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Detective Conan | |||
原作(Original Story): 青山剛昌(Gosho Aoyama)![]() 名探偵コナン 第1149話ネタバレ | |||
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名探偵コナン 第1149話 | |||
サブタイトル | 混沌の因縁 | ||
配信日 | 2025年7月30日 | ||
サンデー | 2025年35号 | ||
単行本 | 108巻 | ||
登場人物 | 江戸川コナン ラム/脇田兼則 キャメル 赤井秀一 ジョディ 若狭留美 目暮警部 白鳥警部 千葉刑事 佐藤刑事 吉田歩美 円谷光彦 小嶋元太 灰原哀 跡部道也 呉井優 周川貞吾 | ||
場所 | 吉原壮 | ||
第1149話 混沌の因縁『この局面…詰みか、それともー』 若狭留美「あら、そのお声…聞いた事があるような…どこかでお会いしたかしら?お寿司屋さん?」 ラム「いえ…会った覚えはありやせんけど…(やはりこの女…アマンダ・ヒューズのボディガードのレイチェル・浅香!恐れていた通り17年前のあの時、私の声を聞かれていたか)」 若狭留美「どうかされたんですか?その左目」 ラム「ひでぇでき物ができちまって…治る前にかゆくてかいちまうからなかなか治らなくてねえ…なんなら見てみやすか?」 若狭留美「ええ是非!そういうの私、平気なので」 ラム「……」 白鳥警部「あれ?あなたは小林先生のクラスの副担任の」 若狭留美「若狭留美です。お久しぶりです白鳥警部。先程、道端で会った私のクラスの児童達が江戸川コナン君が殺人現場にいるというので心配で来てみたんです」 コナン「(そうか、だから先生ここに)」 若狭留美「じゃあ先生ここで待ってるから気づいた事があれば刑事さん達に教えてあげて」 コナン「うん、わかった (若狭先生が脇田さんの注意をそらしてくれたら…)」 ラム「んじゃアッシは出前の途中なんでこれで失礼しや…」 若狭留美「せっかくだから事件が解決するまで見て行きましょうよ、お寿司屋さん?コレ、児童達に聞いたのとは部屋が違うし、別の事件ですよね?一日に二度も殺人が起きるアパートなんてワクワクしませんか?それに貴方、こちらの事件の遺体発見時にもいたんでしょ?だったら後で警察の方に何か聞かれるかもしれませんよ?」 ラム「そりゃ…そうですねぇ」 『周川の部屋』 白鳥警部「じゃあ二人共、亡くなった周川さんとは部屋が隣なだけじゃなく」 佐藤刑事「知り合いだったのね」 跡部道也「ええまぁ…」 呉井優「ゲームのイベントで顔を合わす程度っスけど」 白鳥警部「では、周川さんが誰かに恨まれる心当たりは?」 呉井優「ありまくりっスよ。周川さんがダメなゲームを酷評する時はヒデーっスから」 跡部道也「まあ、それがウケてたみたいだけど」 呉井優「けどコレ、本当に殺人なんスか?消せるボールペンで書いたあの遺書も…ただ自殺するのがシャクだからあんな感じにしたとか…」 『呉井優(28) ゲーム配信者』 跡部道也「そうそう、玄関の扉のチェーンロックもちゃんとかかっていたし、周川君の自殺なんじゃ…だいいち、この部屋から大きな音で曲がかかり始めた時、僕はゲーム実況生配信中で、視聴者もその音を聞いてたし」 『跡部道也(31) ゲーム配信者』 コナン「わっ」 佐藤刑事「ちょっと何やってるのよ!?」 コナン「ごめんなさーい。何か音楽をヘッドホンで聞こうと思ったんだけど、コードが束になってまとめられてて短くてヘッドホンがつけられなかったから、コードの束に指を突っ込んでひっこ抜いたんだ」 佐藤刑事「なるほど!ステレオにヘッドホンをつなげたまま大きな音で曲を流し、そのヘッドホンのコードの束にテグスを通しておき、それを引っ張ればコードが抜かれて大音響で曲が流れる」 佐藤刑事「そのテグスがすごく長ければ、両隣の部屋の住人のあなた達なら自分の部屋に居ながらこの部屋から大音響で曲が流せるし、テグスの片方を巻き取ればテグスの回収もできるわね」 若狭留美「あら!謎が一つ解けたみたいです。この事件も後2、3手で王手かしら?将棋は…お嫌いですか?」 ラムの部下《ラムさん?何か指示を!ラムさん!?》 コナン「あれれー?こんなトコに鎖のカケラが落ちてるよ。玄関の扉のトコに付いてるチェーンロックを切った時にここに飛んだのかなぁ?」 コナン「でも安東さん、チェーンロック切った時、扉を外に開けたよね?」 キャメル「ああ」 コナン「だったら鎖のカケラは部屋の中に落ちてるワケないのに」 呉井優「安東って人の服のどっかに引っ掛かって、それが部屋の中に入った時に落ちたんじゃ?」 跡部道也「それか、カケラを蹴飛ばしたとか」 キャメル「そーいえば、チェーンロックを切った時、切った手応えがあまりなかったような…」 跡部道也「でもチェーンロックにちゃんとかかっていたよね?“ガン”って音してたし」 キャメル「ええ」 「ガン」 跡部道也「え?」 コナン「痛た…さっきのヘッドホンをAVラックにしまおうと思ってガラス扉を開けたら、ヒザをぶつけちゃって」 キャメル「そうか!あの時、本当のチェーンロックの鎖はすでに切られていて、見えていたのはテープとかで扉に貼られたダミーの鎖だったんだ。そして予めダミーの鎖がピンと張った位置に線を引いて印を付けておき、扉を開けた時にその印に合わせて足を扉の下に置けば、扉は途中で止まり、チェーンロックがかかっているように見せかけられる。それが出来たのは」 キャメル「あの時扉の右側に立っていた跡部さん!あなたしかいませんよね?」 白鳥警部「なるほど…チェーンロックをかけ、部屋の中で長い棒か何かを使ってテコの原理で切ったから、切れて飛んだ鎖のカケラがどこへ行ったかわからず、回収できなかったのか」 跡部道也「でも、犯行時刻の1時間半前から2時間前、僕は本当に“萌えメモ”の実況生配信をしてたんだよ」 千葉刑事「今思えばですが、ギャルゲーは名シーンごとに出る選択肢を選んで恋愛を成就させるシミュレーションゲーム。どの選択肢を選べばいいか覚えていれば画面を見なくても音でクリアできる。リアルタイムで流れる視聴者のコメントも音声化すれば聴けるので反応できるしね」 呉井優「アクゲーはさすがに画面見てねぇとクリアは無理っすけど」 跡部道也「でも刑事さん言ってたじゃないか!首を絞められた時に抵抗した痕が遺体の首にないって!」 佐藤刑事「被害者を薬で眠らせていたとしたら出来るわよ。眠った被害者に脱がせやすいジャージを着せて、ガムテープでグルグル巻きにした状態で首を吊られれば吉川線は出ないし、絞殺した後でガムテをはがしてジャージを脱がせれば証拠も残らない」 白鳥警部「つまり、あなたがやった犯行はこうですね?まず被害者を薬で眠らせて玄関のチェーンロックを切り、ステレオにヘッドホンを刺し、曲の音量を上げ、コードの束にテグスを通す。次にガムテで拘束した被害者を抱えて、懸垂バーに結んだロープの輪に首をはめた後で目を覚まさせて踏み台に立たせた。好きなタイミングで絞殺できるように。そして被害者の部屋でゲーム実況生配信を始めたんですね?ここの隣の部屋なら無線でも電波は届きそうですし。もちろん被害者が声を出さない様に口にガムテを貼ってね。踏み台を外して殺害したのはゲーム内で悲鳴やうめき声がするお化け屋敷のイベントの時でしょう。後はジャージとガムテを回収し、玄関の扉にダミーの鎖を仕掛けて自分の部屋に戻り、テグスを引っ張って被害者の部屋から大音響で曲を流し、部屋を開ける口実を作り、扉を開けた時にさっきの鎖のトリックをやったって所でしょう」 跡部道也「だったらダミーの鎖はどこにあるって…」 コナン「あれれ?お兄さんが腰にぶら下げてる鎖、数が増えてるよ?最初は2本だったのに3本になってる。どうしてー?」 佐藤刑事「そっか!部屋に入りみんなが遺体に注目してる隙にダミーの鎖をはがして自分の腰に着けたのね」 千葉刑事「遺体を玄関から見えるようにしたのは、チェーンロックを切って中に突入させる為か」 白鳥警部「この部屋の鍵は突入の際にこっそりキッチンの机の上に置いたんでしょうね」 呉井優「でも何で?周川さんは割とギャルゲーに寛容だったような…」 跡部道也「ギャルゲーじゃなくアクションRPGだよ。“ラスト戦記”って知ってる?」 呉井優「ああ、ネットで“クソゲー過ぎる”って大炎上したインディーズゲーム」 跡部道也「それを作ったのが僕の大親友だったゲーム仲間で、炎上のきっかけになった酷評を書いたのが周川さ…」 呉井優「あのゲーム、俺もやったけどそんなに悪いとは思わなかったっスよ」 跡部道也「だから周川に聞いたんだよ。“どこがどう悪かったのか教えてくれ”って。そしたらアイツ…」 周川貞吾《“ラスト戦記”?ああ俺がこき下ろしてバズったゲームか!問題点なんてわかんねーよ。やってねぇんだから。ネットの批評のオモロイ所をつなげて炎上するように大袈裟に書いただけだからよ。こちとら一日に何本もゲームの批評を書かなきゃなんねーし、そんなマイナーなゲームやってるヒマねぇよ。逆に話題になって売れたんじゃねーの?そのゲーム》 跡部道也「その事をすぐに親友に伝えに行ったけど、ゲームを作るのにかなりの借金をしてたみたいで、自宅で首を吊った後だったよ」 白鳥警部「それが被害者にも首を吊らせた理由ですか」 跡部道也「ああ、周川もギャルゲー好きだからギャルゲー好き仲間としてここに引っ越して来て、“萌えメモ”とコラボったジュースをプレゼントしたらすぐに飲んでくれたよ。睡眠薬入りだとは知らずにね」 佐藤刑事「でも、あなたが遺書に見せかけたあのメモ書き、よくあんな都合のいい文章を被害者に書かせられたわね」 跡部道也「いや、あれは周川の机の上にあったメモ書きを利用しただけさ。あの文章を見てたら、親友が僕に送って来た最後のメールにそっくりに見えて思わず遺書に見せかけたけど、妙なフラグが立っちゃいましたね。とんだバッドエンドのフラグがね…」 ジョディ「(ん?パトカー?)」 若狭留美「どうやら事件は犯人が投了して終わったようです。警察が引き上げたら私と一手指してくれますよね?お寿司屋さん」 ジョディ「(まさかキャメル…何かの事件に巻き込まれて…)」 「カチ ギシ カチカチ ギシギシ カチ ギシギシ カチ ギシ 」 若狭留美「(この音…歯を鳴らしている…) 若狭留美「(モールス信号!)」 『逆転の一手は狡猾に。第36・37合併号につづく』 | |||
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