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我妻善逸「こっちの桃がおいしいから」
我妻善逸「禰豆子ちゃん♡」
我妻善逸「途中に川があるけど浅いし大丈夫だよね？」
竈門禰豆子「川？」
竈門禰豆子「川？」
竈門禰豆子「善逸さん、どうしよう…私泳げないの」
我妻善逸「うおっ！！俺がおんぶしてひとっ飛びですよ、川なんて！！」
我妻善逸「禰豆子ちゃんのつま先も濡らさないよー！！」
我妻善逸「お任せくださいな！！」
我妻善逸「お任せくださいな！！」
伊之助の夢の世界
嘴平伊之助「探検隊♪探検隊♪俺たち洞窟探検隊～♬」
竈門炭治郎「親分！！」
我妻善逸「親分！！」
嘴平伊之助「どうした？子分その一、その二！」
竈門炭治郎「あっちからこの洞窟の主の匂いがしますポンポコ」
我妻善逸「寝息も聞こえてますぜチュー」
嘴平伊之助「よし行くぞ！！勝負だ！！」
嘴平伊之助「おいコラ！！ついて来い、子分その三！！こっち来い！ホラ！」
我妻善逸「寝息も聞こえてますぜチュー」
嘴平伊之助「よし行くぞ！！勝負だ！！」
嘴平伊之助「おいコラ！！ついて来い、子分その三！！こっち来い！ホラ！」
嘴平伊之助「行くぞォオオ！！」
杏寿郎の夢の世界
煉󠄁獄杏寿郎「(そうだ、父上へ報告だ、柱になったことを)」
煉󠄁獄槇寿郎「柱になったから何だ？くだらん、どうでもいい」」
煉󠄁獄槇寿郎「どうせ大したものにはなれないんだ」
煉󠄁獄槇寿郎「お前も…俺も…」
煉󠄁獄千寿郎「兄上、父上は喜んでくれましたか？」
煉󠄁獄千寿郎「俺も柱になったら父上に認めてもらえるでしょうか？」
煉󠄁獄杏寿郎「(昔からああではなかった。鬼殺隊で柱にまでなった父だ。情熱のある人だったのにある日、突然剣士をやめた……突然)」
煉󠄁獄杏寿郎「(あんなにも熱心に俺たちを育ててくれていた人が…)」
煉󠄁獄杏寿郎「(なぜ…)」
煉󠄁獄杏寿郎「(考えても仕方がないことは考えるな)」
煉󠄁獄杏寿郎「(千寿郎はもっと可哀想だろう…物心つく前に病死した母の記憶はほとんど無く父はあの状態だ…)」
煉󠄁獄杏寿郎「正直に言う、父上は喜んでくれなかった」
煉󠄁獄杏寿郎「どうでもいいとのことだ」
煉󠄁獄杏寿郎「しかし、そんなことで俺の情熱は無くならない」
煉󠄁獄杏寿郎「心の炎が消えることはない！俺は決して挫けない！」
煉󠄁獄杏寿郎「そして千寿郎、お前は俺とは違う！お前には兄がいる、兄は弟を信じている！」
煉󠄁獄杏寿郎「どんな道を歩んでもお前は立派な人間になる！燃えるような情熱を胸に頑張ろう！」
煉󠄁獄杏寿郎「頑張って生きて行こう！寂しくとも」
魘夢「良い感じだ」
魘夢「俺の作った縄は、繋げた者の夢に侵入できる特別な術なんだ」
魘夢「俺はいつも細心の注意を払って戦うんだ～眠ってしまえば、柱だろうが何だろうが赤子と同じ」
魘夢「ご馳走は鬼狩り共を始末してからゆっくりいただくとしよう」
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魘夢「俺が見せる夢の世界は無限ではない」
魘夢「夢を見ているものを中心に円形となっている。夢の外側には、無意識の領域があり、そこに"精神の核"が存在する」
魘夢「それを破壊しろ。そうすれば、夢の持ち主は廃人となる」
「あった！」
「(早くコイツの精神の核を破壊して)」
「(私も幸せな夢を見せてもらうんだ！！)」
「(変な無意識領域…暑い…燃えてる…急がないと…)」
「(見つけた！精神の核！)」
「(赤いのは初めて見た…)」
「これを壊せば！私も！！」
炭治郎の夢の世界
竈門炭治郎「禰豆子、行くよ」
竈門炭治郎「(何を言ってるんだ、俺は)」
竈門炭治郎「(何を言ってるんだ、俺は)」
竈門炭治郎「ただいま」
竈門葵枝「おかえり、炭治郎」
竈門炭治郎「あれ？禰豆子は？」
竈門炭治郎「あれ？禰豆子は？」
竈門竹雄「姉ちゃん山に山菜採りに行ってるよ」
竈門炭治郎「えっ！昼間なのに！？」
竈門花子「ダメなの？」
竈門炭治郎「あ…いや…」
竈門葵枝「炭治郎、お風呂の準備をしてくれる？」
竈門炭治郎「変な事ばかり言ってしまう…疲れてるのかなぁ…」
竈門花子「ダメなの？」
竈門炭治郎「あ…いや…」
竈門葵枝「炭治郎、お風呂の準備をしてくれる？」
竈門炭治郎「変な事ばかり言ってしまう…疲れてるのかなぁ…」
竈門炭治郎「あれ消えた？」
竈門炭治郎「何だったんだろう…一瞬…道具箱か？見間違いか？」
竈門炭治郎「起きろ！！」
竈門炭治郎「起きろ！！」
竈門炭治郎「何だったんだろう…一瞬…道具箱か？見間違いか？」
竈門炭治郎「起きろ！！」
竈門炭治郎「起きろ！！」
竈門炭治郎「起きろ！攻撃されてる！夢だ、これは夢だ！目覚めろ！」
竈門炭治郎「(そうか、そうだ、俺は汽車の中だ)」
竈門炭治郎「起きて戦え！戦え！戦えー！！」
竈門炭治郎「(ダメだ！目覚めていない！夢の中だ！どうすれば出られる？せっかく夢だと気づけたのに…どうすればいいんだ…)」
竈門炭治郎「…起きないと…」
竈門炭治郎「お兄ちゃん！！どうしよう…火が！！」
竈門花子「兄ちゃん！！」
竈門炭治郎「(禰豆子の匂いだ！禰豆子の血だ！)」
竈門炭治郎「(禰豆子！禰豆子！)」
竈門炭治郎「(隊服！日輪刀！覚醒してる！少しずつ！少しずつ！)」
竈門炭治郎「ごめん、行かないと…」
竈門炭治郎「(早く戻らないと…)ごめんな…」
竈門炭治郎「(禰豆子！禰豆子！)」
竈門炭治郎「(隊服！日輪刀！覚醒してる！少しずつ！少しずつ！)」
竈門炭治郎「ごめん、行かないと…」
竈門炭治郎「(早く戻らないと…)ごめんな…」
「兄ちゃん！兄ちゃん！」
竈門炭治郎「(俺に夢を見せてる鬼が近くにいるなら早く見つけて斬らなければ！)」
竈門炭治郎「(どこだ？早く！)」
竈門禰豆子「お兄ちゃん、どこ行くの？」
竈門禰豆子「今日は山菜いっぱい採れたよ」
竈門竹雄「母ちゃんこっちこっち！」
竈門炭治郎「(どこだ？早く！)」
竈門禰豆子「お兄ちゃん、どこ行くの？」
竈門禰豆子「今日は山菜いっぱい採れたよ」
竈門竹雄「母ちゃんこっちこっち！」
竈門花子「お兄ちゃんから急に火が出てきて」
竈門葵枝「炭治郎大丈夫なの？どうしたの炭治郎？それにその格好は…？」
竈門葵枝「炭治郎大丈夫なの？どうしたの炭治郎？それにその格好は…？」
竈門炭治郎「ああ…ここに居たいなあ…ずっと…振り返って戻りたいなあ」
竈門炭治郎「(本当ならずっとこうして暮らせていたはずなんだ…ここで…本当ならみんな今も元気で)」
竈門炭治郎「(禰豆子も日の光の中で、青空の下で)」
竈門炭治郎「(本当なら…本当なら…俺は今日もここで炭を焼いていた…刀なんて触ることもなかった)」
竈門炭治郎「(本当なら…本当なら…)」
竈門炭治郎「(でももう俺は失った)」
竈門炭治郎「(本当ならずっとこうして暮らせていたはずなんだ…ここで…本当ならみんな今も元気で)」
竈門炭治郎「(禰豆子も日の光の中で、青空の下で)」
竈門炭治郎「(本当なら…本当なら…俺は今日もここで炭を焼いていた…刀なんて触ることもなかった)」
竈門炭治郎「(本当なら…本当なら…)」
竈門炭治郎「(でももう俺は失った)」
竈門炭治郎「(戻ることはできない！)」
竈門六太「お兄ちゃん！！置いて行かないで！！」
竈門炭治郎「(ごめん…ごめんなあ、六太…もう一緒にはいられないんだよ…だけどいつだってにいちゃんはお前のことを想っているから、みんなのことを想っているから…)」
竈門炭治郎「(たくさんありがとうと思うよ…たくさんごめんと思うよ…忘れることなんて無い、どんな時も心は傍にいる…だからどうか許してくれ)」
「早く精神の核を破壊しなければ…」
「早く精神の核を破壊しなければ…」
「(これが…彼の心の中…)」
「(何という美しさ…どこまでも広い…そして暖かい)」
「精神の核はどこよ…何なのよ、この無意識領域は…あの気持ち悪い裸猪」
嘴平伊之助「うああああ！！」
嘴平伊之助「うああああ！！」
「何で無意識領域にいるのよ！！」
「キャアアアアア！！」
「真っ暗で何も見えねぇ…ちくしょう…何なんだあの金髪のガキの無意識領域は！」
「真っ暗で何も見えねぇ…ちくしょう…何なんだあの金髪のガキの無意識領域は！」
我妻善逸「何で男なんかが入り込んでやがる！クソ害虫が！」
我妻善逸「ここに入ってきていいのは禰豆子ちゃんだけなんだよー！」
我妻善逸「殺すぞ」
我妻善逸「禰豆子ちゃんはどこだ？」
「知らねぇよ！！」
魘夢「手こずってるな、どうしたのかな？まだ誰の核も破壊できてないじゃないか」
魘夢「まぁ、時間稼ぎができているからいいけれど」
竈門炭治郎「(いない…匂いはするんだ、微かに…でも何だこれは？幕がかってるようだ！どこからでも微かに鬼の匂いがする！場所を特定できない！)」
魘夢「手こずってるな、どうしたのかな？まだ誰の核も破壊できてないじゃないか」
魘夢「まぁ、時間稼ぎができているからいいけれど」
竈門炭治郎「(いない…匂いはするんだ、微かに…でも何だこれは？幕がかってるようだ！どこからでも微かに鬼の匂いがする！場所を特定できない！)」
竈門炭治郎「早くしないと！禰豆子が血を流している！他のみんなも眠っているなら相当まずい状況だ！」
竈門炭治郎「(どうすれば…俺は全集中の呼吸を使えていないのか？今はただ眠っているだけなのか？)」
竈門炭十郎「炭治郎」
「！！！！！！」
竈門炭十郎「刃を持って」
竈門炭十郎「斬るべきものはもう在る」
竈門炭治郎「(斬るべきものはもう在る…斬るべきもの…目覚めるために…わかったと思う…でも、もし違っていたら、夢の中の出来事が現実にも影響する場合、取り返しが…)」
竈門炭治郎「(迷うな！やれ！やるんだ！！夢の中の死が現実に繋がる！つまり、斬るのは、自分の頚だ！！)」
竈門炭十郎「刃を持って」
竈門炭十郎「斬るべきものはもう在る」
竈門炭治郎「(斬るべきものはもう在る…斬るべきもの…目覚めるために…わかったと思う…でも、もし違っていたら、夢の中の出来事が現実にも影響する場合、取り返しが…)」
竈門炭治郎「(迷うな！やれ！やるんだ！！夢の中の死が現実に繋がる！つまり、斬るのは、自分の頚だ！！)」
竈門炭治郎「うおおあああああ！！」
次回予告
竈門炭十郎「よく覚悟を決められたな」
竈門炭治郎「父さんに言われてたから！」
竈門炭十郎「自分が苦しい時にでも人を慈しむことができるしなやかで強い人間になれ」
竈門炭十郎「鬼に苦しめられてる人達を禰󠄀豆子を頼んだぞ、炭治郎」
竈門炭治郎「父さん、俺頑張るから！」
竈門炭治郎「次回 第四話 侮辱」
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