WIND BREAKER | 第12巻94話『梅宮一/少年時代②』ネタバレ

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ウィンドブレイカー 第94話 ネタバレ 感想 梅宮一 過去 幼少期 ウィンブレ ウィンドブレーカー Wind Breaker Chapter 94
『WIND BREAKER』第94話「梅宮一/少年時代②」ネタバレ。梅宮一の少年時代を描く回想エピソードの第2弾である。ビルの屋上で命を絶とうとする9歳の梅宮とそれを止める風鈴高校の生徒のやり取りや、児童養護施設の職員である設楽優希におんぶされながら両親の事故の記憶を取り戻す場面が描写される。事故の際に両親が見せた笑顔の意味を知り、梅宮が初めて素直に涙を流す重要な一幕である。
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ウィンドブレイカー 第94話

原作 にいさとる
サブタイトル梅宮一/少年時代②
配信日2023年2月8日
掲載サイトマガジンポケット
単行本12巻
登場人物梅宮一
設楽優希
梅宮の両親

第94話 梅宮一/少年時代②


あらすじ

ビルの屋上へ連れて来られた9歳の梅宮は、風鈴高校の生徒から飛び降り自殺を促され、自分が地獄へ行くべきだと葛藤する。飛び降りようとした瞬間、両親が自分を呼ぶ声を聞いて拒絶の言葉を発した梅宮は、風鈴生に手を掴まれて救出される。過酷な現実をねじ伏せる強さを持てと風鈴生から諭された梅宮は、気がつくと児童養護施設職員の設楽優希におんぶされて運ばれている。探しまわった設楽から無事を喜ばれた梅宮は、事故の際に自分を突き飛ばしてトラックに轢かれた両親が最後に笑顔を見せていたことを思い出す。両親が自分を助けられて嬉しかったのだと設楽から教えられた梅宮は、両親に会いたいという本音を漏らし、泣き叫んで感情を爆発させる。

概要

本話は、主人公たちの先輩である梅宮一が、自責の念から解放されて家族の死に向き合い涙を流す精神的な転機を描いた回想エピソードである。前半では、屋上で死を選択しようとした梅宮が生存への本音を露わにし、風鈴生から現実を打開するための強さを求められる。中盤では、施設を飛び出した梅宮を懸命に捜索した職員の設楽優希が登場し、過ちを責めずに温かく包み込む大人の存在が提示される。後半では、トラウマとなっていた事故の瞬間の記憶が明かされ、両親が最後に残した笑顔が恨みではなく愛の証であったことが設楽の言葉によって解き明かされる。罪悪感から抑え込んでいた寂しさや愛されたいという本音を許された梅宮が、設楽の背中の上でついに号泣する感動的なラストとなっている。

本文:ネタバレ

1. ビル屋上での飛び降りの促しと梅宮の自責

死にたいと吐露した9歳の梅宮は、風鈴高校の生徒によってあるビルの屋上へと連れて来られ、飛び降りを促される。
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風鈴生による飛び降りの強要:
  • 死にたいのならば他人の手を煩わせずに一人で死ねと言い放たれ、ほら行けと屋上からの飛び降り自殺を促される。
落下に対する思考と恐怖の自覚:
  • あの人の言う通りであり、ここから落ちればすべての事態が済む話なのだと梅宮は自らの頭で理解しつつも、自分の心の中に恐怖が存在することに気づいてバカを言うなと自らを一蹴する。
恐怖を感じる権利の不在:
  • 恐怖を感じる権利など自分にあるわけがないと考え、事故のすべてが自分のせいである以上、その権利すらないのだと強く思い込む。
地獄での罰の覚悟:
  • 自分は事故を起こした責任をとって、みんなとは違う場所である地獄へ行ってしっかりと罰を受けるのだと固く覚悟を決める。
家族への繰り返される深い謝罪:
  • 父親や母親、そして生まれてくるはずだった妹や弟に対して、心の中でごめんなさいと何度も何度も深く謝罪を重ねる。

2. 直前の拒絶と風鈴生による救出および説教

ビルから飛び降りようと足を踏み出した瞬間、梅宮の耳に不意に後ろから声をかける両親の声が届く。
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両親の声の知覚:
  • 飛び降りようとしたその時、後ろから自分を呼ぶはじめという両親の声がハッキリと聞こえてくる。
咄嗟の動揺と死の拒絶:
  • 声を聞いた梅宮はあっと驚いて困惑し、待ってほしいと焦りながら嫌だと大声を上げて死を拒絶する本音を口にする。
屋上への引き戻しと激しい嘔吐:
  • 見ていた風鈴生は梅宮の手を瞬時に掴み、屋上へと強引に取り戻すが、あまりのショックと恐怖から梅宮はその場でオエっと激しく嘔吐する。
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風鈴生による本音の指摘:
  • 「嫌だ」という言葉こそが梅宮の本当の本音なのだと風鈴生は指摘する。
事情への無関心と現実の厳しさ:
  • 梅宮に何があったのかは知らず知りたくもない言いつつ、どれほどクソったれで理不尽や不条理であっても現実は容赦なく押し寄せてくると告げる。
生きていく覚悟と強さの要求:
  • 梅宮が今こちら側を選んだのだから腹を括るべきだと命じ、しんどいだけが嫌ならそれをねじ伏せるほど強くなるしかなく、たられば言っているうちは何も変わらないと痛烈に言い放つ。

3. 設楽優希による捜索とおんぶでの連戻し

風鈴生の言葉を聞いた梅宮は、あの事故の際に両親がどうしていたのかを思い出そうと静かに意識を集中させる。
おんぶでの運搬と目覚め:
  • 気がついた梅宮は児童養護施設職員である設楽優希の背中に背負われており、意識を取り戻した梅宮に対して設楽はこの不良坊主だと声をかける。
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負ぶわれている理由の尋問:
  • なぜ負ぶわれているのかと尋ねる梅宮に対し、なんでだと叫ぶ設楽は、園から勝手にいなくなったからだと理由を明かす。
年配職員の捜索の苦労:
  • いなくなったと知って死ぬほど走り回って探したと明かし、オッサンの体力の無さを舐めるなと言い放つ。
帰宅後の説教の予告:
  • 園に帰ったら説教だと告げつつ、お酒を飲む前で良かったと冗談まじりに呟く。
風鈴生との遭遇への反応:
  • さっきまでその人と一緒にいたのだと言いかける梅宮に対し、設楽はああそんなら大丈夫だと制する。
無事に対する素直な安堵:
  • そんなことよりも梅宮が無事であったこと自体が良かったと設楽は素直に喜ぶ。

4. 事故の記憶と両親が見せた笑顔の意味

設楽の温かい言葉を受けた梅宮は、二人が最後に笑っていたことを思い出して事故の瞬間の記憶を静かに語り始める。
両親の最後の表情の告白:
  • お父さんとお母さんの二人ともが最後は笑っていたのだと、梅宮は設楽に記憶の場面を告げる。
事故の瞬間の真実:
  • 事故が起きた時、父親と母親が自分を突き飛ばし、代わりにトラックにはねられたのだと思い出した悲惨な出来事を語る。
自責と最後の笑顔への疑問:
  • 自分のせいで事故が起きたのに、自分のせいなのに二人は最後に笑っていたのだと語り、なぜ二人は最後に笑っていたのかとどうしても理解できずに問いかける。
笑顔の理由の提示と教示:
  • どうしてかと問う梅宮に対し、二人が笑っていた理由は一つしかなく、お前を助けることができて嬉しかったからだと設楽は優しく説明する。
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恨みの否定と親の深い思い:
  • 助かって嬉しいのかと驚き、自分のせいなのに自分を恨んでいないのかと問う梅宮に対し、もし恨んでいるなら笑えるはずがないと設楽は応じる。
親としての凄さと深い愛情の理解:
  • 仕事柄さまざまな親を見てきた設楽は、咄嗟に子供を守って笑顔になることは容易ではないと両親を称賛し、それほどまでに梅宮のことが大好きだったのだと伝える。

5. 本音の吐露と設楽の言葉による号泣

設楽から両親の大きな愛情を教えられた梅宮は、考えてはいけない、許されるはずがないと自らに禁じてきた想いを振り返る。
許しに対する葛藤と自責の解放:
  • そんなことを考えてはいけない、許されるはずがないと思ってきた梅宮だが、もしもという思いが胸の中に芽生え始める。
本音の問いかけと許しの確認:
  • 怒っていないのなら、恨んでいないのなら、会いたいと思ったり寂しいと思ったりしても良いのかと、梅宮は声を震わせながら設楽に問いかける。
設楽による即座の肯定と包容:
  • 当たり前だろうと設楽は即座に声を返し、梅宮の抱く感情を全面的かつ温かく肯定する。
両親の名前を呼ぶ激しい号泣:
  • 許しを得た梅宮は大声を上げて泣き叫び、お父さん、お母さんと何度も名前を呼びながら抑えていた涙を流し続ける。
背中での見守りと設楽の安堵:
  • 自分の背中で大声で泣き叫ぶ梅宮の姿を感じながら、設楽は心の中でようやく泣くことができたとしみじみと感じ入る。
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まとめ

第94話は9歳の梅宮が死の淵から生還し、両親の死の真相と愛情を理解して抱えてきた感情を爆発させるエピソードである。
ビルの屋上での拒絶と救出:
  • 飛び降り自殺を促された9歳の梅宮だが、両親の声を聞いて自殺拒絶し、風鈴生の手によって救出されて強さを求められる。
設楽優希による捜索とおんぶ:
  • 園を飛び出した梅宮を懸命に捜索した職員の設楽優希におんぶされ、無事であったことを何より喜ばれる。
事故の記憶と両親の笑顔の意味:
  • 事故の際に両親が自分を突き飛ばしてトラックにはねられたこと、独立した記憶として最後に笑っていたのは自分を助けられて嬉しかったからだと教えられる。
許しと両親を呼ぶ号泣:
  • 両親が怒っていないのなら会いたいと本音を溢れさせた梅宮は、設楽に肯定されて大声を上げながら号泣する。
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