」
嘴平伊之助「こいつはアレだぜ…この土地の主…この土地を統べる者！」
嘴平伊之助「この長さ、威圧感、間違いねぇ！今は眠ってるようだが油断するな！」
我妻善逸「いや汽車だろ。知らねーのかよ」
嘴平伊之助「しーっ！」
嘴平伊之助「まず一番に俺が攻め込む！」
嘴平伊之助「まず一番に俺が攻め込む！」
竈門炭治郎「待つんだ伊之助！」
竈門炭治郎「この土地の守り神かもしれないだろ。それから急に攻撃するのもよくない」
我妻善逸「いや、汽車だって言ってるじゃんか、列車…わかる？乗り物なの、人を運ぶ、この田舎者が」
嘴平伊之助「猪突猛進！！」
我妻善逸「やめろ！恥ずかしい！」
「こいつら刀持ってるぞ！警官だ！警官を呼べー！」
我妻善逸「やば！やばいやばいやばい！」
我妻善逸「伊之助のおかげでひどい目に遭ったぞ！謝れ！」
嘴平伊之助「はぁ！？だいたいなんで警官から逃げなきゃならねぇんだ！」
我妻善逸「政府公認の組織じゃないからな俺達鬼殺隊。堂々と刀持って歩けないんだよほんとは。鬼がどうこう言ってもなかなか信じてもらえんし混乱するだろ」
我妻善逸「政府公認の組織じゃないからな俺達鬼殺隊。堂々と刀持って歩けないんだよほんとは。鬼がどうこう言ってもなかなか信じてもらえんし混乱するだろ」
竈門炭治郎「一生懸命頑張ってるのに…」
我妻善逸「まぁ仕方ねぇよ。とりあえず刀は背中に隠そう」
我妻善逸「丸見えだよ。服着ろ馬鹿」
我妻善逸「やば！もう出発だ！警官いるかな…」竈門炭治郎「いても行くしかないよ」
嘴平伊之助「勝負だ！土地の主！ 」
我妻善逸「炭治郎ー！伊之助ー！」
嘴平伊之助「うっひょー！速ぇぜ！」
我妻善逸「炭治郎、禰豆子ちゃん連れて来てよかったのか？鬼殺隊本部に置いておくのが一番安全なんじゃ…」
竈門炭治郎「ううん、これでいい」
竈門炭治郎「俺と禰豆子はどこへ行く時も一緒だ」
竈門炭治郎「もう離れたりしない」
嘴平伊之助「うっひょー！速ぇぜ！」
竈門炭治郎「ううん、これでいい」
竈門炭治郎「俺と禰豆子はどこへ行く時も一緒だ」
竈門炭治郎「もう離れたりしない」
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