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店長「花垣武道く〜〜ん キミはクビで〜す」
花垣武道「え！？」
店長「”え！？”じゃないです。当たり前です。2週間無断欠勤、そのとばっちりは誰が受けたんでしょ〜〜〜か？クビで〜〜です」
花垣武道「(そっか…2週間も経ってんのか…過去で時間が経ってればこっちでも経ってるんだった)」
花垣武道「あの…お給料は…」
花垣武道「(そっか…2週間も経ってんのか…過去で時間が経ってればこっちでも経ってるんだった)」
花垣武道「あの…お給料は…」
店長「振り込みま～～す」
花垣武道「なあ、ナオト、この際過去のヒナタに自分の未来を伝えたらどうかな？ナオトの時みたいに」
橘直人「却下です。タケミチ君楽しようとしてません？おかしい人だと思われて姉さんに嫌われたらどうするんですか？」
橘直人「普通、そんな話信じる訳がありません。バカですか！？ボクはあの頃たまたまオカルト的な事にハマってたから信じただけです」
橘直人「千堂は死んでもう佐野に会う事もできません。姉を救う為にはやはり過去に戻って東卍をどうにかするしかない」
花垣武道「振り出しに戻る…か…はあ…ドラケンさえ生きてたらなー」
花垣武道「なあ、ナオト、この際過去のヒナタに自分の未来を伝えたらどうかな？ナオトの時みたいに」
橘直人「却下です。タケミチ君楽しようとしてません？おかしい人だと思われて姉さんに嫌われたらどうするんですか？」
橘直人「普通、そんな話信じる訳がありません。バカですか！？ボクはあの頃たまたまオカルト的な事にハマってたから信じただけです」
橘直人「千堂は死んでもう佐野に会う事もできません。姉を救う為にはやはり過去に戻って東卍をどうにかするしかない」
花垣武道「振り出しに戻る…か…はあ…ドラケンさえ生きてたらなー」
橘直人「龍宮寺堅の事ですか？」
花垣武道「うん、調べてくれたのか？」
橘直人「ええ」
橘直人「当時の新聞です。2005年8月3日、東京都渋谷区の駐車場で暴走族のグループ50人が乱闘。中学生3年生の少年が刃物で腹部を刺される等の暴行を受け死亡」
橘直人「当時の書き込みがいくつか残っていました。それによると、東卍の”マイキー派”と”ドラケン派”による内部抗争によって龍宮寺は死亡したようです」
花垣武道「は！？ちょっと待ってくれ！8月3日って2週間後だろ！？」
橘直人「はい、12年前の」
花垣武道「マイキーとドラケンが抗争ってなにかの間違いだよ！」
花垣武道「ドラケン君はマイキー君の一番の理解者っていうか、とにかくそんなの絕対ぇありえねーよ！」
橘直人「何か裏があると？」
花垣武道「え…？わかんねー…でもありえねーって事は確かだ！」
花垣武道「え…？わかんねー…でもありえねーって事は確かだ！」
橘直人「ですか、その日龍宮寺は死んでいます」
橘直人「調べましょう。今日が7月19日、猶予は2週間。彼が死に至る原因を突き止め、8月3日、龍宮寺堅を救う！それが今回のミッションです！」
橘直人「調べましょう。今日が7月19日、猶予は2週間。彼が死に至る原因を突き止め、8月3日、龍宮寺堅を救う！それが今回のミッションです！」
橘直人「龍宮寺の死で変わった”佐野万次郎”」
橘直人「稀咲に怯えて自殺した”千堂敦”」
橘直人「巨悪化した現在の東卍に殺された”橘日向” 姉さん…」
橘直人「このミッションがうまくいけば全員救えます！」
花垣武道「ドラケンもアッくんもヒナも？」
橘直人「はい」
花垣武道「最高じゃねえかよ。絕対ぇドラケンを救ってくるぜ！」
「お疲れ様です！総長！」
花垣武道「ひでえ」
花垣武道「最高じゃねえかよ。絕対ぇドラケンを救ってくるぜ！」
花垣武道「(今どき特攻服って…しかもこの人数)」
東卍メンバー「オッイ！見せもんじゃねーゾ！！どっか行け！」
東卍メンバー「なんだテメー、コノヤロー！殺すぞ、ボケエ！」
東卍メンバー「オッイ！見せもんじゃねーゾ！！どっか行け！」
東卍メンバー「なんだテメー、コノヤロー！殺すぞ、ボケエ！」
花垣武道「いや、ボクはただココに呼び出されて…」
東卍メンバー「は？ここがどこだかわかってんのかコラ！」
三ツ谷隆「ん？」
三ツ谷隆「オマエもしかして、タケミっち？」
三ツ谷隆「ん？」
三ツ谷隆「オマエもしかして、タケミっち？」
花垣武道「は、はい」
三ツ谷隆「総長の客何脅かしてんだよ」
三ツ谷隆「ついてこいよ」
マイキー「よう、タケミっち」
三ツ谷隆「ついてこいよ」
マイキー「よう、タケミっち」
マイキー「悪ぃな、急に呼び出して」
ドラケン「オマエ何嫁なんか連れてきたんだよ」
花垣武道「スイマセン…こんなになってるなんて思ってなくて」
ドラケン「あっ、ヒナちゃんこの前は脅かしてゴメンな」
ドラケン「オマエ何嫁なんか連れてきたんだよ」
花垣武道「スイマセン…こんなになってるなんて思ってなくて」
ドラケン「あっ、ヒナちゃんこの前は脅かしてゴメンな」
橘日向「あ…いえ、全然大丈夫です」
橘日向「あの、こちらこそこの前はごめんなさい」
橘日向「あの、こちらこそこの前はごめんなさい」
「お疲れ様です！総長！」
花垣武道「(すげえ…マイキー君が皆の前に立っただけで空気が変わった！これが東卍の総長！)」
マイキー「今日集まったのは”愛美愛主”の件だ。ウチとぶつかりゃでかい抗争になる」
マイキー「じゃあ、みんなの意見を聞かせてくれ」
花垣武道「痛って…何すんだ」
パーちん「オマエ、花垣だろ？」
ペーやん「あ？文句あっか？」
マイキー「今日集まったのは”愛美愛主”の件だ。ウチとぶつかりゃでかい抗争になる」
マイキー「じゃあ、みんなの意見を聞かせてくれ」
花垣武道「痛って…何すんだ」
パーちん「オマエ、花垣だろ？」
ペーやん「あ？文句あっか？」
ぺーやん「ウチの隊のキヨマサが世話になったみたいだのう！」
パーちん「どー落とし前つけんだコラ」
パーちん「どー落とし前つけんだコラ」
三ツ谷隆「やめろや、パー。キヨマサの件はアイツが勝手に東卍の名前使って喧嘩賭博なんてやってたのがナシって話だろ？」
パーちん「あ？オレぁバカだからわかんねーんだよ、ンなコト」
ペーやん「パーちんの脳みそはミジンコだぞコラァ！」
三ツ谷隆「分かんねえなら出しゃばんなボケ！」
ドラケン「オイパー！黙ってろ」
ペーやん「ゴメン、ドラケン」
ドラケン「オイパー！黙ってろ」
ペーやん「ゴメン、ドラケン」
パーちん「チッ」
ドラケン「許してやってくれよ、タケミった。パーは今気ィ立ってるからよ」
花垣武道「むちゃくちゃな人っスね」
三ツ谷隆「あいつのダチが愛美愛主とモメてな。それが抗争の火種だ」
花垣武道「えっ？何があったんスか？」
三ツ谷隆「”愛美愛主”の頭は”長内”って奴とちょっとした事でな…パーのダチは、愛美愛主の連中にフクロにされて、目の前で彼女やられた揚げ句、有り金巻き上げられて、あとから親兄弟までつるされた」
花垣武道「ひでえ」
三ツ谷隆「愛美愛主ってはそういうチームなんだよ。オレらの2つ上の世代で、新宿仕切ってる」
花垣武道「えっ？ここらを仕切ってるのは東卍じゃ…」
三ツ谷隆「東卍は渋谷、新宿は別、それにオレらはまだ新しいチームだしな」
花垣武道「(そっか…この時代には東卍よりでかいチームがあったんだ)」
マイキー「どうする？パーヤる？」
パーちん「相手は2コ上だし、東卍もタダじゃすまないし、皆に迷惑かけちゃうから」
パーちん「でも…悔しいよマイキー」
マイキー「んな事聞いてねえよ。ヤんの？ヤんねえの？」
パーちん「ヤりてえよ！！ぶっ殺してやりてえよ！」
マイキー「だよな」
パーちん「相手は2コ上だし、東卍もタダじゃすまないし、皆に迷惑かけちゃうから」
パーちん「でも…悔しいよマイキー」
マイキー「んな事聞いてねえよ。ヤんの？ヤんねえの？」
パーちん「ヤりてえよ！！ぶっ殺してやりてえよ！」
マイキー「だよな」
マイキー「こん中にパーのダチやられてんのに、迷惑だって思ってる奴いる？」
マイキー「パーのダチやられてんのに、日和ってる奴いる？」
マイキー「いねえよなぁ！！？」
マイキー「”愛美愛主”潰すゾ！」
「うおおおおおおお！！」
マイキー「8月3日、武蔵祭りが決戦だ」
マイキー「パーのダチやられてんのに、日和ってる奴いる？」
マイキー「いねえよなぁ！！？」
マイキー「”愛美愛主”潰すゾ！」
「うおおおおおおお！！」
マイキー「8月3日、武蔵祭りが決戦だ」
花垣武道「(ナオトは"8月3日にマイキー派とドラケン派の抗争でドラケンが死ぬ"って言ってた)」
花垣武道「(でも、12年前に戻ってみたら東卍対”愛美愛主”の抗争が始まろうとしている)」
花垣武道「(閃いたぜナオト！オレは、ドラケンの付き人になる)」
ドラケン「付き人？ヤだよ」
花垣武道「あざ～っす……今なんて？」
ドラケン「付き人とかうぜえし、大体オマエなんの役に立つの？」
花垣武道「(早くもミッション失敗…しかし！そんな事で諦めるオレではないのだよ！プランB！尾行だ！)」
花垣武道「あざ～っす……今なんて？」
ドラケン「付き人とかうぜえし、大体オマエなんの役に立つの？」
花垣武道「(早くもミッション失敗…しかし！そんな事で諦めるオレではないのだよ！プランB！尾行だ！)」
花垣武道「(あ？喧嘩か？)」
マイキー「もう一生許さねえ」
花垣武道「(内部抗争の発端！)」
マイキー「旗が立ってねえじゃん！」
マイキー「オレはお子様セットの旗にテンションが上がるの」
店員「すみません、すぐお持ちいたしま…」
ドラケン「ほらマイキー、旗だぞ」
ドラケン「ほらマイキー、旗だぞ」
マイキー「うわー！さすがケンチン！」
花垣武道「(あ？どっから出したんだ？)」
ドラケン「あーっ！もうやってらんねえ！」
花垣武道「(あ？どっから出したんだ？)」
花垣武道「(何だ？今度こそ喧嘩？)」
花垣武道「(あ…寝てる？)」
花垣武道「(あ…寝てる？)」
ドラケン「食ったらすぐ寝んのいいかげん直せよ！」
ドラケン「ったくしょうがねえなあ」
花垣武道「(マイキー君って、普段はあんな感じなんだ…)」
花垣武道「(ドラケン君はすげえな)」
花垣武道「(毎日こんな人のサポートしてんだもんな)」
ドラケン「ったくしょうがねえなあ」
花垣武道「(マイキー君って、普段はあんな感じなんだ…)」
花垣武道「(ドラケン君はすげえな)」
花垣武道「(毎日こんな人のサポートしてんだもんな)」
ドラケン「マイキー、着いたぞ」
マイキー「ん…こんなとこに何の用？」
ドラケン「ちょっとな」
マイキー「誰？」
ドラケン「パーのダチの彼女だ。5日間意識戻ってねぇって」
父親「何しに来たんだオマエら！のうのうと顔出しやがって、帰れ！」
父親「何のつもりだ！！オマエらゴミのせいで娘は死ぬところだったんだ！！」
父親「何しに来たんだオマエら！のうのうと顔出しやがって、帰れ！」
父親「何のつもりだ！！オマエらゴミのせいで娘は死ぬところだったんだ！！」
マイキー「頭なんて下げんなよケンチン。オレら悪くねーし、てか、何八つ当たりしてんの？このおっさん」
父親「この虫けらが！夜中に騒音まき散らすだけで、貴様らは既に社会のゴミなんだ！」
マイキー「あ？」
父親「さんざん人に迷惑かけて傷つけて、いい大人になってから“やんちゃしてました”で済まされてたまるか！このクソガキどもが！」
マイキー「あ？誰に向かって口利いてんの？」
マイキー「あ？誰に向かって口利いてんの？」
マイキー「ちょっ…何すんだ！おい！」
ドラケン「全部、オレらの責任です」
マイキー「は！？」
ドラケン「黙れマイキー」
花垣武道「(マイキーの言う通りだ。二人は悪くねえし)」
父親「娘は…ずっと昏睡状態だ…なんでだ？あんな可愛かった娘がこんな変わり果てた姿でっ…」
父親「帰ってくれ…二度と私達の前に現れないでくれ」
ドラケン「これから愛美愛主とモメる。オレらの世界のことは、オレらの中だけで片付ける」
ドラケン「ウチのメンバーにも、みんな家族もいれば大事な人もいる。関係ない人巻き込んじゃダメだ。周りの奴泣かしちゃダメだ」
ドラケン「下げる頭持ってなくてもいい。人を思う“心”は持て」
マイキー「ケンチンは優しいな」
マイキー「ゴメン、ケンチン」
マイキー「オレ、ケンチンが側にいてくれてよかった」
花垣武道「(少し分かった気がする。ドラケンが死んで、なんでマイキーが変わっちまったか…12年後の東卍が何で極悪集団になっちまったか…ドラケンは”マイキーの心”だ！足りないモノを補ってる！)」
マイキー「あ～あ、何か腹減っちゃったなー」
ドラケン「は？さっき食ったばっかだぞ」
マイキー「寝たら腹減るんだよ」
ドラケン「どういう理屈だ？」
花垣武道「(ナオト！この二人に内部抗争はありえねえ)」
第5話 ちびりべ 『学校』
マイキー・ドラケン・タケミっち
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